絆の軌跡   作:悪役

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旧校舎巡り

「……」

 

「……なぁ、レイ。流石に今のは俺達が悪かったから……」

 

「ご、ごめん……確かに気づかなった僕達がいけなかったよね……」

 

「そ、そうね……ごめんなさい……」

 

周りが謝りムードでこっちに謝罪してきているが、俺は気にせずとりあえず体を診てみる。

感触と感じを見ると別に骨やら筋を痛めたというわけでもなく、打撲とかはあるけど体を動かすのは全く問題ない様子である。

その事を確認し、よしっと立ち上がり周りでちょっと暗くなっているメンバーに振り替える。

 

「……ま。別に気にしてねえさ。うん、気にしないないよ? 俺の上に落ちてきたのは不可抗力としてその後の感動シーンを俺の上で繰り広げたとか気にしていないよ。いやいや、もう俺は三人の仲が良くなる光景の礎になれて光栄すぎて思わず笑顔が零れてくるくらいで、もう何ていうか殺意って行き過ぎたら楽しみに変わってくるというかとりあえずここはアリサはともかく野郎二人については一発かますとして……!」

 

「それは全然気にしているぞ!?」

 

リィンとエリオットが二人でツッコミを入れてくるが無視する。

華麗に無視して、屈伸する。

アリサは? 女の子に乗られることをご褒美とせずに何が男というのだろうか。

 

「えっと……私も同罪と思うんだけど……」

 

「いいか、アリサ───美少女とむさい男じゃ価値が違うんだ。友情? ああ……この前道具屋で見かけたな……二桁くらいで」

 

「……実はかなり余裕?」

 

「まぁ、鍛えているからな」

 

「その前にかなりの問題発言があった気がすると思うのだが……」

 

途中でマキアスがぼそぼそと言っていた気がするが無視である。

この真理を分かち合えないとは……人生損しているね?

 

「ふふ……元気そうで何よりだ」

 

「ああ。怪我が無くて運が良かった」

 

すると凛とした少女と日に焼けた肌の少年が近づいてきたので俺もそちらに向く。

 

「ああ。心配かけたようだな……これでも結構鍛えているんでね」

 

「うむ……感じたとおり、かなりの武芸者みたいだな……フフ。何れ手合わせを願いたいものだ」

 

「はは……その目で誘われたら断れないな」

 

やべぇ……何かかなり違う意味で興味を持たれている。

ここは違う雰囲気に変えるべきだと思い、周りを見回す。

 

「それにしても古い校舎の地下ねぇ……女の子と二人きりならムード満点だろうけど、こんなに大量じゃあちょいシチュエーションとして悪いな」

 

「お前、余裕だな……」

 

「あ? そりゃそうだろ? ここで焦ってシリアスかましても意味がないんだから多少おふざけでもリラックスする方が気が楽だろ?」

 

「ふむ……」

 

「……一理あるね」

 

ユーシスと銀髪の少女は多少の同意を示すような態度を取り、他のメンバーは多少驚きの視線でこちらを見ている。

何でそこで驚くやらと思っているといきなり懐から大きな音が鳴り出す。

 

「わわっ!?」

 

「これは……」

 

「……え、えーと、ど、どうすれば?」

 

各自どうすればいいかわからないが、とりあえず音を鳴らしている原因のものを取り出す。

それは一種の一つのケースみたいなもので、中にはクオーツというものを埋める穴がある。

 

「一応、確認したいんだが……これって戦術オーブメント……だよな?」

 

「ああ。俺も一応、見た事はあるけど……こんな規格だったっか?」

 

「僕はちょっとそういうのは疎いんだけど……」

 

やはり、俺の思い違いとかではなく見た事が無い戦術オーブメントだったらしい。

周りのメンバーもどう使えばいいのか、もしくは何なのかを知らずに困っていたらしい。

ただ

 

「(……やっぱり、これって試作段階の戦術オーブメント《ARCUS》……でももう使用段階に入ってるなんて話……私は聞いていない)」

 

何か一人ぶつぶつと呟いているアリサがいる。

 

「アリサ?」

 

「え? あ、いや! 何でもないわよ!? ほら!? さっさとこの音を止めましょ!?」

 

「お、おおぅ?」

 

えらい勢いよく話をそらそうとしているのは理解したが、ここまで必死だと問い詰めても無駄なのだろうと思い、とりあえず戦術オーブメントのカバーを開いてみる。

 

『はぁい♪ 皆、元気~?』

 

ふぅ、と溜息を吐いて思いっきり何か引っ掻いて嫌な音でも聞かせてやろうかと黒板みたいなものがないかを探してたが無かった。

ちっ。

 

『ま、そっちも多少は気が付いていると思うけどそれは戦術オーブメント。それもエスプタイン財団とラインフォルト社が共同で開発した特注品よ。名前はARCUS』

 

「やっぱりか……それにしても特注品って」

 

「ふ、普通の士官学院にこんな最新式は投入されるのか……!?」

 

マキアスと一緒に呆れるが、全員同じ感想を抱いている様子である。

特科クラスⅦ組などと大層な名前がついているが、何をするのやらと内心で首を振りながら指示された通りに置かれていた自分の武器とオーブメントにクオーツを装着してみる。

すると、ARCUSと自分の体がまるで共鳴するように光った。

 

「これは……」

 

「え、ええ……!?」

 

ユーシスと眼鏡の少女が驚く声を最初に周りも一斉に思わず光が当たったところに手を付ける。

 

「まさか新たな力の発現か!?」

 

「レイ……貴方、間違いなくさっきから周りのメンバーに引かれているから多少は自重したほうがいいと思うわ」

 

アリサのツッコミが厳しい。

エリオットは突けばいい声で鳴いてくれそうなのに、アリサは一筋縄ではいかなさそうである。

そして、後からそれはARCUSと自分が共鳴した証拠であり、なら後は自分で上がってこいということらしい。それも魔獣を退けながら。

思わず、全員で目を合わせる。

 

「どうやらやるしかないようだ」

 

「というよりは最初から選択肢を排除している気もするがな」

 

「……めんどくさいな」

 

どの意見にも賛成するしかないと皆でうんうん、と頷いているとふん、と鼻を鳴らしたユーシスが一人勝手に先に行こうとする。

 

「お、おい! 何を先に勝手に行こうとしているんだ!?」

 

「……フン。別に。俺は馴れ合うつもりなどないから先に行かせてもらうだけだ───それとも貴族様の手を貸してほしいのか? 別に構わんが。貴族の義務(ノブレスオブリージュ)として力なき民草を守るくらいはしよう」

 

「なっ……結構だ!!」

 

そうして二人は勝手に先に進んでしまった。

 

「……こういうのって勝手に行動する人間から死ぬ、もしくは行方不明になるのがセオリーだったよな?」

 

「非常に不安方面に盛り上がるような事を言うのはどうかと思うぞ」

 

「ふむ……まぁ、仕方がない。ならば、我等で追いついて説得するしかあるま……ふむ?」

 

凛とした少女が何かに気づいたように周りを見回す。

それに気づいて全員で見回し、何かあったか、と思って見ると

 

「……あの銀髪の子がいないわね」

 

「え!? そ、それって不味くありませんか!?」

 

「ど、どうしよう!?」

 

とりあえず焦るのは不味いから焦ってる組を落ち着かせる。

 

「とりあえず……全員で行動するにはフォローできないからチームを分けるべきか」

 

「ああ。多いと逆に動き辛い時があるからな」

 

「それに三人を探すのならチームは分けたほうがよいしな」

 

「同感だ」

 

俺、リィン、凛とした少女、留学生らしき少年で続き、とりあえず簡易の自己紹介から始めた。

名前を知らなかったメンバーはラウラ・ガイウス・エマというらしい。

そしてその中から戦闘の訓練をしていないのはエリオットとエマらしく、ただアリサはまだ個人で魔獣と戦ったというわけではないということでとりあえずエリオットとエマは必ず分け、俺とリィン、ラウラ、ガイウス、アリサで互いの得物を見せ合うことにした。

 

「ガイウスは十字槍……だよな?」

 

「ああ。故郷で使っていた武器だ。やはりこれが一番俺に合っていてな」

 

「ふむ……堂々とした構えだ。やれやれ。故郷ではかなり上の方だと思っていたのだが……やはりこうしてそなた達と会うと世界が狭かったなと痛感できるな」

 

「そういうが……ラウラのその身の丈に合わない大剣が様になっているのを見るとかなりの腕前なのが実にわかりやすいんだが……」

 

ガイウス、ラウラの方は正直かなりの手練れというのが理解しやすく、頼もしさを感じることができる。

 

「リィンの得物は……珍しいな。それは刀だな」

 

「よく知っているなラウラ……人を選ぶ得物ではあると思うけど、刀の流派を習っていたから。これが一番使いやすいんだ」

 

「うわぁ……綺麗な刀身だね」

 

どのメンバーも個性的だと思うのだが、アリサは弓だし、エリオットとエマは何でも魔道杖っていうものらしいし。

 

「そしてレイのだが……ガントレットか」

 

「ふむ……中々物々しいな。鉄くらいなら凹ますことが軽くできそうだ」

 

「ガントレット……手甲と同じものか」

 

「あ? ああ……一応色んな武器は手は付けたが一番しっくり来るのがこれだったからな。一応、足の方も脛当てつけてるし、足技も手に負けないくらいは出来ると自負している」

 

殴って蹴る。

単純な方が自分には合っていたという事だろう。だが見本が格闘技が得意ので当然の結果という感じになった感があってちょっとむかつく。

流石にそこで噛みつくほど子供ではないので何も言わないが。

 

「ふむ……これならば魔獣との戦闘経験及びに武器の間合いとしても誰と組んでも大差はないか……」

 

「なら、一々話し合うよりじゃんけんで決めようぜ」

 

「異議はない」

 

「同感だ」

 

「ええ、構わないわ」

 

全員の同意を受けたので、そのままじゃんけんをし、エマとエリオットが分かれることだけは念入りにした結果。

俺、ガイウス、アリサ、エマ

リィン、ラウラ、エリオット組になった。

 

「まぁ、妥当なところかな」

 

「だな。まぁ、近接タイプの間合いが重なるような得物じゃなかったのが運が良かったっていうところだが。」

 

同じ武器同士でもタッグは当然組めるのだが、やはり間合いは違っていたほうが有利だろう。

 

「まぁ、というわけでよろしく、ガイウス、アリサ、エマ」

 

「ああ、よろしく頼む」

 

「ええ」

 

「こちらこそ……よろしくお願いします」

 

そして、リィン達とも挨拶をして先に行かせてもらった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「何というか……如何にも魔獣が出そうな雰囲気というか出る感じだよなぁ……いっそ、お化け屋敷関連で利用すればいいのに」

 

「あんたねぇ……そういうのはあんまり言わないでもらえる」

 

「あ、あはは……あ」

 

「……魔獣か」

 

探索を開始してある意味でようやくの魔獣遭遇という感じになるみたいである。

 

「トビネコか……まぁ、あれなら対処は楽だな。エマにも向いているし……最初だから俺とガイウスで行くか。頼んでいいか?」

 

「ああ、いいぞ」

 

そういうわけでガイウスと俺で前に一歩出る。

既に魔獣もこちらに視線を向けている。

 

「ちょ、ちょっと! どうするわけ?」

 

「ああ、まぁ、とりあえずこいつ相手なら大丈夫だと安心させるためにまずは俺達で倒す。エマも最初は怖いと思うがとりあえず見といてくれ」

 

「は、はい。よろしくお願いします」

 

礼儀正しい子だなぁと思っているともうこちらにダッシュ……というよりは飛んでくるトビネコ。

活きがいいなぁ、と思うが舐めて死ぬのはごめんなので構える。

 

「ガイウス。俺が相手の攻撃回避して隙作るからアタッカーは任せた」

 

「任せてくれ」

 

その一言と共にガイウスよりも先に前にダッシュする。

これが人間なら違うのだが、魔獣の為こちらに向かってきたのに驚いたという感じで立ち止まり、威嚇のようにこちらにその特徴的な足で蹴りを出してきた。

 

「よっ……とっ」

 

爪が当たるかもという瞬間に横にステップ。

それだけで躱せるし、魔獣も体勢が崩れてしまう。

 

「はっ……!」

 

そこにガイウスが突きを入れ、一丁終わり。

魔獣はそのままセピスに変化して退治終了。

 

「まぁ、どうやら雑魚クラスの魔獣しかここにはうろついていないみたいだからこんなものかな?」

 

「一体だけだったからな……それにしてもいい動きだ。これでも身体能力には自信があったのだが」

 

「いや、ガイウス。お前も大したものだろ。トビネコとはいえ浮いていて小さい的に一発で当てていたし、俺なんかちょい避けしただけだからな。大したものだよ」

 

「ふふ……そこまで言われるとくすぐったくなるな」

 

ガイウスは何というか大人というかこっちに意識的ではなく自然と合わせているところが凄いと思う。

知り合って一日だし、まだお互いのことを知らないから何とも言えないが俺らのメンバーで一番メンタル面でいえば強いかもしれないなぁと思ってしまう。

 

「とまぁ、こんなものだけど……エマと一応アリサ。参考になったか?」

 

「え、ええと……」

 

「……参考にするには物凄い度胸とか何やらが必要な気がするんですけど……」

 

そんなものかなぁ、と思う。

クソ親父のせいで魔獣なんて幾らでも相手したし、組んで戦うのも親父とやっていたのでそこまで大してことはしていないと思う。

 

「とりあえず、エマは最初だから絶対に誰かと組んで行動することにしようか。俺かガイウスか。俺達はあっさり倒したように見えるかもしれないけど、雑魚とか思わずにどんな相手でも俺かガイウスかを呼ぶこと。絶対……とは流石に言えないけど出来るだけ直ぐに駆けつける。いざという時はアリサもエマのフォロー頼む。ガイウスもよろしくな」

 

「ああ、了解した」

 

「勿論よ」

 

「す、すみません……何か色々と手助けしてもらって……」

 

「まぁ、適材適所という所さ。話を聞いていると勉強の方が得意なんだろ? じゃあ、勉強はエマ。バトルは俺というの事だ。いざという時はヤマを教えてもらうということで───頼むな?」

 

「そ、そこまでシリアスな顔で頼まなくても……」

 

「切羽詰っている顔ね……」

 

実技はともかく勉強ではギリギリだった俺を舐めるなよ、ふはははは。

ガイウスが何故か凄い優しそうな顔でこちらを見ているのが心が痛むので止めよう。

 

「ま、それはともかく。とりあえず、コンビを組んで暫くは行動するか? いざという時は俺かガイウスがフォローするって形になると思うけど……」

 

「ふむ……ならば俺がエマと組む。だからレイとアリサが組むといい」

 

「そうか? じゃあ、そうするか……よろしくなアリサ」

 

「こっちこそ……足を引っ張らないような頑張るわ」

 

となるとちょっとした作戦を考えた方がいいだろうと思い、幸い魔獣は近くにいないようなのでちょっとした作戦会議に入る。

 

「アリサは弓だからな……そうするとさっきみたいな追撃はちょい厳しいか……何ならアーツでも構わないけど……適正は?」

 

「結構高い方だったと思うけど……ちなみにレイは?」

 

「ふっ、俺か? 聞いて驚くなよ────最下位クラス」

 

アーツ適正の結果を見たときは驚いたものだった。

見に来た教官とかもここまで低い人間はいなかった。人間、上には上がいますけど下には下がいるものですねぇなどと好き放題言われたものだ。

クソ親父など結果を見た瞬間に大爆笑でわざとらしくアーツを使ってきたので思いっきりテンプルに一撃を入れてやって乱闘に入ったが気づいたら市内の女子トイレに押し込まれていて危うく尊厳が殺されるところであった。

今に見ていろ。

そこで呆れているような表情を浮かべているアリサも含めて。

 

「まぁ、とりあえず基本は俺が殴って足止めをしてアリサ。もしくはアリサが奇襲を仕掛けたところを俺が仕留めるの2パターンが限度かな?」

 

「まだ出会ったばっかりでお互いの癖とかを理解してないしね……まぁ、私は弓だから遠距離で安全なんだけど……エマの魔道杖は多少は離れて攻撃できるとはいえやっぱり近づかないといけないんでしょ? 中々間合いに気を使わないといけないわね……」

 

「確かに……いきなり魔獣というのは訓練受けてなかったら厳しいからなぁ……サラ教官もえげつないことをする……今日のところは本当の本当に安全な時だけ攻撃をするというのが関の山だな。本当はそれだけでも十分危ないんだけど……出来る限り俺らで弱らせよう」

 

「そうね……その……さっきは本当にごめんなさい」

 

いきなりの謝罪にえ? 俺、そんな事されたっけ? と瞬時に脳内で検索したお蔭で原因は一瞬で理解できた。

 

「別にいいって。あんな風に言ったけど、別にリィンやエリオットにキレているわけでもないし。強いて言うなら似たようなことがあったら今度は直ぐに気付いてくれっていう程度くらいだ」

 

「でも……」

 

あ~~、大体アリサの性格は解った。

彼女は恐らく安易に許されたり、納得できないことは断固拒否するタイプなのだろう。

上から目線の評価みたいで嫌なのだが、こういった人柄の人間は別にいいっていう言葉をそのまま受け止めることができない。

なら、そういう時は

 

「ん~~。じゃあ、暇ができたらデート一回でどうだ?」

 

「……へ!? ちょ、何!?」

 

ずばり無茶振り。

見たところ、彼女は潔癖そうだしこういう軽薄な申し出は嫌なタイプ。

あんまりやり過ぎると嫌われそうであるが、気にしないでいい問題でずるずると拘泥するのは余り好きではない。

日常を繰り返すことは大好きだが。

 

「デートだよデート。まぁ、別に重い意味で捉えずに遊びっていう意味で捉えればいいけど、もしもこのままこの件について謝罪するっていうならこっちはこの条件だけ。だから、この話題は終了───OK?」

 

「~~~!」

 

実に解りやすい顔の変化に純情だなぁと思いながら場が和みかけた瞬間。

ドォンという分かりやすい音がこの空間に浸透した。

一瞬で全員の表情が変わるのは流石かと思いつつ臨戦態勢。

 

「……今のは」

 

「銃声だったな」

 

「確かマキアスさんが銃を持っていましたよね……」

 

そしてさらに断続的に音が鳴るところを見るとマキアスがどんな風に陥っているか簡単に理解できた。

 

「ちっ、最悪なことに乱戦かよ……! ガイウス、エマ、アリサ! 九割の可能性で魔獣多数がマキアスを襲っているようだからエマは絶対にガイウスから離れないように! ガイウスはエマのフォローの為に無理に前に出ないように! アリサは俺が突破するから俺とマキアスのフォロー!」

 

「承知……!」

 

「わかりました!」

 

「足手纏いにならないように気を付けるわ!」

 

全員の頼もしい返事を聞いた瞬間に全員で駆け出した。

銃声は近い。

この音から察すると一、二分で着くことになるだろう。

 

 

 

 

 




ちゃんとしたバトルまでいけなかった………!
まぁ、今回は原作と多少変えてます。原作ではアリサとの喧嘩が原因で冷静にチームを決めるという感じじゃなかったですし。
何か早速うちのキャラアリサをナンパしていますが、この時点ではまだお互い恋愛感情を抱くまではいってませんね。
それにしてノルドの実習の時、どうしようかなぁ……

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