あといつも思うんですけどいつも詰め込みすぎだな・・・
あとグダグダ展開ですみません。
事件は大尉達、ミレニアムの面々が夕飯を食べている時に起こった。
「・・・そう言えば・・・神崎がいないな・・・あとゾーリンも・・・」
「ゾーリンですか?ゾーリンは生徒会副会長の仕事があって来れないそうです。」
リップヴァーンが答える。
「会長が遊び人らしくて・・・大変そうでしたよ。」
その頃
「副会長!仮設テントの数が足りません!どこから持ってくればいいんですか!?」
「大変です!文部科学省の幹部が飛び入りで見に来るそうです!もう椅子の数が足りません!」
「きょ、強襲科の蘭豹先生から・・・先生達用に酒を持って来いと・・・あ、あとおつまみもだそうです。」
な、なんだ・・・なんだこれは・・・!私の知ってる行事の準備と違う!や、休む暇がない!会長は何処かに行っちまうし、あのサボリ屋め・・・!
「副会長!予算の決算の確認お願いします!」
「何言ってんだ!備品の確認が先だ!」
「副会長〜!お酒買っていいんですか!?僕ら未成年ですよ〜!」
「だ、誰か助けてえぇぇ!!」
ゾーリンの悲鳴が生徒会室にこだました・・・
ところ戻って大尉の部屋
「・・・神崎は?・・・あいつまだいじけてるのか?・・・」
「いや、携帯に連絡したんですけど繋がらなくて・・・」
・・・あいつは俺とあって以来いつもここでタダ飯食うようになっていたのだが・・・やはり朝の件を寝に持っているのか?・・・やはり子供っぽいな・・・
「いいじゃあないですか、こっちは食費を抑えられてありがてぇし。」
「こんな事なら焼肉にしとくべきでしたな。」
「トバルカイン、お茶とって」
「あー、こんなの食べたら太っちゃう・・・」
ちなみに今日の晩御飯は「ニラの芽と豚バラの炒め物」「卵スープ」「サラダ」とご飯である。作ったのはドクである。
「・・・やっぱドクの作った料理は美味い・・・」
ニラの芽の炒め物はタレがいい味を出していてご飯が何杯でもいける。卵スープは程よい塩っけがあり飲みやすい。サラダには全員が食べれる様に嫌いな野菜を抜いてあると言う完璧な親切・・・流石ドクと言ったところか・・・
「勿体無いお言葉です。」
そんな風に皆でワイワイしている時だった。
プルルルルルルル、プルルルルルルル
携帯のコール音がなる。
「あ、僕ですね、ちょっとすいません」
そう言ってシュレディンガーは携帯を取り出し通話し始めた。
・・・ジャンヌか?もしかしたら司法取引の件決めてくれたのか?・・・
「はいシュレディンガーです・・・はい・・・え!?本当ですか!今どこに居るんですか!?」
・・・何やら会話が慌ただしい・・・何かあったのか・・・
「わかりました、すぐそっちに行きます!それまで持ちこたえてください!」
「・・・どうした?・・・何があった・・・」
「神崎さんがジャンヌさんを襲撃しました!狙撃手もいるらしくて身動きが取れないそうです!」
・・・神崎のバカ、やりやがった・・・!・・・まさかこんなに短絡的に動くとは・・・とにかく止めないと・・・
「・・・しょうがない・・・シュレディンガー、武器を持ってジャンヌを援護しに行け・・・」
「わかりました、大尉はどうするんですか?」
「・・・狙撃手をなんとかする・・・」
「私らはどうすりゃあいいんですか?」
「・・・二人もホテルに行け・・・トバルカインのトランプなら弾をはじく事が出来るはずだ・・・ドクは負傷者の救護を・・・神崎を何としても止めろ・・・」
「了解」「やっと出番ですか」「わたしは?」
「・・・リップヴァーンは部屋に待機していてくれ・・・一人は自由に動ける人物がいないと困る・・・」
「わ、わかりました!」
大尉は3人の返事を確認するとベランダから降り、空中を蹴って飛び、現場へと向かって行った・・・
某ホテル
バンバン!キン!
長い廊下に銃撃と剣戟の音がこだまする。あたりの壁や床はそこらじゅうがボロボロになっていた。
「魔剣!いい加減諦めてお縄を頂戴しなさい!」
「くっ、武偵の分際で!狙撃さえなければ!」
魔剣・・・その名の通り、ジャンヌはイ・ウーの中でも指折りの剣士だ、だがそれは剣のみをもちいた戦闘に関してのみだ・・・この様に狙撃によって邪魔をされれば思った様に戦闘が出来ないのは必然であった。
・・・逆に言えば神崎の強襲はタイミング、作戦は当たっていたと言うことであった・・・
(狙撃手の腕もいい・・・このままでは・・・!)
先ほどから廊下に居るのだが、何度か自分の手を狙ったらしい跳弾射撃が飛んで来ている。
(しかし、アリアの行動が早すぎる・・・)
・・・まさかあの遠山がこんな事をアリアに報告するとは思えない、シュレディンガーが信用していたから話を聞いたが・・・一目見て信頼出来ると判断出来た、それ程の人物だった。
(やはりあの時尾行されたのか・・・私とした事が、こうも油断するとは・・・!)
「どうしたの!もうばてちゃったの!」パンパン!
神崎が片手に持った銃を撃ちながら、もう片方の手に刀を持ち、ジャンヌに迫る・・・!
(今はシュレディンガー達が来るのを待つしか出来ん・・・頼む、早く来てくれ!)
ホテルの向かい側のビルの屋上
タァーン・・・タァーン・・・
屋上には一人の少女が狙撃銃・・・ロシアのSVD・ドラグノフを使って狙撃をおこなっていた。狙撃科のエース、レキである。
本来ならばアドシアードの練習をしなければならないのだがアリアに「手伝ってください!」と言われた上、頭を下げられてしまったので今回アリアの援護をする事となったのである。
「・・・私は・・・一発の銃弾・・・」
風速、自重落落下などを計算し、さらには当たる角度を見定めて目標に当たる様に跳弾させる。
「銃弾は人の心を持たない。故に、何も考えない・・・」
スコープの向こうではアリアが魔剣を上手くおびき出し、狙撃ポイントへと誘導する。計算を終えた狙撃機械がジャンヌの手首をそのスコープに捉え、後はその瞬間に引き金にかけた指に力を入れるだけである。
「ただ目的に向かって飛ぶだけ・・・」
そして・・・引き金を引いた。
その瞬間だった。
ガンッ!パァン!
放たれた銃弾は突如横から蹴られたことにより見当違いの方向に飛んで行った・・・
「・・・何故邪魔をしたんですか、キンジさん・・・」
そこにいたのは同学年の知り合いで神崎さんのパートナーである遠山キンジであった。素早く持っているドラグノフをキンジに向ける。
「・・・やっぱりお前か・・・レキ・・・神崎の知り合いの狙撃科はお前だけだからな・・・」
「キンジさん、質問に答えてください・・・」
「・・・俺の取り引き相手でな・・・ここで捕まってもらっては困る・・・だから邪魔した・・・」
「・・・」
「・・・ここで手を引いてくれるのなら手出しはしない・・・何かしらの埋め合わせもしよう・・・それに逆らっても勝てない事ぐらい、狙撃科のエースならわかるだろう・・・」
「・・・」
少し間をおいてレキが答える。
「わかりました、では帰ります。」
「・・・すまないな・・・」
「いえ、それでは・・・」
そう言ってレキはドラグノフをケースに入れて背負うと、屋上を後にした。大尉はそれを確認するとホテルに向き直る。
・・・すんなり帰ってくれて助かった・・・
「・・・あとは神崎だけだな・・・」
ガチャ
その時だった、後ろの屋上のドアが空く音がする。
「?・・・誰だ?」
「どうもこんばんわ、初めましてだね。私はシャーロック、シャーロック・ホームズだ。お初にお目にかかり光栄だよ。」
入って来たのはイギリス紳士だった・・・
バキンッ!!ガキンッ!!
「「!?」」
ジャンヌと神崎が戦うさなか、突如異変が起こった。神崎が放った弾丸が何かに空中で弾かれ始めたのだ。
・・・いや、よく見ればわかるだろう。弾丸をはじいた柄の入った薄い長方形の物体・・・トランプだと言うことを・・・!
ザッ
「神崎さんよぉ・・・目上の人の言うことは聞かなきゃダメってならわなかったんですかねぇ?」
「ジャンヌさん!助けに来ましたよ!」
「貴様ら!遅いぞ!」
「伊達!?それにシュレディンガー!?あんたらなんでここに!?」
お洒落な帽子にコート、そして何を隠そうトレードマークのトランプを片手にさっそうと登場したのは神崎と同じパーティメンバーであり、ジャンヌがショッピングモールで会った男、伊達俊行だったのだ。
そしてその後ろからライオットシールドとG18を片手に、ジャンヌを庇う様にシュレディンガーが現れる。
「ジャンヌさん!急いで逃げましょう!ホテルの駐車場に車がありますからそこまで僕らが援護します!
「はぁ?シュレディンガー、てめぇはジャンヌさんにピッタリついてガードしなきゃならねぇだろうが。」
そう言うとトバルカインは二人を急かす様に睨む。
「え?・・・でも俊行一人じゃあ・・・」
「この私がぁ?こいつに負けるとでもぉ?」
「で、でも・・・」
「ほら、さっさと行け。ジャンヌさん一人にすんじゃあねぇよ。」
「・・・わかりました、ジャンヌさん行きましょう。」
「あ、ああ、そうだな」
そう言うとシュレディンガーとジャンヌは後退する。
「ま、待ちなさい!」
「おおっと、行かせねぇぜ?」
神崎が二人を追いかけようとするも、素早くトバルカインが立ち塞がり、通せんぼする。
「あんた何してるのかわかってるの!?犯罪者を助けるなんて!」
「てめぇこそ何様のつもりだぁ?キンジがお前の為に交渉したってのによぉ。お前はその努力を無駄にするところだったんだぞ。」
「犯罪者を捕まえるのが武偵の仕事よ!それにママの裁判までもう時間がないのよ!だからすぐにでも捕まえないといけないの!」
「捕まえ方にも色々あるって言ってんだよ!てめぇみたいに実力行使することはねえって言ってんのがわかんないのか!」
トバルカイン、神崎ともに一歩も引かず睨み合う。
「どうしてもどかないって言うなら・・・無理矢理退かすわよ!」ジャキン!
「退かす?この私を?はっ、やってみろ!」
神崎が2丁拳銃を構え、トバルカインの周りを大量のトランプが舞い、激突した。
ホテル 駐車場 大尉のミニクーパー車内
大尉の指示通り、負傷者の救護をしに来たドクだったが特に負傷者がおらず戦闘能力皆無な為、車にお留守番してる様に言われ、スマホで遊んでいた。
「まったく、駆逐艦は最高だぜ!」
ガチャ
「ドク!急いで車を出してください!」
ドクが暇つぶしをしていると、車にジャンヌ、シュレディンガーがなだれ込む様に車に乗り込む。
「せっかくいいところだったんですけどね・・・」
そう言ってドクは名残惜しそうにスマホの電源を落とす。
「で、どこに行けばいいんですか?」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
全員無言である。唯一、襲われた本人であるジャンヌはどっしりと構えている。
「ジャンヌさんは?何か脱出の手はずとか・・・」
「大丈夫だ、落ち着け。新入りのシュレディンガーは知らないだろうが、脱出手段はいつもプロフェシオンがやってくれる。多分すぐに電話がかかって来るぞ。」
プルルルルル、プルルルルル
「な?」
「えっ?」
ジャンヌが言うが早いか、シュレディンガーの持つ携帯がなり出したのだ。
ガチャ
『やあこんばんわ、キャットボーイくん。いや、シュレディンガーくんと呼んだ方がいいかな?』
電話の向こうから聞こえてきたのはあの『@ほーむず』のものだった。
「い、いえ、どちらでも構いません、好きな様に呼んでください。って、それよりも今は脱出手段です!どうしたらいいんですか?」
『大丈夫さ、だから落ち着いて。今からそこの通りを北に向かって空き地島に行くんだ。空き地島に向けてヘリを手配したからそこまで来て。』
「わかりました、ありがとうございます。」
そう言ってシュレディンガーは携帯の通話を切る。
「空き地島に迎えのヘリが来るそうです。急いで行きましょう。」
「やれやれ、今度は私が運転係ですか・・・」
ぶつくさいいながら一行は空き地島へと歩を進めて行った・・・
「・・・・・・あれ?でも何で僕らがこの道を通ってるのがわかったんだ?」
今更こんな事言うのもなんですけど書き直したい。
少し設定つめこみすぎたか?・・・別に問題はないからいいんですけどね。完結してから考えましょう。
意見感想お待ちしています。