5月初旬 【番外編】珈琲の苦味は
【番外編:マキアス・レーグニッツ】
「……起きろ、アゼリアーノ」
頭を何かで軽く叩かれてひと時の安息から引き戻された私は、まずこの席の場所を恨んだ。
5月はじめの陽気な春の教室の窓際は、勉学に励まなくてはならない士官学院生の大敵である。
そして次に恨んだのは、私を夢の世界から釣り上げた、参考書を持って目の前に立つ無駄にイケメンなナイトハルト教官。
「アゼリアーノ。機甲部隊の弱点を簡潔に述べよ」
意識が完全に戻らない頭で考えるものの、ナイトハルト教官の顔しか浮かばない。
やばっ、まじでカッコいいかもしれない。この私を見下ろす緑色の瞳も――。
「寝ぼけているのか?……私の顔に答えは書かれていないぞ」
ナイトハルト教官の顔しか浮かばないのではなく、私が彼をガン見していた様だ。
ふと、隣の睡眠授業党の同志フィー・クラウゼル女史に目をやるものの、彼女は器用にも上体を起こして寝ている。
軍事学ならば彼女の豊富な知識に頼ろうと思ったのだが、授業中に助力を請うのは流石同志なだけあって中々難しいようだ。しかしナイトハルト教官を騙せるのだろうか。
もはや私に手段は残されておらず、このハンサムな現役帝国軍将校の教官に白旗を揚げざるを得ない。
「……わかりません」
「わからないのならば、ちゃんと授業を聞け。……クラウゼル、君も寝るな」
「ん」
起こされた訳でも無いのに返事を出来るという事は、いまは起きていたという事なのだろうか……フィーの居眠りスキルの高さには驚かされる。
「他に誰か答えれる者はいるか?」
ナイトハルト教官が周りに答えを求めて見渡すと、私とは反対側の廊下側の席から手が挙げられた。
マキアス・レーグニッツ。かのレーグニッツ帝都知事の息子にしてⅦ組の副委員長であるクラスきっての秀才。入学時の試験の成績は学年二位、私なんて下から数えた方が早いぐらいの成績だったのに。
ちなみに勉強だけではなく武術も導力散弾銃を自在に使いこなすという腕前で、同じ導力銃使いとして私も一目どころか三目ぐらい置いている。
勉強もできて武術も優秀なんて……まったく『女神は二物を与えず』というのは実は大嘘なのだろう、うん。
「よし、レーグニッツ」
「機甲部隊の最大の弱点は航空部隊です。共和国軍が空挺機甲師団を整備しているのは、帝国軍の機甲師団より共和国軍の戦闘車両の性能が劣る為、機甲部隊単独での戦闘では分が悪いからです」
(ほえー……)
感心するしかなかった。まるで教科書の様な知識を披露してくれる。
「正解だ。共和国のくだりもよく予習していたな。皆もレーグニッツの様に勉学に励むように。わかったな、アゼリアーノ」
「はい……」
ナイトハルト教官のジト目が怖い。後で呼び出しにならなければいいのだが……。
・・・
平日、士官学院の授業が終わるのは丁度夕方の4時頃である。
晩ご飯の時間にはまだ早く、大人が仕事を終わらせる時間にもまだ早い。放課後すぐの時間なので士官学院生も部活や駄弁りで中々校舎をまだ離れようととしない。
つまりこの時間は、駅前の喫茶店兼宿屋の《キルシェ》が人でごった返すことがまず無い、狙い目の時間でもある。
だからこそ、少しばかり小腹の減った私は部活に向かうアリサ達と分かれた後、すぐにここまで早歩きで来たのだ。
いらっしゃい――、お店に入ると少し気の抜けた挨拶が私を迎える。
この《キルシェ》のマスターのフレッドさん。競馬とカード――ギャンブル好きなお兄さんは、今日も競馬誌を片手にカウンターに立っている。
早いね、と続けながら彼は私に注文を尋ねた。
「リモナータとクリスピーピザを一つ」
「リモナータ、ね。いつもの南部風だよね?」
フレッドさんはギャンブル好きなど、ちょっとずぼらな所がある人ではあるのだが、喫茶店のマスターとしては相当優秀な人だと思う。
なんといっても入学してまだ1か月ぐらい、まだ両手で数えれるぐらいしか利用した事の無い私の顔を見て、好みを覚えていてくれるのだから。
つい先々週ぐらいの自由行動日の夕方にフレッドさんが切らした調味料を探して、リィンと一緒に珍しい調味料《パッションリーフ》を求めて街を這いずり回って手に入れてきたからこそ、覚えられているだけかもしれないが。
どうしても気になった私は、950ミラという決して軽くはない会計を済ませた後の待ち時間に彼の背中に疑問をぶつけてみた。
「フレッドさんって皆にそんな事してるんですか?」
「そんな事って?」
フレッドさんは顔をこちらに向けることなく問い返す。
ここからでは彼の影になって見ることは出来ないが、グラスに水を注いでいる様だ。
「リモナータの南部風。私、南部出身って言いましたっけ?」
「ああ、それはな――」
背中で語る彼の説明は私を少し落ち込ませた。
リモナータというのは帝国南部の言葉であり、帝都近郊ではレモネードと言うらしいのだ。つまり以前から私が何気なく使った言葉自体がヒントであり、自分から南部出身を告白していた様なものだった。
そんなネタばらしをしながら、彼は手際良くリモナータとコルクのコースターを私に差し出す。
「まあ、何年も帝国中から学生が集まる街の喫茶店やってれば、その生徒がどこの出身かとかは、大底分かってくるんだよなあ。これ、お客的にポイント高いだろ?」
「……ネタバレされるとちょっと冷めたかも知れません」
「ちっ、ほーら、ちゃんと南部風のリモナータ。レモンは一枚おまけ、な。ピザは焼けたら持ってくよ」
じゃあ、テラスにお願いします、と私は頼むと扉に手をかけてリモナータの入ったグラスを片手に店内を後にする。
お店から出て、テラスに目をやるとそこにはⅦ組のクラスメートの一人、マキアス・レーグニッツの姿があった。
「あれ、マキアス?」
ああ、と会釈するマキアス。
「ついさっき、君が小走りに店に入っていった時、一応声をかけたのだが……」
「あ、ごめん……気づかなかったかも……」
本当に無視してしまっていたのなら、申し訳ないので謝る。言われてみれば確かに、そんな気もしなくも無いかもしれない。
「いや、別にいいんだ。僕の声も小さかったのかもしれないしな」
別に特に気にしてなさそうな彼に少し安堵した私は、彼のテーブルのもう片方の椅子をグラスを持っていない方の手で指差して訊ねた。
「そこ、いい?」
・・・
ひんやりと冷えた甘酸っぱいリモナータこと、レモネードがストローを通って私の喉を潤す。
一日の授業で疲れた私を癒してくれている気分だ。
どうやらマキアスは今日の授業の復習をしていた様だ。
軍事学の授業のノートを参考書を見ながら、何やら書き込んでいる。
「どうかしたのか?」
「あ、ううん。真面目な人ってノート見ても凄く書き込まれてるなぁって」
板書はそこそこしているつもりだが、マキアスの様に参考書を見て後から注釈を入れたりする事はない。
そういえばエマのノートにもマキアス程ではないが色々書き込まれていた。ただ、マキアスと比べて……要領が良さそうなまとめ方をしていた様な気はする。
「……君の場合は授業中寝すぎなんじゃないか……?」
「あ、え?」
まさか人の事を褒めて、不穏な方向に話がいくとは思わなかった。
「君とフィー君は常習犯だからな……Ⅶ組の副委員長として僕もどうにかしなければいけないと思って、エマ君とこの間話をしていた所だ」
「い、いやぁ、常習犯だなんて……春の暖かな陽気の前には我が鋼の意思も……すみません」
クラス委員長と副委員長は正直、日直号令が主な仕事と思っていたのだが、まさか授業態度悪いの生徒の改善も仕事の内だったとは。
エマがフィーや私の勉強の面倒を焼いてくれる理由なのだろうか、いや流石にそれはないか……。
「まったく……いい加減にしとかないと中間試験で後悔することになるぞ?」
「それ、先月からずっとエマに言われてる」
自慢になってないぞ……とマキアスは呆れた様に首を横に振る。
「それなのにアルバイトだなんて、本当に大丈夫なのか甚だ心配だな」
ぐうの音も出ない、とはこの事だろう。
実家のお祖母ちゃんに怒られる時よりかはまだマシなものの、クラスメートに言われるのはこれはこれで結構堪える。
ちなみに校外活動許可証をトマス教官から受け取った際にも『帝国史の授業を寝たら没収しちゃうかも知れませんよ~』と脅しをかけられていたりする。その為、ここ数週間帝国史は鋼の意思を持って授業を受けており、寝ていない。しかし、羨ましい事に私がこんなに頑張っているのにも拘らず、隣でフィーは気持ち良さそうにスヤスヤ寝ているのだが。
「……ふぅ……」
コーヒーを一口すすって溜息をつくマキアス。
「マキアスはやっぱりコーヒー党なんだね」
「……まあ、貴族趣味の象徴の紅茶よりコーヒーを好む事は否定しない。ちなみになんで僕がコーヒー好きと分かったんだ?」
「帝都市民って皆コーヒー好きなんじゃないの?」
「……一体何処からの情報なんだ……少し頭が痛くなってきたぞ」
額に右手を当てるマキアスに、私はサザーラント州の地方紙の画が情報源である事を明かした。
帝都のバルフレイム宮をバックに、デフォルメされて悪人顔になっているオズボーン宰相と盟友レーグニッツ帝都知事が、それぞれ戦車と鉄道の上に乗ってコーヒーの入ったマグカップを高く掲げて乾杯し、その二人を応援している帝都市民がこれまたコーヒーマグカップを掲げて周りを囲う。そして、その下には悲劇のヒロインの様に描かれる若い貴族夫婦が踏んだり蹴ったりされており、紅茶のカップが割れている――といった画だ。
よく考えれば私でも知っているような超有名人である帝都知事の息子が目の前にいると思うと、つくづく凄い学校に来てしまったのだと思う。
「地方紙の風刺画か……平民というより革新派への、さぞ貴族領邦らしい優雅な賛辞の一文が添えられていそうだな」
マキアスは明らかに眉を顰めながら、辛辣な皮肉を飛ばす。
確かに中々にこき下ろした一文が添えられていた様な気がしなくもない。
「まあしかし、コーヒー好きの地方性とでも言うなら、君の故郷の南部の方がコーヒー文化が根強い地方というイメージがあるのだが……君はレモネードなんだな」
「私、こっちのコーヒーはそんなに好きじゃないからね」
「豆の違いか? いや淹れ方か……ふむ……帝都と地方でコーヒーにも差があるとは……いや……そういえばエスプレッソが主流になるのか……確か父の書斎にその様な事を書いた本が……」
きっと彼はコーヒー好きなのだろう。やっぱり帝都市民はコーヒー好きは間違いじゃないような気がする。そして、一つ彼に心の中で謝った。私は口も未だお子様で、故郷の苦いコーヒーも苦手だった。
そんなコーヒーについて真面目に考えるマキアスを見て、思わず笑いが漏れてしまう。
「ふふ、一言で言えば、薄いのかな。帝都の宿屋で初めて飲んだ時、ちょっと驚いちゃったし」
「なるほど……それは安物のドリップコーヒーを飲んだんじゃないのか? 此処のコーヒーは結構焙煎時間も長めだとは思うぞ。中々、良い味がある」
カップの中のコーヒーに目を落としてマキアスが語った。
「ふーん……ちょっと一口もらうよ?」
マキアスが言うのだから美味しいのかも知れない。苦いかも知れないが、少なくとも味の差異は分かるのでは。
そんなこと期待して、ちょっと味見に彼のカップを手に取って口元へ持っていくと、まるでユーシス相手に激昂した時の様な大声で止められた。
「な、なにをするんだ!?」
「え? ……あ、ごめん……?」
何かまずいことをしたのだろうか。
そんなに飲まれたくなかったのだろうか。マキアスは確かに神経質っぽそうだが、そこまでケチでは無さそうなイメージだったのに。
マキアスの次の言葉候補を頭の中で再生してみた。
『君は人の物を勝手に飲み食いしてはいけないと親に教わらなかったのか!?』
(……あ、ありそう…………)
「い、いや! き、きみは女子じゃないか!」
「……え? ……だから?」
……あれ?
顔を赤くして怒るマキアスにたじろぎながら、私は中身を飲む事を断念して彼のカップを皿へと戻す。
予想の斜め上どころか、どこへいったのかも分からない。というより、あれ?私、これ怒られてる?
「だから、その――」
やたらと眼鏡をいじりながらマキアスは何かを口に出そうとしているが、中々言葉は出てこない。
未だに顔は赤く、何を考えているのか良く分からない。
「はーい、クリスピーピザでーす。置いちゃっていい?」
「あ、お願いします!」
そんなこんなしている内に、ウェイトレスのドリーさんが焼きたてのピザを運んできてくれた。
ちなみにドリーさんの顔がニヤついていたのは気のせいだろうか。そんなに授業終わってすぐピザを食べに来る私がおかしいのだろうか。
「お腹減ってたんだよねー。ピッツァ、ピッツァ」
「……エレナ君、君はそれを一人で食べるのか?」
既に六等分に切られている生地の薄いクリスピーピザの一片を口に運ぶ私に、マキアスが不思議そうに訊ねてきた。
コーヒーの件を少し引きずっているのか、まだ少々顔が赤い。
「そうだけど? 晩ご飯までお腹減ったし、ちょっと間食、腹ごしらえ」
「……」
目の前のマキアスが無言で難しい顔をしている。
さっきから、彼の様子がおかしい。彼はこんなキャラだっただろうか。
「あ、わかった。マキアス、分けて欲しいんでしょ? でもごめん、あげないからね」
「ピザが欲しかったわけではない!」
また大声を出すマキアス。よく怒るなぁ。
驚いた老人がこっちを微笑ましく見ているではないか、恥ずかしい。
・・・
クリスピーピザを食べ終えた私は、もう氷と溶けた水が少し貯まるグラスの縁を見ていた。
何故か一枚おまけとして付けられ、計二枚となっているグラスの縁に差されたスライスレモン。何故、おまけにレモンなのだろうか。
ふと視線を感じて目の前を向き直すと、レモンの果実の模様を見つめる私を不思議に思ったのか、マキアスと目が合った。
「そういえば君はいつもこんな時間にここを利用しているのか?」
いつもではない、とマキアスに返す。よくよく考えたら、マキアスが《キルシェ》を使っている方が珍しいのではないだろうか。
「そういえばマキアスが《キルシェ》のテラスにいる方が珍しいよね?」
「……ああ、休日なんかは確かに午前中利用するが……夕方は中々利用しないな」
「何かあったの? っていうか、いっつも放課後は図書館とかで勉強してなかったっけ?」
勉強、予習、復習――多分、直接口に出したら怒られるだろうが、ガリ勉はマキアスの代名詞なのはⅦ組どころか1年生の常識だ。
そして放課後のマキアスの定位置と言えば、図書館の自習コーナー。入学から一ヶ月ぐらいしか経ってないのに既に指定席と化しているという噂もあるぐらいだ。
「……今日は図書館の読書スペースに奴がいたからな」
「……奴……? あ、ユーシスか」
なるほど、つまり図書館一階の読書スペースにいるユーシスを避けて、二階の自習スペースにも行けなかったという事か。マキアスも中々に難しい男子だ。
ちなみに確かにユーシスは意外と読書好き。図書館の読書スペースで暇つぶしをしている事も多々あるとエマとフィーからよく聞く。
なんでも、図書館を利用する女子生徒の間でちょっとした話題となっているんだとか。まあ、ユーシスはかなり見た目いいもんね。
「くっ……奴の名前を聞くのも忌々しい……」
やはり本気で嫌っているのだろうか。ユーシスは偉そうでぶっきらぼうだけど、意外とこれが優しかったりするんだけどなあ。
「なるほどなるほど。アリサとリィンは仲直りしたのに、マキアスとユーシスは中々仲直りは出来なそうだね」
「仲直り!? ただでさえパルムの特別実習は奴と同じ班で散々だったんだ。嫌な事を思い出させないで欲しい!」
そういえば先日の初めての特別実習の班分けではマキアスとユーシスは同じB班となり、帝国最南部の紡績町パルムで実習を行った。
結果は実習の課題どころではなく……フィーの弁によると『殴り合いにならなかったのが奇跡』、ガイウスの弁によると『サラ教官が来てくれなければ危なかった』とのこと。エマに至ってはパルムから帰って以来数日は胃薬が手放せなくなってしまうという有様だった。
先日出た特別実習の評定も私達A班のA+評価に対し、B班は入学時の試験成績の学年1位と2位を擁しているのにも関わらず、まさかのE評価という落第レベルの最低点であった。
「まったく……まあマキアスは色々事情ありそうだし……」
売り言葉に買い言葉でどちらかと言うとマキアスをあえて煽ってる様なユーシスはともかく、マキアスは何かしらの事情持ちなんじゃないかと思う。
っと、リィンが言っていた事を思い出してみる。
「……君には関係ないだろう。君も誰かみたいなお節介なのか?」
「いや、そういうわけじゃ……」
しまった。言わんで良い事を言ってしまった。先程より鋭く、冷たくなったマキアスの視線を感じて後悔する。
こういう時、眼鏡をかけている人は更に視線が冷たく感じられて怖い。そして”誰か”とはやはりリィンの事なのだろう。特別実習から帰ってきた後、リィンが皆に自らの身分の事を告白した時から、マキアスはリィンを避けている様に見える。対ユーシスの様に衝突こそしないものの、リィンとの関係はマキアスの側が一方的に冷え切っていると言っても過言ではないだろう。
「世の中には君の様に貴族と関わり無しに育った、世間知らずの幸せな人間ばかりではないんだ。あまり人の詮索はしない方がいいぞ」
正論だった。だからこそ、私は何も言い返せない。
言い方に少し腹が立つのは確かではあるが、確かに彼が言うとおり私は幸せな人間なのだろう。だから、マキアスに笑いかけてみることにした。
「ひどいなあ、ほんと。何も言い返せないじゃない」
「……す、すまない……少し、言い過ぎたかも……しれない」
意外とマキアスは貴族以外には健気なのだ。言い過ぎたと思えばこの様に謝ってくるのだから。
暫くの間、私たちの間に沈黙が流れる。
「コーヒー、冷えちゃうよ」
私にそう言われた彼はカップを手に取る。正確にはもう冷えているだろうが。
正直、マキアスに言われた言葉は故郷のコーヒーの様に苦かった。まだまだ、私は世間知らずなお子様。コーヒーは、まだまだ苦手だ。
それでも今すぐには無理でも、私にはあの入学式の日、旧校舎でのマキアスの言葉――
――帝国には強固な身分制度があり、明らかな搾取の構造がある!その問題を解決しない限り、帝国に未来はありません!――
あれを聞いて、ユーシスはⅦ組への参加を決めた様な気がするんだ。
だから、いつか近い内にこの二人が分かり合う日が来ると思う。
こんばんは、rairaです。
今回は原作第一章~第二章(4月26日~5月22日)の間のお話です。
時系列的には前回の後になりますが、番外編扱いですので直接は繋がっていません。
今回はマキアスの慌てっぷりが見所なの…でしょうか。うーん。
本当はエレナの子供っぽさ=理想家部分を自覚させる為の一言を、この時期のマキアスなら言ってくれそうな気がしたので会わせてみた…というのが本音ですが。
そういえば昨日、ファルコムの株式総会で「閃の軌跡」の続編発表があったみたいですね。イラスト見たのですけど、女子はみんな冬なのに結構薄着ですね…フィーちゃんお腹出しちゃって大丈夫ですか…?
例年通り9月発売ですかね…それまでにこの物語はどこまで進むことやら…。
次回は一旦過去回想となる予定です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
楽しんで頂けましたら幸いです。