バカとギンガと召喚獣   作:ザルバ

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ラッシュハンターズ

雄二

「とりあえずこれでよしっと。」

 雄二は家にスパークドールを持って帰るとそれを綺麗に拭き上げた。

「しっかしなんか個性的な感じがするな、これ。」

「ん・・・・・・」

「ん?翔子か?」

「ふあ~。」

「っ!あくび!」

 雄二はいきなり聞こえてきたあくびに驚く。

「んお?なんだここ?」

「喋りやがった・・・・・・・分かってても驚くな。」

「おい、あんた誰だよ?」

「おいおい、まずはそっちから名乗るのが礼儀じゃないのか?」

「ん?まあ・・・・・そうだな。俺の名はマグナ、マグママスターのマグナだ。」

「マグママスター?」

「へへ、カッコイイだろ。」

「・・・・・正直なんでそんなの付けるんだ?」

「そら俺がハンターだからだ。」

「ハンター?」

 雄二は疑問を持つ。ハンター、つまり狩人である。

「ハンターって何をするんだ?」

「ああ、じゃあ今から説明するわ。」

 

秀吉

「ガルムよ、ハンターとは何をするのじゃ?」

「教えてくれない?」

「いいぜ。俺たちハンターは怪獣に埋め込まれているプラズマソウルをゲットしてガネーを得るんだ。」

「ガネーって・・・・・・お金?」

「まあ地球の表現で言うならそうだな。プラズマソウルには種類があって炎・水・雷・土・メタルと大きく分けて五種類ある。たまにレアな種類でブラックとプラチナもある。」

「さっき俺たちと言っておったがそれは何なんじゃ?」

 

ムッツリーニ

「・・・・他にも仲間がいるのか?」

「・・・・まあな。ハンティングをする際は三人でなければハンティングが出来ない。」

「・・・・危険な仕事なのか?」

「・・・・ああ。だがそれに恐れていてはハンターは務まらない。」

「・・・・そうか。ところでお前の仲間は後二人いると見たがそいつらはどんな奴だ?」

「・・・・そうだな、血気盛んな若いハンターのマグナ、沈着冷静な判断で作戦を立てるガルムがいる。その中でもマグナは少し問題があってな。」

 

「そのヒヨッコは作戦を無視することも多いしおまけに余計と言っていいほど迷惑をかける。」

「だがよ、おっさもガネゴンの野郎から不良品ばっか送られることも多いんだぜ。それがあった日にはロクなことがねえ。」

「・・・・最も、俺たちにその依頼をするのは雇い主のジェントだがな。ところで俺たちは何故この姿になっているか貴様は分かるのか?」

「・・・・ああ。」

「・・・・説明してもらえるか?」

 三人はそれぞれの家で事情を大まかに説明した。

「おいおい、ウルトラ兄弟がこの宇宙にいんのかよ!」

「厄介だな。まあ最も、俺たちはもし元の姿に戻ったら俺たちの宇宙に帰るがな。」

「・・・・だがその前にこんな姿にしたあいつが倒れる姿を一目でも拝みたいものだ。」

 そんな会話をしながら時間は過ぎ、月曜日の朝。

「おう明久。」

「おはよ、雄二。」

「おはようなのじゃ明久。」

「・・・・おはよう。」

「秀吉、ムッツリーニもおはよう。」

「実はお主に合わせたい者がいるのじゃが・・・・・」

「・・・・俺も。」

「なんだ、お前らもか?」

「どうしたの三人とも?まるでスパークドールを見つけた口みたいだよ。」

『・・・・・・』

 明久の見事な言い当てに三人は驚いた。

「え?まさか・・・・マジ?」

「まあな。じゃあお前ら、一斉に見せるぞ。」

『(・・・・)わかった(のじゃ)。』

「せーの!」

 三人は一斉にマグナ、ガルム、バレルをそれぞれ見せる。

「おっさん!旦那!」

「ヒヨッコ!バレル!」

「・・・・マグナにガルム。」

「おいマグナ、お前の言ってたのって・・・・」

「まさかこやつらなのかの?」

「・・・・・まさかのミラクル。」

 しばらくのラッシュハンターズが言い合いになったが西村先生が来て一時終わった。

 その後明久と話し合った結果ラッシュハンター頭は明久が持っているのではなく各々が持っていることになった。理由は言うまでも無く参院が固まっていたら五月蝿いからである。

明久はバレルが同胞いないと言っいたのを察してバルタン星人のスパークドールをバレルの前に出してあげた。バレルは声には出さなかったものの泣いていた。明久たちはあえて何も言わずそのままにしてあげた。

 


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