バカとギンガと召喚獣   作:ザルバ

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Aクラス戦 戦後対談

 霧島翔子 97点

    VS

 坂本雄二 53点

「勝者、Aクラス。」

 高橋先生がそういうとAクラスの生徒が歓声を上げる。

「・・・・・・雄二、私の勝ち。」

 雄二は床に座り込み一言。

「殺せ。」

『よっしゃ~~~~~~~!!』

 Fクラスの男子全員(明久、友也、秀吉、ムッツリーニ以外)が雄二に釘バットや鉄パイプで攻撃しようとする。

「友也!」

「わかってます。」

 明久と友也はP/90を構えて一斉に放った。ちなみに明久はこのとき両手に持っています。

『ぎゃあああああああ!!!』

 エアガンの弾は見事に頭部に命中する。

「全く、皆冷静になって考えなよ。」

「そうですね。」

「なんだと吉井!」

「お前たちは悔しくないのか!」

「じゃあ聞くけどさ・・・・・」

『なんだ?』

「みんな今から雄二と同じテストを仮に受けたとして雄二以上の点数を取れる自身はある?」

 明久が皆に問うと皆は目線を逸らす。

「・・・・・いい?」

「あ!ごめん霧島さん。どうぞ。」

「・・・・それじゃあ雄二、私と付き合って。」

『・・・・・・・・・・・』

 その場にいた皆が霧島さんの発言に驚き者もいえない状況になった。

「やっぱりお前諦めていなかったのか。」

「・・・・・私は諦めない。ずっと雄二のことが好き。」

「拒否権は?」

「・・・・・ない。約束だから今からデートに行く。」

「ぐぁ!放せ!やっぱりなかったことに・・・・・」

 霧島さんは雄二の首根っこを引っ張ってそのままAクラスを出て行った。入れ違いで西村先生が入ってきた。

「さて、Fクラスの諸君。お遊びの時間は終わりだ。」

『あ!やっぱりそうなるか。』

 明久と友也は西村先生が来たことに大体予想していたことになったと思った。

「どういうことよアキ?」

「簡単だよ。Fクラスはここんとこ試召戦争ばかりしていたでしょ。」

「そうね。それが?」

「島田さん、わかりませんか?試召戦争をしている分勉強が他のクラスより遅れているんです。」

「そのとおりだ。流石我がクラスの中で成績のいい生徒だな。」

『我がクラス!?』

「そうだ。お前たちを担当していた福原先生は副担となり、私がお前たちのクラスを担当することになった。」

『なにぃっ!』

 Fクラスの男子が悲鳴を上げる。

「いいか。お前らはよくやった。Fクラスがここまでやると正直思わなかった。でもな、いくら『学力が全てじゃない』と言っても人生を渡っていく上で強力な武器はなんだ?全てではないといえ、勉強をないがしろにしていいものではない。」

 正しい。確かにバイトでも履歴書を書く際にその当時の成績を出す企業もあるしね。

「とりあえず明日からは授業と別に補習の時間を設けてやろう。」

 さて、帰ろう・・・・・・ん!

 明久は帰ろうとするが懐に入れてあるギンガスパークが反応していることに気づく。明久はギンガスパークを取り出すと反応が強いほうを探す。

「どうしたの、アキ?」

「ああ。うん。ちょっと。」

 明久はAクラスの修繕された壁に近づく。

「高橋先生、ここって前に修繕しましたか?」

「ええ。何故かわかりませんがそこだけ穴が開いていたので修繕の申請をして直しました。」

「すみませんが穴を開けさせて下さい。」

「・・・・・・・・はい?」

「まあ高橋先生、落ち着いて。吉井、承認する。」

 西村先生は試召フィールドを展開する。

「じゃあこれだ。」

 明久はスパークドールを取り出すと自分の召喚獣に渡す。

「ウルトライブ!グビラ!」

 明久の召喚獣はグビラにウルトライブする。

「よろしく。」

 グビラの鼻のドリルで壁に穴を開けてゆく。

「どうだ?」

「かなり奥にあるみたいですよ。あっ!」

 グビラのドリルによって開けられた穴から三体のウルトラマンが出てきた。

「アキ、何それ?」

「え!あ・・・あ~・・・・・試召戦争で使える人形。まさか壁に埋まっているなんて思わなかったよ。」

「ふ~ん。」

 嘘は言ってない。が、これは戦士の呪いを受けた姿とはいえなかった。

「それよりアキ、この後暇?」

「え?壁を直さなくちゃいけないから「吉井。」なんですか西村先生。」

「ここは俺が何とかしておくからお前は自由に動いていいぞ。」

「じゃあいいわね。ちょっと付き合いなさいよ。」

 美波は明久の手を引っ張る。

「ちょ、ちょっと!」

「わ、私も一緒に!」

 姫路も明久の片手を引っ張りAクラスを出る。

 このとき明久が手に入れたスパークドールはゼロ、ダイナ、コスモスの三体である。

 これは余談だが久保が先生方にFクラスの設備を落とさないと申請した。


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