・ザ・バット
炎の臭い染み付いてむせる最低野郎にしたい。それでいて蛇。なのに蝙蝠。本名不明
・御剣斬
XANで某学園都市のシスコン魔術師。とにかくうるさいからどっかいけにゃーん。
・龍咲白夜
脳内ではラインバレルの森次さんっぽい感じの皮肉屋。大体が自嘲。
――
俺も所属する、世界の混沌を望むものたちの集まり。
俺は
人を憎むもの、人外を憎むもの、届きもしない高みを目指すもの、陳腐な信条で動くもの、カネで雇われ動くもの……静寂を望むもの。
……もしかしたら、そこにいたのは俺だったのかもしれない。
……求め、裏切られ、求められ、裏切り、突き落とす。
俺はどうやら、また無間地獄に迷い混んでしまったようだ。
この二つの勢力がカオス・ブリゲードの主な勢力だ。
今こそは数で勝る魔王派が台頭だが、そのうち潰れるだろう。蛇に頼らねばならぬほど力のない悪魔共には……待ち受けるのは地獄しかない。
英雄派もきっと潰れるだろう。いくら強くとも、所詮は人。そう、これはまだ地獄という演目の序章に過ぎない。
……孤独な蝙蝠の飲むコーヒーは、今日も濃く苦い。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
「アザゼル」
「なんだ白夜」
「お前、確か私の事を娘だか息子と呼んだな。何故だ?」
「……実はよ、あのあとシェムハザに俺の血縁者を洗わせてたのさ。そしたら意外や意外、俺の娘の子孫がお前さんの血筋に紛れ込んでたのさ」
「……じゃあ、これは」
「先祖帰りとか、隔世遺伝とでも言うべきか? お前には堕天使としての因子が強いのかもな」
「……たぶん、だが。私の性別も関連しているだろう。女で男とかいうふざけたような存在だからな」
「そこらへんは調べればどうとでもなる。それよりもお前、龍咲の一族が禍の団行きしたってな」
「ああ……。龍咲関連の家、5つ全て無くなってるよ。ははっ、晴れて家無し子、しかも血縁者は皆テロリストだ」
「……うちに来ないか?」
「……理由は? なにかあるのか?」
「ねぇよんなもん。親が子供を助けるのと同じだろ」
「親、家族か……私は……忌み子だぞ?」
「異形なんざ慣れてらぁ」
「……この恩は必ず返す」
「お前は、
「……
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
二人の美少女が並んで歩いている。
一人は銀髪の幼い体つきの少女――ヴァーリ・ルシファー。
もう一人は黒髪のバランスのとれた体つきの美少女――天野夕麻。
「へいへいそこの彼女たち、お茶いかない?」
当然美少女故にこういう輩がよってくるので、満面の笑みでヴァーリは楽しげなソプラノボイスで答える。
「私、もうすでに婚約者がいるんですよ。ごめんなさいね」
その言葉を聞けば大体の人達は退いていく。さらに外堀も埋める。もう一人の黒髪の美少女に声をかけようにも――
「御断りします。ナンパしている暇があるなら働いたらどうですか?」
――このとおり、ぴしゃりと断られてさらに皮肉まで言われてしまう。
ここが日本でなかったら――もしくはナンパしている輩が暴力的であれば、二人は何らかの暴力的行為を受けていたのかもしれないが――
「ちっ、こっちが下手に出てると思って……!」
一人の男が業を煮やして何かをしようとする。だが――
「どうかされましたか?」
にっこりと満面の笑みを浮かべてその男を見るヴァーリ。
すると、突然がくがくと震えだす男。
「ぅぁ……」
「ああ、本当にどうかされました? 大丈夫ですか? 病院にいった方がいいですよ、お兄さん」
ヴァーリは最後に御体、お大事にした方がいいですよと残してその場を去る。
今後一切出番がないであろう男はガチガチと恐怖で歯を鳴らしていた。
殺気。彼は殺気を浴びせられていた。
羽虫一匹位なら殺せる程度の殺気を。殺気に耐性の無い男は震えが止まらないのだ。
――彼女らが心配などする必要など無いのだ。
当の本人たちは楽しく夕食の買い物を楽しんでいた。
冒頭の脳内ポエムでむせたら大勝利
そしてスランプです。投稿遅くなってすいません。