ファイアーエムブレム ー俺の謎ー   作:ユキユキさん

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へぇ…、アンケートってあんな感じなんですね。

なるほどなるほど。



第23話 ~まだ持っている。

ーシーダー

 

父様がオルドレイク様に問い掛けた、アカネイア聖王国とニーナ様のことを。その問い掛けにオルドレイク様の穏やかな表情が一変、苦悶の表情に変わった。そして目を閉じ何かを思い出している? …オルドレイク様を見ていると、…何故か心が苦しくなる。オルドレイク様の過去とは一体、…一体何があったというの?

 

 

 

 

 

 

暫くの沈黙の後、オルドレイク様が静かな口調で言った。ニーナ様とは縁が切れており戻ることはないと、アカネイア聖王国を信じることが出来ないと。そして自身の同盟軍参加を悪手と考えて、…表舞台から降りようと。…そう考えているのですか?

 

父様も私と同じような考えに至ったらしく、先手を取って発言をした。その内容にオルドレイク様を始めとした皆が驚き、…この私も驚いた。父様はオルドレイク様に感謝をしている、その感謝を込めて彼を守ろうとしている。…その優しい言葉の重みにオルドレイク様は、顔を伏せて震えていた。

 

私はその姿を見てから父様へ視線を向ける、父様はオルドレイク様を決意の籠った瞳で見詰めている。そして彼の傍らに控えるリンダさんとレナさん、黙して静かに控えている。…たぶんオルドレイク様の事情を、過去を知る身だからこそ何も言わずに控えているのだと思う。それに倣って見守ることが正しいのかもしれない、でも私は知らないから、知らないからこそ………。

 

 

 

 

 

 

気が付いた時にはオルドレイク様の側にいて、…その手を取って言葉を発していた。オルドレイク様の瞳を真っ直ぐに見詰めて、どうか信じて欲しいと彼に伝えていた。…彼が求めていると思ったから、そうしなければいずれ消えてしまうと思ったから。そして何よりも彼を…、オルドレイク様をリンダさんやレナさんのように、その傍らで支えてあげたいと思ったから。

 

その為ならば私の全てを懸けてもいい、私は父様は勿論のことタリスを信じている。だからオルドレイク様、…私達を信じて下さい。そして出会った時のように、先程のように穏やかな笑みを浮かべて下さい。貴方にその顔は似合わない、どうかその瞳に私達を、私を映して………。

 

 

 

────────────────────

 

 

 

ーオルドレイクー

 

タリス王の決意が籠った瞳と言葉に心を揺さぶられ、シーダ王女の真摯な瞳と言葉に心が動いた。彼女に手を取られたまま視線を動かせばマルス王子達は心配そうに、リンダとレナさんは何があっても共にいるという決意が表情に出ている。この場にいる皆が俺に注目している、俺の発言を待っている。

 

戦争後の立場も考えねばならぬのに、タリス王国は俺の後ろ楯になると言ってくれた。シーダ王女も自身の身を懸けて信じて欲しいと言ってくれた、マルス王子達も俺の参加を喜んでくれた、リンダやレナさんは共に歩もうとしてくれている。少なくともこの場にいる者全てが俺を見ている、悪い意味ではなく良い意味で…。

 

俺自身…あの時から心に穴が開いたかのような、…何ともいえない虚しさとでも言おうか、心の大半がそれらに支配されていた。それらを少しずつ、そして確実に取り除いてくれたのがリンダとレナさんだ。リンダの過剰なスキンシップに助けられた、レナさんの献身的な立ち振舞いに癒された。短いながらも充実した逃亡生活、その日々が家族との日々と重なって見えて嬉しかった。そして今、タリス王とシーダ王女のお陰で心に希望の火が灯った。

 

何とも単純で情けないことか、俺はただ求めていたのだ。心の穴を塞いでくれるモノを、俺を導いてくれるモノを。リンダとレナさんは今や大切な人、傍を離れたら悲しくなるだろう。そしてタリス王とシーダ王女、お二方は大切な…守るべき人となる。俺を先へ導いてくれる存在、導き手を力の限り守るのは当然のこと。

 

俺の心はまだ定まり切ってはいない、それでも信じてみようじゃないか。今は信じて共に歩もう、裏切られたらその時に考えよう。アカネイアが滅んで動いた時と同じ、今はただ動こう。それでいいじゃないか、先程の俺に戻ろう。これは一種の逃げかもしれないがそれでいい、少しずつ心の闇を払っていこう。

 

 

 

 

 

 

少しだけ前へ行こう。差し伸べてくれた手を払い除ける程、俺はまだ堕ちちゃいないか。それはそれで朗報だわな、俺はまだ大丈夫。だから此方からも歩み寄り、その手を取ろう。そう思い直した俺は、

 

「タリス王とシーダ王女の心、…言葉と共に彼女の手より伝わりました。…心洗われました、…私はまだ信じる心を持っている。それを気付かせてくれたお二人に感謝を、そしてどうかタリス王国の末席に加えて頂ければと。気付かせてくれたこの恩、この身を持って返したいのです。」

 

シーダ王女が身を懸けたのだから、俺もこの身を捧げることが対価として良いのではなかろうか?

 

まぁ俺の気持ちを込めた言葉も、シーダ王女に手を取られながら故にカッコがつかない。何とも締まらない現状だけど、それが今の俺なんだろう。…とにかく、俺はタリスに恩を返したい。

 

…………オグマもこんな気持ちだったのだろうか? 受けた恩に報いる為、国に仕える決断をした時の気持ちは。




心情っての?

書こうと思うとなかなかに難しい。

書いててわけが分からなくなるのは作者だけ?

俺は何を書いているのだろう? と思いつつ、それでも仕事の合間に書き終えて投稿をする作者なのであった。


アンケートを見て、オリキャラは無しでいこうかと。両親と弟は死んでいるからノーカンさ。

その代わり、敵をそれっぽくがなかなかに伸びた。故に数人は使うかも。

主人公以外のオリキャラは必要か否か。…アンケート機能を試したいだけでもある。

  • 必要。
  • 否。
  • 原作の敵を味方にし、それっぽく使用。

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