セシリア編は今回で終わらない。
ストーリーの都合次回まで続くんだ。
サブタイトル元
『今夜も星に抱かれて』 歌手:絢香
同じ世代の者が”金”を貯めていた時、
僕は言葉の貯”金”をしていた。
───立原立秋
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「うう……、」
「目が覚めたか?」
呻き声を上げながらセシリアが目を覚ますと、視界には4つの頭が映った。
「……? あの、わたくしは一体…、」
「気絶するまでの記憶は有るか?」
一龍がH.A.N.T.でセシリアの体調に異常が無いか調べている中、真次郎が尋ねる。
セシリアは額を押さえ、記憶を探る、
保健室から自室へ戻ろうとしたら意識が薄れて、
意識が戻ったらこの良く解からない部屋にいて、
目の前に自分そっくりな少女がいて、
少女が輝きだすと同時に自分は吹き飛ばされて、
薄れゆく意識の中で巨大なナニカが見えて…
自分は気を失った。
「覚えているもんなんだな」
「夢ではありませんでしたの?」
「ところがどっこい、夢では無いんだな」
一龍は拾ったイヤーカフスをセシリアへ手渡す。
「これは…、わたくしの?」
「やっぱりオルコットのISか…」
「お前が見たもう1人の自分と化け物の正体がこいつだ」
「ブルー・ティアーズが? そんな…、ありえませんわ、ISにあのような機能など…」
「だが、それがあの機人を倒した場所にあったんだ。何か関係しているのは確実だ」
一龍の言葉にセシリアは戸惑いを隠せない様であった。自分の専用機であるISが自分の姿に化けた上に襲い掛かって来たのだ。
「一体…、ISとは何なんだ?」
「ブラックボックスが多くて解明できていないんだろ? 開発者である篠ノ之 束以外」
「それ以前に、遺跡と関係があるのがおかしいだろ? 古代遺跡と開発されて約10年程しか経っていない筈のISに共通点なんて無いし…」
今回の事態の謎に全員が頭を捻るが、現状況では資料が少なすぎてさっぱり解からなかった。
「これ以上考えていても仕方ない、取り敢えず遺跡を出るか。オルコットは足を挫いている様だけど大丈夫か?」
「はい、此れ位だいじょう……痛っ!?」
セシリアは立ち上がろうとするが足の痛みに体勢を崩してしまう。
「無茶はするな、ほら」
「有難う御座います…」
箒がセシリアに肩を貸す。
「取り敢えず大広間まで戻ろう」
「…そうだな」
一龍達は大広間まで戻る事にした。
「ところで、此処は一体何処ですの?」
移動途中でセシリアが尋ねる。
「学園の地下にある超古代遺跡だ」
「遺跡?」
一龍は遺跡とそれにまつわる事件について話した。
「つまり、その行方不明事件の被害者にわたくしはなるところだったと?」
「確証は無いけど、俺はそう思っている」
「信じられませんわ、学園がその様な事件をひた隠しにしているなんて……」
「超法的地区がそれを可能にしている。唯、教師陣が事件について知っているかどうかは怪しいけどな」
「厄介だな…」
「ま、一番の問題はISだ」
一龍は箒に返して貰った自分の待機状態のISを見ながら呟く。
「ブルー・ティアーズが化けていたセシリアの姿は…」
「助けてと言っていたが?」
「……あれは、3年前のわたくしですわ…」
箒の疑問にセシリアが答える。
セシリアはポツリ、ポツリと自分の身の内を語り出す。
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セシリアはイギリスの貴族にして資産家であるオルコット家に生まれた。
家族構成は両親とセシリアの3人、オルコット家は母親の方の家であり、父親は婿養子としてオルコット家に入った。
母親の方は将来性のある会社に惜しみなく投資し、その会社はいづれも成功、更には自分でも会社を設立させて成功させ、オルコット財閥という名前を大きく広めた凄い人物であった。しかし、父親の方は婿養子として結婚したからか、自身の遠慮がちな性格からか妻である母親に対しても腰が低く、へこへこした様な態度はセシリアにとって男性という立場を低く見る要因になっていた。
その為か夫婦間の中は悪く、父親は母親の補佐という立場で常に傍にいたが、仕事の方針等で反論する事なく唯従っているだけで、更に口喧嘩が絶える事無く、それ以外で会話をする事も無かった。
そして、3年前に起きた列車事故、この事故は生存者が殆どいないという大規模な事故であり、被害者の中には仕事から帰ってくる筈であった両親も含まれていた。
突如、セシリアに降りかかった悲劇。
しかし、悲劇はこれだけでは終わらなかった。
両親の葬儀の後、セシリアはオルコット家の新たな当主として遺産相続の手続きをする事になる。その際に現れた親族達が碌でもなかった。
皆が残された莫大な遺産を狙っているだけであり、言葉巧みにその遺産を奪おうとセシリアに迫ってきたのだ。
両親は自分に借金をしているから返せ、世話をしてやった分の謝礼を受け取っていないから払えといった内容が殆どで、しかも嘘である。両親の仕事の補佐をしていた部下によって騙される事は無かったが、ある日事件が起こる。
何時まで経っても遺産が手に入らない事に痺れを切らした親族の1グループがセシリアを殺そうと誘拐犯を雇い、誘拐したのだ。
運良く目撃者がいた事から警察は誘拐犯を逮捕、そこから芋蔓式に誘拐を依頼した親族も逮捕されセシリアは無事であった。しかし、この出来事によって彼女は人間不信に陥る。誘拐犯や依頼した親族が男性であった事が彼女更に男性への見方が悪くなる事になった。
従者達や両親の部下、一部の親族の支えでオルコット家は問題無く立ち直ったが、彼女の人間不信と男性を低く見る態度は変わる事は無かった。
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「……3年間、辛い思いをしてきたのだな…」
セシリアの話が終わり、箒はポツリと呟く。
「過ぎた事です、もう慣れましたわ」
そう答えてセシリアは悲しそうに微笑む。
その姿を一龍達は唯、見つめていた。
「葉佩さん、貴方は何者ですの?」
自分の身の内を語り終えたセシリアは一龍に尋ねて来た。
事件に巻き込まれた以上、黙っているのは不可能だ。一龍はセシリアに自分の素性について明かした。
「『
素性を聞いて小首を傾げ、それから納得する様に頷いたセシリアの顔には、出会ってから今迄、一龍達が見た事も無い様な、心底嬉しそうな表情が、ごく自然に浮かんでいた。
「貴方達には感謝致しますわ、もし駆けつけてくれなかったら、きっと今迄の行方不明事件の様にわたくしもいなくなっていたのでしょう…」
その後、問題無く大広間に辿り着いた。
「さて、此処を登れば遺跡を出れる訳だけど…」
一龍はセシリアを見る、入り口から大広間へは人2人程度の大きさしかない穴からロープを伝って降りて来た。肩を貸したままでは登る事が出来ないのだ。ISを展開して抱えて飛ぶにも穴が狭い為無理だ。
「背負子を用意しておけば良かったな…」
一龍は頭を掻きながら呟く。
背負子が無い以上、背負って行くしか無い。しかし相手は女性だ、箒は剣道で鍛えているからと言ってセシリアを背負ってロープを登るのは酷であろう。
「【困】俺達の内、誰かが背負って登るしか無いか」
「背負ってか…」
女性を背負う事に悩む一龍とシン。
理由は言わずもがな、背負ってしまえばセシリアの胸元にある果実がダイレクトに背中に接触してしまう訳で……
「俺がやる」
「シンジ?」
「こっちは早く帰りてぇんだ。オルコット、さっさと掴まりな」
そう言って真次郎はセシリアに背を向けてしゃがむ。
「…宜しいですの?」
「別にいい、さっさと乗りな」
真次郎の言葉にセシリアは彼の背中に乗るのであった。
念の為に互いの腰をロープで縛る。
ロープを登る順番は一龍、箒、シン、真次郎とセシリア。真次郎とセシリアが最後なのは言うまでも無い。
「掴まってろよ」
「はい」
セシリアがしっかりと掴まっている事を確認した真次郎はロープを登り始める。
「…悪いな」
「え…?」
ロープを登りながら真次郎はセシリアに言う。
「仕方無いにしろ、男にしがみつくなんて不快な思いをさせちまって」
「……」
真次郎は登っている間セシリアが黙りこくっているのは不快感の為であろうと思っていた。そもそも。出会い自体が最悪であった上、自分の無愛想な性格から彼女には嫌われているであろうと考えていた。
「気にしないでくださいまし……、気にしておりませんから」
「…そうか」
そう返事して真次郎は登り続ける。
セシリア自身は嫌悪感を感じていなかった、実際は恥ずかしさが若干ありながらも心地良さと懐かしさを真次郎の背中で感じていたのだ。
(大きな背中……)
彼女の脳裏に幼い頃の記憶が蘇ってきた。
幼い頃は足が疲れたり、転んで足に怪我をした時に父親によくおんぶして貰っていた。
父親の背中はとても心地良く、そして安心する。セシリアを背負いながら父親は鼻歌を歌っていた。そして彼の横で母親が微笑みながらその様子を見ていた。
(あの頃は良かった…)
自分が幼い頃は両親共に良く笑っていたが自分が大きくなるにつれてその光景も見られなくなった、そんな気がした。
「わたくしは…、弱いですね」
「あん?」
ポツリと零したセシリアの呟きに真次郎が反応する。
「お母様達が亡くなってから……、わたくしだけでもオルコット家を護ろうと頑張ってきたつもりでした」
「……」
「ですが結果はこの様…、プライドに振り回されて罵倒して、喧嘩を売って……」
「……」
「そして今夜……、皆さんに迷惑を掛けてしまいました」
「…オルコット」
セシリアへ真次郎は語りかける。
「何です?」
「俺の個人的な意見だが、お前の両親は互いを嫌ってはいなかったと思う」
「え?」
真次郎の言葉にセシリアは驚く。
「互いが嫌いであったなら離婚すれば済む話だ、そうだろ?」
「それは……、そうですが…」
「まぁ、他人の俺がそう言った所で本当かは分からねぇがな、でも……」
真次郎は一端、言葉を止める。
「孤独の寂しさは理解しているつもりだ…」
「荒垣さん?」
「実際、俺も両親はいねぇ」
「!?」
突然の彼の言葉にセシリアは驚く。
「物心付く頃に事故で死んでな、孤児院で育った」
「そうですか…」
会話はそれっきりで、互いに黙ったまま真次郎は登っていく。
「皆登り終わったな」
全員がロープを登り終え、池の前に集まる。
「今夜は遅いし、今夜起きた事は明日また話そう」
「そうだな」
「あの、宜しいでしょうか?」
ロープを解かれたセシリアが声を掛ける。
「皆さん、今日は本当に有難う御座います。そして申し訳ありませんでした」
そう言ってセシリアは痛む足を我慢しながら体を傾け礼をする。
「初心を忘れ、高慢な態度をとっていました。それに男性の方々を卑下して…」
申し訳無い気持ちでいっぱいのセシリアは言葉を続ける。
「独りでも挫けない様にと心に決めておりましたのに」
「…独りでいようとするな」
「え…?」
「辛い時は頼れ、独りじゃ出来る事に限りがある」
真次郎の言葉にセシリアは若干戸惑ってしまう。
「出来る事には限界があるだろうが、出来る限りの事は手伝ってやる」
「シンジの言う通りだ、人は独りじゃ生きていけ無い」
一龍も肯定し、箒、シンも頷く。
「……皆さん、有難う御座います」
皆の気持ちを受け取ったセシリアはにこやかに微笑んだ。
「それじゃあ、戻るか。オルコットは……森の中じゃ箒の肩を借りて歩くのは難しいし危ないか…」
「ええと…そうですわね、その…荒垣さん、また御願いできますか?」
「…ああ」
真次郎はセシリアに背を向けてしゃがみ、セシリアは負ぶさる。
真次郎の背で揺られながらセシリアは彼の背中の温もりを感じていた。
(暖かい…)
その後は皆口を開くこと無く寮前まで帰った。
「荒垣さん」
「…何だ?」
「有難う御座いました」
セシリアは真次郎へ笑顔を向ける。
屈託の無い心からの笑顔、
「…笑えるじゃねぇか」
「え…?」
真次郎は軽く微笑んだ。
「折角綺麗な顔なんだ、笑った顔の方が良い」
「あう……」
その言葉にセシリアは頬を染める。
「じゃあまた明日な…」
そう言って真次郎は自室へ戻って行く、シンもそれに続く。
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夜 00:10
『IS学園(ISがくえん)』 学生寮1025室
「はぁ…」
セシリアの捻挫を保健室で手当し、部屋に送った後自室に戻った一龍と箒、緊張が途切れたのか、学生寮の部屋に戻るや否や箒はペタンと座り込む。
装備を片付けながら一龍が尋ねる。
「疲れたか?」
「ああ、初めて遺跡に入ったり、戦ったりした。一気に緊張が解けたから、一龍は何時もこんな事をしていたのか?」
「まぁな、遺跡のトラップやこの遺跡にいた
「何度もか?」
「今回はそこまで無かったけど、墓守との戦いは命の取り合いだからな…」
一龍は答えながら、箒に近付く。
「一龍?」
「【喜】有難うな、箒。御陰で助かったよ」
箒を優しく抱きしめた。
一龍の胸元で抱きしめられ、顔を赤らめながらも箒は今回の事を振り返る。
「……私は役に立ったか?」
「ああ、」
「本当か?」
「箒は俺を機人の攻撃から助けてくれた、そしてオルコットを守ってくれた。正直、大型機人達を相手に出来たのはシンジ達と3人で戦えたからだ」
そう言って一龍は抱きしめる腕を解き箒の顔を見つめながら微笑む。
「【愛】有難うな、箒」
「─────────っ!!」
大好きな彼からの笑顔と感謝、嬉しさと愛しさで箒は胸が一杯になる。
しかし恋愛に慣れていない彼女は次第に恥ずかしさが溢れてくる。
彼の顔を見つめ続ける事が出来ない、でも彼と離れたく無い………
結果、箒は彼の胸元に顔を埋めて抱きしめるのであった。
「……嬉しい」
恥ずかしそうに、でも一龍に聞こえるように気持ちを伝える箒に彼は彼女の頭を優しく撫でるのだった。
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「ただいま戻りましたわ」
「オルコットさん、遅かったけど何処に行っていたの?」
セシリアが部屋に戻ると寝間着姿のルームメイトが心配そうに声を掛けてきた。
「申し訳ありませんわ、少し気分転換に散歩を…」
「そうなの?」
「心配させてしまいましたわね、御免なさい」
「ううん、気にしないで。私はもう寝るから、お休みなさい」
軽く言葉を交わし、ルームメイトはベッドに潜り込んだ。
~♪
自分もシャワーを浴びて寝ようかと思った時、携帯からメールの着信音が鳴る。
「誰でしょうか?」
セシリアはメールを確認する。
_________________________
受信日:20XX年4月14日
送信者:椎名 リカ
件 名:こんばんわ
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貴女の御両親の葬儀以来になると思いますが、
お元気でしょうか?
貴女へは初めてのメールになりますわね。
あれから3年経ちましたが少しは落ち着きましたか?
あの時の貴女の落ち込み様は見ているリカにとっても
辛かったですわ。
早く元気になることを願いますわ。
日本での学園生活はどうでしょうか?
故郷から遠く離れた土地ですが友達は出来ましたか?
友は唯、一緒に遊んだりする存在ではありません。
困った時、辛い時に支えになってくれますわ。
リカもそうでしたから、
次は直接会いましょう。
それでは
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「叔母様…、有難う……、御座います」
メールを読んだセシリアは携帯を胸元に抱きしめた。
『
セシリアの母親方の親戚であり分家の叔母に当たる女性である。
日本に住んでいるが、セシリアが幼い頃良く遊びに来ており、御土産にキャラメルを持って来てくれた。キャラメルは彼女の好物であり、セシリア自身も貰い続けた故か好物となっていた。
両親が死んだ後、何かと遺産の手続き等の面倒を見てくれたのがリカであり、セシリアを支えてくれた存在であった為、誘拐事件の後に人間不信に陥いった際も彼女だけには心を開いていた。
その後、シャワールームでシャワーを浴びてベッドに潜り込む。
毛布にくるまり、セシリアは真次郎の言葉を思い返す。
(辛い時は頼れ……ですか)
不思議な気分だ、セシリアは思った。
自分の態度が悪かったとはいえ、真次郎の第一人称は最悪であった。彼の無愛想な性格と突っぱねる様な態度に自分はムキになった事も悪かったのだが……
(荒垣……、真次郎さん)
自分の父親の影響もあって、セシリアは強い男性に憧れを抱いていた。そしてこの学園で知り合った一龍と真次郎、試合で圧勝して見せた一龍は言わずもがな、追い詰められても諦めることなく自分を破った真次郎に彼女は自分の憧れていた男性の姿を見た。
言葉が少なく無愛想、それはセシリアにとって嫌いな性格であった。しかし、遺跡から脱出する際に見せた少ない気遣いに彼なりの優しさがあったと思った。そして彼の言葉と最後に見せてくれた笑顔、思い返すと胸が締め付けられる。
(何なのでしょう? この気持ち……)
キュッと締め付けられて鼓動が早くなる、だが嫌な感じでは無い。初めての感覚にセシリアは不思議がる。
初めての恋心を胸に抱いてセシリア眠りに就くのであった。
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夜 01:30
『IS学園(ISがくえん)』 森林地帯《岩戸》前
「………裏神を下しましたか」
木々に囲まれて真っ暗な中、白黒のドレス姿の少女が《岩戸》の前で呟く。
「イレギュラーな事態ですね、プランを修正しなければならないでしょうか……」
少女はポケットから懐中時計らしきモノを取り出し確認する。
「束様に報告しなければ」
そのまま少女は溶ける様に消えた。
TO BE CONTINUE
椎名 リカは母親方がオルコット家の分家という設定。
セシリアは彼女の影響を受けていたりする。
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