転生とらぶる1   作:青竹(移住)

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0339話

「ここって……宇宙!?」

 

 場面が転換し、まず目に入ってきたのは宇宙だった。それも……

 

「ちょっと、何か戦いになってるわよ!」

 

 そう、神楽坂の言う通りに目の前ではリオンとメギロートの戦い。即ち連邦軍とエアロゲイターの戦いが繰り広げられていた。

 

「アクセル、あそこから平行世界とかに転移したんでしょ? なのに何でこんな場所にいるのよ」

「慌てるな、ほら、あれを見ろ」

 

 神楽坂にそう返しながら俺の視線の先にあるのはグロウセイヴァーだ。……もっとも、光球状態のままで俺の視線を追えるのかどうかは微妙だが。

 だが、幸い周囲の皆もすぐにそれを発見したらしい。

 そしてグロウセイヴァーは近付いてきたリオンを中破させ、そのままASRSによって姿を消す。

 

「え? アクセルさんの乗った機体はどこです?」

「ASRSという光学迷彩……まぁ、簡単に言えば姿を消す装置を使ってるんだ。あの白い球体の方を見ていろ」

 

 混乱した様子の綾瀬へとそう返しながら、俺自身もホワイトスターへと目を向ける。

 

「あれって何なの?」

「ホワイトスター。この虫のような機体を使っている異星人の前線基地だ」

「……異星人」

 

 朝倉の問いに返事をしていると、ホワイトスターからヒリュウ改、ハガネが出て来て地球へと向かう。そして次の瞬間。

 

「ありゃ、白い星さん消えたなー」

 

 近衛の言葉通り、ホワイトスターは宇宙から姿を消していた。

 場面転換。

 バン大佐の乗っているライノセラスがアフリカにあるアースクレイドルに着き、ヴィンデルが俺を出迎える。同時に静かに怒っているレモンも。

 

「……まぁ、ああいう別れ方をしたら怒りますよね」

 

 桜咲の台詞に苦笑をしながらレモンと過去の俺のやり取りを眺める。

 場面転換。

 アラビア半島でのハガネとの戦闘。オウカからの詰問。そしてオウカとラトゥーニの会話。ヴァイサーガでの戦闘。ブリットとの念動力の共振。

 

「アクセルさん、あのグロウセイヴァーという機体に乗っていなくても強いんですね。とくにロボットに乗っているのにあの剣技は凄いです」

 

 桜咲が感嘆の声を上げている。

 

「ちょっと、あの機体! アクセルの仲間が戦ってるのってベーオウルフとかいうのじゃないの!?」

「あ、本当だ。じゃあもしかして……」

「そうだ。あの機体に乗っているのはこの世界のキョウスケ・ナンブだ。……アインストの感染はまだ無いがな」

 

 神楽坂と朝倉の言葉にそう返す。

 結局その時の戦闘はオウカが撤退した関係もありそのまま済し崩しに終了となった。

 場面転換。

 アフリカ全土の制圧作戦、デザートクロス作戦が開始される。ムータ基地攻略作戦、バンの演説。そして基地に戻るとアギラの手の者がシャドウミラー区画へと侵入しておりそれをクエルボとオウカが引き取りに来る。そこでオウカを揺さぶり、クエルボを味方に引き込む事に成功する。

 

「……洗脳とか何考えてるのかしら」

「そうよね。あのオウカって人も私達とそう年齢は変わらないと思うんだけど……」

「オウカはスクールの出身だからな」

「スクール?」

「ああ。催眠術、薬物等における記憶の削除や薬物による肉体強化措置を受けたパイロットの通称だ」

「ちょっとっ、洗脳だけじゃなくてそんな事までしてたの!?」

「ふん、いつの世も人間というのは……」

 

 神楽坂の憤った声と、エヴァの呆れたような声。他の皆も声を出してはいないが同じように感じているのだろう。

 

「だからこそ、洗脳を解こうとして暗躍していた訳だ」

 

 場面転換。

 宇宙にインスペクターの要塞であるドルムが転移してきたと言う報告がヴィンデルに入る。そしてそこから始まるインスペクターの侵略行動。

 

「え? インスペクターって、確か……」

「ああ。あちらの世界で一時的にではあるが地球を制圧した宇宙人だな」

 

 場面転換。

 出撃準備中のゼオラとの初顔合わせ。ラミア操るアンジュルグとの戦い。シロガネの参戦。ブリットやリョウトとの間に起こる念動力の共振。トリニティゲインのアギュイエウスを使った転移。イルム含む敵部隊との交戦。そしてこの世界のキョウスケ・ナンブとの戦闘。

 

「何と言うか、宇宙大戦争だね」

「朝倉としては新聞に載せてみたいんでしょ?」

「まぁ、それは確かにそう思わないでも無いけど……カメラがないんだし」

 

 朝倉の無念そうな声を聞きながら場面転換。

 DCに占領されたリクセント公国に移動し、コンテナ爆弾を空間倉庫へと収納する。

 

「ちょっと、なによあれ。シェルターに爆弾仕掛けるなんて何考えてるのよ」

「……待って下さい、アスナさん。あのコンテナ、見覚えありませんか?」

「え? ……うーん、確かにどこかで見たような気がするけど」

「あっ、ほら、アレですよ。京都でこのちゃんが誘拐されて追った時に鬼や妖怪に囲まれて……」

「ああ! そう言えばそうね。アクセル、あんたあの時こんなの使ってたの?」

「狂人のテロリストが用意した爆弾だろうが、使える物は使った方がいいだろう。……それに狂人だからこそ、その威力は保証出来るしな」

「そう言われれば確かにそうかもしれないけど、どこか納得出来ないのよね」

 

 桜咲と神楽坂の2人と話しているとリクセント公国にハガネが突入。そしてあの2機が出撃する。

 

「……ロボットが踊ってるアル」

 

 古菲の言う通り、フェアリオン2機がダンスのように舞い踊りながら戦場へと突入するのだった。

 場面転換。

 シロガネを鹵獲する為に出撃する俺達。それに同行するスレイ。

 

「うわっ、何て言うかお姉様って感じの人ね」

「実は妹キャラなんだがな」

「えっ!?」

 

 絶句する神楽坂をそのままに、シロガネ鹵獲作戦が実行されてエキドナがシロガネへと突入。それと殆ど時を同じくしてハガネが戦場へと突っ込んでくる。

 そして始まる戦闘。そこで色々と意味あり気なことを通信で話す。

 

「ちょっと、何であんな風に意味あり気な事を言ってるのよ。素直に教えて上げればいいじゃない」

「色々と訳ありなんだよ」

 

 場面転換。

 アースクレイドルでクエルボからの連絡が入り、オウカがゲイム・システム用に調整されると聞かされ、アギラを処分する事を決意。スライムを使い生きたまま徐々に身体を溶かされ、吸収されていくアギラ。

 

「アクセル君、ちょっとこれは酷すぎると思う」

「こいつのやってきた事を知ってもか?」

 

 場面転換を繰り返しているのでアギラのやってきた所業全てを分かっている訳でもないのだろうが、それでもシーンによってはその片鱗を覗かせている。

 

「……それは……」

 

 ネギが言葉に詰まった所で場面転換。

 オウカとゼオラに感謝されている俺の姿があった。

 

「これって多分」

「あ、やっぱり? アスナもそう思う?」

 

 目の前に居るオウカの様子を見ながら、何か納得したように呟く神楽坂と朝倉。

 場面転換。

 サマ基地で行われたマシンナリー・チルドレンであるスリサズとの戦い。

 それを圧倒するグロウセイヴァー。

 

「自信満々だったのに、アクセルにボコボコにされてるじゃない」

「いや、これは相手が弱いんじゃなくてアクセルさんが強いと思うです」

 

 神楽坂と綾瀬の話を聞きながら場面転換。

 伊豆基地で行われるシャドウミラーとハガネ、ヒリュウ改との戦い。そこで明かされるシャドウミラーの目的だが、それを受け入れられないダイテツは戦いを決意する。そして自我を得たラミアがトリニティゲイン諸共自爆する。

 

「そんな、何で自爆なんか……」

 

 ネギの悲しそうな声を聞きつつ場面転換。

 自爆した時にレモンに拾われていたラミアだったが、シャドウミラーと決別して己の道を歩むことを決意する。

 

「生きてたんだ、良かった」

 

 ネギの安堵したような声が聞こえる中、脱走したラミアと戦う俺。そしてそこにギリアム、ゼンガー、レーツェルの3人が援軍として登場した。

 

「え? あの人って確か!」

「ええ。転移実験に参加した人だったと思います」

 

 神楽坂が声を上げ、宮崎が同意する。

 こちらにもエキドナが援軍として派遣され、2対4の形になるがそれもすぐにシステムXNによる転移の準備が完了し終了する。

 場面転換。

 オペレーションプランタジネットが始まり、インスペクターとノイエDCが戦い、そこに突撃してきたハガネとヒリュウ改。そしてシャドウミラー。オウカ達を脱出させた後の戦闘はシャドウミラー有利に進み、ついに倒れるアルトアイゼン。

 

『……』

 

 周囲の皆も息を呑んで目の前で行われている戦いに見入っていた。

 そこに突然現れる大量のアインスト。同時にその混乱を利用してハガネやヒリュウ改は撤退していく。

 

「これで良かったのかな?」

 

 ネギの声を聞きつつ場面転換。

 地球各地に散らばっている仲間を回収している時に現れた転移反応。シャドウミラーとは違う転移反応だった為にそこに出向くと、そこではラウルがアインスト相手に戦っていた。ラウルの危機に助太刀するが、戦闘経験を積ませたいという理由でその後エクサランスとの戦闘になる。戦闘が始まって少しするとラミアとギリアムが援軍に。そこからは1対3という戦闘になるが、結局エキドナからの通信が入り戦闘はそこで終了する。

 場面転換。

 宇宙に上がり、ドルムにいるヴィンデル達と合流。その後暫くして宇宙でのクロガネとヒリュウ改相手の最後の戦いが始まる。激戦としか言いようのないその戦闘に皆息を呑んで見守っていた。その激しい戦闘の中、今まではかすり傷程度しかダメージを受けたことが無かったグロウセイヴァーも左腕を破壊されるという今までで最大のダメージを受ける。

 

「……何という戦いだ……」

 

 エヴァの言葉を聞きながらもアルトアイゼンと戦うグロウセイヴァーだったが、そこにレモンからの通信が入り大規模な重力異常が発生しつつあると聞きドルムへと撤退する。

 場面転換。

 ドルムのシャドウミラー区画でヴィンデルと対峙する俺。これ以上は共に歩めないと告げ、永遠の闘争という理想を捨てられないかと問うがヴィンデルは拒否をする。そして俺とヴィンデルの間で生身の戦いともいえない衝突が起こり……ヴィンデルは死亡する。

 

「ヴィンデルさん、可哀想……」

「永遠の闘争アルか。より強者との戦いを望むのは分からないでもないアルが……」

 

 宮崎と古菲の悲しそうな声を聞きつつもドルムがアインスト空間に引きずり込まれる。そしてアルフィミィとの戦いの後、ドルムを取り込んだアインストが姿を現す。

 

「ちょっと、何よあの大きさ……」

 

 神楽坂の愕然とした声を聞きつつも、クロガネとヒリュウ改の部隊とシュテルン・ノイレジセイアとの戦いは続く。そして最後の最後で危機に陥ったキョウスケを助ける為に戦闘に介入、撃破する。その後、崩れ落ちるように崩壊していくアインスト空間。その次元の狭間で空間倉庫に収納してあったホワイトスターを出してそこにシャドウミラーは避難する。

 

「ちょっと、あれってホワイトスターとかいう奴でしょ? アクセル君が転移してきた時にあった。なんでそれをアクセル君が持ってるの?」

「あの映像では分からなかったかも知れないが、俺がホワイトスターを空間倉庫の中に収納していたからだ」

「そんな、非常識な」

 

 朝倉の呆れた声には苦笑しか出来なかった。

 場面転換。

 ホワイトスターの中を調査し、リュケイオスを設置する。その後、それを使った転移実験を行うことになり俺の姿はリュケイオスの転移フィールドの中に消えていった。




名前:アクセル・アルマー
LV:38
PP:625
格闘:262
射撃:282
技量:272
防御:272
回避:302
命中:322
SP:462
エースボーナス:SPブースト(SPを消費してスライムの性能をアップする)
成長タイプ:万能・特殊
空:S
陸:S
海:S
宇:S
精神:加速 消費SP4
   努力 消費SP8
   集中 消費SP16
   直撃 消費SP30
   覚醒 消費SP32
   愛  消費SP48

スキル:EXPアップ
    SPブースト(SPアップLv.9&SP回復&集中力)
    念動力 LV.10
    アタッカー
    ガンファイト LV.9
    インファイト LV.9
    気力限界突破
    ギアス(灰色)
    魔法(炎)
    魔法(影)
    魔法(召喚)
    闇の魔法
    鬼神化

撃墜数:376

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