私が殺した彼女の話   作:猫毛布

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27.最強さん、人形さん

 織斑一夏は驚いた。

 それはもう、たいへん驚いた。

 ISを初めて装着してなんやかんやを乗り越え終わってから、もうこれ以上驚かまいと心に非常にゆとりを持っていても、驚いてしまった。

 

「ん、おはよう、一夏」

「なんで食堂で飯食ってるんだよ!!」

「朝だから」

 

 そうだな、朝食は大事だな。一夏の頭の中にそんな解答が出てきた。意外と冷静なのかもしれない。

 目の前にはさも当然のようにオムライスを食べているルアナ・バーネット。その隣には空き皿か積み重なっている。決して対面して座っている更識簪が食べたわけではない。

 

「あと、食堂は公共の場所。うるさい」

 

 スプーンを一夏へと向け、相変わらずのジト目で睨んだルアナはソレだけを言ってまたオムライスを掬う。

 ん~、と唸りながらオムライスに舌鼓を打ち満足するように幸せを噛み締めている病み上がりのルアナ。

 ようやく思考が一周したのか一夏が溜め息を吐き出した。

 

「いや、お前重傷だった筈だろ?」

「起きたら医務室にいたけど、治ってたから戻った」

「……何にしろ、食い過ぎだ。病み上がりなんだからちょっとは自重しろ」

「病み上がりだからこそ栄養がいる」

 

 説教なんて聞く気はありませんよ。と言いたげに一夏の言葉をシャットアウトしたルアナ。その様子にまた溜め息を吐き出す一夏。対面に座っている簪は二人の空気に内心ビクビクしている。

 彼女からしてもルアナは食べ過ぎである。というか、それを毎日見ているからやや感覚がおかしくなってはいるけれど、それでも今日は食べ過ぎである。

 

「それ故に、私は食べるのだ」

「いや、何の説明にもなってないからな……」

 

 深い溜め息をもう一度吐きだし一夏はルアナの隣に座った。座ってから、横に蹴りだされた。

 

「邪魔」

「座るぐらいいいだろ?」

「一夏が近くにいると騒がしい。アッチなら空いてる」

「……はぁ、わかったよ」

 

 渋々といった風に一夏は立ち上がり、持っていた和食セットが乗ったトレイを手に持とうとした。

 

「…………」

「早く行けばいい」

「えっと、ルアナ? それは俺の焼き魚ですよ?」

「美味である」

「……」

 

 ガックシと肩を落とした一夏はメインが無くなった和食セットをその机に置き去り、新しく食券を求めに行った。

 その様子を見送った簪は心の奥底で彼の不幸を慰めた。

 同時にルアナがまた自分の為に彼を何処かにやったのだと理解できた。

 

「いいの?」

「焼き魚?」

「そっちじゃなくて……織斑くん」

「別に大丈夫。あれぐらいでへこたれない」

 

 いや、かなり落ち込んでたけど。とは口に出さない。今しがた確認すれば、落ちていた肩はすぐに元気を取り戻しているし、ポニーテールの女の子とツインテールの女の子に挟まれている。

 確かにへこたれてはいなかった。

 ともあれ、簪は一夏から出てきた情報を確認する。

 昨夜に戻ってきたルアナは「怪我なんてしてない。医務室で検査受けて寝てた」と言っていたのだ。明らかに織斑一夏との情報と食い違っている。

 

「異議あり……!」

「……」

「あ、いや……ごめん」

 

 立ち上がり胸を張って伸ばした指先を少し下げて出てきた言葉。もちろん、叫んだわけではなく、ただ出てきただけである。

 咄嗟に出てきた言葉はルアナにより黙殺され、当然のように恥ずかしくなった簪はすごすごと席に座った。

 

「……異議?」

「ごめん、忘れて」

「うん」

 

 自分で出した言葉ながら思い出させないでほしい。出来ることなら数秒前まで戻って自分を止めたい。

 簪は心の中で願った。勿論、願いは叶わない。

 そんな簪の様子を見ながら、これはもしかしてイジってもいいんじゃないかしら? と愉しむ気持ちがウズウズとしているルアナ。こちらも当然表には出さない。

 ともかくとして、これ以上そんな気持ちでいると本格的に弄り倒してしまいそうなルアナは話を進める。

 

「で、どうかしたの?」

「え、えっと……ルアナは怪我をして医務室にいたの?」

「らしい」

「らしい……って」

「デュノアに落とされてからの記憶は無い。一応、戦闘結果は見たけれど、それもどうしてか箝口令が出てる」

 

 だから詳しいことは言えない。

 そうルアナはスプーンを咥えて伝えた。これが表向きに伝わっている事であるし、ラウラが暴走する直前にはルアナは落ちていた事になっている。なんら問題は無い。

 問題があったとしても、既に出ている戦闘結果にはそう記しているのだから、問題の方が間違っていると開き直ることも可能だ。

 

「あと……その首輪は?」

「チョーカー」

「思いっきり迷子防止か、熊よけの鈴みたいな鈴がついてるんだけど?」

「ISコア」

「へぇ……そっか…………え?」

 

 間。

 

「えぇぇぇぇぇぇええええええええ!?」

「簪、ウルサい」

「あ、その……ごめん、なさい」

 

 思わず出てしまった絶叫も淡々とルアナにより止められて、頭の温度が急激に下がった簪。

 やはり恥ずかしかったのか周りを見渡して、小さく座り直してからようやく口を開く。

 

「あ、ISコアって……」

「専用機」

「どうして、ルアナが?」

「昨日の戦闘を見てた変態企業が医務室に届けてきた。元々制作と研究をしていたISの試験として私が選ばれた。ソレだけ」

「それだけって……すごいよ」

「モルモットの何が偉いか……」

 

 感嘆している簪に対してルアナは面倒そうに溜め息を吐き出しながらお茶の飲んでいる。

 実際嘘を吐き出しているのだから、あまり情報の出したくはないルアナ。けれど、この時点で簪の疑問を解いておかなければ後々に追求されてしまう。

 

「ちなみに、企業って……」

「アスピナ機関」

「……どこ?」

「企業というか、とある企業の研究部署だそうで。詳しくは秘匿にしとけ、だって」

 

 肩を竦めて少し申し訳なさそうな顔をしているルアナ。そんなルアナを見て簪はこれ以上の追求はやめる。

 企業側が口を止めているのだから、これ以上追求した所で意味もないし、ある程度はわかった。それにルアナが困ってしまうのだ。

 

 まあ、実際の所は大きく異なるのだ。アスピナ機関なんてモノは存在しない。とある企業と濁したのも秘匿性を高める為であり、可能性として存在させたかったからだ。

 そんなあやふやなモノをルアナは当然のように提示して、さも存在している様に言ってのけている。

 当たり前の事を言ってるのだから、疑ったところで意味はないのだ。探した所で答えは無い。

 

「そっか……ルアナも専用機を」

「……専用機というか、モルモット」

「でも専用機でしょ?」

「……」

 

 これはマズい。どこで選択肢を間違えたのだろうか。

 頭の冷静な部分で会話の流れを思い出し、選択肢を辿っていく。簪との交友関係は倉持が生じさせた一夏との歪みを和らげる為のモノだったのに。

 ここで簪から離れる訳にはいかない。

 

「簪を手伝いたい」

「……」

 

 いつの間にかルアナの口から言葉が出ていた。

 打算的な部分が出した結論。一夏との関係を円滑にするべく、一夏になるべく敵を作らない為の処置。

 ルアナ自身、これが正解だとは思っていない。けれど、ルアナが思うよりも一層深い部分で簪のコンプレックスがある。

 

「それは、ルアナに迷惑が」

「私とじゃ、嫌?」

 

 最終的には頼む行動へと移行した。

 これで簪が断ればもれなく泣き落としという作業に移行する。それはそれでルアナの印象が潰れてしまうのだけれど、それ以上にこの関係が壊れる事の方が避けなくてはいけない。

 そんな事を脳裏で考えているルアナ。顔は少し情けなく眉尻を下げているし、普段の事を考えると珍しく、本当に珍しく殊勝な態度だ。

 そんなルアナを見ながら鼻に何か熱いモノを感じた簪は思わず視線を背ける。これ以上見ているとヤバイ。何が、とは決して言わないが、同性でも、ヤバい。

 

「そ、そういう事じゃない、んだよ?」

「嫌、なんだ……」

 

 さて、ルアナがしおらしく泣き落とし作業へと移行しようとしている。勿論嘘泣きではある。けれど、年単位で一夏や周りの人間を騙す程演技をしているルアナだ。そして混乱している簪が相手なのだから、騙す事など容易い。

 

「わ、わかった。わかったから」

「うん、じゃあ手伝える事があったらスグに言って」

「う、うん」

 

 ケロッといつもの表情へと変わったルアナ。そこでようやく簪は演技であった事を理解した。理解したからこそ、余計に実際のルアナとはかけ離れてしまったのだけれど……それは、まあどうでもいいことだ。

 カチャカチャと皿を積み重ねて簡単に持ち上げたルアナはニッコリと簪に笑顔を送ってからソレを片付けていく。

 

「…………」

 

 こうして笑顔のお陰で余計に騙された感じが増えてしまった簪は机に突っ伏した。

 ともあれ、簪は思ってしまうのだ。

 

 笑顔は、卑怯だ。と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◆◇

 

 場面と時を少し変えよう。

 尤も、時は進めるだけで過去には戻る事はない。

 

 昼休みに突入してルアナは目的を持って廊下を歩いていた。

 昼休みに入るまでにチームメイトであったラウラ・ボーデヴィッヒが一夏を嫁発言したり、一夏が守る対象に入ったのかルアナを睨んだり、シャルル・デュノアがIS学園を辞めてしまいシャルロット・デュノアとして新たに編入したり、と文章にすればそれこそ一話丸々使ってしまいそうな出来事があった。

 勿論、すべてカットです。

 ルアナがその時点でしていた事と言えば空を見上げて雲を観察したり、欠伸をして夕飯を考えていたり、料理部の今日のレシピを思い出していたりと、随分本筋に関係ない事ばかりなのだ。

 まともなモノを求める方が可笑しいのだ。

 

閑話休題。

 

 ともかくとして、ルアナは目的があってのんびりと歩いている。

 チリンチリンと鈴を鳴らして廊下を自由気ままに歩く様は本当に猫の様だ。

 ようやく目的の場所に着いたのか、足を止めて改めて部屋を確認する。

 扉の上に書かれた文字は『生徒会室』とたった四文字。

 決して表には出さないが、面倒だ、面倒だ、と心の中で呟きながらルアナは小さく溜め息を吐き出してドアをノックする。

 

 三度のノック。

 自然と開いた扉。目の前には机があり、そこに肘を置いて指を絡ませている水色の髪の少女。今朝に話していた簪の姉であり、学園最強の冠を持っている少女。

 

「来ると思ったわ。バーネットさん」

「待っていると思った。更識楯無」

 

 ルアナは更に一歩踏み出して生徒会室へとその身を入室させた。対する学園最強は表情を変えずにルアナを睨む。

 扉が閉まり、ジト目に近い瞳から温和な、それこそ人並みにパッチリと開いた瞳で表情を崩したルアナは睨んでいる相手へと近付く。

 

「さて、それじゃあ、説明して貰いましょうか?」

 

 空中に浮いたディスプレイ。そこに映し出された嗤うルアナ。背中に大きな蒲鉾を二つ背負った彼女はとても悦しそうに一夏へとナイフを突き立てていた。

 改めて自分を確認するとなんとも人間離れしていると、ルアナは思った。勿論、改善する気も改悪するつもりも無い。

 さも当然の様に肩を竦めてルアナは悪びれもなく言ってのける。

 

「説明も何も、ご覧の通りよ? 何を説明しろと言うのかしら?」

「ISの所持、あなたの危険性。説明出来る所はたくさんあるでしょ?」

「あら、私だってこの映像を見たのは初めてよ。マア、ワタクシッタラコンナハシタナイカッコウデッ」

「冗談はいらないわ」

「あらそう残念」

 

 苦笑して口を尖らせてみせたルアナ。明らかに冗談めかしているのだが、楯無の表情は変わらない。

 尤も、変わってくれても困るのだが。

 ふむ、と一言だけ零してルアナはポケットの中から一冊のメモ帳を取り出す。

 ソレを楯無へと放り投げてソファへと腰掛けた。

 飛んできたメモ帳を掴み、訝しげにソレに視線をやった楯無。

 

「私の情報が抹消されてるのは知ってるでしょ? だから書いたわ」

「……手書きの情報を信じろとでも言うの?」

「別に信じなくてもいいわよ。けれども、もうアナタに情報を言っても損が無くなったの。だから私は織斑一夏の為に情報を晒すわ」

「殺すとまで言っていたのに?」

「あら、耳が早い。嘘は吐くわよ。だって女ですもの」

 

 苦笑しながら足を組んだルアナはソファへと体重を預けていく。ソレを視界の中に入れながらも楯無はメモ帳を開く。開いて、思わず眉間に皺を寄せてしまった。

 

「こんなものを信じろって言うのかしら?」

「別に言わないわ。信じる信じないはアナタの勝手でしょう? ソコに私は必要ではないわ」

「…………」

 

 楯無は眉間に皺を寄せたままメモ帳を捲っていく。そこに書かれた情報と彼女自身が調べた情報の整合性を確かめていく。

 矛盾は無い。けれども、信じるには少しばかり過激的すぎる情報ではある。

 

 

 ある程度確認し終わった楯無はメモ帳を閉じて深い溜め息を吐き出す。そして瞼を下ろして思考を纏めていく。

 この存在がどれほど自身にとって邪魔になるのか。とても邪魔になるだろう。けれども、邪魔になる可能性は極めて低い。

 

「…………面倒ね」

「まったく、その通りだと思うわ。我ながら」

「というか、どうしてそんな性格なのよ……普段はどうしたのよ、普段は」

「損な性格なのよ。それこそ、ソコにも書いてるでしょ? 織斑一夏を恨むでもなく、こうやって尽くしているんだから察して頂戴な」

「…………」

「ちなみに先に言うけれど、更識簪と私を離してみなさいな。きっとあの子はアナタの責任だと思うわよ」

「ぐぬぬ」

「せっかく出来た更識を見ない友人なのに、更識によって離されるだなんて……お姉さんはしないわよねぇ」

「ぐぬぬぬぬぬぬ……おのれぇ」

「ソレに簪と一緒に専用機を作るって約束してしまったしぃ……それを無下にするわけはいかないわよねぇ」

 

 まるで親の仇を見るようにルアナを睨み唸る楯無。ソレを見て明らかに楽しんでいるルアナ。

 ルアナはクスクスと笑って空気を和らげる。ソレと同時に楯無も息を吐き出して扇子を開く。扇子には『茶番』と妙な丸文字で書かれている。

 

「それで、簪ちゃんには手を出してないんでしょうね」

「そうね、一緒に寝た程度ね」

「何それ羨ましい。私だって最近寝てないのに」

「人望の差よ」

「普段のアナタに人望とか言われてもちょっと……」

「ソレに負けているのでしょう?」

「……落ち込むなぁ」

「まあ、私が勝手に入っただけなんだけどね」

「よし、ちょっとソコに直りなさい。ブチコンデあげるわ」

「いやん。そんな太いモノは入らないわよ」

 

 互いにクスクスと笑いながら……と言っても笑っているのはルアナだけで楯無の方は四つ角が眉間に浮いている。

 そんな冗談(事実)を飛ばし合いながら、改めて楯無は息を吐き出した。

 

「それで、ルアナ・バーネットさんは私にこの情報を渡して何をしたいのかしら?」

「別に。どうせアナタが行き着いた結果を先に渡しただけよ。苦労が省かれるでしょう?」

「別の苦労が増えたけど?」

「それは私が教えてなくても降りかかる苦労よ」

「あらそう。残念ね」

 

 肩を竦めて『残念ッ!』と達筆で書かれた扇子を開いて溜め息を吐き捨てた楯無。

 クスクスと笑っていたルアナはその笑いを収めて、真剣な顔つきになる。

 

「危険物だけれど、アナタの妹は出来る限り守るわ。出来る限りだけれどね」

「それこそいらない心配よ。アナタに守られる程、簪ちゃんは弱くないわ」

「…………ホント、どうして伝え方が不器用なのかしら」

「何の事よ」

「いいえ。なんでもないわ」

 

 唇を尖らせた楯無に対して苦笑をして返したルアナ。楯無は少しだけ訝しげに発言を思い返したが、妹の事になるとどうも鈍感になる姉は意味を理解することは出来なかった。

 そもそも、簪を簪として見ている楯無は『簪ちゃん出来る子!』と頭の中で思っているので、ソレがコンプレックスになっていることに気づいていない。

 勿論、気づいたから楯無が簪に対しての扱いを優しく変えればソレはソレで簪は傷ついてしまう。要は簪自身が変わらなくてはいけないのだけれど、ソレを理解する事は無い。

 なんせ二人はずっとすれ違っているのだから、理解しようにも出来ないのだ。

 

「まあ、それなりには頑張るわ」

「……むぅ。やっぱりアナタを簪ちゃんに近づけてるのはお姉ちゃん的に嫌なのよねぇ」

「あら、別にいいのよ? 簪と離れればアナタに言われたと簪に言うから」

「鬼畜め」

「褒め言葉をどうもありがとう、生徒会長様」

 

 クスクスと表情を変えてルアナは立ち上がる。

 そろそろ昼休みが終わるのだ。仕方のない事だ。

 

「それではご機嫌よう、学園最強様」

「御機嫌よう、人形さん」

 

 

 

 

「…………午後はサボってご飯を食べようかしら」

「それを生徒会長の前で言うのかしら?」

「今の私なら千冬の前でだって言えるわ。お腹が空いたから食堂行ってきます!って」

「いや、ソレは怒られるで終わらないんじゃないかな!?」




>>異議ありィッ!
 個人的には「待ったァッ!」の方がよかった。ルアナに珈琲でも飲ませてればよかったな

>>奪われた焼き魚
 魚種は鯖

>>アスピナ機関
 穴三

>>簪ISへのフラグ
 少し、というかかなり無理矢理。簪ちゃんのコンプレックスがヤバい。

>>簪、百合への道
 進むのだ

>>嫁発言全カットに至るまでの思考
ナイチチ「嫁」
一夏「うへぇ」チラッ
ルアナ「(あ、あの雲美味しそう)」
ちょんまげ+その他「アハハハハハハハハ(白目」
一夏「」
 書かなくてもいいな。(確信

>>シャル風呂回
 一夏とは入れてません。入ってないと言ったら入ってない。イイネ?
 何処かに持ってくる予定。どこかは不明。でも海に行く前には入れる。

>>なんで楯無さんに話たの?
 ルアナが言った通り、会長ならどうせ行き着いた結果を先に提示しただけ。
 提示したあとを考えると自白している方が関係は円滑に進む。

>>ルアナ猫
 フラフラしている野良猫風な飼い猫。猫耳はシャルロットに調達してもらおう

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