ヴェアヴォルフ~ヘルシングの大尉が転生~   作:むらやま 

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卒業出来た〜!(^o^)後は免許だ!
今回はスマホで書いたので何時と違うところがあるかもしれません。


第十五話 エアフォース・ダウン

 

大尉は向かっていた・・・神崎の乗る飛行機のある羽田へと・・・

 

・・・発進まで後どのぐらいだ?・・・間に合えばいいんだが・・・急がないと飛行機が離陸してしまう・・・誰か一瞬でいきたいところに行ける能力者がいれば・・・・・・・・・あ!

 

素早くケータイを取り出すと”奴”に電話する。

 

とぅるるるるるる、とぅるるるるる、ガチャ

 

『はい、いつもニコニコあなたの隣に這いよる虚数、シュレディンガーです』

 

「・・・・・・シュレディンガー、今から俺の部屋にある武器を何丁か持ってきて俺を羽田空港に運んでくれ・・・」

『あ、シカトですか、そうですか』

 

シュレディンガーに先程理子から聞いた武偵殺しについての情報を伝える。

 

『じゃ、じゃあすぐに準備してそっちに行きます。5分ください』

 

「・・・あせらなくていい、ただ防弾装備はしておいてくれ・・・兄貴を倒すほどの実力者だ守り切れんかもしれない・・・」

 

『・・・わかりました、それでは』

 

そう言って電話は切れた・・・

 

 

5分後

 

ひとけのない公園で待っていると音もなくシュレディンガーが現れる。肩には大きめのリュックを・・・銃が入ったリュックを提げている。

 

「すみません、遅れましたか?」

 

「・・・いや、大丈夫だ・・・銃は何を持ってきた?」

 

「え〜っと、サブマシンガンとショットガンです。弾は鞄に詰め込めるだけです。言われた通り防弾装備にして来ました。足りなかったですか?」

 

「・・・いや、十分だ・・・2丁あれば十分奴と戦えるはずだ・・・それよりも今から俺を神崎のいる羽田空港まで飛ばせるか?」

 

そう聞くと、むっとシュレディンガーの顔が曇る。

 

「・・・物を運んだ事はありますけど生き物を運んだ事はないので・・・どうなるかわかりませんよ?」

 

「・・・なんでもいい・・・とにかく急がないと・・・頼む、お前だけが頼りだ・・・!」

 

「わ、分かりましたよ・・・どーなっても知りませんからね!」

 

そう言うとシュレディンガーは大尉の肩に手を置き・・・

 

「行きます!」

 

その瞬間、二人の姿は公園から消えた。    

 

 

その頃、武偵殺し・・・峰理子はすでに羽田空港に到着し、変装をし終えていた。

その横には睡眠薬で眠らせ紐で縛って動けなくしたたキャビンアテンダントが横たわっている。   

   

「・・・遅い・・・」

 

キャビンアテンダントを収納スペースに隠しながらつぶやく。

・・・今までの計画は全て自分が自分でいるために、あたしがあたしでいるために・・・ひいおじい様を超えて、4世ではなく・・・峰理子になる為に・・・!

 

・・・だがその為にはアリアを・・・完璧な状態のオルメス4世を倒してひいおじい様を超えたことを証明しなければならない。そしてパートナーがいないと本領発揮できないアリアにクラスメイトの遠山キンジを近づけ、アリアのパートナーにしてする事ができた・・・どうやら上下関係ではキンジの方が上のようだが・・・

 

しかし、その肝心のアリアの相棒のキンジが来ない・・・もう発進まで10分ほどしかないのにだ。

 

(いったいどこで油売ってやがるのよ!あいつが来ないと苦労して作った計画がパアになっちゃう!)

 

 

「・・・ハアッ・・・ハアッ・・・駐車場の一番はじに着くとは・・・!」

 

「ゼェ、ゼェ、しょ、しょうがないじゃないですか!羽田空港なんて行ったことないんですから!ヒィ、ヒィ、もうダメ・・・!」

 

羽田には着いたがもう離陸まで少ししかない、急がないと・・・!

 

空港職員に武偵徽章を見せて荷物検査をパスして搭乗口へと向かっていく。

 

「・・・見えた・・・!間に合ったぞ・・・!」

 

「ま、間に、ヒィヒィ、合った、フウフウ、や、やりまし・・・オェッ!」

 

何とか飛行機のハッチが閉まる前に滑り込む事が出来た。

二人が入ると同時に飛行機のハッチが閉まる。

 

「・・・あの〜お客様?身分証明になるものを拝見させていただいてもよろしいでしょうか?」

 

俺たちが滑り込んで来て困惑顔のキャビンアテンダントが聞いてくる。

 

「・・・すいません、武偵です。失礼ですが今すぐ操縦士の方に取り次いで発進を中止してください・・・ある事件の犯人が乗っている可能性があります・・・」

 

「ええっ!?わ、わかりました!すぐ聞いてきます!」

 

そう言うとキャビンアテンダントはいそいそとコックピットのある2階へと上がって行った・・・あれ?なんか今知ってる臭いを嗅いだ気が・・・

 

一瞬、キャビンアテンダントを止めようとするが気の迷いだと考え直して・・・やめてしまったのだ

 

 

「・・・シュレディンガー、大丈夫か?」

 

「・・・これが終わったら体鍛えます・・・」

 

 

「ハァ・・・」

 

飛行機の一室・・・部屋に備え付けられたフカフカのソファにその小さな体をあずけなから、神崎はため息をついて居た。理由はそう、あの男・・・遠山キンジの事である。

 

(・・・やっぱり、何も言わずに帰るのはやめておけばよかった・・・せめて一言、お別れの言葉を言っておけば・・・)

 

今まで見つけられなかった自分に合わせられるパートナー・・・自分にない冷静さ、人望、リーダーとしての威厳も持ち合わせ、さらには自らママの冤罪を晴らすのに協力すると言ってくれて・・・あたしの才能を認めてくれた・・・初めて見つけた、あたしのパートナー・・・

 

「・・・キンジ・・・」

 

 

 

 

「・・・呼んだ?」

 

「ひゃいっ!?」

 

呼びかけられた方向を向くとそこにキンジがいた。さも当たり前と言った様子で。

 

「あ、あんた何でにいるのよ!」

 

そう聞くと少し困った顔をした後答えた。

 

「・・・お前が(武偵殺しに狙われてると聞いて)心配だから(奴を捕まえるのを手伝おうと思って)来たんだ。」

 

「!?・・・あ、あたしの事が心配で来てくれたの・・・?」

 

神崎の顔が沸騰したかのように赤くなる。

 

「・・・ああ、お前が(1人だと負けそうだから)心配でな」

 

「ふ、ふーん、バカキンジにしてはいい心がけね。見直したわ・・・・・・キ、キンジ・・・?」

 

「?・・・なんだ?」

 

「そっ、その・・・来てくれてありが「た、大変です!」」

 

神崎の声を遮るようにしてシュレディンガーが部屋に入って来る。

 

「・・・どうした?」

 

「発進を止められませんでした!もう発進します!」

 

シュレディンガーが言い切るのが早いか、機内にアナウンスがかかり、シートベルトの着用をうながす。

 

「・・・止められなかったか・・・まあいい、急いでシートベルトをしろ・・・すぐ発進するぞ・・・」

 

 

「弱りましたね・・・もう後は奴のやりたい放題ですよ」ガシャッ

 

「・・・俺の予想では奴はこの機内にいるはずだ・・・爆弾は使えない・・・捕まえるなら今しかない・・・」シャコッシャコッ

 

「でも奴の能力がどんなものかわからないわ、慎重に行くべきよ」カシャ、チャキッ

 

シュレディンガーがMP5kの撃鉄を上げながら愚痴り、大尉がレミントンM870MCSに弾をこめながら作戦を考え、

神崎がガバメントのセーフティを外しながらアドバイスする。ちなみに神崎にはすでに事態を説明済み。

 

「・・・例えばだシュレディンガー、お前なら飛行機のどこを先に襲う?」

 

「僕ですか?う〜ん・・・まあ、コック(パンパン!)・・・ピットですね・・・」

 

機内に銃声が鳴り響く。

 

「今の・・・!銃声よ!」

 

「・・・コックピットからだ・・・!また後手に回ったか・・・!」

 

ポン♪

 

『皆様、ご利用ありがとうでやがります』

 

部屋に備え付けられたスピーカーから機会音声がながれる。

 

「奴よ!この喋り方・・・間違いない!」

 

『武偵殺しに関係のある方は1階のバーへお越しやがれです。関係ない奴は部屋に閉じこもってろです。』

 

「・・・誘ってるのか?」

 

「いい度胸じゃない・・・乗ってやるわ!今日こそ奴の尻尾を掴んでやるわ!」

 

そう言うと神崎は銃を持ってすぐさま部屋を出て行ってしまう。

 

「行っちゃいましたね。どうします?」

 

「・・・神崎の方は俺がどうにかする、お前はコックピットの様子を見てきてくれ・・・」

 

「わ、わかりました・・・気を付けて」

 

「・・・ああ、お前もな・・・」

 

 

ひとまず神崎と合流した後、奴の言っていた機内のバーへとやって来た。そこには、先程のキャビンアテンダントがカウンターに腰掛けていたのだ・・・

 

「・・・お前が武偵殺しか?」

 

そう言ってそのキャビンアテンダントに近づいていく・・・そこで大尉はあることに気付いた。

 

・・・どこかで嗅いだ事のある匂いが・・・

 

「遅かったね2人とも、逃げたんじゃないかって心配したよ?」

 

「武偵殺し!あんたを逮捕「待て」」

 

神崎が武偵殺しを捕まえようと前に出て来るを大尉が手で制止する。

 

・・・この匂い、間違いない・・・武偵殺しは・・・理子だったんだ・・・!

 

「・・・喫茶店の話・・・全部嘘だったんだな?」

 

「あれ〜?バレちゃった?しっかり変装したんだけどな〜」

 

「ちょ、ちょっと!何であんたがこいつと話してるのよ!」

 

状況がの飲み込めないのか神崎が戸惑っている。

 

「・・・知り合いだからだ・・・そして、お前もあったことがあるはずだ・・・同じクラスにいた峰理子だ・・・」

 

「!?」

 

「知り合いだなんて〜キー君とあたしは友達、でしょ?」

 

そう言って武偵殺し・・・峰理子が覆面と着ていたキャビンアテンダントの服を脱ぎ捨てる。

 

「・・・残念、信頼が下がったから格下げだ・・・神崎、こいつをムショにブチ込むぞ・・・」

 

「あんた誰に指図してるのよ!そんなの初めから決まってるわ!」

 

大尉がレミントン、神崎がガバメントの銃口を理子に向ける。

 

「・・・12ゲージ弾と法律、どっちに裁かれたいか決めろ・・・」

 

「あはははっ!キー君は本当に面白いね〜〜!・・・裁けるんなら裁いてみろよ!」

 




話が進まねー(^_^;)
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