ユウト
ラルトス、ラティアス、ラティオス、ボスゴドラ、ゴルダック、ニドクイン
ヒカリ
ポッチャマ、ムクホーク、レアコイル、リザードン、エルレイド、ムウマ
シロナ
サーナイト、ガブリアス、スターミー、バクフーン、トゲキッス、ライボルト
J
ボーマンダ、ドラピオン、アリアドス
ラルースシティ
国家の威信をかけて最先端科学の推移を結集してつくられた未来モデル都市。
シンオウ地方バトルゾーン沖合に浮かぶ島に建設されたため、そこに程近いファイトエリアとはリニア・モノレールシステム、海上連絡船でつながっています。
また、シンオウ各地の港からも連絡船が出ていたりもします。
かく言うオレたちもマサゴタウンからの連絡船に乗船しています。
「へぇ、これはすごい。“ハイテク都市”というだけあってなかなかの光景ね。時代を先取ってるわ」
連絡船の甲板から見えるラルースシティの様子――広大な緑に覆われる中で風力発電の風車や太陽光発電のソーラーパネルの多さ、そしてそれらの向こう側に見える、巨大なビル都市群とひときわ目立つ全面ガラス張りのタワー――に、シロナさんの思わず零れた一言に、このラルースシティの真価が現れていると思います。
島丸ごとを一つの都市としてつくられたラルースシティ内(島内)では動く歩道、電気自動車、さらにそのモノレールが走っているため、島内アクセスに困るということはないといいます。
また、『自然との共存』というテーマも含まれており、ラルースシティ内を賄う電力は風力・太陽光等のクリーンエネルギーで供給されています。
「なかなか壮大だなぁ」
「だなぁ」
「ピッカッチュー」
タケシやサトシたちの洩らす声とともに、連絡船はモノレールの大きなアーチ型の鉄橋の下をくぐると、ラルースの港に接岸するためにだんだんと船のスピードが落ちてくるのがわかる。
『皆さま、長らくのご乗船、お疲れさまでした。まもなく当船はラルース港に到着します。ラルースシティ内では、皆さまが当船を下船の際、ラルースシティブロックロボの発行致します個人識別IDカードの所持が義務化されており、このカード所持がラルースシティ滞在の絶対条件となっております。また個人識別IDカードはラルースシティ内の様々な施設を利用する際にも必要不可欠なものとなります。どうぞラルースシティを離れるまでは紛失なさらないよう、十分にお気をつけください。それでは“ハイテク都市ラルース”を心ゆくまでご堪能くださいませ』
「さて! みんな、いくか!」
サトシのそんな声にみんな力強く頷き、甲板を出ていく。
セレビィはピカチュウやポッチャマたちと楽しそうにお喋りをしていました。
(どうかした?)
サイキネで頭の上に乗っかっているラルトスがみんなよりやや遅れて歩くオレを気にしてか、問いかけてくる。
(ちょっとね、気にかかることがあったりなかったり)
(ふ~ん。ま、『新たな』セレビィを探す際にでも聞かせなさいよ)
(考えとく)
そんな会話を交わしながらオレたちは下船した。
*
こんにちは、シロナです。
現在私はJと一緒にサトシ君やユウト君たちとは別行動をしています。
サトシ君がバトルタワーでのバトルに参加したいようなので、みんなそれの付き添いみたい。
尤も、ヒカリちゃんも結構出る気マンマンっぽかったから2人一緒で出てるかも。
で、私たちの方は、
「どう、セレビィ、J?」
「ビィビィー」
「ダメですね。見つかりません」
「そう。みんなはどう?」
「サーナ」
「ラーイ」
「フゥーッ」
セレビィや私、私のポケモンたち一緒にこの地に来るというセレビィの立ち寄りそうなポイントを探している(トゲキッスやガブリアスは飛べるので、あちらこちらを飛びまわりながら探している)。
なんでも、この世界のヒカリちゃんのママさんが言うには、この地に来るセレビィは『ときわたり』のエネルギーを得るために、『時の波紋』と呼ばれる現象のエネルギーを取りこむらしい。
その時の波紋が発生しそうな場所を何とか探そうとしているのだけど、なかなかうまくいかないようで、セレビィは力なく首を横に振るばかり。
そうしてまた場所を変えて捜索に移ろうとしたとき……
「ビィ! ビィビィ!」
セレビィの切羽詰まった声が聞こえて、そしてセレビィの指差す先に目をやると――このポケモンは!?
「随分とひどい怪我を負っていますね」
「とにかく応急処置をしとかないと!」
でも残念ながら、私たちの傷薬系の持ち物はあいにくと切れていて、何も出来そうもない。
とすると……、
「サーナ!」
「え? サーナイト?」
何やらサーナイトが「任せてください」と言っている気がして、そのままサーナイトは掌を組み合わせて祈るような様子を見せる。
「なるほどね! サーナイト、お願いするわ」
「サーナ」
サーナイトのねがいごと。
これなら、体力は幾分かは回復する。
そして様子を見てるとサーナイトの祈りは通じたみたい。
「じゃあ、今のうちにユウト君にも連絡を入れてこちらに来てもらいましょう」
トゲキッスにお願いして、彼の案内を頼むとともに、私はライブキャスターで彼を呼び出した。
*
どーも、ユウトです。
ラルースシティに着いて、セレビィを探すのがオレたちの主な目的ですが、それだけでは何なので、『“観光都市”としても名を馳せるこのラルースを観ていこう』、ということでセレビィの捜索は今日はシロナさんとJのペア、明日がオレとヒカリちゃんのペアでやっていくことになりました。
ちなみに明後日以降はシロナさんの力強い要望で、もう一度ペアを組み直すそうです。
で、サトシとそれからオレたちの世界のヒカリちゃんがバトルタワーのバトルに出てみたいようで、オレとタケシ、こちらの世界のヒカリちゃんはその付き添いとしてバトルタワーへ。
途中、逸る気持ちを押さえられないサトシがラルースの動くパネルに足を取られて醜態を晒していたけど、エリートトレーナー2人(うち1人は片足は科学者につっこんでる風の女性)、双子ちゃんに助けられ、彼らとともに向かってます。
「オレ、マサラタウンのサトシ」
「あたしはフタバタウンの“ヒカル”。ねね、キミとバトル出来る?」
「ヒカルずるいぞ。オレが先だって!」
「別にいいじゃない。どっちが先だって」
「ハハ。バトルタワーは誰でも参加できる。いつでも相手になれるからそんな逸らなくてもいいよ。サトシ君、ヒカルちゃん」
「リュウお兄ちゃんすごく強いのよ~」
「ねー! でも、がんばってね、2人とも」
エリートトレーナーの1人、リュウ。
エースは映画と同じでバシャーモっぽい。
そして双子ちゃんのうち黄色いのがオードリー、ピンクいのがキャサリンで、2人ともリュウの妹らしいです。
ちなみにリュウのキザっぽい性格は些か抑えられてるみたい。
またヒカリちゃんですが、同じ名前のヒカリちゃんが2人もいると、わかりづらいし混乱するということで、オレたちの世界のヒカリちゃんをこの世界にいる間だけ“ヒカル”と名乗ってもらってます。
変装も“ヒカルちゃん”の方がしています。
「おねぇいさぁん! 自分は! 自分、うぅあ゛ッ!」
「グレッグッグッグッグッグ」
「あはは、あ~あ」
「だ、大丈夫なの?」
「いつものことなので」
「そっ、そうなんだ。あ、わたしはヒトミよ。メタグロスがわたしの一番の頼れるポケモンかな。よろしく」
「あたしはヒカリです」
「自分はタ!ケ!シ!と申します!」
「うわ! いつもながらタケシ復活はやッ!」
科学者風のエリートトレーナーはヒトミ。
ノートPCを使って相手を分析してバトルをするというスタイルは映画と同じらしいです。
そしてグレッグルのどくづきを食らってもなお早々と復活してきたタケシには開いた口がふさがらない様子。
ま、普通はそうだよね。
ちなみに映画でハルカに一目ぼれしていたカメックス使いのトレーナーはいませんでした。
「見て、バトルタワーよ!」
黄色いの(ゴメン、キャサリンだとかオードリーより色で分けた方がわかりやすくて。文句は映画の脚本書いた人かキミらの親御さんにでも言ってください)の指差す先には、全面ガラス張りの円錐形をしたバトルタワーが見えてくる。
「あれがバトルタワーか! くぅ~今から腕が鳴るぜ!」
「ピカーッ!」
いや、よく見てみるとその円錐の底面付近にこれまたガラス張りの建物がタワーを囲むように建てられていて、土台部分が緑が結構植えられている公園みたいだけど、商業施設になっているのかな。
まあ、なにはともあれ、今回はじっくり見学しましょうか。
……
……
タワー内は観客席は薄暗く、フィールド上はスポットライトが四方八方から当たり、輝かしいぐらいに明るい。
「……で、“ヒカリ”さんや」
「なんですか、ユウトさん?」
「いや、ちょっと聞きたいんだけどさ」
『続いて第3試合をお送りします! バトルタワーにまた新たな挑戦者ペアが現れました! 青コーナーからフタバタウンから来てくれたヒカルお嬢ちゃん・ハジツゲタウンから来てくれたユウト少年の2人のペアです!』
「どうしてここにオレがいるわけ?」
なぜかオレはヒカリちゃんと一緒に、その輝かしい方にいた。
「だってぇ。タッグバトルの受付だったので。サトシはどっか行っちゃうし、なら、ユウトさんかなと」
「いや、“なら”の前後でつながってないから。おかしいから」
『このペアに対するのはどちらもサウスシティ出身の――』
う゛ー。
スタジアム一杯の観客の歓声で、こちらの耳がおかしくなりそうなほどの熱気を見せています。
この盛り上がってる中を『はい、リタイヤします』なんて空気の読めないことは出来ず。
『タッグバトルは各トレーナーが1体ずつのポケモンを出して、チームワークで戦うのがルールだ! それではトレーナーはポケモンを出してください!』
はぁ~、あんなイケメンボイスにこんな心地よい緊張感の中だと、燃えてくるじゃないの。
(目的は忘れてないでしょうね)
頭から肩に移ったラルトスがそんなことを言ってくるが様子を見ればバトルやる気満々ですね、ラルトスさん?
(あら? 楽しむことは重要よ?)
(ハイハイ、よく言うぜ)
「ったく、しょうがない! いっちょ、やってやりますか!」
「ですです! あたしたちで優勝狙っちゃいましょう!」
「そいつは調子に乗り過ぎだ! いけ、ラルトス! キミに決めた!」
「じゃああたしはエルレイドよ! いきなさい!」
そうしてフィールドに出てくるエルレイドに、肩の上から優雅に着地するラルトス。
「エルレイ!」
「(期待してるわよ、エルレイド)」
「エル! エルレイッ!」
そうか、ヒカリちゃんのエルレイドはオレのラルトスの子供だったな。
何気に親子“初”協力プレイ?
だから、あんなにエルレイドは張り切ってたのかな?
*
『青コーナーはラルトスとエルレイド、赤コーナーからはドサイドンとペリッパーの登場だ! それではタッグバトル、Here we goーーー!』
「始まったな」
「そうね。正直、あの2人のペアならかなりのとこまで行けたりするんじゃないかしら」
「たしかにユウトだけならアッサリ優勝できるだろうが、これはタッグバトルでお互いのポケモンのチームワークがカギを握る。果たしてそううまくいくかどうか」
タケシとヒカリはバトルが始まるとそれまでの雰囲気とは一線を画し、2人のバトルを冷静に観察しようとする。
この町に来るまでの“ポケモン講座”で教わったことを生かして自分たちなりに彼らのバトルを分析しようという腹積もりだ。
「わたしはあの2人は正直聞いたこともないんだけど、そんなに強いの? 特にユウト君だっけ、あっちの男の子の方、仮にそれだけ強いならかなり有名になってるはずよね?」
双子の方はただ楽しそうに見ているだけで、タケシたちの言葉には気づいていなかったようだが、ヒトミの方はその物言いにやや驚きを持った。
そしてブラインドタッチでPCを打ち続けた結果を2人に見せる。
「見て。これはここ5年間の著名な大会の公式記録をざっと洗い出してみたけど、彼ら2人の痕跡というか結果は全くないわよ」
「う~ん、まあそうなんですけど」
「彼らはちょっと特別なんです」
その大会の結果が表示されている画面を覗き込みつつもやや苦笑いを隠せない2人。
どういう風にいえばいいのか分からなかったためだ。
そうこうしているうちにもバトルは進んでいく。
「エルレイド、ビルドアップ!」
エルレイドが変化技で能力をどんどん上げていく。
「エルレイドの好きにさせるな! ドサイドン、今度はロックブラスト!」
「ペリッパーはハイドロポンプよ!」
そうして相手が攻撃技を撃ってきたところで
「ラルトス、マジカルリーフで撃ち落とせ!」
ホーミング対象を設定すればそれを撃ち落とすまでどこまでも追跡していくマジカルリーフで未然にガードし、
「ラルトス、シャドーボールとサイコキネシスで撹乱していくぞ!」
シャドーボールをサイコキネシスで操り、分裂させての攻撃で相手を翻弄。
その隙に、
「エルレイド、ビルドアップはもう十分よ!」
ビルドアップ積みを成功させる。
『これはすごい! ドサイドンにペリッパー、ラルトスに翻弄されていて何も出来ていません! かろうじて攻撃技をするもすべてマジカルリーフに阻まれてしまっています! その間にエルレイドはビルドアップで能力をどんどんアップさせていきました! エルレイドのビルドアップ成功です!』
「なるほど。タッグはほとんどやったことはないとか聞いたことがあるからチームワーク的に不安要素はあったが、そんなことは微塵も感じさせないな。エルレイドに合わせてうまく援護している」
「ていうかあのラルトスが凄過ぎるのよ。だって1VS2だけど、完璧に相手方を翻弄してるっておかしすぎだし」
「ああ。ムッ、どうやらテレポートを使っての近接での撹乱もし始めたな。これじゃあ相手はエルレイドに構うヒマがますますなくなるか」
「そういえば、ラルトスが10万ボルトを撃たないのってやっぱり?」
「たぶんドサイドンの特性が“ひらいしん(味方に打たれた電気技を引き寄せて無効化し、特攻1段階アップ)”の方だからだろうな」
2人のやり取り、さらにフィールドで戦う2人の戦いぶりにヒトミは開いた口がふさがらないといった状況であった。
あの2人が対戦しているペアはこのタワー内でも強豪の部類に入る。
自分でも苦戦は強いられるであろうペア。
それをいともアッサリいなしているのだ。
「なに? なんなの? どういうことよ、これは?」
自然とそんな言葉が口を吐いて出るほど、無名の2人がそれを行う様は、ヒトミにとっては受け入れがたいことであった。
「よし! ヒカルちゃん、次でスイッチだ!」
「わかりました!」
そしてこれがバトルを終局へと導くキッカケとなった。
「ラルトス、こごえるかぜ!」
吹き荒れるこごえるかぜが2体を襲う。
ダメージをもちろん受けるが(特にドサイドンにとっては効果抜群)、それは二の次で追加効果による素早さの1段階下降が発動する。
「今よ、エルレイド! サイコカッター!」
「ラルトスは続けてエルレイドにてだすけ!」
ラルトスの牽制による疲労とダメージに、素早さを下げられた2体ではエルレイドのサイコカッターを避けることは叶わず。
さらに、ビルドアップ、てだすけによって、元々高かった攻撃がさらに高まり、かつ、そこからのタイプ一致物理攻撃技によって、ペリッパーはもとより、耐久の高いドサイドンですらその巨体を大きな音を立てながら地に沈めさせることとなった。
『決まったァ!! ラルトスとエルレイドの見事なコンビネーション! 赤コーナー手も足も出せず! ペリッパー・ドサイドン戦闘不能! このバトル、ユウト少年とヒカルお嬢ちゃんペアの勝ちだァ! CONGRATULATIONS!』
*
その後。
オレとヒカルちゃんはそのまま勝ち続けようかってところだったんだけど、シロナさんに呼び出されてバトルの方はそのままお流れに。
ヒカルちゃんはサトシたちのバトルをタケシ達と観戦させるため、という名目で残させてオレはシロナさんの方に向かった。
ちなみにヒカルちゃんにあとで聞いてみたら、サトシは原作通りトオイと一緒に出場。
トオイが、ポケモンが苦手なため、サトシがポケモンを貸すもバトルにならず、結果はボロボロに負けたといった感じで、おおむね原作と変わらずといったところ。
そして今は夜。
今日はラルースシティのポケモンセンターに泊まることにしたオレたち。
空にはピンクから薄い緑に輝くオーロラが見えます。
他のみんなはオーロラに見入っているみたいだけど、理由を知っているオレとしては気が重くなる。
「やれやれ。これからいったいどうなるんだか」
おもわずため息をついてしまったのは、予想されたことが起こりそうなのはもはや腹をくくっていたことだが、どうやら事態はさらにその斜め上を行く想定外のことになりそうだったからだ。
「ユウト君」
「あ、シロナさん」
自動ドアをくぐって入ってきたのはシロナさんだった。
「あの子がいま目を覚ましたわ」
「じゃあ、ラルトスはいま?」
「ええ、セレビィと一緒に事情を聞いていると思うわ。ヒカルちゃんはそのお守ね」
「そうですか。ありがとうございます」
シロナさんが昼間に見かけたポケモン。
それは所謂“幻”とされていて、全てのポケモンの情報が遺伝子に組み込まれているというポケモン、ミュウ。
見つけたときには大怪我を負っていて、とりあえずオレとシロナさんで簡易的な処置を施した後、ポケモンセンターに連れていった。
その存在が存在故、あまり知られるのもよろしくはないと、シロナさんのチャンピオン権限も使って、その存在は極秘にしており、ヒカルちゃんも含むオレたち以外には知らせていない。
それにしてもなにがどうなってるのやら……。
「……なにかいろいろ考えてるみたいだけど、私たちには言えなさそう?」
「……スミマセン」
「……まあ人には言いたくないことの一つや二つあるから言わなくてもいいけどさ、ところで――」
私とポケモンバトルしない?
「へっ?」
それにオレは一瞬呆気にとられた。
というか今こんな状況で?
「え? なになに? ユウトとシロナさんがポケモンバトルすんの?」
「うわ! すごいじゃん! あたし見たい見たい!」
サトシたちがそれを耳で拾ったのか、面白そうだ寄ってきて、
「ふわ~、なんだかすごそうだね~」
「ね~」
「異世界とはいえ、チャンピオン同士のバトルを間近で見られるなんて感激です!」
「これはもう記録に残すしかないわね!」
リュウや双子ちゃん、ヒトミたちまでもが囃し立てる(ちなみに彼らにはヒカルちゃんが話したそうで)。
(いや、オレOKしてないからね)
とはなんだかなかなか言い出せず、そのままバトルをする羽目となった。
そういえば、なんだかモヤモヤ悩んでたことはいつの間にか吹っ飛んでたなぁ。
ひょっとしてシロナさん、コレを狙って?
…………
「……ありがとう」
「あら、なんのことかしら?」
なんでもなさ気に先を歩いていくシロナさん。
少し心が揺れた気がした。
登場人物が多いと大変……。
Jの登場が少ないのは、作者がJの存在をすっかり忘れているときが多いせいです。