とあるチートを持って!   作:黒百合

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焦る日々

困ったことに厨房に手も足も出なかった響。

その晩、彼が枕を濡らしたのは言うまでも無い。

さらに一週間ほどが経ち、剣を振っても筋肉痛にならなくなってきた頃。

 

「暑い・・・。汗だくだ。」

『アイスでも食べたら?』

「・・・うん、そうしよう。じゃない。

アイス切れてた。

くそ。これから買いに行くか。」

『・・・それなら冷たい麦茶でもいいんじゃない?』

「いや、もうアイスを食べたい気分になってしまったから、アイスを買いに行くことにする。

アイシテルのせいだからな。」

『知らんがな。』

 

というわけでアイスを――具体的に言うとパ○コのホワイトサワー味を買いに行く途中で、なにやらひし形の宝石のようなものを拾う。

そして響の目の前には金髪の美少女が。

フェイト・テスタロッサ。その人である。

 

「それを渡して。」

 

鎌状のものを向けられ、焦る響。

それを渡して?

せっかく買ってきたアイスを脅し取られると勘違いした響は当然抵抗する。

訓練でちょっと強くなっていた気がした響は調子に乗っていた。

 

「むむっ!なにやつっ!!」

 

瞬時にアイシテルをセットアップ。鎧を発現させずにナイフのみを手に持った。

調子乗っているとはいえ中身が中身。もちろん戦う気など無く、なんだかんだで単にビビって武器を構えたというのが大きい。

少し逃げ腰になっているのが哀愁を誘う。

 

「・・・渡してくれないなら力づくでーーー」

「はいどうぞ!

では、さようなら!!」

「・・・ちょっと待ってっ!

これは・・・何?」

「お求めのパピコでございます。」

 

カチャと武器を構えたフェイトにビビった響は即パピコを渡したのだ。

情けないことこの上ないが、凶器を構えてきた変人と係わり合いになるくらいならパピコの犠牲は致し方ない。

 

響は小声でアイシテルと相談した。

 

「・・・ちょ、この子この歳で武器持ってアイスを脅し取るとか!?

アイスくらい自分のお金で買えばいいのに・・・この子の将来が不安だよ。可愛いのに・・・お前のものは俺のものというジャイアニズムをすでに確立しているとは・・・おそろしい。」

『きっとろくな教育をされなかったのね。かわいそうに。』

「それ以前に表情を全く変えないあの余裕・・・強者とみた。」

『ええ、響もそれなりだけどソレよりも魔力が高いね。振る舞いもデバイスを扱うことに対する慣れがある。』

「魔力って・・・デバイスを動かすのに必要な力だったよな?」

『そうよ。』

「では彼女の持っているものもデバイスだったりする?」

『そうね。』

「また武器か。・・・もしかしてデバイスってパソコンの進化型とかじゃないの?」

『今更すぎてデバイスの私は涙目。』

「き、気づかんかった。」

『・・・。』

「まぁまて、ほら。一度死んでるからさ。死んでた間にそんな感じの物が出てきたのかなぁとか思ってたわけで。」

『・・・それにしても気づくと思うけど。他の人は持ってなかったじゃないの。』

「いや、高級品なのかなぁって。」

『・・・。』

「まぁいいじゃないか!ほら、結局のところアレでしょ?

アレアレ。あの・・・あれだよ。デバイスってのは魔力とやらを持つものが使える護身用の武器とか・・・そんな感じでしょ?それを脅しに使うとは・・・許せん。彼女のためにも説教してくる。あのままでは将来的に犯罪者の仲間入りしかねない。」

『・・・止めはしないけど。』

 

響はこうしてアホな行いへと走るのである。

ちなみに彼女はすでに犯罪者の仲間、というか娘である。

 

「ちょっとそこの君。」

「・・・私が欲しいといったのはそっちの宝石。これじゃない。」

 

そう言ってパピコをかざすフェイト。

ちょっとイラッとしてる気がする。

響はそれを聞いて反射的に宝石を渡して謝りそうになったけれどそこを我慢する。

 

「い、いやそうじゃなくてね。こっちの宝石にせよ、パピコにせよ、イキナリ武器を構えて脅し取るのはどうかと思うんだよ、お兄さんは。うん。」

「貴方から構えたのに?」

「え?」

 

そうだっけ?

 

「そうだよ。私から構えたわけじゃないし、望んで貴方に危害を加えようとしたわけでもない。」

「そうだったか・・・あ、えと・・・だからといって・・・この宝石は君のものなのかい?」

「違うけれど必要なもの。」

「別に僕のものというわけでもないし、くれというなら――」

「話すことは何も無い。渡してくれないなら力づくで――」

「ちょっ!?

ここまで話しといてあと少しをどうして聞か――がはぁっ!?」

 

当然貰ったチート以外は一般人きわまり無い響に対抗する手段などあるはずもなく、ジュエルシードを力づくで取られた。

結局パピコも持ったまま、去っていくフェイトをうずくまりながら眺めるしかない響だった。

 

 

「俺、間違ってたか?

普通に考えてあんな怪しいコスプレして鎌っぽいのを持ってるやつが居たら警戒してしかるべきだよね?つい武器を構えても仕方ないと思うんだ。

・・・結局パピコ取られたし。」

『・・・とりあえず帰ろうか。』

「・・・うん。アイスは・・・もういいや。」

 

 

次の日。

響は図書館にいた。

猿でもわかる乙女心を返しに来たのだ。

 

「次はどんな本を借りるべきか・・・乙女大図鑑・・・乙女はこうして男を選ぶ百選・・・女の子は複雑なのだ・・・女子の憂鬱・・・女の子の気持ち・・・全部借りるにも小学生は一冊のみだし。」

 

返し忘れなどを防止するために図書館では年齢に応じて借りれる冊数の上限が決まっている。

小学生は一冊までだ。

 

「っと、あ、すいません。」

「こちらこそすいません。」

 

本棚を見ながら横歩きをしてると人とぶつかる響。

響の視界にまず入ったのは紫色の髪の毛。

紫とか人類的にありえないなぁとか自分のことは棚に上げて少し驚く響。

今では黒髪黒目としているのだが。

 

「・・・というか紫とか懐かーーーおおおうっ!?」

「あの、どうかしましたか?」

 

瞬時に顔を逸らした響。

月村すずか。彼女はちらほらとこの図書館にやってくる常連さんである。

響は響で毎度のごとく焦る。

最近焦ってばかりだなと内心思いながらも響は気づかれないようにと声を若干高くして、なおかつ顔は俯いて顔のつくりを分からないようにした。

どおりでどこかで見たことがあるわけである。

 

「いえ、別にどうもしないです。んじゃ、俺はこれで・・・」

「ん?あ、でも本は良いんですか?」

「あ、いえ、見つからないみたいなので・・・出直そうかなぁと」

「職員さんに聞けば良いと思いますよ?」

「いえ、その・・・あの・・・人見知りなので・・・それでは。」

 

その場から離れるためのとっさの嘘であるが、俯いてることと言い挙動不審気味なところと言い、すすかは納得し、それならば。と手を合わせて提案する。

 

「・・・う~ん。なら私が変わりに聞いてあげましょうか?」

「エ゛?いや、あれですあれ。そんなことしてもらうのも・・・」

「別に気にしなくて良いですよ。ついでに私の探してる本も聞くつもりですし、気にしないで下さい。」

「・・・すっごいエエ子や・・・」

「え?」

「あ、なんでもないです。・・・まぁそこまで言うならお願いします。」

 

重ねて言うが彼は悪人と言うよりは善人よりである。

そんな彼が他人の親切をつっけんどんに跳ね除けることは出来ず。

しかも見ず知らずの人に親切をするという今時の若者には珍しい心優しさに感涙し、自分の昔と彼女とを比べながらその酷さに嗚咽しかけつつも、響はなんとか彼女の親切を受けることにする。

実際困っていたのは本当で、司書さんに聞こうと思っていたところでもあるため聞くことに関してはなんら問題は無い。

 

「あの、すいません。」

「はい、なんですか?」

「えーっと私は動物のーーー特にネコに関しての本を読みたいのですがーーー」

 

いや、問題はあった。

響は気づいたのである。

俺の借りる本の内容はちょっと聞かれたくない。と。

別に職員さんならば構わない。

わざわざ職員にまで気遣ってたら図書館で本など借りられない。知られたく無いという思いもあるにはあるがそこはやむをえないことだ。

借りる際にどのみち見せなくてはいけないのだからして。

 

だが、彼女に関しては別である。

普通に気まずい。

とっても気まずい。

一応同年代の女の子―――ではあるものの中身的には妹とか娘とかそんな感じの歳の子。

この歳―――といっても9歳だがーーーで子供に自分の情けないところを曝け出すようで非常に恥ずかしい。仮に同年代でも恥ずかしいけれど。

確かに響の昔はアレであった。

アレ過ぎていたが今は少なくとも改心し、直していくべく頑張っている最中なのだ。

今の自分にそのような羞恥プレイはレベルが高すぎる。

目の前の少女が少年であればまだマシだったものを。

ゆえに彼は致命的な一手を取ってしまう。

 

「それで、貴方は何を借りにきたの?」

「え、お、俺は・・・えと・・・アレだよ、あれ・・・えーっとネ、ネコの本かな?うん!!」

 

ここだけで見れば見事な回避とも思うが、チョイスがダメだった。

共通の話題、趣味というのは話の輪を広げてしまう。

 

「へぇ、貴方ネコを飼ってるの?」

「え、い、いや、ネコを飼いたいとは思ってるんだけどね?あ、でもそうそう気軽に飼おうと思ってるんじゃないよ?

ほら、動物は生き物だから可愛いだけじゃなくて飼う上での辛いことや気をつけなくてはいけないことが多々あるだろうし・・・だ、だからかな?まずは本を見てネコのことを良く知らなくちゃって思って・・・」

 

下手に猫好きとして振舞うような嘘を付くよりも、響はまだ飼っていない事にしてネコについて詳しく知らなくても問題ないように嘘をついた。

とっさの嘘にしては理由がしっかりしていて内心ほくそえみ、完全に誤魔化せた!と思ったのもつかの間。

 

「・・・すごいなぁ、その歳でそこまで考えてるなんて。

私も始めてネコを飼う時にお父様にそれを言われたの。立派だなぁ。」

「君も同じ歳でしょ?」

「え?あ、うん。だからこそ余計に凄いんだよ。」

 

といって微笑む月村すずか。

 

その笑顔につい赤面する。ことは無かったが本当に良い子だなぁとちょっと泣きそうになる響である。

もちろん昔の自分の酷さがあるゆえにそれと比べて自分が一体どれほどアホだったのか。

情けなさ過ぎて悲しくなったのだ。

 

そしてこの嘘が響の首を絞めることとなる。

職員さんに案内されつつ、道中で話しつづける2人。

 

「ねぇ、貴方のお名前は?」

「え?あ、俺は・・・相馬ひーーー」

「相馬?」

「あ、いや、そ、そそ、相馬ひかりだよ。」

 

危なかったと小声で呟く響。

 

『それにしても気づかれないものね。意外と。』

「・・・多分それだけあの髪と目の色が印象深かったって事でしょ・・・あまりの性格の違いに同一人物だと思われてないってのもあるだろうし。」

 

念話で会話をする響とアイシテル。

余談であるが先ほどの嘘はアイシテルが念話で響に指示したものである。

もちろんアイシテルは今回の嘘の悪いところを理解して敢えてこの指示をしている。

 

 

アイシテルはお茶目なのだ。

 

☆ ☆ ☆

 

「ねぇ、ひかり。このネコはどう?」

「こ、これはまた可愛い・・・なんだこの可愛さ。」

 

あれから一ヶ月ほどが経過した。

現在2人で仲良く読書中。

なぜこうなったかは特に語ることも無い。

 

共通の趣味。

それは友達作りや合コンでのきっかけとしてはあまりにもポピュラーでセオリーで常套手段である。

そう、ネコ。

ネコの話題に響がーーー正確にはアイシテルが響に乗らせるように誘導してしまったのが運の尽き。

いや、今はまだ美少女だが将来的に確実に美人となる女性と接点をもてたのだから男としては喜ぶべきである。

事実、響は喜んでいる。が。

それと同時に悲しんでもいる。

 

彼女に会いたくなかったのは言うまでも無く高町なのはと彼女が親友であるから。

親友を傷つけた人間に友好的に接するような人間はいないだろう。

ゆえに彼女と友達になったところで本名を明かしてしまえばそれだけの関係なのだ。

どの道彼女にフラグを立てて、イチャラブすることは叶わない。

 

そのことに嘆き苦しんでいた。

不幸中の幸いといえばネコの本が意外と面白いということである。

 

気づいたら普通にネコ好きとなっていた。

 

「あ、そういえばね?」

「ん?何。」

「今週末にお茶会があるの。ひかりも来る?」

「・・・ううむ。」

「何か用事があるかな?」

「いや・・・その。別に暇ではあるけどさ。」

 

響が渋る理由は言わずもがな。

彼女のお茶会に誰が来るかと言うこと。

2人きりでお茶会をするなんてことはまずないだろう。

それならお茶会というよりも普通に食事(デート)である。

 

「他に誰か来る?ていうか来るよね。確実に。」

「ええと・・・アリサちゃんとなのはちゃんていう私のお友達とそのお兄ちゃん。あとはなのはちゃんと特に仲の良い男の子も来るの。大丈夫だよ?きっとすぐに仲良くなれるから。」

「いや・・・遠慮しておくね。せっかくだけども・・・」

「どうして?」

「いや、だから人見知りだと何回言えば・・・」

 

こうして誘われるのは何度目か。

響はこれ一度きりではなく何度も誘われていた。

その都度断ってきたのだ。人見知りという理由で。

もちろん響とて行きたいことは行きたい。

別に人見知りではないのだし、美少女達、もとい将来のおっぱーーーげふんげふん。と近づける良い機会である。

そんな下心を無しにしてもこんな良い子達と友達になれるのは光栄だ。

だがしかし。

もしバレたら?と考えると如何せん足が動かない。

ばれないとは思うものの、ばれた際のリアクションを考えると非常に気まずいのだ。

すずかだけにバレるのはともかくとしてもなのはにアリサまでいるとなるとせっかくのお茶会が台無しになってしまう。

そんなことになってしまうと響のみならず、彼女達も気まずくなるだろうし、十中八九お茶会どころではなく。

ばれたときの状況を考えると非常に気が進まないのだ。

 

というわけで。

 

「ごめんね。悪いけどこの話は無かったことに・・・」

「・・・どうして?」

「え?」

「毎回思うんだけど、ひかりって私の事嫌い?」

「い、いや、別に。」

「その割にはどこか壁を作ってる気がする。」

「そ・・・そうかな?」

「お茶会、そんなに行きたくない?人見知りだって早めに直しておかないとこれから先、苦労するよ?」

「え・・・っと、うん、それは分かってるんだけど・・・」

「怖いのは分かる・・・なんてことは言わない。私は人見知りってわけじゃないし、気持ちが十全に分かるんなんて口が裂けてもいえない。でも、頑張って直そうとしない限り何時までもそのままなんだよ?」

「そ、そうだね。」

「じゃあ頑張ろうよ。皆良い人達だからきっと助けてくれるし、ひかりの力になれると思うな。きっと今が良い機会。やるべき時だと思う。」

「・・・えっと・・・その・・・」

「ね?」

「あ、うん、じゃあちょっとだけ・・・お邪魔してもいい?」

「もちろん。」

 

こうして響の出席が決まったのである。

帰り道。

 

「・・・憂鬱だ。」

『押し切られちゃったねぇ。結局。』

「・・・ああ。」

『真摯に相手を思いやる相手に弱いね、響は。』

「・・・ああ。」

『・・・大変だね。』

「・・・笑えるのを堪えてるんだろ・・・分かってる。その震えた声で話しかけるのをやめろ。打ち殺すよ?」

『あれぇ?そんなことを言ってもいいのかな?』

「あ゛?」

『厨房を強化しちゃうぞぉ。ようやく先が見えてきたところなのに、ここで強化しちゃうとあと一年はあれと顔を突き合せないといけなくなっちゃうよ?』

「すいませんでした。だからそれだけは勘弁してください。」

『よろしい。』

 

泣く泣く謝る。

 

「なあ・・・ほんとどうしよう。

バレると思うんだ。」

『どうして?』

「なのは・・・と俺が呼ぶのは馴れ馴れしすぎるか。高町さんは被害者だ。おそらく他の人間よりも俺の顔を強く覚えてる・・・と思う。」

『まぁ確かにね。』

「誤魔化せるか結構な不安がある。いっそのこと風邪とか急用で休むのはどうだろうか?」

『あそこまで言ったのに?状況からして嘘だとばれるんじゃないかな。下手したらお見舞いなんてこともあるかも。』

「さ、さすがにそこまでは・・・」

『彼女達はやたらとお人よしだしねぇ。ありえないと断じるのは難しいんじゃない?もしくはすずかちゃんがお見舞いに行くねって話になってそこから皆で行く!なんて流れにもなるかも。』

「・・・そうなると文母さんを目撃されるな。」

『ばれるでしょうね。』

 

学校に親が呼ばれた時に、すずかやアリサが見てないとも言い切れない。

 

『いっそのこと女ってことにして女装したら?

まずばれないと思うよ?』

「・・・それはちょっと遠慮したいな。というかまず間違いなくバレるだろう!」

『大丈夫じゃない?

ほら、響って綺麗系のイケメンだし、女に見えなくも無いよ?多分。』

「仮に女装したとしてもいきなり女装して行ったらなんじゃそら!?って話になるだろうが。」

『女の子でしたってことにしたら?』

「これ以上嘘で塗り固めたらまたややこしい状況になりそうだから遠慮しておく。」

『んもうっ!あれもいや!これもいやじゃ話が進まないでしょっ!!』

「・・・もっとまともな案をくれ。」

『ばれたらばれたでいいんじゃないの?その時はその時だよ。』

「・・・。」

『それにこのまま嘘を付いてたところでいつかどこかでバレるのは明白。

それともずーっと嘘をついたまま友人関係を育もうって言うの?』

「うぐっ・・・それを言われると・・・」

『ばれた時はばれた時に考えれば良いよっ!

さあいこうっ!!』

「・・・面白がってるでしょ?」

『今更なにを。』

「・・・俺、アイシテルのこと嫌い。」

『安心して。私も響の事、好きという訳じゃないから。』

「・・・そうか。」

 

なんか傷ついた響である。

結局『我に妙案ありっ!』というアイシテルに任せて考えることを放棄した響であった。

 

 

 

 


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