魔法少女まどか☆マギカ~心を写す瞳~   作:エントランス

19 / 56
少々遅くなりました
実は少し早いですが、ヴァレンタインデートの企画を思いついて少し書いていました。
内容は銀魂をまどか流にしてみたんですが、これ出しても大丈夫なのか分からなかったので
あとがきに、今書いているデート編を期間限定で少し公開します。
出しても大丈夫そうなら感想下さい

それでは、ドウゾ


二巡目 結成!見滝班(滅びの呪文は一回まで)

~??の魔女結界内~

 

あの後、無駄にポーズを決めて銃を構えるマミをほっといて(いささ)か不安だが、新人三人で魔女の結界に侵入した。

結界内は和と洋が混ざったような通路で壁はレンガ、扉は障子(しょうじ)といった良く分からない所だ。

 

「…なんじゃこりゃ」

 

「クロ君は初めて見るよね?これが魔女の結界だよ。大抵(たいてい)の結界はこんな良く分からない場所だからあまり気にしない方がいいよ…それより油断しないでね。今は魔女に気付かれて無いから使い魔はいないけど気付かれたら、いっぱい来るよ」

 

「……クロト君…気を付けてね。前も鹿目さん油断してて、後ろから来た使い魔にアイアンクロー喰らって

悶絶してたから」

 

「ほむらちゃん!!?それクロ君じゃなくて私に言ってるの!?私へのダメ出しになってるんだけど!!

それに油断してアイアンクローで悶絶してたってなに!?その恥ずかしい私の未来!!

勝手にネタバレしないでよぉ~( ;∀;)」

 

「普段のまどかじゃねぇーか『どうゆう意味!?』そのままの意味だ」

 

「え、えーと…だからね使い魔は何処から来るか分からないから、危ないんだよ?」

 

「初めからそう言ってよ!!」

 

まどかの叫びは誰にも届かなかった

そんな中クロトは、ほむらの警告で何かを考えている

 

「ふーん……それじゃ何処から来てもいいように、俺逹で三人一組(スリーマンセル)でも組んでみるか?」

 

三人一組(スリーマンセル)?」

 

クロトの言っている事が良く分からなかったのかほむらは首を(かし)げる

 

「おう、こんな一本道だが常に前を警戒してたら後ろから来た時、対応が遅れるからな。誰か前後に戦える奴を配置して、それを防ぐ様にしたり、真ん中の奴が両方のサポートをして戦い易い様にしたりな。

…まぁそうやって色々な戦況(せんきょう)で効率良く陣形(フォーメーション)を整えたりするのは三人くらいがちょうどいいんだよ」

 

「へぇ~」

 

「……クロ君戦うの初めてだよね?なんで私より戦いの知識あるの!?」

 

「あぁ?あーアレだよ、俺がよく観る夢知識って奴だ、お前にも話した事あるだろ」

 

「もしかして朝の通学中に良く話してたアレ?」

 

「そうだ、今の俺逹って三人一組(スリーマンセル)っていう夢で観た班みたいでちょうどいいと思ってな。実戦でやって

みたかったんだよなぁ」

 

「もう!遊びじゃないんだよ?……でも確かにコレなら安心して戦えるかも…うん、ものは試しだよね。

やってみよう!ほむらちゃんもいい?」

 

「あの……二人さえよければ…///」

 

モジモジしているほむらに二人は苦笑しながら元気良く答える

 

「「もちろん!!」」

 

 

────ここに魔導士と魔法少女の三人一組(スリーマンセル)見滝班が誕生した

 

 

 

 

「あっでもマミさんが…」

 

「いいんだよあの人、先生役だから人数に入れなくて」

 

「……巴さん」

 

どこまでいってもマミは孤独だった

 

 

 

 

その後、三人の陣形(フォーメーション)はクロトが前衛、まどかが後衛そしてほむらは二人の間でゴルフクラブを持って構えている……これではクロトとまどかが、ほむらの護衛に見える。

……過去の二人を護るほむらの祈りはどうなったのだろうか…

そんな二人は周囲を警戒しながら歩き、各々(おのおの)好きな様にしている。

まどかは両サイドの切れた髪が気になっていた様で歩きながら髪を結んでいるリボンをほどき、

後ろに纏めてポニーテールにして短くなった髪を誤魔化そうとしてたり、

クロトはクロトで先程のマミの豹変(ひょうへん)が気になるようで首をかしげていた。

 

「しかし先輩はどうしたんだ?俺達に殺し屋って言われてヘコんでるかと思ったら、いつの間にか復活して

中二病全開のセリフを吐くようになってるし……やっぱりあの先輩の噂は本当だったか?ほむら」

 

「あーうん…アレは(ひど)かったなぁ」

 

クロトの言葉に思い当たる事があったのか懐かしそうにしながら、ほむらはそれを肯定する。

 

「え?なんでほむらちゃん実際に見たことある様な言い方なの?」

 

「えっと、前の時間で…ね」

 

「未来でも同じ感じだったのか……ヤバイな」

 

「…私もマミさんに撃たれたりするのかなぁ……それでほむらちゃん…マミさんの噂って?」

 

「あぁ…それはね──」 〔詳細は目次<ぼっちのマミさん(中二病は蜜の味)>より〕

 

それから(しばら)くほむらはマミが、学校でどんな事をしていたとか、どう呼ばれていた等を話していた。

それを聞いていくうちに二人はどんどん難しい顔になっていった、まぁ無理もないだろう今日のマミを見る限り、ちゃんとした先輩として皆を引っ張っているように見えた為、最初は『別人だろ?』っと思ってほむらの話を聞いていたが後半になってくると『そういえば…』と思えるような事が出てきて、ソレを考えると先程のマミの豹変の理由も分からないでもない

 

「……なるほどな…多分、最初のショックを受けたように見えたアレは自分の頭の中で自分とキャラを重ねて『あれ?案外私にピッタリなんじゃない?』とでも思って、なりきろうとでも考えてたんだろうーな

まぁ確かに、孤独キャラだけど」

 

「…マミさん…単純なんだね…でもそれでほむらちゃんを撃つとか、かなり思考が危ないよね?

アレほむらちゃんじゃなくて私だったら眉間撃ち抜かれてたよ!?」

 

「あ…あはは…私もいきなり撃たれた時、『私…死ぬの?』って思ったら銃弾がスローモーションの様に見えて短い人生の走馬灯が見えたんだよ?…写輪眼のお陰で助かったけど」

 

「……未来の俺…グッジョブ!!…写輪眼無かったらほむら仲間に撃たれてBAD ENDっていうテロップが出てたぞ」

 

「クロ君…それシャレになってないよ」

 

 

 

その後も三人は同じ陣形で進んで行き、少しして周辺の空気が変わった。

魔女に気付かれたらしい結界内に無数の(ふすま)が現れ、中から薙刀(なぎなた)を持ち着物姿の頭が鉄仮面、六本脚の使い魔が現れた。

 

「……アレが使い魔って奴か…キュウべぇみたいにキモいな」

 

『こんな身体にした張本人が言う事じゃないよね!?』

 

「え?…うわっ!キュウべぇ!?いつの間にいたの!?全然気付かなかったよ…後、私の肩から降りてよ!

蛇が首にいるみたいで気持ち悪いでしょ!!」

 

クロトが使い魔を見た感想をいうとキュウべぇ初めからいたかの様に、まどかの肩にいた…ただ身体が長い為、両肩に脚を置いた状態になってしまって確かにまどかが蛇使いの様に見える。

だが、まどかはそれが怖かった様でキュウべぇの伸びた首と長くなった尻尾の付け根を掴み、ほむらに向かってキュウべぇを投げつけた

 

「きゃぁぁぁあああ!?」ドゴシャァア!

 

『ゴハッ!?』

 

「鹿目さんキュウべぇをこっちに投げないで!!頭がそのままだから余計に不気味な物が迫って来るように

見えるんだよ!?」

 

『ゴフッ……僕の扱いが段々ひどくなってないかい?』

 

ほむらは写輪眼で飛んでくるキュウべぇをしっかりと捉えており、ゴルフクラブを振り上げキュウべぇの胴体にいい音を響かせて、クラブのヘッドをめり込ませた。

……なんだか、ほむらは写輪眼の使い方が間違っている様な気がする…(いま)だに敵には使った事が無く、味方の事でしかその力を使っていないというのはどいう事なのだろうか

 

「おッ!今のはいい一撃だったぞほむら、しっかりと芯を捉えたナイススイングだ!」

 

「そ…そうかな?エヘヘ///」

 

「うん!衝撃が背中まで通った様な音がしたよ…後、照れるのはいいんだけど、出来れば

ソレを敵にぶつけてくれないかな?ほむらちゃん」

 

「…ごめんなさい」

 

『……投げたの…まどかだけどね。』

 

「…キュウべぇ…ナイスサンドバック!!」

 

『誉めても駄目だよ!!…アレ?誉められてるのかな?』

 

キュウべぇの指摘にまどかは、キュウべぇに向けて眩しい程の笑顔をしてサムズアップで答えた。

そんな事をしているうちに、使い魔はどんどん増えてゆき三人は囲まれてしまった。

 

「おしゃべりは後にしろ、そろそろ来るぞ。俺は数の多い前方の使い魔を片付けるから、まどかは後方を頼む

ほむらは俺逹が()()らした使い魔が行ったら、時間を止めてさっきのキュウべぇみたいに

殴れ『あれはキツかったよ』黙れキュウべぇ!」

 

「う、うん!…あっでもクロト君も戦うの初めてなんじゃ……」

 

「そ、そうだよクロ君戦えるの!?やけに自信満々だけど」

 

「ハッ!心配いらねぇーよ………自分でも分からねぇが、この写輪眼になってから『戦いの空気』?

まぁ…なんていうか、こういう戦い…初めてじゃねぇ気がする、こんな時どう動けばいいか、なんとなく

分かるんだよ…どういう理屈なのか分からねぇーが───負ける気がしねぇ!!」

 

戦いが…始まった

まず動き出したのは使い魔逹だった、数は前方に四十、後方に二十の大群、それが一斉に飛び掛かってくる。

クロトは両手にクナイを握り前方に走り出し、ジャンプして空中にいる使い魔に斬りかかり

薙刀と鍔迫り合いに……ならなかった。

クナイはそのまま薙刀を斬り裂いて、鉄仮面ごと縦に一刀両断するほどの切れ味だ、どうやら魔力強化を施して斬っているらしく鉄でもバターの様に斬れクロト自身も少し驚いていた。

 

「おぉ!防御ごと斬れるとは…ん?次が来たか…ホレ!」

 

下を見ると十体ほど飛び上がって薙刀を構えてクロトに迫って来るのが見えた。クロトは空中にクナイを無数生み出し、両手に持ったクナイを二体の鉄仮面に目掛けて投げ、頭と下で待ち構えていた使い魔の胸ごと貫通する

残りの八体はクロトの所までたどり着いて刃をクロトに突き刺そうとするが、一本の薙刀を避けるとその薙刀の柄に乗って残りの七本を最小限の動きでギリギリ回避している……写輪眼で見切った様だ。

そして生み出していたクナイを手に取ると連続で攻撃してきた使い魔逹と、そのクナイの射線上にいた使い魔を貫いて地面に着地した。

 

「ん~~大体二十体くらい倒したかな?……チッ!思ったより倒せなかった。

あ~あ、もう少し攻撃範囲内広くなんねぇーかな……あっそうだ」

 

…まだ戦闘が開始して三十秒も()っていないのに半分以上も倒していれば、充分だと思うがクロトは

不満だったらしいまだいる使い魔を警戒しながらクナイの下に付いている輪に指を通してクルクル回して遊んでいると何か思い付いた様だ。

 

「このクナイは俺の魔法で作った物だ…なら形を変えるくらいは出来るハズ…おっ出来た!」

 

クロトは柄を太くし、刃渡りを長くした刃と手首が入るくらい輪を大きくしたクナイを一本作り出す

 

「さて……どこまで使えっかなぁ」

ヒュウンヒュウンヒュンヒュンヒュヒュッピュッピッピッピッ───

 

それを指でゆっくり段々早く…残像になるまで回わしていた

 

シュルルルルル

「ん~夢で観た奴とはちょっと違うけど、こっちの方が強そうだな…少し改名すっか」

 

クロトはある程度回すと手で回転を止める。

そこにはクナイではなく柄と刃は四つに増え、三又の両端の刃は隣の刃とくっついて丸い円の刃に

なっている大きな手裏剣だった

 

「そら…いくぞ!!『風魔手裏剣 大車輪』」

 

クロトは手裏剣の柄を持ち、使い魔に向かって投げつけた。

 

 

────その頃

 

 

クロト逹と分かれてた後、後方の使い魔を迎撃する為にまどかは弓を構え、目の前の数体に照準を合わせ矢を射る。矢は使い魔の胸に刺さるが後ろにいた使い魔はそれを踏み台にジャンプしてまどかに襲い掛かって来た、近距離に対応する為にまどかは瞬時に弓から杖に変型させ殴り、怯んだ所を狙い追尾式の矢でついでに

近くにいた使い魔逹を貫き、六体ほど倒した。

だが、なかなか使い魔の数は減らない

 

「もう!数だけは多いんだから…コレじゃクロ君の応援に行けないよ。

あっちはもっと多いのに…あっほむらちゃん!そっちに二体行ったよ」

 

「は、ハイ!」カシャン

 

壁を走りながら向かってくる使い魔を見てほむらは盾に手を伸ばし、時間を止める。

周囲は灰色の世界となり、使い魔は既にほむらの目の前に来ていたが、人形の様に動かなくなり隙だらけの状態で止まっていた。

 

「あ、危なかった…よし!今のうちに───やあっ!!」

 

停止した世界で自由に動けるほむらは使い魔の側面に移動してゴルフクラブを大きく振りかぶって頭に狙いを定めて振り下ろす。

 

「──やった?…『ギッギギ』え!?」

 

ゴルフクラブは鉄仮面を大きくへこませ、殴った状態のまま使い魔の様子を見てみると、頭だけ動いてほむらの方を見た。

ほむらは慌てて後ろに飛び、使い魔を見てみると、もう動いていなかった

 

「…なに今の…周りはちゃんと止まってるよね?……あっそうだ!もう一体いたんだった」

 

さっきの疑問は後回しにして、まどかから二体と言われてたのを思い出し、後ろにいた使い魔に大きく振りかぶる。

 

「フゥ…せーのっ!『カシャン』え?───きゃあ!」

 

ほむらがゴルフクラブで殴ろうとしたら、盾から音が聞こえ世界に色が戻ってくる…時間は再び動き出す。

使い魔は薙刀をほむらに振り下ろし、ほむらの振り下ろそうとするゴルフクラブとぶつかり合い鍔迫り合いとなった──当然体格の大きい使い魔と小柄なほむらでは真っ正面からぶつかって勝てる訳もなく吹き飛ばされ、壁に叩きつけられた

 

「~~~ッ!ケホッケホッ…な、何が…え?──あぐっ」

 

痛みと背中を強打した時に()せて混乱していると、自分に影が差したのを感じて上を見てみると

使い魔だった。

使い魔は自分にのし掛かり、六本の脚でほむらの手足を拘束すると、手に持った薙刀でほむらに狙いを定める

────トドメを()す気だ

 

──私…もう終わっちゃうの?まだ二人を護る事さえ出来て無いのに…──ッ!

「まだ…死にたく……ない!」

使い魔の刃がほむらに迫る…ギュッとほむらは眼を閉じた…

 

 

 

 

 

 

 

「死なねぇーよ!バーカ」「諦めるのはまだ早いよ?」

   ズカカッ!       ズドドドドド!

 

「……え?」

 

二人の声が聞こえて眼を開けると、薙刀を持った腕が吹き飛び、首が落ち胸に無数の桃色の矢が刺さっている使い魔がいた。

 

「ほむらちゃん…ピンチになるのちょっと早いよ。間に合わないかと思った」

 

まどかは杖で薙刀を受け止めながら、ほむらの方を見ていたが…

 

「まどかもな」

 

「?どゆう──」シュルルル ガガッ!

 

「こうゆう事」

 

「あ、アハハ…ありがと」

 

まどかの死角から使い魔が脚でまどかを捕まえようと飛び出してきた…だがほむらを助ける為に投

げていた風魔手裏剣が戻ってきてまどかを襲おうとしていた二体を纏めて横に真っ二つにした

クロトはほむらに近寄り、手を差し出す。

 

「ほら、立てるか?」

 

「あ…うん、ありがとう///」

 

 

ほむらはクロトの手に掴まり立ち上がる。

その時赤面していたのを誰にも見られなかったのは幸いだったが…

そこでほむらは気付く、クロトはまだ戦闘中のハズだがどうしてここにいるのか気になった

 

「クロト君…なんで私の所に?戦っていたハズじゃ…」

 

「問題ねぇーよ、もう終わった。後はまどかが戦っている奴だけだ」

 

「え?ウソまだ一分も経ってないのに…」

 

「敵が弱かったし、なんか新装備が意外に強くてな早く片付いた」パシッ

 

そこに投げていた手裏剣が戻ってきてクロトは右手で柄を掴んでキャッチした

 

「……私その弱かった使い魔に殺されかけたんだけど……でも新装備ってその手裏剣?クロト君の武器って

クナイじゃなかった?」

 

「合体させたんだよ。クナイだけじゃ心許(こころもと)ないからな…それ──にッ!」

 

クロトは奥でまだ戦っているまどかの周辺の使い魔に向かって風魔手裏剣を投げる。

それは一気に十体以上斬り倒し、残りの使い魔も殆ど倒してしまった

 

「これ…なかなか使えるしな」

 

「す、スゴい!!」

 

その時、まどかから念話で連絡が来た

 

<……ちょっとクロ君、今の何?私が戦ってたら、いきなり使い魔が倒されちゃったんだけど>

 

<あーちょっと試し斬りをしててな…で?後、何体いる?>

 

<え?あっうん、ちょっと待ってて……奥に二体いるね。私が倒して来るよ>

 

<………いや…少しやりたい事あるからこっちに誘導してくれ…出来るか?>

 

<出来なくは無いけど…>

 

<じゃあ頼むわ>

 

<あっ!ちょっとクロ君!?>

 

クロトはまどかにそう伝え、念話を切ってしまった

 

「よし!じゃあまどかが来るまで少し待つか」

 

「クロト君どうするつもりなの?」

 

「まぁ簡単に言えば、お前の護身術教室って感じだな」

 

「護身術?」

 

「ああ、俺さっきの戦いで分かった事があるんだが、俺逹の写輪眼には見たことのある動きや技を

コピーしたりも出来るみたいでな、俺も夢の中の奴がしている動きや手裏剣術も真似出来たんだよ」

 

「この眼…そんな事も出来るの!?」

 

「そいう事、お前は俺逹みたいに武器を持ってないからなぁ…だから武器が無くても戦える様に、

俺が見たことのある体術をまどかが連れて来る使い魔にぶつけるから、ほむらはそれを写輪眼で

コピーしてやってみろ」

 

「う、うん!…あっ鹿目さん来たよ」

 

ほむらの指差した方向を見ると、使い魔との距離を保ちながらこっちに来るまどかがいた

 

「みたいだな、オーイまどかー!こっちだ!一体だけ通して、もう一体を倒さない様に抑えといてくれ」

 

「もう!またぁ!?…ハァ今日の帰り…何か買ってよねクロ君」

 

「しょーがねぇな、分かったよ。芋けんぴでいいか?」

 

「なんでそんな年寄りくさい物を選ぶの!?普通にジュースでいいよ!!」

 

クロトにツッコミながらもまどかは矢で使い魔を牽制(けんせい)している

 

「ハイハイ…それじゃほむら……よく見とけよ?」

 

「うん」

 

クロトは身体を前に倒しまどかが放置している使い魔に向かって疾走する。

それに気付いた使い魔も迎え撃つ為に、薙刀を構えて突進してきた、クロトは懐に潜り込むと鉄仮面の顎を

蹴りで上空に打ち上げ、それを追うようにジャンプして使い魔の背中に張り付くと蹴りをわき腹に、

その反動で身体を反転させ裏拳を腹に喰らわせ地面に向かって落とす

 

「これが……『獅子連弾』だ!!」

 

そして空中で身体を回転させ、落下中の使い魔の腹に強烈な踵落(かかとお)としを喰らわせ、

地面に叩きつけた。

それを喰らった使い魔は消滅してクロトはバク転で着地するとほむらの方に歩いていく。

 

「ホレ!お前の番だぞほむら」

 

「………え?アレ…私もやるの!?」

 

「なにいってんだ!その為にアイツらをまどかに連れて来て貰ったんだろーが!心配すんな危なくなったら

助けてやるから…──じゃあいくぞ?」

<まどかもういいぞ!こっちに来いよ>

 

<うん、分かったよ>

 

まどかは|牽制<けんせい>を止めるとクロト逹の方に駆け寄っていく。

その跡を使い魔は追い掛けてくる

 

「だ、大丈夫かな?」

 

「大丈夫だろ、俺も今日まで普通の中学生だったんだぜ?それがあれだけ動けたんだ。威力は違うかも

しれねぇが同じ眼を持っているお前が出来ねぇわけねぇよ……まっ!やるだけやってみな」

 

「……うん!」

 

クロトの言葉に勇気が出たのか、ほむらの顔は引き締まった顔になり走ってくる使い魔を見据えていた。

そこに先にクロト逹の所に着いたまどかは合図をだす。

 

「フゥ…クロ君!いいよ!!」

 

「よし!行け!!」

 

「───ッ!」

 

ほむらは走り出す、その走り方は工事現場で走っていた物とは違いクロトと同じ様に速かった

 

「ほむらちゃん…凄い…学校の時と同じ人とは思えないね」

 

「当たり前だ、今のほむらの動きは俺と同じだからな『?どうゆう事?』後から教えてやる

…おっ!いい蹴りだ…結構上に上がったな」

 

「うわぁーー!ちゃんとジャンプ出来る様になってる♪でもアレってさっきのクロ君の技?」

 

「そうだ、『獅子連弾』っていう体術だ…よし!蹴りから…裏拳!」

 

「ほむらちゃんもう別人だね…うわっ空中で回ってるサーカスみたい」

 

「そこで踵落(かかとお)とし!──」

 

「「あっ!」」

 

二人の間の抜けた声が響く

 

 

 

「ハァハァ…よし!で、出来た!!」

 

使い魔を倒し終えたほむらは自分でも驚くほど動けた事に驚愕しながら充実感を感じていた。

これで皆と一緒に戦える…そう思える様になったからだ、その嬉しい気持ちを抑えてほむらはクロト逹の

所に走っていく

 

「クロト君!!鹿目さん!!出来た…出来たよ♪」

 

「………///」「あ、あわわわ…ほむらちゃん…///」

 

「?どうしたの?」

 

喜んでくれると思っていたが何故か二人は顔を真っ赤にしてほむらと顔を合わせようとしない

だがまどかは眼をキョロキョロさせながらなんとかほむらに伝える

 

「あ、あのね…途中までは良かったんだけど……最後の…踵落(かかとお)としの……時にね…スカートが…」

 

「……へ?」

 

「ほっ…ほむらちゃん…い、意外と大胆な…し…下着……////」

 

「………ほむら…中学生で……その…黒はまだちょっと早いと──/////」

 

…実は最後の踵落としの時、集中していたほむらは気付かなかったが、落下する時の風をスカートがモロに

受けてしまい…下にいた二人にはバッチリ見えていた

二人の言葉にしばらくほむらは茫然(ぼうぜん)としていたが……

 

「黒?…下着?………ッ!きゃあぁぁ~~~~ッ!!//////バ○ス、バル○!!!!」ドシュッ!ドシュッ!

 

「ぎゃあ゛あ゛あ゛ああああああ!!?二連撃!?眼が…眼がぁぁあああ~~!!」

 

「ほむらちゃん!?滅びの呪文を連発しないで!!」

 

 

 

───こうしてほむらは『獅子連弾』と『バ○ス』を習得した

 

 




これは二、三 日したら消す予定です

ヴァレンタイン予告編は削除しました
続きは
ヴァレンタイン企画デート編2月14日投稿予定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。