それと最近気付いたんですけどコスモスに出てくるグランファルとメビウスに出てくるアンヘル星人トーリってすっごい似てますよ。
二年Aクラスのソファーで明久は一人俯いていた。
(ギンガの力があっても大事な人を守れないなんて・・・・・・・・僕は最悪だ!瑞希ちゃんは僕のために犠牲に・・・・・・・あれ?なんで瑞希ちゃんの事が頭から離れないんだろう?そういえば最近瑞希ちゃんの事が頭から離れないような・・・・・・)
その時明久は気付いた。
きっかけとなった小学生の時、振り分け試験で倒れた時、Bクラスとの試召戦争の時、清涼祭の時、肝試しの時、Cクラスとの試召戦争の時、そして先ほどの高城との戦いの時。すべてが明久の中で繋がった。
(・・・・・・そっか。僕は瑞希ちゃんが好きなんだ。最初は見捨てられないと思ってたけど本当は好きだったんだ。無意識に。・・・・・・・・・・カッコ悪。何なんだよ僕は。)
明久がそんなことを思っていると美波と優子が話し掛けてきた。
「アキ、大丈夫?」
「明久君、大丈夫?」
「美波・・・・・優子さん・・・・・・ちょっと今更気付いたことがあってね。」
『っ!?』
明久の言葉に二人は気付いた。
「そっか・・・・・・・・でもアキ、二つ抜けていることがあるわ。」
「え?」
美波の言葉に明久は首を傾げる。
「アキ、ウチは―――」
「明久君、私は―――」
『貴女のことが好き!』
「え/////////」
明久は顔が赤くなる。
「まったく・・・・・・・アキはホントに鈍感ね。」
「もしかしてただ私達が友達として付き合ってきたとでも思ってたんの?」
「うん。」
「「バカ!」」
二人は明久を怒鳴った。
「まあ、そこに惹かれたウチ等もウチ等だけど。」
「そうね。鈍感な分優しいところもあるわね。」
二人はヤレヤレと溜息を吐く。そんな二人を見ていると明久は微笑んだ。
明久は立ちあがると二人にこう頼んだ。
「二人とも、僕を殴って。」
『・・・・・・・・・・へ?』
明久の言葉に間抜けな声を出す二人。
「それって・・・・・・本気?」
「うん。」
「ははは・・・・・・真顔でそれを言うのね。」
二人は互いの顔を見合うと頷き拳を構える。
「いいのね?」
「うん。」
「後で文句言わないでよ。」
「言わないよ。」
「「せーのっ!」」
ボゴキッ!
この世の音とも思えないおとが二年Aクラスに響いた。
明久が少し落ち込んでいるときの話
ムッツリーニ・工藤
「ねえムッツリーニ君、大丈夫?」
「・・・何とか。」
ムッツリーニは先ほどの試召戦争で貧血になり輸血をしていた。理由は単に小暮先輩の色仕掛けによるものである。
(ムッツリーニ君、あんな人の色仕掛けで鼻血噴きまくるんだから・・・・・・・嫉妬しちゃうよ。)
工藤はふてくされていた。
「ムッツリーニ君が鼻血出すのも無理ないよね。あの日と綺麗だし、胸大きいし、僕より可愛いし。」
「・・・確かにお前の言う通りあの人は魅力的で胸もある。」
「っ!」
工藤はその言葉が胸に刺さった。
「・・・だが・・・・・」
「?」
「・・・可愛いとは思わない。それと心から魅力的な奴は俺の目の前にいる。」
「え・・・・・・」
工藤はムッツリーニの言葉に耳を疑った。
「それって―――」
工藤が言おうとした瞬間この世のものとは思えない音が響いた。
「・・・なんだ?」
ムッツリーニは音がした方へ歩く。」
「あっ!ムッツリーニ君!」
友也・佐藤
「明久君大丈夫でしょうか・・・・・」
「明久君なら大丈夫です。何故なら彼は僕が倒す目標だからです。」
そんな友也の言葉を聞いて佐藤は微笑む。
「なんだか一条寺君って明久君のことになると熱くなるね。」
「ええ。明久君は今までの僕を壊してくれました。今まで夢を持たなかった僕を明久君が壊してくれた。今の夢は明久君を、ウルトラマンギンガを倒すことです。あ、それと佐藤さん。」
「はい?」
「好きです。」
「・・・・・・・・・へ?」
「貴女のことが好きです。ナックル星人が襲撃したときから。」
「え・・・えっと・・・え?」
佐藤は頭の中が混乱した。こんな状況でいきなり告白されたのだから仕方ないといったら仕方ないがどうもおかしすぎる。佐藤は自分の頬をつねるが痛みを感じ現実であると実感じた途端顔が赤くなった。
「ど、どうして急にそんなことを・・・・・・」
「今言うべきときだと思いまして。」
「そんな/////////」
佐藤は頭が回らなくなる。
そんな時この世のものと思えない音がした。
「なんでしょう?あちらから聞こえてきましたが・・・・」
「い、一条寺君待って!」
明久が殴られた音に雄二たちが集まってきた。
「何じゃ今の音は?」
「てか吉井君大丈夫ですか?」
秀吉が驚き、佐藤が明久の顔を見て心配する。
「大丈夫だよ。」
「その顔で言うかな?」
工藤が指摘したのは明久のはれた両頬である。大きな大福を頬袋にでも入れたかのような顔は誰から見ても痛そうである。
「まあ、なんでそんなことしたか見当はつきますが。」
「・・・同感。」
友也の言葉にムッツリーニが相槌を打つ。
「まあなにやったか知らねぇが戻ったみたいだな。」
「・・・旧型テレビ並みの直し方だけど。」
雄二の言葉に霧島が捕捉する。
「あはは・・・・・でも吹っ切れたから大丈夫!」
明久は親指を立ててそう言うと雄二たちは自然と笑みを浮かべた。
「どうやら大丈夫のようだな。」
明久の肩に乗っているタロウが話し掛ける。
「うん。ところで雄二、少しワガママ言っていいかな?」
「なんだ?」
「回復し剣を受けるんだけど多分時間掛かるから・・・・・」
「時間稼ぎしろと?」
雄二が問うと明久は首を縦に振る。
「いいかな?」
明久が問うと雄二は頭を掻きながら答えた。
「しゃーねーな。あんにゃろうに対抗出来んのはお前しかいねぇんだ。なるべく早く戻れよ。」
「ありがとう!」
明久が回復試験を行っている間に雄二たちは全力を尽くし三年生と戦っていたが戦力が徐々に徐々に押されてきていた。戦力はA、Fを除くクラスは戦力が七割減り、戦力は乏しいものとなっていた。
「おいタロウ、明久の奴はまだなのか?」
「もう少しだな。ほら、噂をすれば。」
二年Aクラスで待機している雄二が腕組みをして待っていると回復試験場の方向から明久が戻ってきた。
「ゴメン!遅れた!」
「うんにゃ丁度良かったぜ。簡単に状況説明をするとAクラスとFクラス以外は七割減った。」
「よくFクラス生き残ってるね。」
「土下座だ。」
「感心しようとした僕が馬鹿だった。」
明久は頭を抱えた。
「三年生勢力は?」
「大半がこっちに集中している。それとどういった精神なのかアイツ、高城の野郎が中庭で待ってやがる。」
「・・・・・挑発のつもりだね。乗ってあげるよ。でもその前に・・・・皆。」
明久が声を掛けるとウルトラ戦士たちが姿を表した。
「行くよ!」
『ああ!』
明久は前戦に向かい走り出す。
「状況は!?」
「吉井!」
明久が前戦に出たきたことに気付いた二年生生徒が状況を説明する。
「見ての通りこの有様だ。」
明久が戦場を見ると二年生と三年生の比が目測で1:40くらいとまで言わんばかりの差であった。
「OK、こっからは僕が行くよ。」
明久は前に立つと宣言した。
「二年Fクラス吉井明久がこの場にいる三年生全員に試召戦争を仕掛ける!」
『なにぃいいいいいいいいいいい!』
明久の言葉にその場にいた一同が驚きを隠せなかった。
「ふざけてんのか!」
「調子に乗りやがって!」
「ぶっ倒してやる!」
三年生から罵倒が飛ぶ。そんな中明久は召喚獣を召喚する。
「試獣召喚!」
「二年Fクラス 吉井明久 VS 三年Aクラス生徒×16
社会 5432点 平均347点
三年Bクラス生徒×10
平均267点
三年Cクラス生徒×23
平均221点
三年Dクラス生徒×19
平均177点
三年Eクラス生徒×11
平均142点
三年Fクラス生徒×10
平均120点 」
1対89、どう見ても絶望的である。
「ウルトラマン!」
「わかった!」
明久の召喚獣にウルトラマンは近づくと明久の召喚獣はウルトラマンを掴みギンガスパークにライブサインを読み込ませる。
〈ウルトライブ!ウルトラマン!〉
明久の召喚獣はウルトラマンにウルトライブするとウルトラマンは三年生の召喚獣に向かい飛びながら八つ裂き後輪を放った。
「よ、避けろ!」
「邪魔!」
「お前だよ!」
数が多い故に避ける場所が無く何体かはその攻撃を喰らう。ウルトラマンは三年生の召喚獣の一体に飛び蹴りをすると身体を回転させ着地し、スペシウム光線を放った。スペシウム光線によって消滅する。
「ゾフィー!」
「了解した!」
ゾフィーがウルトラマンに近づくと今度はウルトラマンの手にギンガスパークが握られ、ウルトラマンがゾフィーをウルトライブする。
〈ウルトライブ!ウルトラマンゾフィー!〉
ウルトラマンがゾフィーにウルトライブする。ゾフィーは飛翔するとM87光線を召喚獣に向け放った。
「セブン!」
「ああ!」
セブンはゾフィーに向かって飛ぶとゾフィーはセブンのライブサインをギンガスパークで読み込む。
〈ウルトライブ!ウルトラセブン!〉
ゾフィーはウルトラセブンにウルトライブするとセブンはアイスラッガーを三年生の召喚獣に向け投げる。アイスラッガーは召喚獣を切り裂き消滅させていく。セブンは下に下りるといったいの召喚獣にボクシングの構えで接近し至近距離で何度もラッシュをする。セブンの元にアイスラッガーが戻ってくるとセブンはバク転を三回し距離を取り、ワイドショットを放つ。召喚獣は消滅する。
「ジャック!」
「いくぞ!」
ジャックはセブンの下まで跳ぶとセブンの手にギンガスパークが握られ、セブンがジャックをウルトライブする。
「ウルトライブ!ウルトラマンジャック!」
セブンがジャックにウルトライブする。
「なんでアイツの召喚獣ちょこまか姿を変えられるんだよ!」
三年生の生徒が何を言っても明久は気にも止めない。
ジャックはウルトラブレスロッドをウルトラランスに変え三年生の召喚獣に向け投げる。ウルトラランスは召喚獣を貫きながら弧を描くように進みジャックの手元に戻る。ジャックはウルトラショットを再度飛行しながら三年生の召喚獣に放った。
「A!」
「ゆくぞ!」
Aはジャックの元へ飛ぶとジャックがAを掴みジャックの手に握られているギンガスパークでAのライブサインを読み込む。
〈ウルトライブ!ウルトラマンA!〉
ジャックはAにウルトライブする。Aに向かい三年生の召喚獣が接近してくるがAはギロチンカッターを放ち三年生の召喚獣を消滅させる。Aは上半身を左に振り目足り生む光線を放った。その攻撃により三年生の召喚獣のほうから爆発が起きる。
「タロウ!」
「うむ!」
タロウはAの下まで飛ぶとAはタロウを掴み陰我スパークでライブサインを読み込む。
〈ウルトライブ!ウルトラマンタロウ!〉
Aはタロウにウルトライブする。タロウは三年生の召喚獣に向かいながら上にジャンプするときりもみ回転キックを連続して三年生の召喚獣に喰らわせる。タロウは距離を取るとストリウム光線を放つ。その攻撃により三年生の召喚獣は蹴散らされていく。
「レオ!」
タロウは走りながらレオを摑みウルトライブする。
〈ウルトライブ!ウルトラマンレオ!〉
レオはジャンプするとそのままレオキックで攻撃する。
「80!」
レオは80を掴みウルトライブする。
〈ウルトライブ!ウルトラマン80!〉
80は後ろにスローモーションのように飛びながらバク宙しサクシウム光線を放った。
「パワード!」
80はパワードを掴みウルトライブする。
〈ウルトライブ!ウルトラマンパワード!〉
パワードは飛行しながらメガ・スペシウム光線を放つ。
「グレート!」
パワードはグレーを掴みウルトライブする。
〈ウルトライブ!ウルトラマングレート!〉
グレーは床を滑りながらバーニング・プラズマを連射する。
「ティガ!」
明久はグレートに向けティガを投げる。グレートが飛んでキャッチをするとウルトライブする。
〈ウルトライブ!ウルトラマンティガ!〉
ティガは空中でゼペリオン光線を放つ。
「ダイナ!」
「任せとけ!」
ティガはダイナを掴むとウルトライブする。
〈ウルトライブ!ウルトラマンダイナ!〉
ダイナは地面に着地するとソルジェント光線を放つ。
「大分減るな。明久!」
「うん!」
明久はダイナにガイアを投げる。
「ほいさ!」
〈ウルトライブ!ウルトラマンガイア!〉
ガイアはフォトンエッジを放ちながら顔を横に振り三年生の召喚獣をなぎ払う。
「今度はコレ!」
明久はガイアにネオスを投げる。ガイアはネオスをキャッチしウルトライブする。
〈ウルトライブ!ウルトラマンネオス!〉
ネオスが着地すると同時にネオスの目の前に三年生の召喚獣が来る。ネオスはマグネシウム光線を放ち消滅させる。
「コスモス!」
「わかった!」
コスモスはネオスの下まで飛びウルトライブする。
〈ウルトライブ!ウルトラマンコスモス!〉
コスモスはルナモードからエクリプスモードへと姿を変えるとコズミューム光線を放った。
「畜生!なんなんだよあいつ!」
「てか今更だけど一教科5000って凄くね!」
「あいつの発言ですっかり忘れていた!」
「どんどん行くよ!」
〈ウルトライブ!ウルトラマンネクサス!〉
コスモスはネクサス・ジュネッスにウルトライブする。ネクサスは飛行しながらパーティクルフェザーを放ち空中で静止、オーバーレイ・シュトロームを放った。
「メビウス!」
「任せてください!」
〈ウルトライブ!ウルトラマンメビウス!〉
ネクサスはメビウスにウルトライブする。
メビウスは着地すると走りながらメビウムブレードを振り召喚獣を斬ると反転しメビウムシュートを放った。
「〆はゼロ!」
「やっと俺のステージだぜ!」
〈ウルトライブ!ウルトラマンゼロ!〉
マビウスはゼロのウルトライブする。
「おうりゃあ!」
セロはゼロスラッガーを両手に持つと周りの召喚獣を切りつける。
「そらよっ!」
ゼロはセロスラッガーを投げるとエタリウムゼロ光線をきりもみ回転しながら放つ。セロスラッガーが戻ってくるとゼロはウルティメイトブレスレッドを輝かせウルティメイトイージスを身にまとわせる。ゼロは残りの三年生の召喚獣に向けファイナル売るティ名とゼロを放った。攻撃を避ける暇も無いまま89人の三年生の召喚獣は消滅した。
「みんなお疲れ!休んでて!」
明久はそう言うと中庭に走り出した。
中庭では高城が鼻歌を歌いながら待っていた。
「随分呑気ですね、高城先輩。」
「ん?」
高城は声のした方向を向くとそこには明久の姿があった。
「おやおや、残りの精鋭部隊は全滅ですか。流石といいましょうか、吉井明久君。」
「余計なおしゃべりはいいでしょう?さっさと決着をつけましょう。」
そう言うと明久は深呼吸をして叫ぶ。
「西村先生!試獣フュージョンフィールドの承認をお願いしま―――す!」
「なにっ!?」
予想外の自体に高城は驚いた。その刹那であった。
「承認する!」
西村先生の声が学園に響き渡った。
「二年Fクラス吉井明久!三年Aクラス代表高城先輩に総合科目で試召戦争を申し込む!」
「くっ!三年Aクラス高城雅春!二年Fクラス吉井明久の挑戦を受ける!」
「「試獣フュージョン!」」
「二年Fクラス 吉井明久 VS 三年Aクラス代表 高城雅春
総合科目 68579点 65374点 」
両者とも誰もが驚く総合科目の点数である。
「先に行かせて貰います。」
高城は自身の身体にダークスパークを刺す。
〈ダークライブ!ダークルギエル!〉
高城はダークルギエルにダークライブする。
「これが最後の戦いだ!いくよ、ギンガ!」
明久は右手に持つギンガスパークのクローを右の親指と人差し指で開く。するとウルトラマンギンガのスパークドールが出てくる。明久はそれを左手で掴むと鉢の字を描くように腕を回しウルトラマンギンガのライブサインにギンガスパークを読み込ませる。
〈ウルトラーイブ!ウルトラマンギンガ!〉
明久はギンガスパークを右の腰まで持ってきながらしゃがむと一気に立ち上がり点に掲げ叫んだ。
「ギンガー!」
明久は銀河に包まれウルトラマンギンガにウルトライブする。
ダークルギエルとウルトラマンギンガの戦いが今ここに始まろうとしていた。