あの人みたいにすげぇ伏線張ってみたい。
ちなみに、レミチルとにとやまなるジャンルに出会ったのもあの作品でした……
リーチャさんはある意味憧れの人ですね。
霊々夢の人のような感動ものも作ってみたいなぁ……
ふにちかのカオス加減もある意味尊敬しますが。
あと、活動報告を更新しました。
それはさておき、スタートです。
「駄目よ」
「……部長」
「私は貴方が心配なの。いい、いくら神器を持っていたとしても、貴方が敵陣で『プロモーション』出来たとしても、貴方のレベルじゃああの堕天使には勝てないわ。……教会は我々にとっての敵地なのよ? ……いい、絶対にいっちゃ駄目よ。絶対ね! ……私用で少し出掛けるわ。朱乃! いくわよ」
「はい部長」
部長に一応直談判をしたのだが……まぁ当然、ダメ出しを食らいました。
その後、部長は魔方陣で何処かへジャンプしていった。……さて。
俺は徐に立ち上がり、部室から出る。
「……行くのかい?」
そう木場に問われる。まるで待っていたかのように。
「当然だろ? 部長からの
「……流石だね、気づいてたんだ。……僕もいくよ。君が心配だし……それに、神父という生き物は嫌いだからね」
「……心配」
影から出てきた小猫ちゃんにそう言われる。さすがは猫魈。
かくして、教会前。俺達は一人の堕天使と相対していた。
「……」
四対八枚の堕天使レイナーレ。目を閉じて浮かんでいて、精神を統一しているようにも見える。
「……夕麻ちゃん。退いてくれないか?」
「……」
俺の言葉に答えず、目を閉じたままだ。
「……なぁ、夕麻ちゃん?」
もう一度問う。すると、口が開かれ……
「……彼女は私の母となってくれるかも知れなかった女性だ……むにゃむにゃ」
よくわからない発言……これは、寝言?
もしかしてだけど、もしかしてだけど……
「……先輩、この堕天使寝てます」
「……えぇー……」
「あはは……」
思わず苦笑している木場に、無表情だが……呆れた、といった感じの小猫ちゃん。
結局、無視して通ることになりました。
「……勝利の栄光を、君に……」
これは寝言なのだろうか……?
バン、と扉を吹き飛ばしてやれば、あの白髪がいる。そう、フリードだ!
「いっちにち一匹、三日で三匹、三匹殺して二匹よみがえるー……あらやだ!」
一人漫才をしていた。アホだろこいつ。
「おやおやぁ、あーくまくんの団体さんはっけーん。死ねー」
言うや否や銃口をこちらに向けるが……
「えい」
「これはちょっと洒落にならないかなぁー!?」
小猫ちゃんが教会の長椅子をフリードにぶん投げる。あ、相変わらずダイナミックだなぁ。
「なんっつて☆ はっはー、光の剣でこんなん真っ二つよ」
フリードが剣を振ると長椅子が真っ二つに割れる。
そのまま、木場に近づいて剣を振るう。木場はそれを魔剣で防ぐ。
「ふぅん、なかなか良い剣筋だね。じゃあこれはどうかな? 『喰らえ』」
木場の魔剣は闇に包まれ、その闇が光の剣を侵食して行く!
「アイエエエ!? ナンデ!?」
「……『
「ちっ、てめえも神器もちかよ!」
さて、俺も行きますかね!
『Boost!』
こいつ相手なら一回の倍加でも十分だ!
二倍倍加したら下級堕天使死んだし。
「プロモーション、『騎士』ォ!」
「ゲェッ兵士!?」
そうさ、俺は……
「おう、てめえを今から殴る兵士さまだよ!」
『騎士』の特性は速度。
『戦車』の特性は防御力と攻撃力。あとキャスリング。
『僧侶』の特性は魔力の量と魔力のパワー強化。
『女王』はそれらすべての特性を兼ね備えている。
『騎士』で加速して相手に近づく。
そしてプロモーション!
「チッ、速ぇ!? ってこっちくんな!」
「まだまだいくぜ。プロモーション『戦車』ァ!」
「うぉ!?」
体制を整えられる前に殴る!
『Explosion!』
神器の力で倍加し、殴り抜く!
「うおおお!」
「クェッ!?」
鶏の首を絞めたような声を出して、フリードは吹き飛んだ。
これで、ふだんはドラゴンブラスターなんだけど……別に良いか。やったとしても生きてそうだし。
「くそ……クソッタレェェェ!! ……と、言いたいところだけどー、俺っちってば超ピンチ? んじゃばいなら」
案の定生きていたフリードはよろけながらも閃光弾を叩きつけて逃げ出した。
『いいこと教えてやるよ悪魔君ー、そこの祭壇のしたで儀式やってるから早くいかないとクソビッチなアーシアちゃんが磔の贄という素晴らしい結果に! いやー勿体無い見れなくて。あとイッセーとか言ったなオマエ。俺っちオマエにフォーリンラヴ。今度あったらぶち殺してあげる☆ ばいにー』
早くいかないと、の時点で俺達が地下に潜っていったのをフリードは知らない。
―○・○―
「アーシアっ!」
「イッセー、さん!」
「遅かったなぁ悪魔君、たった今儀式は完了した!」
……くそ、また、間に合わなかったのか! こうなるのはわかってたのに!
「ああああああああああああああああああああああああああああっ!」
アーシアの胸から、一対の指輪が現れる。……くそっ!
「きた、きたぞきたぞ! これが『
抜き取った神器を愉しげに手に取る。
『相棒』
分かってる。覇の道には堕ちねぇ。
皆に迷惑かけてたまるか。
……いくぞ、堕天使ミッテルト。
「これで私はのしあがるんだ!
狂ってやがるぜ……。
「……ああ、こいつはやるよ。もういらん」
ぽい、と投げ捨てるようにこちらにアーシアを投げてくる。俺はそれをキャッチする。丁度、抱き止めるような形だ。
「……イッセー、さん」
「……少し、眠ると良いよ」
「……はい」
そういうと、アーシアは目を閉じて寝息をたて始めた。よし、まだ生きている。
……ところで、配下の神父が居ないのは何故だろうか?
「くっくっく、あーっはっはっはっは!」
狂ったように笑う堕天使。
……あー、もう無理だわ。
「木場ァ、アーシアをちょっと頼むわ」
「う、うん」
戸惑う木場を他所に、おれはぶちギレる。
もう、我慢なんてしてやるか。
「おい、そこの堕天使……それは、アーシアのだろう?」
「これか? もう私のものだ!!」
「返せよ。アーシアにそれを返せよ!!」
『Max Booster!!』
兎に角、近づいて、つかんで、ぶん殴る。
「あはははは、返してほしくば私を殺して……!?」
何処からか光の槍が飛んできて、ミッテルトの肩を貫く。
「ウウッ!?」
……ありがとう、夕麻ちゃん。
おれは走る。
やつの近くまで。
そして。
「プロモーション『騎士』」
速度に任せて飛び上がる。
「くそ、レイナーレのやつめ、何処にいる!?」
「俺を忘れんな、糞天使。プロモーション『戦車』ァ!」
「ッ!?」
吹き飛べよ!
「吹っ飛べ、糞天使ィ!」
『
「ぐぁぁ!?」
堕天使の土手っ腹に一撃。
吐血しながら堕天使は落ちていった。
……飛べない俺と共に。
パイルドジェットパンチャー!(違