まいづる肉じゃが(仮題)   作:まいちん

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第123話 説得

少し眠たげな表情で大井が永末の方を見る。

「そ……そうですね。何かおかしい気がする。何がおかしいのかよく分からないけれど、何かが引っかかってるようで」

 

「その違和感こそがすべてなのですよ。私がわざわざここに来た理由がそれなんです」

 

「へ? 一体、どういうことでしょうか」

 

「あなたの記憶の中にある提督と冷泉提督は、はたして同一人物なのですか? 」

永末の口から唐突に出た言葉に、大井は唖然とした表情を浮かべた。

 

「何を馬鹿な事を言っているのでしょう? ずっと冷泉提督が舞鶴鎮守府の司令官だったのはみんなが知っている、あまりに当たり前の事でしょう? 少なくともここ数年は提督の異動はなかったわ。永末さん、私の記憶を試してるとでもいうのですか? それとも馬鹿にしてる? 」

 

「失礼しました。確かに普通なら、そう思うでしょうね。けれど、ほんの少し前の記憶にそれほどの齟齬が生じるなんて事があるのでしょうか? 日常の些細な出来事であれば、当然そんなこともあるでしょう。記憶違いもあって当たり前です。けれど、自分の直属の上司の事で記憶違いなどが発生などするのでしょうかね」

 

「……まるで私が頭の中をいじられているかのような言いぶりですね」

あまりに非常識な永末の話ではあるけれど、大井も違和感を感じているせいなのだろうか。ただの冗談だとは思っていないように見える。

 

「冗談抜きで、本気でそう思っています。なぜなら、そういった事が起こっている艦娘があなただけではないからです。ここにいる扶桑さんも同様の記憶の欠落が起こっているのですから。もっと大規模に調べれば他の艦娘だって同じかもしれませんよ」

 

「それは本当の事なのよ、大井。私だって今の冷泉提督と永末さんが突然捕らえられた頃にいた提督との間の相違点をいくつも思い出して、それは思い違いなんて事で見過ごせるようなレベルじゃなかったの」

補足するように扶桑が説明をする。

 

「扶桑さんも感じているのなら、もっと調べる必要があるのかもしれないわね」

二人の意見に同意をするように答える大井。それでも彼女は毅然として言う。

「仮に私の記憶がいじられて、虚偽の現実を見せられていたって、……正直、どうでもいいことだわ。私にとってはあの時、すべてが終わったのだから」

彼女が言うあの時とは、領域解放戦の中で大破した盟友北上を見捨てて敗走した事を指しているのだろう。親友を見殺しにした事が彼女にとっては消えることの無い深い深い傷となり、生きる気力を奪い去っていたのだ。

どんなに絶望したとしても、それでも自ら命を絶つことはできないという艦娘の性ゆえに、ただ生かされているだけなのだろう。故に、そんな彼女にとっては軍の誰かがどのような陰謀を張り巡らそうとも、そのためにどんな不利益があったとしても、所詮他人事、どうでいいことなのだろう。

 

「仮に冷泉提督がニセ物だったとしても何も変わらないわ。むしろ、彼の方が私を自由にしておいてくれるから、今の方が良いくらいよ」

悟ったように大井が呟く。

 

「大井さん、あなたの気持ちはよく分かります。けれど、あなたが認識している過去さえ本当の事かどうか証明できるのですか」

クスリの力により普段以上に思考がクリアになっているはずなのに、それでも後ろ向きな思考を続ける大井に苛立ちを感じているのか。煽るように永末が言う。

 

「はい? それはどういうことなのかしら」

 

「北上さんが領域の中に捨て置かれたという事実。それすら果たして真実だと言い切れるのですか? 」

 

「はあ? 意味がわからないわ。北上さんを置き去りにした時、他に何人も艦娘がいたわ。それに、私は提督の決定に必死で抵抗したわ。無線のやりとりを鎮守府の艦娘達も聞いていたのよ。多くの証人がいるというのに、そこに虚偽の入り込む余地なんてないでしょう? そしてなによりも確かな事は。私がその場にいたことよ! 」

 

「思い出してください。真実に目を向けて下さい。あなたの本当の提督の事を。……思い出せますか? 緒沢提督という男の事を。その人があなたたちを当時指揮していた本当の舞鶴鎮守府司令官の名前です」

緒沢の人となりを思い出させ、彼が艦娘をたとえ大破していようとも見捨てるような人間では無い事を認識させようと永末は腐心しているようだ。彼の言葉に反発する大井だけれども、明確な反証を挙げることができないため、議論は平行線を辿るしかない。扶桑も知らないことばかりなので戸惑うだけだ。

 

「私が調べた……いえ、私の属する勢力が正解なのですが、成果をお教えしましょう」

そう言いながら、永末は一呼吸置く。

「緒沢提督には、黒い噂があった事をご存じでしょうか? 当然、あなた達ですら知らない事だったと思います。彼には国家に対して敵意に似たような感情があったようで、いろいろと影で活動をしていたらしいのです。その一つに、意図的に領域での戦いで艦娘を沈没させたと思わせ、実はどこか国さえ知らない場所に艦娘を隠匿させているという疑惑をもたれているのです」

 

「くはっ! ばっばばば馬鹿な。そんなことをできるはずがないじゃない。証拠なんて無いでしょう? 」

荒唐無稽な発言に大井が素っ頓狂な声を上げてしまう。

 

「そう仰るのも無理はありませんよね。けれど、今、あなたたちの記憶が操作されているように、緒沢提督によってあなたたちの記憶が改ざんされていた可能性はありませんか? ずっと疑問を感じていたことがあるんです。……そもそも緒沢提督は私が知る限りでもかなり上位に入る有能な方でした。当然、冷泉提督なんかよりもずっとね。そんな人が艦娘を無駄死にさせるような戦法をとるとは思えないのではないでしょうか」

 

「確かに、提督は決して派手なタイプではないけれど、堅実な艦隊運営を得意とされる方だったわ。どんな劣勢でも大負けは絶対にしないタイプの方でした。そして、仲間をとても大事にされる方だった。誰かを失えば自分の事のように悲しむような優しい方。そんな方が部下を死なせたら悲しまない訳が無い。その時の事、大井、あなたは思い出せて? 」

扶桑が追随する。

 

「提督は北上さんの沈没に、提督は何の反応も示さなかったわ。自分で指示して置いてあれは無かった。あまりに薄情すぎて本気で殴ってやろうと思ったから、よく覚えているわ 思い出しただけでも腹が立ってくる」

 

「けれど、大井、良く思い出してみて。あなたが覚えている提督はそんな薄情な方だったかしら? 」

 

「……少なくともそんな人ではなかった……はずよ。いえ、そうね。間違いないわ」

 

「公式記録によると、緒沢提督が処断される一年前くらいより、舞鶴鎮守府の戦績が下降線を描いていた事を皆さんは認識されていましたか? それまではどんな任務であろうとも勝てなくとも絶対に負けない戦いをしていました。そもそも負ける戦いには参加しない。損害を出さない事を最優先としていて鎮守府外からは臆病者とまで批判されていました。それがある時期を境に急激に出撃を増加させているというデータがあります。これは、軍内部から入手したものなので、艦娘のあなたたちなら比較的容易にアクセスできるはずです。確かめて頂ければ私の言っている事の裏付けとなるでしょう」

 

「この場所からではデータにアクセスできないけれど……それは確かめてみるわ。確かに出撃回数が増え、過労働になっていたのは私も覚えている。無謀な出撃が増え、そのために損害が大きくなっていたのは事実だわ。無謀な作戦で何人もの艦娘が散っていった。次は誰の番なのかしらって心配していた。そして、そのせいで北上さんが……」

大井が呻く。彼女の中で記憶が呼び戻されているようだ。

「どうしてなのかしら。これまで考えることさえしようと思わなかったのに。北上さんを置き去りにしたシーンだけしか思い出せなくて、それ以外は何も考えることさえしようと思わなかった。辛いことから避けようとしていると思っていたのに、これが記憶操作の力だというのかしら」

確かに記憶操作だけでなく、ある一定の事以上は思い出すことができないというより、そんなことを思いだそうともしなかった。

思い出せないのではない。思いだそうとしなかったのだ。それが記憶操作というものなのだろうか。しかし、その枷が外れた今は、その禁忌に近づくことができるのかもしれない。いや、きっとできるのだ。扶桑は幽かな希望を見いだしたような気がしていた。

 

「あの時、北上さんは笑っていたわ。……それは、きっと私達を逃がすことができたからって安堵した笑顔だと思っていた。けれど、それは違う事だったっていうの? 」

当初とは異なり、混乱を示す大井。

 

「私の言うことが荒唐無稽に聞こえるのは仕方がありません。現段階では何の証拠もないのですから。……私の力では確固たる証拠をお示しすることはできません。すべて緒沢提督お一人で為された事なのです。みんなに秘密裏にただ、艦娘たちとは連絡を密にしていたのでしょうが」

 

「だとしたら、私達は提督に見捨てられた存在というの? 」

唐突に声を荒げる扶桑。

一番信頼され、提督に愛されていると思っていたのに、緒沢提督は本当は自分を信頼してくれていなかったっていうのか? そのショックで倒れそうになっている。

 

「確かに、私達は提督に信頼されていなかったのかもしれないわね」

大井も同調する。

 

「それはわかりません」

と、永末が正直に答える。それがさらに彼女達を追い詰める。

 

「そ、そんな……。すべて私の独りよがりだったっていうの」

知れず涙がこぼれ落ちる。

 

「緒沢提督があなたたちの事をどう想い、どういった計画を考えていらっしゃったのかは今は謎です。緒沢提督は、志半ばでその想いを閉ざされてしまったのですから。その上、残されたあなたたちは、敵勢力によって記憶操作を行われてしまった。……緒沢提督のお考えの全貌を知るためには、可及的速やかにあなたたちの失われた記憶を取り戻すことが必須なのです。みなさんがどの程度、緒沢提督から話をされていたかはわかりませんが、思い出してくれる艦娘が多ければ多いほど、より真実に、緒沢提督のご意志に近づけるのは間違いないのです。だから、大井さん、私達に協力してくれませんか。あなたの力が私達には必要なのです。何故、緒沢提督が粛正されたのか。提督は何を為そうとしていたのか」

 

「提督に信頼されていない私なんかが何の役に立てるのでしょうか。もはや私は今も昔も不幸でしかなかったのですから」

一人、鬱に填まった扶桑が呟く。

 

「何を言ってるのですか。しっかりしてください、扶桑さん」

慌てたように永末が叫ぶ。

「あなたは当時、舞鶴鎮守府の秘書艦として、常に緒沢提督の横にいたのですよ。それすらお忘れか? そんなあなたが緒沢提督からの信頼を得ていない訳が無いでしょう。あなたの提督に対する想いはそんなものなんですか? その程度の想いしか抱かなかった人が、軍部の記憶操作を受けても未だ提督の事を忘れずにいられたのは何故ですか? あなたが諦めたら、提督の意志を継ぐ者は誰もいなくなります。すべてが闇へと葬り去られ、敵の思いのままにされてしまうのです。そんなこと許してはいけない。緒沢提督の為にも! 」

扶桑の両手を握りしめ、励ますように熱弁をふるう永末。

その必死さに、思わず扶桑は驚いたような表情を浮かべてしまう。

 

「……そ、そうですね。私が提督の事を信じられなかったら、何もかも水の泡ですものね」

 

「そうです。あなたには思い出して頂かなければならないのです。緒沢提督が何を考え、何を為そうとしていたのかを。そして、その意志を継がねばならないのですから」

 

「ふうん」

突然、覚めたような声が聞こえる。腕組みをした大井がいる。

「緒沢提督が何かをしようとして殺されたっていうのは分かったわ。そして、彼が何をしようとしていたのかって事を覚えている可能性があるってことも。記憶をいじられてまで隠そうとされていたんだから、私達にも知る権利はあるわね。……けれど、永末さん、あなたは……いえ、あなたが属する勢力はそれによって何を得ようとしているのかしら? 」

 

「私は艦娘のみなさんを記憶操作から救い出し、緒沢提督の意志を継ぎたいと思っているだけです」

 

「提督の意志を継がせるってことは、嘘か本当かは知らないけれど、国家に反旗を翻させたいって考えているの? 私達に反乱を起こせっていいたいのかしら」

 

「そ、そんな事はありません。ただ、私は」

急な風向きの変化に焦りを隠せない永末。

 

「私が一番聞きたいのは、アンタが何を考えて行動しているかって事。それからアンタのバックにある組織の目的よ。それを言わないのなら、協力するつもりなんて無いわ。北上さんが生きている可能性があるっていうなら、何としてでも自力で記憶を取り戻し、北上さんを救い出すだけ。けど、このことを知っているアンタもアンタの組織も無事では済まさせないけれどね。こんな陰謀なんて、冷泉提督に話せば、たぶん、みんな無事で済まないでしょうね。……どうするの? 」

彼女の瞳を見れば一目瞭然だ。……本気の目だ。きっと彼女は永末が本当の事を言わなければ、冷泉提督に告発するのだろう。そうなれば、すべてが無駄になる。

 

「アンタの本音を教えてよ。緒沢提督のせいでアンタはキャリアも未来も失い、どうやら、体にも障害を残されたみたいね。軍を追われたアンタが今更なんで軍に戻って来るのよ。何がしたいの? 鎮守府に出入りしたりできるくらいだから、軍のどこかの部署がアンタのバックなんでしょ? そんな酷い目に遭わされた軍にまた犬のように使われて悔しくないの? 恥ずかしくないの? 真正の馬鹿なのかしら。悔しくないのかしら。連中を皆殺しにできないのなら、さっさと死んだらどうなの」

そう言って蔑んだ瞳で睨み付ける。

 

「大井、それはあまりに言い過ぎよ。永末さんは私達の事を思って」

 

「牙を失った飼い犬の言うことを聞いたって、私達までいいように使われるだけだわ」

 

「……わ、わかりました」

呻くように黙って耐えるように聞いていた永末が口を開く。

「私はすべてを失った。それは事実です。緒沢提督からは何も聞かされていなかったから、まさに青天の霹靂でしかなかった。いきなり捕らえられ、拷問を受け、すべてを話せと命じられた。そんなことを言われても何も知らないから答えようがない。それでも酷い拷問が続けられました。なんでこんな目に遭わなければいけないんだと本気で悔しかった。すべてに裏切られた想い。どうしようもない自分の無力さ。……私は何も知らなかった事が証明され、それでも復職を許されず、ゴミのように放逐されました。失ったものの大きさに比べ、未来は真っ暗でした。けれど、このまま負け犬のように生きていくわけにはいかなかった。どうして自分がこんな目に遭わなければならなかったかを知らなければ次へと進めない。それがすべてです。本来なら絶望の中、死を選べば楽だったんでしょうね。けれど、訳も分からぬまま汚名を着せられて死んでいくなんて耐えられない。……だから、それが知りたいのです。本当の事を私は知りたい。なんで私があんな目に遭わなければならなかったのかを」

 

「それを知って、一体どうするの? 」

 

「今はわかりません。真実が判明してから自分の身の振り方は考えます。けれど、今は真実を知るために全力を注ぐしかないのです。そのためにはどんな物でも利用するつもりです。私の背後にいる組織も、もちろんあなた達も。だから、あなた達には協力して頂くしかないのです。だからお願いします。お互いの利害が一致している間は協力してもらえませんか? 」

真剣な表情で大井を見つめる永末。扶桑から見ても、彼の瞳に嘘をついているような気配は感じられない。

 

「……確かに、私達からしてもあなたには利用価値がありそうね」

大井は値踏みするような視線を目の前の男に送り続ける。

「どれほどの成果を私に与えてくれるのかしら? それが有り続ける限りは私も協力をしましょう」

その言葉に安堵するような表情を浮かべる永末。扶桑も緊張が解けたように思わずため息をついてしまう。

 

そこからは単純な打ち合わせとなった。

記憶操作を減退させるクスリについて、必要量を大井にも提供すること。思い出した記憶については逐一、扶桑に報告すること。もちろんその逆も同様だ。そして、報告は遠征の寄港先において面接形式で行うこと。新たな仲間となりそうな艦娘についての情報共有も行うこと。そして、一番の重要事項としては、敵対勢力と思える艦娘たちに悟られないようにすることを最優先とすることが決定された。

 

「それじゃあ、これからよろしくね」

バックに入れられた薬品を片手に大井は去っていった。

 

「なんとか一人は仲間に入れられましたね」

ほっとした表情で永末は笑顔を見せる。

 

「そうですね。大井が仲間になってくれて嬉しいです。あと何人の子が仲間になってくれるでしょうか? 」

 

 

「こちらの誠意を示していけば、必ず多くの艦娘が仲間になってくれるでしょう。それにより真実が明らかになれば、今、我々に協力してくれないと判断している艦娘たちを説得することも可能となります。……扶桑さん、あなた達の記憶がどれだけ戻ってくるかに全てはかかっているのです。是非ともよろしくお願いします」

扶桑の不安をいち早く感じ取ったのか、永末が答える。その言葉に何か分からないけれど、安堵感を感じる扶桑だった。

 

そして、次の来訪者、村雨は拍子抜けするほどにあっさりと扶桑達の話を受け入れた。彼女もずっと違和感を感じ続けていたため、なかなか冷泉提督に馴染めなかったのだった。他の艦娘達が冷泉提督と仲良く話しているというのに、自分はそうできない事をずっと悩んでいたらしい。けれど、それを誰にも相談できず、自分がどこか異常なのではないかと心配になっていたそうだ。

 

「大丈夫よ、村雨。あなたはまともだったよ。何にも心配することはないわ。真実を覚えていたからずっと辛い想いをしていたのね。……もっと早く気づいてあげれば良かったのに、ごめんなさい」

自分も同様の苦しみを味わっていたため、村雨の苦しみが自分の事のように感じられた。

「でも、大丈夫。これからは私達が側にいるから。これからは、本当の事を思い出すことを最優先にしましょう。真実を知ることができれば、他の子たちも説得できるはずだから」

その言葉に安堵したような笑顔を見せた駆逐艦娘に、こちらまで心が癒される気がした。

 

次は、不知火だ。

彼女も冷泉提督とは一定距離をずっと保っていた。その態度から恐らく、同じように苦しんでいるに違いないはずだ。

 

がんばろう。

そう思った。

 

そして、不知火がやって来た。

 

 

 


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