「ゼァ！」
ゼロがハイパーゼットンに攻撃を仕掛け始める。ゼロはハイパーセットんに向け飛び、蹴りを喰らわそうとするがゼットンはその場から煙のように姿を消しゼロの真上に位置するがそこをダイナが殴りかかってくる。ハイパーゼットンは急降下して回避する。そこをコスモスがムーンライトスマッシュを放った。ハイパーゼットンはハイパーゼットンバリアーを展開し防御する。
「そこだ！」
ゼロがハイパーゼットンの真上からゼロキックを喰らわそうとするがゼットンはハイパーゼットンバリアーを解くとハイパーゼットンアブゾーブに切り替えムーンライトスマッシュを吸収しゼロに向け放った。
「ぐわぁ！」
ゼロは正面から喰らい地面に真っ逆さまに堕ちる。
「シュァ！」
コスモスは高速移動でハイパーゼットンとすれ違い様に攻撃をするがゼットンはそれに気付き跳んで回避すると尻尾でコスモスの首を締める。
「グゥァ！」
「シュア！」
苦しむコスモスにダイナが上空からダイナスラッシュを放ちゼットンに傷を負わせようとするがゼットンはその場から一瞬にして姿を消しダイナの後ろに位置すると踵落としを喰らわせダイナを落す。
ゼットンは上空から暗黒火球を放つ。
「グァアアア！」
「ディァアアア！」
「デュァアアア！」
三人はハイパーゼットンの攻撃に苦しむ。ゼットンはゆっくりと地上に着地し、三人の方を向く。三人は立ち上り構える。ゼロが突っ込み右拳を振りかざすがゼットンは跳躍し首に左踵落としを喰らわせ倒すとダイナがドロップキックで突っ込んでくる。ゼットンは空中でバク宙をしながら尻尾でダイナの足を掴むとそのまま地面に叩きつける。コスモスが縦に高速回転をしながら踵落としを喰らわそうとするがゼットンは右にきりもみ回転をしながら回避すると右裏剣をコスモスに叩き込みコスモスを地面に叩きつける。
「ぐぅ・・・・・」
明久は地面に片膝をつける。三人分の痛みが明久にフィードバックする。その痛みは計り知れない。ましてや相手はゼットン種、かつてウルトラマンを倒した怪獣の一体である。
「あら吉井君、苦しそうね。あそっか！観察処分だからフィードバックが来るのをすっかり忘れてた。ねえ吉井君、もう苦しみさせたくないから降参してくれないかな～？」
「・・・・・・生憎だけどそれは出来ないよ。」
「・・・・・・・・今なんて言った？折角の私の親切を否定するの？」
明久は立ち上がりながら小山の方を向く。
「それは親切じゃない。それに、僕はまだ終わってない。卑怯な方法で勝とうとする君をぶちのめしたいからね。」
「うっさいんだよ！大体アンタ達Ｆクラスはウザイんだよ！進級して早々目立ちやがって！」
「それはただやりたい事があるからやってるだけだ！努力して勝とうとしている人を君は卑怯な手で倒そうとした。でもなんで自分たちのクラスの力で勝とうとしないのかな？その理由は簡単。君は恐いんだよ、負けるのが。今まで君の中の常識では勝てるはずの無いＦクラスが今日君をここまで追い込んでる。その事実に目を背けて逃げているだけなんだよ。」
「うるさいウルサイURUSAI！」
小山は耳を手で押さえながら首を横に振る。
「そうやって現実から目をそらしても事実は変わらない！そんなに逃げてるんなら僕が現実を見せてあげるよ！」
その瞬間明久の左手の甲にライブサインが光り、ゼロたちはスパークドールの状態に戻る。そして明久の召喚獣は一体に戻った。明久の召喚獣はゼロ、ダイナ、コスモスのライブサインを読み込む。
〈ウルトライブ！ウルトラマンゼロ！ウルトラマンダイナ！ウルトラマンコスモス！〉
明久の召喚獣の周りに光の竜巻が発生する。
〈ウルトラ合身！ウルトラマンサーガ！〉
光の渦は勢いを増し、地面に向かいぶつかった。光の渦の中からはウルティメイトブレスレッドをサーガブレスに変形させ、神秘の光のオーラを放つ戦士、ウルトラマンザーガが姿を表した。
サーガは一瞬にしてハイパーゼットンの後ろに付くとハイパーゼットンに右回し蹴りを後頭部に叩き込む。ハイパーゼットンは前に倒れ掛けるとサーガはハイパーゼットンの前に一瞬で移動しアッパーをかます。ハイパーゼットンは宙を舞う。サーガはハイパーゼットンよりも上に上昇する。ハイパーゼットンは暗黒火球を放つがサーガはサーがプラズマを放ち相殺する。二つの技がぶつかり爆炎があがる中、サーガは爆炎の中を突き進みハイパーゼットンにドロップキックを喰らわせる。ハイパーセットンはサーガの攻撃をよけることが出来ぬまま地面に向け真っ逆さまに堕ちてゆく。サーガはバク宙をしてハイパーゼットンと距離を取ると右手を左腕にかざし振り下ろす、するとサーガの左腕からサーガカッターを出現させる。ハイパーゼットンが立ちあがった瞬間サーガはハイパーゼットンの後ろに一瞬にして移動しハイパーゼットンの背中にある翼を斬り落とす。怯んだゼットンにサーガは一気に上昇しサーガスラッシャーを打ち請うがハイパーゼットンは瞬間移動しサーガの前に姿を表す。ハイパーゼットンはサーガに左腕を振るうがサーガは右腕で受け止めると左アッパーをかましハイパーゼットンを打ち上げ、更に追撃としてサーガスピナーを喰らわせる。ハイパーゼットンは空中に浮遊していた。サーガは全エネルギーを拳に込め、サーガマキシマムをハイパーセットンの顔に叩き込む。ゼットンは顔から消滅していった。
『Ｃクラス代表、小山優子さんが戦死しました。よってＦクラスの勝利です。』
そのアナウンスと共にＣクラスとの試召戦争は終結した。