Fクラスの勝利で終わったDクラス戦。雄二は平賀戦後対談を持ちかけてきた。
「施設の入れ替えは明日でいいかな?」
「いや、しなくていい。」
雄二の一言に周りの皆は驚いていたが、明久と友也は驚いてはいなかった。
「やっぱり明久君も察してましたか?」
「うん。雄二の目的はあくまでもAクラスだからね。それより僕が気にしているのは別のことだよ。」
明久と友也が話している間に雄二が交渉を進めていた。交渉の結果、Bクラスのエアコンの冷却装置を壊すことで終了した。
試召戦争が終わって補習室から出てきたDクラス生徒三人。その三人は明久に最初に倒された三人であった。
「あいつ、よくも補習室送りにしやがって。」
「帰り際に襲うか?」
「だがあいつの実力・・・・・勝てる気がしないぞ。」
「あ~ら、なんだかお取り込み中みたいねぇ~。」
サブイボが立つような声が後ろから聞こえてきた。三人はゆっくりと後ろを向くとそこにはオカマのような宇宙人がそこにいた。
『で、でた~~~!』
「失礼ね!何を化け物が出たみたいなことを口にするの!」
「いや!流石に宇宙人に出会う人間なんていねえよ!」
「そうねぇ~。で・も☆」
ブワッ
「あ・な・た・た・ち・が・た・お・し・た・い・の・は、吉井明久、で・しょ?」
「そ、そうだ。」
「だ~ったら、これを持って力を得なさい。あなたたちのダァ~ティ~な、こ・こ・ろ・を、使わせてもらうわ。」
その宇宙人がダミーダークスパークを見せると三人の目は赤くなりダミーダークスパークに手を伸ばす。
戦後対談が終わり明久は家に帰っろうと準備していた。
「さてと、明日はBクラスと戦うから急いで帰らな・・・・・ん?」
明久は後ろから気配を感じ取り振り向くと明久が最初に倒した三人の姿があった。
「何か用かな?」
「ああ。ちょっと懲らしめてやるよ。」
一人がダミーダークスパーを取り出しもう一人がスパークドールを持っていた。
「ま、まさか!」
「なんだ、知ってんのか?だったら話が早いぜ。」
三人はダミーダークスパークを握り一緒にスパークドールにダークライブする。
「ダークライブ!ダークガルベロス!」
三人は闇に包まれる。
「明久、私を使え!」
「うん!」
明久の前にスパークドール状態のウルトラセブンが現れ明久はセブンにウルトライブする。
「ウルトライブ!ウルトラマンセブン!」
「うおおおおおおおお!!!!!!」
明久は闇に包まれかけている三人に向かい掛け走りながらライブし、完全にダークライブする前に一緒に外に出る。
「ガルゥゥゥゥ・・・」
「ジュアッ!」
学園の裏山にダークガルベロスが現れると同時にウルトラマンセブンの現れた。
『なんでそんなことに手を染めてるのさ!』
『Fクラスの癖に勝つからだよ。』
『・・・・・・たったそれだけの理由でそんな危ない橋を簡単に渡るつもりなの?』
『ああ。下の奴が出てくるからムカつく。簡単で明確だろ?』
セブンは拳をあふれんばかりの力で握りガルベロスの真ん中の顔を殴った。ガルベロスは悲鳴を上げ倒れる。
『徹っ~~~~~~~~低的にぶっ飛ばす!』
「ジャアー!」
セブンはガルベロスにスマッシュコンボを連続して打ち込む。
『い、痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い!』
『今更何言うの!こんなこと考えなくてもわかるでしょ!』
セブンの猛攻を受けるガルベロスも一瞬の隙を見計らい火球を至近距離で放った。
「ジュワアッ!」
セブンは弾き飛ばされ倒れる。ガルベロスは何度も鋭い爪を振り下ろしたり踏んだりする。
『ははは、でしゃばるからこうなるんだ!』
『こ・・・・・・の!』
「ジュワア――――!」
「ギュオオン!」
ガルベロスは押し倒され、倒れる。セブンはガルベロスの尻尾を掴むと下半身を固定し上半身でガルベロスを振り回す。
『おわ~~~~~~~~~~~!!』
「ジュアア!」
セブンは空へとガルベロスを投げ飛ばす。
「ジュッ!」
セブンはL字型に腕を組みワイドショットをガルベロスに放つ。ワイドショットはガルベロスに命中し、爆発する。爆煙の中から黒い一筋の光とガルベロスのスパークドールが落ちる。
森の中で黒焦げ状態の三人は後に明久の報告によってみっちり絞られた。なお、このことを口外でもすれば更に補習と課題を出すのは言うまでも無いことであった。
「ただいま~。」
明久が家に帰るとタロウがウルトラ兄弟と共に晩御飯を準備していてくれた。
「おかえり、明久。少し遅くなかったか?」
「うん、今度はDクラスの三人がこれにダークライブしたんだよ。」
明久はタロウにガルベロスを見せる。
「ガルベロス!で、それを渡したのは誰かわかるか?」
「ううん、そこに関する記憶は消されていたみたい。それより皆ウルトラ念力で料理できるんだね。」
「まあ私達は地球に任務で滞在していた頃に料理は少し出来るようになったからな。」
「われわれも君の協力には感謝している。」
「ああ、君にしか頼れないのが申し訳ないがな。」
「私達もこの姿でなければ君に戦わせずにいられるのにな。」
ウルトラマン、セブン、ジャック、A、ゾフィー、タロウが頭をスパークドール状態で下げる。
「そんなこと無いって!今日だってセブンが一緒にいてくれて被害を最小限に抑えられたんだから文句は無いよ!」
「明久・・・」
「君は本当に優しいな。」
ゾフィーが明久を褒める。
「それを聞くと私達は少し救われる。」
ウルトラマンは少し気が楽になる。
「まあ、私とウルトラマンはダークライブされていた時に迷惑を掛けてしまっているが。」
セブンが過去を少し思い出す。
「それに君は闇の者に拾われる前に我々を拾ってくれた。感謝の限りだ。」
ジャックが明久に感謝する。
「さあ、料理を食べてくれ。」
Aが明久を促す。
「うん!そうするよ。」
明久は席に着きスプーンを手に取る。
「私達自慢のカレーだ。ちょっと作りすぎたが。」
「ううん、今日は戦ったから思いっきりお腹が空いているんだ。いただきまーす。」
明久はカレーをスプーンで掬い、口に運ぶ。
「んっ!美味い!」
はい。今回はガルベロスです。
なお、ウルトラ兄弟のNo.1~6までは明久が持っていて自我がある設定です。他にもウルトラマンは何体か持っていますが自我がまだ出ていません。