転機と運命は、いつだって突然だ。なんて気取ったことを言ってみる。
高校生三年生男子である俺は、来年に受験を控える身だった。
今日は予備校の日。黒板に近い席に座っている男子に声をかける。
「あ、隣いいですか?」
「大丈夫ですよ」
最近、眼が悪くなってきたせいで前の席座らなきゃ黒板の字が見えないから困ったもんだ。
できるなら後ろの席で適度に気を抜きながら講義を受けたいんだが……眼鏡を買う時がきたかな。
コンタクトは却下。眼に異物入れるとか寒気がする。水の中で目開けるのすら躊躇うってのに。
隣のヤツも眼鏡掛けてるな。視力矯正してるのに前の席に座るとは……俺と違って勤勉なんだな。
制服と校章見るに、同じ学校の生徒か。
さっきからのぼやきを聞けば分かる通り、俺は不真面目に位置する学生だ。
勉強する習慣を身に付けたのが高校三年の夏からだというのを聞けば、俺のだらしなさが分かるだろう。
中学時代は勉強しなくても学年上位の成績が取れてたから、高校入学するまでは学校以外で勉強する習慣がなかったんだよなあ。
それが祟って高校じゃ難しくなった授業についていけなくなって、一気に学年下位に。
高校入って生活範囲とオタ活動の範囲が広がったことも原因だな。単純にアニ○イトとかゲーセンとかに通うようになっただけだけど。
親に強制的に予備校に入れられなければ留年もありえた酷さだった。
だが、今は違う。平均的な受験生の勉強量と比べれば二段は落ちるだろうが勉強しているし、成績も上がってきている。
なんとか一般に名前が知られているレベルの大学には入れるはずだ、多分。
……下手に昔優秀だった分、親の落胆が酷いけど。これで浪人生活にでもなったら家での居心地が最悪になりそう。
「うーし、始めんぞー」
お、先生来たな。さて、今日は英語からだったか……リスニングがなー、きついんだよなー。俺、耳わりーのかなー。
ブオオオオオォォォォォォォォォォォォ…………!
お、外の車の音がかなり近くに聞こえる。教室が道路に面した1階だとはいえ結構大きな音がするなあ。
耳が悪いわけではないんだな俺。単純に聞き取りの回数不足か。
ブオオオオオォォォォォォォォォォォォン…………!!!
なんかこれすっげーうるさい。なんだこの………………
俺が覚えてたのはそこまでで、気が付いたら1LDKの部屋にいた。
「は?」
意味が分からない。俺は予備校で講義受けてて……そこで貧血でも起こして病院に運ばれた?
いや、病院には見えない。自宅でも親戚の家でもない。
それじゃあ夢か? 違う。意識ははっきりしてるし思考もしっかりしてる。
情報が少なすぎる。部屋を散策すべきか……ん? 思索に耽っていて気付かなかったけど、床に人が倒れている。
「大丈夫ですか!?」
とにかく情報が欲しい。それにこの状況下で1人ってのは心細すぎる。
「ん……あれ、何だ、これ?」
「目が覚めましたか」
「! あなたは、隣の席の……」
「そういうあなたもさっきの!」
声をかけながら体を揺すって起こしたところ、予備校で隣の席だった例の眼鏡をかけた真面目そうな男子だった。
お互いに混乱していたが、軽く自己紹介した後に情報交換をすることにした。
初対面に近い人と話すのは苦手だが、今はそんなことを言ってられる状況ではない。
彼は内藤君というらしい。ついでに俺は佐藤。
「で、内藤君。意識失う寸前の記憶ってあります? 俺は外の車がうるさかったな、ぐらいのことなんですけど」
「俺もです……もしかして、俺たち、同時に意識失ったんですかね?」
「……もう1回思い返してみます」
「それじゃあ俺も」
2人してうんうん唸る
車がうるさくて……そんで、その後2人で意識失う……?
車…………壁が……悲鳴……赤……痛かった、ような……!?
「うおぁ!?」
え、マジで、いや、待て、でも……そうだ、内藤君は!?
「…………」
顔面蒼白である。多分俺も似たような顔色だ。
「あの、内藤君。多分俺ら、アレだよな?」
もはや敬語使う余裕すらない。
「そうですよね……あれですよね」
内藤君は真面目だなあ。まだ敬語使えてるぜ。なんて現実逃避はここまでにして、隣の席の人と答え合わせの時間だ。
「俺ら……死んじゃってるんじゃね?」
「そっすね」
これには2人して苦笑い。暴走車が予備校のビルに突っ込んできて前の席にいた俺らがミンチになったのだ。
「先生他数名といっしょに合びき肉になったのか……葬式大変そうだな」
「佐藤君、結構余裕っすね。あー、でも、これで受験勉強から解放されたわけですね。状況が意味不明ですけど」
「なんで1LDKなんだろうね? 天国とか地獄ではないんだろうけど、俺ら地縛霊にでもなった?」
「俺らが事故にあって亡くなったビルが今はマンションになったとかですか? その仮説だと俺らが霊になってから生前の意識を取り戻すまでに年単位の時間がかかったってことですよね」
……この状況で一緒だったのが内藤君で良かった。お互いに表面上冷静を装って状況を話せるっていうのは精神的にベネだ。
「……この部屋のドアから、外に出てみますか?」
「内藤君度胸あるなー。でも賛成。とにかく動かなきゃ気が滅入る」
そして2人揃ってドアに向き直ったところで
ガチャ
「あ、ごめんごめん。待たせちゃったかな?」
突然ドアが開き、外から、俺らと同年代ぐらいで上下黒のジャージを着た男がフランクに話しかけてきた。
「「……!!!」」
その男を見た瞬間、2人して縮みあがった。そして否応なく理解した。
死んだ俺たちをこんな意味不明な状況に置いたのはこの男だと。
「悪いね。ちょっと気合い入れてたんだよ。この方が話早いし。楽にしてくれ」
男がそういうと、男から感じていたなんか凄いのが消えた。軽く息を吐く。
「じゃあ、俺の方から説明していくけど、質問とかは話区切ってからにしてくれ。あ、俺は山中。よろしく」
「どうも」
「よろしくお願いします」
「おお、適応力高めだな君ら。今回は楽できそうだ。まず、君らは死んだ。そこは理解できてるっぽいから飛ばすぞ。そんで、死後の君らの魂が、俺の張った網に引っ掛かってここに来たんだ。俺も元は君らみたいに網にかかった魂だったんだが……そこはいいか。とりあえず、君たちに理解して欲しいことは、君らはこれから生き返るってことだ。君らの視点でフィクションだった世界に、特殊な能力を持ってな」
ん、それって……?
「君ら好きだろ? そういう二次創作SS。俺も大好きだったよ。このジャンル知ってるヤツには説明が楽だね。SSだと俺みたいなのに喰ってかかる主人公が多いけど、その辺は最初にやった『気合い』で対処できるしな」
おおー。マジでか。神様転生ってやつ? ただ死ぬだけに比べればとてつもなくラッキーなんじゃないか?
実際にフィクションの世界で生きるって大変そうだけど。特殊能力持ちってことはバトル物の世界? てか内藤君もオタ系の人種か。
「そんで大事なのはここからなんだが、君ら2人には転生後に協力して幾つかのノルマをこなして貰う。転生後の人生で死ぬまでにノルマを達成できたら、君らのどんな願いでも叶えてあげよう。さらには『魂の行き場所』を自由に選べる権利も付けちゃう」
?
「さて、何か質問ある?」
「はい」
「どうぞ、佐藤君」
そりゃ名前も知ってるよな。
「『魂の行き場所』を選べるってのは……?」
「文字通りさ。例えるなら、そうだなあ、簡単に言うなら天国行きたいか地獄行きたいか、とか、お母さんの魂が住んでる区域のあの世に行きたいなーとか。転生先の世界のあの世に行きたいとかだね。願いが『またどっかの世界に転生したい』とかでない限りは、どっか行きたい『魂の行き場所』を選んで、そこでいい過ごし方ができるような方向性の願いを叶えて貰うってのが多数派かな」
「なんとなく分かりました」
っていうことはつまり……
「はい」
「内藤君もどうぞ」
「ノルマを果たせなかったときは、どうなるんですか?」
そうだよなー。まあ大体予想はつくけど確認したいよな。
「君らの死後、こっちの世界で死んだ時点の状態に魂を戻した後、魂をこっちの世界の輪廻に戻す。その後は閻魔の裁きの順番待ちして魂の行き先決めて、その後順番がきたらまた真っ白な魂に戻って現世に生まれる。そんな輪廻転生に囚われた普通の魂に戻るのさ。文句は言わないでくれよ。今の時点ですっげーボーナスステージなんだから」
「わかりました」
大体予想通り。問答無用で地獄行きでないだけ御の字だ。
内藤君も予想通りプラス安心って感じの表情だ。気が合うパートナーで何よりだ。これから力を合わせて行くわけだし。
「うん、自分に必要なことだけ聞いて余計なことは無視する君らの姿勢はとてもいい! 毎回いるんだよ。どうせ理解できないだろうに俺の正体とかこの行動の理由聞いてくるやつが。その点、君ら結構好感度高いよ。さて、話を戻すよ。これから君らの行く世界と能力を決める。このティッシュくじで」
ランダムかー。自由選択でもそれはそれで困るけど、これで『口内炎ができない能力』とかになったらどうすんだよ。
有名所だと『無限の剣製』とか『ガンダールヴ』とかだろうけど。そうそう上手くはいかないだろ。
「まずは世界だけど……『魔法先生ネギま!』に決定!」
完結した作品か……未知の要素少なめってのはいいな。原作ストーリー軸に関わるノルマになるかは知らないけど。
UQホルダーは完全新作でやって欲しかった気もする。赤松作品って全部繋がってはいるらしいけど、あの作品は完全に続編だしなあ……。
「次は能力を。これは結構広い範囲から選ばれるから覚悟しなよー。まずは内藤君から……お、『エクスカリバー』か。当たりだね」
エクスカリバー……ぱっと五つ以上は候補が思い浮かぶんだが、いずれにしろ強いな。剣と言えばエクスカリバーってなもんだし。
内藤君めっちゃ嬉しそう。「シュラ」とか呟いてるし、黄金聖闘士のイメージなんだな彼は。
よし、戦闘は内藤君に任せよう。いや、俺の力次第だけど。
「さて佐藤君は……おおー、なんなの君ら。『天叢雲剣』だってよ。2人してすっげー聖剣だよ。ウィキで聖剣って調べれば両方出てくるぜ」
おお! 三種の神器の1つじゃん! やっべ―燃える!
正直シャーマンキングの木刀の竜の技のイメージぐらいでしか頭に浮かばないが、日本を代表する宝剣だぜ。弱いわけがない。
でもこれで2人とも戦闘よりか……ノルマが不安になってきた。
「んじゃーノルマ伝えて、その後で細かい説明して、君らにも交流タイムを二時間ほど与えるわ。向こうですぐ会えるとは限らんし、作戦タイムにしてもいいかもな」
そしてノルマを聞かされ内藤君と共に『げー』となり、その後は作戦よりも仲良くなることを優先した。
たった二時間の会話だったが、同じ境遇で運命共同体となってしまった縁故か、まるで十年来の友人のごとく打ち解けられた。
お互いに趣味嗜好や、考え方や価値観が上手く嵌ったというのが一番大きな理由だと思うが。
好きな漫画の話で盛り上がれるっていいよね!!
そんなこんなで、再会の約束をした俺たちは山中に送り出されてネギまの世界へと旅立った。
さあ、俺たちはそこでどんな人生を送るのだろうか?
今は変なテンションだから昂揚してるが、向こうで落ち着いたら鬱になりそうな気もする。
だが、できることなら……せっかくだし、前向きに生きたいものだ。
四月、春真っ盛り。入学シーズン、新学期。
麻帆良学園中等部2-A、出席番号3番、朝倉和美です。
人は私を『麻帆良のパパラッチ』と呼ぶ! ……というのは今はまだ言い過ぎだけど、報道部のホープと言っていいぐらいの活躍はしていると思う。
そんな私だが、今はスクープではなく、この春来たばかりの転入生の特集記事を組んでいる。ん? そんなん学級新聞レベルじゃないかって?
甘い甘い。幼稚園からエスカレーター式のこの麻帆良に中学生になってから途中編入する転入生ってのは中々の個性派ぞろいなのだ。
去年だとウチのクラスの古菲や超鈴音とかかな。武では古、文では超が学園に旋風を巻き起こした。
なので、今年の転入生の中でも有望株な人たちを今のうちに記事にして、後々の布石にするってわけよ。
そのために私は今、ある喫茶店で張り込みをしている。御洒落なオープンテラスがあり、紅茶が美味しいと有名なお店だ。
ここに今日のターゲットである『2人』が足しげく通っているというのは調査ずみよ!
カランカランと、店のドアのベルが鳴った。
お、来たかな?
「いらっしゃいませー! 何名様でしょうか?」
「2人です。禁煙席で。テラスは空いていますか?」
「はい、大丈夫です。あちらの御席へどうぞ」
「ありがとう。ほら、ニュー。行きますよ」
「……」
入店してきた2人は金髪の少女と銀髪の少女だ。そして、その2人はお目当ての人物たちだった。
金髪で小柄の少女は凛とした美しさを持ち、鮮烈で近寄りがたい、思わず跪きたくなるオーラを放っている。貴族とか王族ってこんな感じの人なんだろうな。
もう1人、ニューと呼ばれた銀髪の少女は、右目を眼帯で隠し、どこか気だるげな雰囲気を纏い、金髪の少女とは違う意味で近寄りがたい。白いケープを制服の上に羽織っている。スタイルは彼女の方が金髪の少女よりも若干肉感的だろうか。
この2人の少女の共通点と言えば、頭から生えた、いわゆる『アホ毛』というヤツぐらいである。
金髪の少女の名前はアルトリア・ペンドラゴン。お隣の2-Bに転入してきたイギリスからの留学生だ。
留学とは言っても、かなり長い期間、高校を卒業するぐらいまではこちらにいるそうだが。
向こうにある麻帆良と同規模の学園都市からの留学なので、色々と事情があるのだろう。
彼女は転入してからまだ二週間足らずで2-Bの中心人物となっている。うちの委員長とは別のタイプのカリスマなのだろう。
そして、先日剣道部に入部し、あっという間に剣道部のエースになったらしい。歴代でも最強の部員かもしれない、というのは顧問の先生の言だ。
これは1年生にして格闘大会ウルティマホラで優勝した古菲並の有望株かもしれない。いずれ彼女のスクープ記事を書くのが待ち遠しい。
銀髪の少女の名前はニュー・絡繰。私と同じクラスである2-Aに転入してきた同級生。
ちなみに、同じく同級生である絡繰茶々丸さんとは遠縁の親戚とのことだ。会話しているところは全然見かけないので、親戚付き合いはないようである。
眼帯は弱視の治療目的とのことだが、えらいスタイリッシュだ……。それはいいか。
彼女はアルトリアさんほど目立つ要素はないが、アルトリアさんと彼女がセットでいることに、大きな価値があると私は思っている。
彼女たちは転入前からの知り合いだそうで、転入直後でお互い少し心細いのか毎日のように会っている。
ニューさんはまだクラスに溶け込めてないんだよなー。アルトリアさんだけじゃなく私たちにも目を向けてほしい。
彼女たちがこの店を利用するようになってから男性客が増えたらしい。納得だ。絵になる2人だもん。
「ニュー、あなたは部活に入らないのですか?」
「……図書館探検部に入部予定」
「図書館探検部……? ああ、なるほど。例の件もありますしね。一緒の部活で頑張りたかった気持ちもありましたが、応援しますよ」
「……ありがとう」
「いえ。でも、こういう2人でお茶を飲む時間は定期的に確保したいですね。これから忙しくなるでしょうし、難しいとは思いますが」
「今日からは夜にチャットで話せる」
「顔を合わせるというのが大切なんですよ」
「……」
…………仲良いなあ、あのアホ毛コンビ。
アルトリア・ペンドラゴンです。まずは一言。
ど う し て こ う な っ た し
ふう、すっきりした。猫被るのも疲れるぜ。でもセイバーってああいうキャラだし。
俺、アルトリア・ペンドラゴンは転生者だ。前世は内藤と言う名のコッパ男子高校生だった。
『エクスカリバー』が特典だと聞いて山羊座のシュラみたいなのを想像してたら、この様だよ!
まさかFateのセイバーとは……TS転生とは……いや、めっちゃ強いんですけどね。
この世界に生まれおちて13年目に、故郷イギリスのとある泉から剣が飛んできてそれを扱えたっていうね……。
俺も相方も、元ネタに似たような設定の人物って感じだな。
それまでも魔法使いの家柄で若手ながら超強い剣士として有名だったのが、エクスカリバー手に入れてからはアーサー王の再来扱いっすわ。
将来的にはイギリスか本国で相当なポストにつけるだろう。勝ち組でウハウハだね。
この人生におけるノルマさえ果たせれば。
ノルマなー。山中の話だと、俺らが貰った能力なら『そこそこ運が良ければ達成できるし、逆もある』とのことなので、必要以上にびびる必要はないだろうが、油断していいわけでもない難易度ってところか。
まあ、この相方がいれば大丈夫だろう、なんて楽観もしているのだが。それは恐らく相方も思ってくれているはずだ。
「……」
会話に一区切りついたと思ったらケーキにぱくついているコイツは元・佐藤君。現・ニューだ。できるなら、あの1LDKで会った時のように、もっとノリノリでいて欲しい。あの時は佐藤君で今はニューなのだとしても。
1LDKでの2時間の会話の中で、彼は俺の冷静さに助けられたと言っていたが、俺こそ彼のフランクさに助けられたのだ。普段はそんなキャラじゃないとか言ってもいたけど。
彼、いや、彼女は現在、格闘ゲーム『BLAZBLUE』の登場キャラクターであるニューの姿をしている。
本来の名前はギリシア文字のニューにハイフンやって13で『にゅー・さーてぃーん』と言うのだが、それだと問題があるので茶々丸と同時期に戸籍を貰ったらしい。
ニューを作った機関と葉加瀬聡美の間にちょっとした繋がりがあるそうで、一纏めに手続きをしてお互いに手間を削減したらしい。
しかし、『天叢雲剣』でニューとは……確かにムラクモユニットの元ネタはそれだろうけど。
まあ、山中の話だと世界観に合うように設定とかアレンジされてるらしいから間違いではないのだろう。俺もそうだし。
さて、ニューは申し分ない相棒だし、現在の自分の力にも自負はあるが、問題点は多々ある。
この学園に来る前の段階での軽い再会、簡単な近況報告の時点で違和感があった。
今までは再会の嬉しさで浮足立っていたが、ノルマを達成するためにも、そろそろお互いに自分たちの状況を見つめ直す時だろう。
山中から与えられた転生者チャットで、今日の夜にニュー、いや、佐藤君の変貌について、深く彼に聞かなければなるまい。
<続く>
転生先のキャラの元ネタは作中でも書いてますがFateのセイバーとブレイブルーのニューです。
ニューの表記を多少ぼかしてるのはちょっとした検索避けです。格ゲー好きで、ニューのコンボとか調べてる人がこのSSに辿り着いたら申し訳ないので。
精神的BLはあるかも、とタグに入れましたが、佐藤×内藤ではありません。念のため。
話のキモであるノルマとか、その他の設定は次話で。