めがみてんせーき   作:堀口十

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シリアス? そんなものウチにはないよ




 眠りに落ちていた意識が覚醒する。

 

 薄ボンヤリと目を開けば朝の陽射しがカーテンの隙間から窺えた。

 いつもより起床時間が早いのだろう、昇りきっていない太陽は部屋を完全に明るくしてくれない。柔らかな布団に包まれ、このまま二度寝するのも悪くないとさえ感じてしまう。だが、そういう訳にはいかない理由がある。

 

 首筋を撫でる吐息、鼻孔をくすぐる甘い香り、体を包み込む人の温かみ、背中に当たる薄布越しの柔らかさ、抱き寄せられているせいで身動き一つとれやしない。

 

 一々言わなくたって分かるだろうが、俺は数年振りに母と一緒の布団で過ごしているのだ。

 

 

 昨日は家に帰った後、徒労感のあまり思わず母に抱き付き涙を流してしまった。一生の不覚である。

 

 父が死んで初めて見せた、そんな俺の弱った姿。

 何か琴線に触れたのか、母は異様に甲斐甲斐しく世話をしてくれた。

 もうじき十二になろうというのに気にせず風呂にまで一緒に入りそうな勢いだった、必死で止めたけど。気恥ずかしさとかそういう理由ではないのだが、母はそう解釈したようで、なら一緒に寝るのはいいよな、とか言い出して結局枕を持ち込み同じベッドで眠りに就いたのだ。

 

 成長を見越しての多少大きいベッドだったが、女性とはいえ大人と二人で寝るのには窮屈すぎた。そのせいもあってか、寄り添うようにして眠ることになった結果がこれである。

 

 背を向けていてよかった、これが向き合ってたら母だろうと何だろうと構わずに暴走してたぞ。肉体的には母親だが、精神的には若い人妻としか感じてこなかったのだ。

 

 そう、母は美人である。よくもまあ口説き落とせたもんだと父を尊敬したことさえあるほどのいい女。

 今は悲しみに暮れて陰のある切なげな表情がたまらない未亡人だが、いつもはキリッとした表情と快活な性格の姐さんタイプ。髪はロングで、たまにポニーテイルにすると印象がガラリと変化するのもまたイイ。肉付きはナイスばでーというほど豊満ではないが、締まるところは引き締まったメリハリの利いた身体付き、少なくとも平均程度はあると確信している。正確なサイズは知らないが。

 

 とまあ、そんな美女が湿ったままの髪で枕持って一緒に寝るぞって……よく耐えれたと己の自制心に驚きである。

 

 風邪引くし、髪も痛むからといって乾かしてあげたのは親子のスキンシップってやつだ。決して、そのままベッド入ったら暴走するから時間稼ぎたかったとか、そういう理由ではない、断じて。

 

 あ、これ逆効果だなーって途中で思ったし。

 

 

 それでもすんなりと眠りに落ちたのは精神的疲労感が著しかったせいだろう。衝撃の事実連発に、命懸けの窃盗、必死の逃走、ぬか喜びと事態の悪化、よく最後まで倒れず帰宅できたと自画自賛である。

 

 そんな訳で、身動きがとれませんが作戦会議の時間です。

 今日は病院の予約もない、学校はしばらく休学の予定、つまり、小学生という身分でありながら昼間の時間を有効に使えるのだ。

 

 差し当たってはCOMPの使い方を学習せねば。

 マズイことに、何のソフトがCOMPにインストールされてるのかすら分かってない。

 さすがに外で確認する訳にもいかなかったし、帰ったら帰ったでドタバタしてたせいでCOMPのちゃんとした確認作業すらまだなのだ。

 今更になって気付いたが、クソ野郎が何処かに所属していて、万が一にも所在地を報せるようなソフトが入ってたら俺どころか母も巻き添え喰らって死んでしまう。それだけは避けたいので大至急調べたいんですけどねぇ、若干明るくなったけどまだ起きそうにない。

 あと、首筋に顔埋めないでください、凄くくすぐったいです。

 

 調べ終わったらどこかに異界がないか探さなきゃいかん。

 野良っぽい悪魔でもいいけど、今の人間界を普通にぶらつけるやつと契約できるとは到底思えない。そうなると、弱い悪魔がいる手頃な異界が必要になる。都合よく近場にあるといいんだけどなー。

 COMPに情報があると嬉しいのだが、容量とか考えるとアームターミナル型の方に入ってても不思議ではない。あっちも欲しかったのに、ちくしょう。

 あと、体を弄らないでください、俺は父ではなく貴女の息子です。

 

 そして最大の難関、悪魔との契約だ。

 これができなきゃCOMP持ってる意味がねえ。ピクシーだろうとノッカーだろうと、いっそスライムでも構わない、いやスライムは勘弁かな。とにかく、最低レベルの悪魔でもいいから契約して仲魔にしなければ何も始まらない。

 ソフトを解析して、異界の場所を見つけ、んでもって単独の悪魔と交渉します。複数? 襲われたら即アウトじゃないですか、何考えてんだよ。

 あと、甘い声を耳元で出さないでください、反応してしまいます。

 

 最後に家で可能な準備だけど……正直、無いよりマシ、無くても別に問題ないレベルだよな本当に。

 自転車用のヘルメットに防犯用として置いてある木刀、そんなモンぐらいしか一般家庭にはねえよ。

 最後の切り札は石ころだ……言ってて悲しくなるけど石ころだ、正確には何なのか分かってないというだけだが。多分、魔石か宝玉あたりだと思うんだけど、あんまり自信がない。交渉に使えれば御の字といったところだ。

 あと、泣かないでください、俺も泣きたくなります。

 

 とりあえずこんな感じかな、つーかできることが少な過ぎて準備もクソもあったもんじゃねえ。もう行き当たりばったり、なるようにしかならんな、こりゃ。

 

 そんなことを考えていたら母が身動ぎした。ようやく起床するのか、雀の鳴き声が朝を告げていますよ。ギュッと抱き締めてくる母におはようと挨拶をした。

 

 

 

 

 ――――そして滲んでいた涙を拭ってやり、一緒に朝食をとったのがつい数時間前の話である。

 

 えー、現在わたくしはピクシーの集団に囲まれております。

 まあ、集団といっても、今にもマグネタイトに還ってしまいそうなほどの瀕死の集団だがな!

 正しく死屍累々といった様相である、どうしてこうなったし。あ、また一匹消えた……

 

 とりあえず、どうしてこうなったのか、これまでの記憶が走馬灯のように蘇る……マジでこれ走馬灯じゃね?

 

 

 

 

 俺は朝食を終えると自室でCOMPの解析を始めたのだ。

 解析自体は割とすんなりいった、というかソフト自体全然入ってやしなかった。エネミーソナーっぽいのが入ってるだけで、あとは基本的なもんだけだ。本気で召喚機能に容量取られてるなコレ、追加のソフトが入る余裕が無い。

 

 COMPなんだし召喚できないかと期待したがそれも駄目、俺が契約してないから無理っぽい。

 こういう時は低級の悪魔が出てくるのが話の流れってやつだろ、年齢的にはケルベロスとか似合うと思うんだけど。でも残念、俺の親父は閣下じゃねえ。いや、閣下が親父とかマジ勘弁。

 色々と寒気がしたりもしたが、基本的な部分にマッピング機能があった。残ってた記録と地図を比較してみると、どうやら人気のない近所の山に出入りしてたみたいだ。

 懸念事項が一度に片付いてしまった。運命の女神様ありがとう、昨日祈っといてよかったぜ。

 

 ま、異界があるかどうかは運次第なんだけど、それでも当てがあるだけマシな筈だ。

 

 あとは家で出来る準備なのだが……

 

 

 Q.父親を亡くしたばかりの子供が木刀を持って山へと出掛けて行きました、その子供は一体何がしたいのでしょう。

 A.とりあえず親と警察呼べ、まずはそれからだ。

 

 

 知人に見られたら通報されても不思議じゃねえ、そうでなくても木刀持ってふらついてりゃ怪しんで当然だよ。

 結論、COMPと石ころだけでいいや。死線を潜り抜けて、更に警察とお話しの連戦なんて御免です。

 

 そんな訳で、一時間程度で済んだのは好都合ということにしよう。近所つっても自転車で三十分はかかるだろうし、昼までに終わらせることを考えるとそんなに時間はない。サクッと行って、サクッと帰ってこよう、あるいはザクッと死ぬのか。ま、なるようになるさ。

 

 部屋に書置き(遺書)を残し、洗濯に忙しい母の目を盗んで外へと出る。それでは、いざ出発。

 

 

 

 

 それで結構な距離を走って着いたんだけどさ……これ確実にあるって、異界。

 つーか葛葉所属ッポイお姉さん、サマナー処分するのはいいけど、ここを放置しておくってどうなのよ。素人目にも明らかだぜ、これ。

 カラスのギャーギャー鳴く声はうるせえし、風そんなに強くない筈なのに木がザワついてるし、何よりも問題なのは、すっげー視線が付き纏ってくるでござるよ、ここ。

 

 もしも視線に色が付いてたら視界がカラフルで綺麗だろうなー、アハハ。

 

 脳内の緊急事態警報鳴りっ放しで止まらない。

 やべえ、お姉さんにボコられてたから馬鹿にしてたけどあのサマナー結構いい腕してたのかも。それとも何か、俺が弱すぎるからこんなに寒気がすんのか。やだなー、奥行きたくないなー、こっちに一匹だけ寄って来てくれないかしら。それでも行かなきゃ話にならないのが悲しいところです。

 

 良くいえば慎重に、悪くいえば逃げ腰で奥へと進む。

 

 やっべえぇ……すっごく声がします、ヒソヒソどころのレベルじゃねえ、人間、子供、肉、丸齧り、俺が、私が――――踵返して全力で逃げたい。

 

 裏側の世界舐めてました、昨日の盗みなんて子供の悪戯です。普通にピクシーレベルで人間殺せるんだから、子供の俺なんて絶好の獲物じゃないか。というか、敵対行動すら取ってないのに何でこんな殺気立ってるんだよ、マグネタイト不足かよ、俺を食う前に共食いでもしてろ。

 いやこの空気、あいつらが悪魔だからっておかしくないか。何か理由がある筈だ、それさえ分かればきっとこの状況だっヒィッ!?

 

 いいいいま、いま、みみみみもと、ほほののののお、ヒュゴッってええええええええええ!?

 

 目の……前に……血走った……目付きの……ピクシーが……

 

 

 死ぬ

 

 

 クルリと反転、ノータイム全力ダッシュ。

 それが合図だったのだろう、様子を窺っていた悪魔たちが俺の方に殺到してきやがった。ノッカーっぽいのに、ガキみたいなの、飛んでるのはオンモラキか、じゃあ水色のはグレムリン、追加のピクシーもきたよー、ってダーク属性多いなぁ!?

 

 ピクシー以外が不確定なのは簡単だ、全力疾走中につきCOMP出してる暇がありゃしねえ!

 というか交渉する隙もねえ、ってか悠長にそんなことしてたら他のやつに食い殺される。何か後ろの方でドンパチやってる、他の奴らに渡さないために悪魔同士で争い始めたな、いいぞもっとやれ。

 一匹になれば交渉もしやすいし、逃げるのだって多少は楽だ。問題なのは交渉できそうなのがノッカーとピクシーだけってのがまた……あ、やばい、追い詰められた。

 

 目の前、回り込んだピクシーの団体さん。上空、オンモラキさん。後ろ、それ以外の騒がしい皆さん。

 

 オレ、オワタ。

 

 

 

 

 すぐにでも食われるかと思ったが、そんなことはなかったぜ。

 一匹あたりの量が少なくても満足できるピクシー集団と、一人占めしたい悪魔たちとの乱戦になってます。優勝商品は俺だけどな!

 

 木に背を預け、座り込んでしまった俺の前を炎やら氷、衝撃波に雷とバリエーション豊かな攻撃が飛び交っております。

 うーん、ピクシーって色んな魔法使えるのかな、それとも個体ごとに使える魔法が違うのか、十匹以上がチョロチョロ浮かんで移動するからどの個体がどの魔法使えるのか分かんないぜ。ただ、理解できるのは数が多いピクシーが断然有利だってことだけだ。もうちょい強い悪魔がいればそいつの一人勝ちになったのかな、でもやっぱ複数属性のピクシーが有利か。

 

 冷静にそんなことを考えていられる理由は簡単だ、状況があまりにも詰みすぎてる。

 ちょっと逃げようとしたら全員から威嚇された、景品は大人しく座ってろってことらしい。

 

 暇なのでCOMP出してアナライズ試してみたけど種族とか名前しか分かんないや、倒すか仲魔にしないと詳細な情報はお預けってことなのか。その機能を使う前にこの世からサヨナラバイバイしてしまいそうなのは残念で仕方ない。

 おっと、ここでノッカーが脱落だー、マグネタイトに還ると死体残らないのね。

 

 しかし短い人生だったな。転生したと思ったら極悪な世界、足掻こうとしたら即行で悪魔の餌。前世と合わせても四十に届きやしねえ、来世があるのか知らないが次は安全な世界をリクエストするぜ、神様よう。

 さーて、オンモラキが地面に叩き落とされブフで串刺しだー、グレムリンもアギで焼かれてしまったぞー。

 

 母も不幸な人だよなー、旦那が通り魔に殺されたとおもったら息子は行方不明とか、自殺しなきゃいいんだけど。

 残っていたガキがピクシーに取り囲まれ、憐れにも魔法でふくろにされてる。つーかピクシーども、笑いながら嬲ってやがる。

 オウフ、俺、最後の足掻きにこんなやつらと交渉しなきゃいけないんですかー、無理に決まってるじゃないですかー、やだー。

 

 ピクシーたちにとって最後のライバルであったガキがマグネタイトに還った。ウフフとか嗤いながらこっち向くな、満足してそのままどっか消えてしまえ。

 

 COMPを取り出し、俺サマナー交渉しようぜ、なんて吃りながら命乞いしてみる。

 ピクシーども、顔を見合わせたと思ったら意外なことに了承してきやがった、助かるの?

 

「……そうね、いいわよ。そのかわりね――――アナタのお肉頂戴。キャハハハハハハハハ!」

 

 その代わり条件として肉を食わせろと要求してきやがった、交渉決裂ですね分かります。これあげるからと石ころを差し出してみるが、そんな物よりお肉がいいらしい。新鮮な、子供のお肉。

 こりゃーもうどうにもならんし、一か八か肉を食わせ生き残れることに賭けてみるしかないらしい。

 

 おーけーおーけー、お肉あげるから誰か一人仲魔になってくれない、そう口に出そうとした瞬間に声が響いたわけですよ。

 

 

じゃま(マハ・ザンマ)

 

 

 不意打ちの衝撃波。

 

 俺を取り囲んでいたピクシーどもが弾け飛び消えていく。消えたのは不幸にも――あるいは幸運にもと言うべきなのだろうか――衝撃への耐性を持っていなかった個体だけ。

 生き残った数は多いが、それだって何が起きたのか理解できずに唖然としている。

 

 絶体絶命の状況でまさかの天祐、誰が助けてくれたのかと視線を巡らせてみれば犯人を見つけた訳だ。そう、犯人……

 

 俺と同年代かあるいは下ぐらいの背丈、肩口より長い程度に伸ばされた黒髪、昭和ならまだしもこの時代には珍しい着物服、そして特徴的な狐面を被った人型の……恐らく悪魔。

 多分、女の子であろう可愛らしい声で生き残っていたピクシーに宣戦布告する……俺には死の宣告を下す。

 

「あたし、それに用があるの。おまえたちに用はないから、どっか消えていーよ」

 

 肉にありつこうとしていたピクシーたちからすれば激昂もののセリフだろう、俺にとっては死刑宣告ですけどね。

 

 生き残ったピクシーは気付いていないのか、少女を囲むように戦闘体勢をとっている。

 アホだ、折角見逃してくれると言ってるのに歯向かうつもりらしい。何がアホかって、あの少女は昨日今日合わせた中でも特等のバケモノだ。多分、いや絶対に、葛葉のお姉さんでもそう易々と退治できる悪魔じゃない。そして、そんな悪魔に興味を抱かれてしまったかわいそうな俺、誰か代わって下さい。

 

 そんな訳で、少女を囲んでいた不幸でアホなピクシーは襲い掛かったんですよ。で、その結果が、こう……ねえ……

 

 

 グチャッと握り潰されたり、上半身(フレ)下半身(ンダ)に引き裂かれちゃったりで、その戦果を俺の周りに投げ付けてくる訳です。

 わー、ぴくしーのなか(み)、あったかいナリ……ねーよ、ピクシーの内臓(モツ)塗れとか誰得展開だ。

 

 

 一瞬でお仲間が肉片(ミンチ)になったことで、今更ながらに勝ち目が無いと気付いたんだろう。残りが数匹になってようやく逃げようとし始めた、おせーよ。

 

 少女は敵対した相手を態々逃すという慈悲は持ち合わせていないらしい。

 空に浮かんで逃げようとしたピクシーを一瞬で掴まえ、俺が背を預けている木に叩きつ、けぇ?

 

 頭上でビチャって弾けた水音がががががががが、何か滴ってる、何か滴ってるうううううううう!?

 

 絶叫する俺を気にもせず、懸命に逃げようとするピクシーを虫でも掃うように落としていく。僅か数十秒と持たずピクシーたちは全滅に追い込まれた訳だ。

 

 苦痛の呻き声を上げ、命乞いをするように小さな体で這いずる。つい先ほどまで俺を殺そうとしていたとは思えない凋落振り、まあこれから俺の身にも訪れるかもしれない姿なのだが。

 

 流れ出る血がマグネタイトに変わり消えていく、同時にそれはピクシーたちの命が残り少なくなっていることを暗示している。

 俺に助ける術はないし、仮にあったとしても助ける気はない。

 

 ……そんなことよりも問題なのは、俺の目線に合わせるためにか、しゃがみこんだ少女が目の前にいるってことだ。

 

 

 高位の悪魔であることを証明するかのような存在感に顔が歪む。

 この時間が長く続けば発狂さえしてしまえそうなほどの圧力。これで殺意を向けられていれば気を失えるのに、そんなもの微塵も感じないから失神できないし、それがまた殊更に恐怖を煽る。

 

 呻いていた最後のピクシーは力尽き消えてしまった。

 

 残されたのは俺と少女の二人だけ、用があると言っていたから運がよければ生き延びれるだろう……こんなバケモノと遭遇する時点で運命なんかには見離されてるだろうけどな!?

 

 叶わないとは理解しつつも、思わずにはいられなかった。

 

 

 

 

 ねがわくば、くるしまずにおわりたい

 

 


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