二天龍が笑った   作:天ノ羽々斬

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今回の章のざっくり元ネタ解説

・俺は。いきる、いきてリアスと~
「機動戦士ガンダム08MS小隊」のシローの台詞、「俺は、生きるッ! 生きて、アイナと添い遂げるッ!」より。

・「三十秒でいいんです。貴女たちの三十秒を~」
「宇宙の騎士 テッカマンブレード」より、アキの台詞、「あなたの30分を私にちょうだい。例え、あなたが悪魔になり、あなたに殺されるその瞬間でも、私はあなたを信じる。 あなたの心の中に息づく人間の心を、私は信じる。 だから、あなたの30分を私にちょうだい!」のパロディ。台詞の原型がないが気にする必要はない。
作画揺れ? 聞こえんな……

・「サービスだ、全弾持ってけ!」
「バンプレオリジナル」より、キョウスケの「切り札」の時の決め台詞。


第二章 エピローグ&使い魔編

「―――と、いうことで、私もココに住まわせていただくことになりました、よろしくお願いします」

あのあと。リアスが俺の家に生息を開始した模様。俺だって気が動転してるんだ。……寝惚けておっぱい触ったりDキスとかしなきゃあいいけど……本当。いや、おっぱい触りたいけど。キスもしたいけど。チュッチュしたいけど。

我慢せよイッセー……。

「娘が二人に……ココは天国かしら?」

「母さん!?」

鼻血を撒きらしながら倒れる母さん。うん、やっぱり俺はこの人たちの子供だ。

「あぅあぅ……部長さんに勝てる気がしません……でも負けません!」

「あら、アーシアもそうなのね」

あぁ。リアスとアーシアが火花を散らしている。

どうしよう。本当。

あ、テレビつけっぱなしだ。ニュースか?

金髪の女の子がインタビューを受けている。

『Q.テドポンを知っていますか?』

『はい。こう、ご飯の上に天ぷらが乗っていて……』

『それは天丼』

『そーなのかー』

……消そ。

 

―○●○―

 

所変わって、ここは使い魔の森。人間界に残る魔境の一つだ。

「……そろそろね」

満月の夜、少年のような格好をしたオッサンが現れる。

「ゲットだせ! おれの名はザドゥージ! 使い魔マスターを目指す悪魔だ!」

この前も思ったけど、使い魔マスターってなんだろう。

 

こうして、使い魔探しがはじまった。

 

湖にいたムキムキのウンディーネ。

あれをおもいだして、つい、涙が……

小猫ちゃんに慰められました。あたまをなでなでされました。

 

「きゅおー!」

「きゃー、かわいい!」

アーシアはやはり(スプラ)(イト・ド)(ラゴン)の幼生になつかれていた。あれ、このあと何かあったっけ?

 

突如、茂みから緑色の粘着体の生物と触手が……。

……無理だわ。

「“失せろ……! 手を出すな……”」

思わず殺気を出して魔物たちを威嚇する。

ごっ、と赤いオーラが俺の体から出る。

すると、スライムはおろか他の魔物まで逃げてしまった。

「あ、あれはスライムと触手。女性の分泌物を好む性質を持っててな……まぁ、この森で最弱だが」

ザドゥージが皆に解説していると。

「きゅるるー」

白っぽい水色の体、炎ような色の瞳をしたのちびドラゴンがこちらを見ている。

「ん? お前どうした?」

「きゅる、きゅるきゅる!」

あー、わからん。ドライグ翻訳。どうやら悪魔の自動翻訳でもドラゴンの言語には対応してないようですな。

『うむ……おいチビ助、なんだ? 何? “おにーさんかっこいーね。強いオーラを感じたよ!”だと?』

強いオーラ? 俺が?

『恐らく俺のオーラと同質化した為だろう』

「きゅきゅ、きゅる、きゅるきゅあー!」

『ふむ。どうやら相棒の使い魔になりたいようだな。要約するとだが』

「こいつは氷雪龍(ブリザード・ドラゴン)じゃないか。本来は雪原に住む筈なんだか……いや、氷雪龍(ブリザード・ドラゴン)にしては……もしかして、希にある突然変異(いろちがい)か?」

ザドゥージがブツブツと何かを呟いている。

まぁ、いいか。前は使い魔いなかったからなぁ。

よし。

「よし、契約だ!」

「きゅるぉー!」

楽しげに俺の回りを回るチビドラゴン。ふとオーラを感じるのでみると、氷、それに炎のオーラを感じる。さしずめ、(フリーズ・)(バーニング)(・ドラゴン)ってとこだろ。

「きゅ」

「きゅきゅ?」

「きゅあー?」

「きゅおー!」

チビドラゴン達は少し会話した後、蒼雷龍の方は森へ帰り、氷炎龍の方は……俺の肩に着地? をする。

「お前は帰らなくていいのか?」

「きゅおーん」

『“いいの。おにーさんに惚れちゃったから。ついてくの”だそうだ』

ドライグがわざと皆に聞こえるように音声を発する。ふぅーん……えっ?

「「「「「ええええええええ!?」」」」」

皆が驚きの声をあげる。当然だ!

いや、惚れちゃったからって!? そんなのあり!?

『罪な男だな、イッセー』

カラカラと笑うドライグ。うぅ……

「なんでさ……」

俺の呟きは虚空へと消えた。

 

ちなみに、俺の使い魔はレイと呼ぶことにしました。




用語解説

テドポン
最近、近隣国で開発された衛生用ロケット。詳しいことはわからないが、取りあえず害はないらしい。正式名称はテドポン2(ドゥヴァ)

氷炎龍
氷雪龍と朱炎龍のハーフというとてもめずらしいサラブレッド。メス。おませさん。僅かながらも、氷と炎を扱えたりするらしい。隠し設定としては、母親の方が氷雪龍で乱暴にされるのが好きなドMで、たまたま繁殖期に相手のいなかった朱炎龍に襲われた時にできた子供という裏設定があるとかないとか。

次はヴァーリたんだよ! やったね!

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