~??の結界・最深部付近~
あの使い魔の群れに襲われてから二回ほど
そんな不気味なのか綺麗なのかよく分からない風景で使い魔の気配のない空間に三人の姿があった。
そこにほむらは何故かあった畳の上で正座をして
まどかはそんな二人を苦笑いで見ている。
「あ…足が痺れる…」
「あ、アハハ…クロ君…もうほむらちゃん
「……いやまぁ怒ってねぇよ、どちらかと言えば不可抗力とはいえ、見た俺の方が悪いと思ってんだよ…。
例え目潰しをされて、キュウベぇみたいに眼を真っ赤にされたとしても、まぁ仕方ないとは思うぜ?」
「結構気にしてるんだね」
「ただなぁ……その後に
ゴルフクラブで
俺……死んでなかったか?」
そう、クロトに目潰しをした後ほむらは、もう見られた後だったと気付き、恥ずかしさのあまり記憶を消そうと手に持っていたゴルフクラブでボールを打つ様に構え、クロトの頭を狙っていた。
それを見ていたまどかは、流石にそれはヤバイと思いほむらを後ろから羽交い締めをしてとめたが、止めていなかったら使い魔の鉄仮面をヘコます威力の打撃がクロトの頭に直撃していただろう。
「え、エヘヘ♪///ちょうどいい位置だったから………ごめんなさい」
ほむらも悪いと思って素直に謝る
「ハァ…じゃあこれでお
「うん!……それで…正座もういい?」
「あっ忘れてた」
クロトはほむらが正座していた事をすっかり忘れており、わりぃっと言ってほむらに手を差し出す。
ほむらもクロトの手を掴んで立ち上がろうとする……だが
「アアァ~~!!足が…足がああぁ!!」
「おい!?どうした?」
ほむらは立とうとして突然ビクンッ!と雷に打たれた様に震え、バランスを崩しクロトの腰に抱きついた。
「…クロ君…もしかしてほむらちゃん足が痺れたんじゃない?」
「痺れたってお前…ほんの四、五十分正座していただけじゃねぇーか」
充分痺れる時間である。
──絶対そのせいだよ
「だって…ほら」ツン ツン ツン ツン
「ツアアアァ~~!!?か、鹿目さんヤメテェェ!!」
まどかが容赦なく杖で足の裏を連続でつついてみると、足をピンッ!と伸ばし悶絶している。
それを見たまどかは面白い物を見つけた様に、ウェヒ♪っと笑うとエイ!エイ!とつついてほむらの
反応を見て楽しそうにしている。……結構なSのようだ
「どう?痺れる?ほむらちゃん♪」ツン ツン ツン
「アウッ!…フワッ?ヒャンッ!?」
……ほむらの声がどんどん色っぽくなっている気がする
「やめんかアホ!!」ズパァアン !
「アベシッ!!?」
そんなやり取りを見ていられなくなったクロトは抱きつかれたまま、まどかの頭をいい音を響かせて叩いた。
まどかは痛みのあまり、変な声を上げ頭を押さえて地面をゴロゴロ転がっている。
「~~~~ッ!?ーーーッたい!!痛いよクロ君!!私の記憶が飛ぶかと思ったよ!!」
「お前がいらん事するからだ──ん?ほむらどうした口をパクパクして……酸素が欲しいのか?」
クロトがほむらを見てみると、涙眼でクロトに何かを伝えようとしているがクロトはアホな事を言い出した。
「わ…私…金魚じゃ……ない……脚……脚が…」
「脚?まだ痺れるのか?」
「つった……鹿目さん…につつかれて……脚伸ばしたら…つっちゃった」
「……オイオイ…まどかの話じゃもうすぐボスなのに大丈夫かよ」
「いたたた──じゃあクロ君がおんぶしてあげたら?」
そこにやっと痛みが引いてきたまどかがそんな提案を出した
「またかよ!?別に嫌じゃ無いからいいが…今日で二回目だぞ!俺、転校初日の奴を何回背負えばいいんだ」
「か…過去を……合わ…せると───三十回……以上」
「多いな!!?」「多いよ!!」
ほむらは痛みを堪えてクロトにそう答えるが、その回数のあまりの多さにクロトとまどかは驚愕の声を上げる
当たり前だ、ワルプルギスの夜が来るまでに一日一回以上はされていた計算だ
「俺は犬○叉タクシーか!?利用回数、多すぎだろ!!」
「ああ、そっか…だからほむらちゃんクロ君の背中に乗り慣れてるんだね。この結界に来る時、乗るのに
「──まぁいいや、そのままの状態で戦って怪我でもされたらかなわん。幸い俺は背負ったまま戦えるし、俺の背中に居た方が安全だろ──ホラ…乗れ」
「ううぅ…ありがとう」
そういって、ほむらの腕をほどき後ろを向いて
ほむらはプルプルとしながらクロトの肩に這いずって掴まり、なんとか背中によじ登った。
それを確認したクロトはほむらの脚を抱え立ち上がり、まどかと一緒に結界の奥に進み始めた、
だがほむらはクロトの背中でため息を吐き、浮かない顔をしている。
「ハァ……私こんな事でこの先やっていけるのかなぁ」
「ハハハ、気にすんなお前これが初めての魔女退治なんだろ?ならこんな事もあるって」
「………そうかな」
「ティヒヒ♪大丈夫だよほむらちゃん、私もこの前怪我してマミさんの足引っ張っちゃった事もあるし、
ほむらちゃんが脚をつったのも私のせいだしね♪気にしない♪気にしない♪」
「……そこは気にして欲しかったかな……でも…迷惑じゃない?」
「アホ!そもそも『人間ってのは迷惑を掛け合いながら生きているようなもんだ』だから班の奴の失敗は
仲間の俺達が助ける!……そうゆうもんだろ?」
「──あっ──今の言葉……」
「ん?どうした」
「………ううん…なんでもない………ありがとう」ボソッ
──『迷惑を掛け合いながら生きている』──か……確か前もそう言って私を慰めてくれたんだよね……
フフ♪変わらないねクロト君
クロトの言葉で前の時間の事を思い出し、懐かしい気持ちと嬉しい気持ち…両方がやって来て自然と
ほむらは笑顔になり、さっきまでの落ち込んだ心は綺麗に消えてしまった。
「アレ?…ほむらちゃん笑ってるけどなにかいい事でもあったの?」
「……フフ…ナイショ♪」
~??の結界・最深部~
ほむらがそんな幸せな気分に浸っていると、クロト達は洋風の館にあるような大きな扉の前で止まる。
いままで
「……ここみたいだな」
「うん…気配も扉に向かって見えるから多分ここが魔女の部屋だよ」
クロトとほむらは写輪眼で確認したようでこの先に魔女がいるのは間違いないようだ。
二人の顔が引き締まる
「その写輪眼ってホント便利だね。私達みたいになんとなくじゃないし、道に迷うことがないんだもん」
「そうだな…まぁありがたい事だ───じゃあ開けるぞ?」
「うん」「いいよ」
まどかとほむらが頷くのを見てクロトはドアノブを握り、扉を開いた…
ガチャガチャ
「…………アリ?」
扉を…開いた!
ガチャガチャ
「………どゆう事?」
……扉は開かなかった、試しに押したり引いたりしたが、びくともしない
「クロ君…鍵が掛かってるんじゃ…」
「いや…そもそも鍵穴が無いぞ」
「「「……………」」」
……三人の間に重い沈黙が流れる
「ええェェェ!?ここまで来てなにそれ!!本当にここで合ってるの!?」
「間違いねぇーよ、なぁほむら」
「う、うん…でもこれからどうするの?」
ほむらの言葉にクロトは少し考え
「……こうなったら困った時のキュゥべえだ!まどかキュゥべえを呼べ!!」
結構適当な事を言った。
そして何故かまどかにキュゥべえを呼ぶ役をまかせる
「そういえば居たねキュゥべえ…いつの間にか居なくなってたけど」
「ええぇ!?なんで私なの?みんなで呼べばいいでしょ!?」
「いや…なんかお前がそんな技を持っている気がする」
「理由がアバウトだし持ってないよ!!
……もう!呼べばいいんでしょ呼べば…ハァ…キュゥーーべえーーー!!」
『呼んだかい?』
まどかが大声で呼ぶと、ほぼノータイムで物陰からキュゥべえが姿を現した。
「うわっ!!本当に来た!!」
「
「うん……あっでもこれで鹿目さんに新しい技が出来たよね」
「これが!?キュゥべえを呼んでどうするの!?攻撃出来ないよ!!」
「なにいってんだ、こんだけ目立つ奴が居たら敵はコイツを追いかけるだろ───つまり囮だ」
『呼ばれたと思ったら急に何を言い出すんだい!?訳が分からないよ』
キュゥべえの言う通りだ、訳が分からない
「技名は『訳が分からないよ』に決定かな?」
「ほむらちゃん!?」
「それでいい『良くないよ!!』…それでキュゥべえお前に聞きたいんだがこの扉
開かないがどうすればいい?」
まどかの声も無視してクロトはキュゥべえに問いかける。
キュゥべえは扉まで歩いて行き眼を
『…確かにこの扉の向こうに魔女の気配を感じるね。だが魔女は扉に鍵をかけるなんて聞いた事はない、
使い魔を使って通さない様にするなら分かるけどね。…多分、扉自体に何か仕掛けがあると思うよ』
「「「フ~ン」」」
キュゥべえの言葉に三人は扉を見つめて何かないか探っている───そこでほむらは気付いた。
「……ん?」
「どうしたほむら?」
「……ねぇ……クロト君ちょっと扉に近付いて」
「?おう」
クロトはほむらに言われた通りにほむらを背負ったまま扉の前に立ち、ほむらはドアノブを捻る
「だからそれ開かないって──『ガラガラ』…え?」「え?」
……なんとほむらは扉を引くのではなくそのまま
「「え゛え゛えェェェ!!?」」
「やっぱり」
「なにコレ!?鍵はかかってないし、今までの
「扉は洋風なのに開け方は和風とか分かるわけねぇーだろ!!てか、ほむら良く分かったな!?」
「だってホラそこ」
クロトとまどかは、ほむらが指差した所を見た、そこはドアノブより少し上でなにやら彫りこまれている。
「→って彫ってあるでしょ?だから横に動かすのかなぁって思って」
「親切だね!?魔女なのに!!」
「だったら最初から色違いの
「…うん…」
「二人共…大丈夫?」
いろいろツッコミを入れていて気疲れしたのかクロトとまどかは仕事で疲れたサラリーマンの顔をしている
ほむらもそんな二人を気遣っているが…
「ああ、…なんてゆうか…早くここから出たい」
「そうだね…私もここに居るだけで疲れちゃったよ」
「…まだ魔女と戦ってすら無いんだけど」
結構、精神的に弱っていた
『どちらにしろここから出たいなら、戻るより魔女を倒した方が早いよ』
「だよなぁ…フゥ…じゃあ行くか」
「「うん」」
キュゥべえの助言でクロトは深呼吸をして、気を取り直しまどか達と一緒に魔女の部屋に入って行った
~侍の魔女~
クロト達が入って行った先には、大きな日本庭園の中にある黒い教会があった。
その日本庭園に刀を持ち、頭の無い
「早速来やがったか、オイまどか!新技使ってみろよ」
「うん…アレ?またキュゥべえが居なくなってる」
まどかが足元をキョロキョロしてキュゥべえを捜したが、いつの間にかまた居なくなってる。
どうやら逃げ出したようだ
「逃げ足速いね」
「もう!逃がさないんだからね!!キュゥーーべえーーー!!」
『やめてくれ!なんでか知らないけど、まどかに呼ばれるとここに居るんだ!!』
まどかは容赦無くキュゥべえを呼んだ、するとキュゥべえはまどかの影から姿を現し、使い魔はクロトの
読み通り、クロトから進路を変更してキュゥべえ目掛けて走ってくる。
「クロ君スゴいね。ホントにキュゥべえを狙ってるみたい♪」
「だろ?よし!まどかキュゥべえを使い魔の向こう側に投げて、使い魔が後ろを向いたら撃て!!」
「了解♪」
『了解じゃないよ!君達僕がこんな身体になってから遠慮が無いよね?』
「だって可愛くないし」
『ほむらはストレートに言い過ぎだよ!!あっ!まどか尻尾掴んで振り回さな──アッーーー!!』
「おおぉ~まるで
キュゥべえはほむらの方を向いている間に、まどかに捕獲されジャイアントスイングで使い魔達の上空を飛んで行った。すると使い魔達は引き返し、魔女もキュゥべえを見ると追い掛けて来た。
「うわぁ♪倒すのが凄い楽だよコレ」バシュッ!バシュッ!バシュッ!
「魔女まで釣れたのは嬉しい誤算だな、俺達が攻撃してもキュゥべえを追い掛けてるぞ」シュドドドド!
「……二人共容赦無いね」
クロトとまどかはキュゥべえを追い掛ける使い魔と魔女を卑怯にも背後から楽しそうに撃ちまくって
使い魔を倒し、魔女には着実にダメージを与えている。
そこにキュゥべえが大きくUターンしてクロト達のいる所に戻ってきた。しかし、クロト達の返答は──
「あっオイ、キュゥべえ!!こっち来んな!!」シュガガガッ!!
「敵も来ちゃうでしょう!!」バシュシュシュシュ!!
ズドドドドドドドッ!!
『味方の方が危ない!?』
クナイと矢だった…
クロトとまどかは戻って来るキュゥべえの進路を、クナイと矢で塞ぎ再び敵に突っ込ませた。
「うわぁーー……鬼だね」
「そうか?」
「でもコレ一応私の技だからあれぐらいやってくれないと──あっ魔女が倒れたよ」
「マジで!?ヨッシャ!近付いて総攻撃だ!!ほむらもやれよ」
「うっうん!」
使い魔も全滅し二人の攻撃を受け続けた魔女はダウンしてしまい、それを見逃さなかった三人は
魔女を包囲し、ほむらはクロトから降りてゴルフクラブを上段に構え魔女の腹を狙い、クロトはクナイを
投げる体勢になって人間でいう心臓を狙い、まどかは弓に矢をあてがって拡散効果のある矢で狙いをつけた。
……完全なover killである。
「……なんか魔女が
「ほむらちゃんもそう思った?……ちょっとやり過ぎたかな」
「まぁ仕方ないキュゥべえに夢中になってるコイツが悪い」
『夢中にさせたのは君達じゃなかったかな?』
「キュゥべえ生きてたの?」
あの使い魔の群れに突っ込み無傷だったキュゥべえにまどかは驚く
『何回か斬られそうになったけど身体が細くて助かったよ…それより早く侍の魔女に止めを!』
キュゥべえが慌てた様にしている。
三人が魔女を見てみると立ち上がろうともがいていた。
「コイツ侍だったんだ……じゃあ…いいか?」
「「うん」」コク
「「「せーの!!」」」ドグシャァァァ!
~展望台タワー・屋外~
魔女に止めを指すと周辺の風景は歪み、夜空が良く見えるタワーの頂上にクロト達は戻ってきた。
まどかの手には侍の魔女のグリーフシードが握られ、三人はそれでソウルジェムの穢れを取ると、
まどか、ほむら、クロトの順で並び展望台の縁に腰をかけ、星を眺めていた。
「あぁ~今日はいろいろありすぎて疲れた」
「私もだよ、ほむらちゃんが来て、友達になったり仲間になったり」
「ほむらが未来人だったり、俺が写輪眼になって魔導士になったり」
「巴さんが変になって私を撃ったり、私達でチームを組んだり、キュゥべえが思ったより使えたり
……いろいろあったね」
「ハァ…いろいろハード過ぎだっつーの」
そういってクロトは後ろに寝転がり、夜空を見上げた
「でもまぁ……疲れたけど……楽しかった…お前らは?」
「フフ♪分かってるクセに……私も楽しかったよ。こんな日が毎日続けばいいなって思うくらい」
「私も……また前みたいに皆とこうして過ごすの……夢だった」
まどかとほむらもクロトと同じ様に転がり、星を見る。
「そっか……夢が叶って良かったじゃねぇーか」
「うん……ありがとう……
「………ハハ…おう」
「フフ♪おめでとうほむらちゃん♪」
「ありがとう……
「ティヒヒ♪」
「フゥ…またいつかこうして三人で星を眺めたいもんだ」
クロトはそう言いながら星に手を伸ばし未来に想いを
「大丈夫だよクロ君……私達がこの街を護ってたらいつかまたそんな日が来るよ」
「だから……絶対ワルプルギスの夜…倒そう?」
「…だな…三人で……な」
「「うん!」」
───その日、三人の誓いに応える様に夜空に三つの流れ星が流れた───
「アレ?ちょっと待って、そういえばマミさんは?」
「あっ先輩か忘れてた……帰ったんじゃね?」
その時、ほむらは何か感じたのか立ち上がり、周囲を見回す
「…待ってクロト……視線を感じる…」
「……確かに…どこからだ?」
「こんなタワーの屋外に誰か居るなんて……もしかして……マミさん?」
「……呼んだかしら」
「「「うわっ!!?」」」
まどかが何気なく名前を呼ぶと、さっきまどかが寝転んでいた場所の隣からマミが突然現れた。
「ま、まっマミさん!?どどっどうやってそこに!?さっきまで何も無かったのに!!」
「簡単よ…リボンを保護色にして身体に巻き付けていたの…それとずっとここに居たわ」
「なんでそんなカメレオンみたいな事してるんですか!!」
「先輩、俺より忍者っぽいんだけど」
「巴さんのリボンって応用力が高いね」
「それより聞いたわよ、あなた達三人でチームを組んだって」
マミは立ち上がり、三人をビシッ!っと指を指す
「こんな時三人より四人の方がいろいろ出来て安全だと思うの」チラッチラッ
……マミは三人の方をチラチラ見て仲間に入れて欲しそうにしている。
<……見滝班集合!!>
クロトはアイコンタクトと念話で二人を呼び、円陣を組んでヒソヒソと話始めた───念話で
<オイ!どうすんだよ。先輩俺達の会話聞いてたみたいだぞ>
<そんな事言われてもまさかマミさんがリボンでカモフラージュしてるなんて思わなかったんだもん>
<蛇の男並みのカモフラージュ術だったね>
<全くな…それで?どうする、アレ……明らかに仲間に入れて欲しい眼だよ>
<う~ん私は今のままが良いかな…また撃たれたくないし>
<私もかな?さっき一緒に戦ってみたけど、いい感じだったと思うし>
<じゃあ多数決で無しだな>
<<異議無し!!>>
クロト達は円陣を解いてマミの方を見る。
マミはこちらを仲間に入れて欲しそうな眼で見ている。……仲間に入れますか?
はい
いいえ←
「スイマセン定員オーバーです」
「そんな!?ヒドイ…でも三人より四人の方が安全だと思うの」
マミはこちらを仲間に入れて欲しそうな眼で見ている。……仲間に入れますか?
はい
いいえ←
「あの…マミさん私達の実力のバランスを考えると今のままが…」
「そんな!?ヒドイ…でも三人より四人の方が安全だと思うの」
マミはこちらを仲間に入れて欲しそうな眼で見ている。……仲間に入れますか?
はい
いいえ←
「……巴さん…話聞いてますか?」
「そんな!?ヒドイ…でも三人より四人の方が安全だと思うの」
「「「…………」」」
・
・
・
・
そして十分後……
「そんな!?ヒドイ…でも三人より四人の方が安全だと思うの」
「キャンセル出来ねぇ!!」
「巴さん……ドラ○エのローラ姫並みにしつこいね」
「ほむらちゃん……結構ヒドイ事言うね…。フゥ…でもどうするのクロ君…このままだとほむらちゃんの
言う通り、マミさんと無限ループの会話になっちゃうよ」
「どうするもこうするも逃げようにも、いつの間にか俺達の周りには先輩のマスケット銃で包囲されて、
逃げられない状態にされてるし」
「「え?……ほ、ホントだ!!」」
まどかとほむらの二人はクロトに言われて初めて気付いた、マミは自分達を中心に半径十mの位置で
半球状に銃を配置して逃げ場が無いようにされ、三人の目にそれはまるで銃で出来た鳥籠のように見えた。
「俺とほむらは写輪眼で避けれるかもしれねぇが、まどかは無理だろ?」
「そうだけど二人共ずるいよ!!なにかあっても二人は生き残れるなんて…私だけ死んじゃうよ!!」
「分かってる見捨てねぇーよ」
「……ホント?」
「ああ……ハァ…仕方ねぇ──ほむら…ちょっといいか?」
「どうしたの?クロト」
「このままじゃ
「…銃で撃たれるのは勘弁して欲しいけど…頑張ってみる」
「ありがとな」
マミはこちらを仲間に入れて欲しそうな眼で見ている……仲間に入れますか?
はい←
いいえ
「え~と先生で良かったら」
「任せなさい♪ベテランの力…見せてあげるわ♪」
「「「ハァ…めんどくさい」」」
まどか固有魔法
『訳が分からないよ』
劇場版 魔法少女まどか☆マギカVitaより拝借しました
皆様の感想・評価待っています♪