バカとギンガと召喚獣   作:ザルバ

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最近牙狼と真剣恋!のコラボを考えてみたんですよね。無理あるかもしれないけどやってみたいと思います。


Aクラス戦

「それでは両名共準備はいいですか?」

 ここ数日何度もお世話になっているAクラス担任且つ学年主任の高橋先生と西村先生が立会人になっている。

「ああ。」

「・・・・問題ない。」

「では一人目の方どうぞ。」

「Aクラスの佐藤美穂が物理でいきます。」

「じゃあ僕が出るよ。」

 明久はそう言って出陣する。

『試獣召喚!』

「Aクラス 佐藤美穂 VS Fクラス 吉井明久

 物理    389点        486点 」

「なかなか勉強が出来るようですね。」

「まあスパルタに教え込まれたからね。」

 明久はそういいながら鞄からスパークドールを取り出し召喚獣に渡す。

「ウルトライブ!バラバ!」

 明久の召喚獣はバラバにウルトライブする。

「見た目からしてかなり恐いですね。でも負けるつもりはありません!」

 そう言って佐藤の召喚獣は鎖鎌を片方投げてくる。バラバは右のハンマーでその鎌を弾くとハンマーのワイヤーを佐藤の召喚獣に絡ませ、引き寄せると、左の鎌を何度も佐藤の召喚獣に叩きつける。

「舐めないで下さい!」

 佐藤は弾かれた鎌を勢い良く引き寄せバラバの背中に刺す。

「ぐっ!」

「Aクラス 佐藤美穂 VS Fクラス 吉井明久

 物理    389点        432点 」

 フィードバクにより明久の背中に痛みが走る。佐藤の召喚獣はバラバを蹴り間合いを開ける。

「これで終わりにして見せます。」

 佐藤の召還獣は低い姿勢でバラバに急接近し首を狩ろうとする。

「喰らえ!」

 明久はバラバの奥の手、頭部の剣を佐藤の召喚獣に向けて放った。その剣は佐藤の召喚獣の背中に刺さり、佐藤の召喚獣は体制を崩す。バラバはハンマーのワイヤーを佐藤の召喚獣に絡ませ大きく振り回し、そして地面に叩き付けた。佐藤の召喚獣は消滅する。

「勝者、Fクラス、吉井明久。」

 Fクラスから歓声が上がった。

「ナイスじゃ、明久よ。」

「お見事です、明久君。」

「まあまあだね。少し苦戦したし。」

「次の方は前に出てください。」

 高橋先生が促す。

「じゃあ僕が出ようかな。」

「・・・俺が行く。」

 工藤さんの相手はムッツリーニ。

「君が噂のムッツリーニ君だね。僕も得意なんだ・・・・・・・・・・・・実技が。」

 ブシャ―――――――――――――――――!!」

「ムッツリーニ!」

 突然鼻血を吹いたムッツリーニに明久が駆け寄る。

「大丈夫!」

「・・・まさかあんな攻撃がくるとは。」

「いや、流石に今のは冗談だと思うよ。」

「君は吉井君だね。保健体育を教えてあげようか?実技で。」

「何を「アキ永遠そんな機会無いから、保健体育の勉強なんていらないのよ!「そうです!必要ありません!」・・・・・・・何を言っているの二人とも?保健体育の実技って体育の方でしょ?男子と女子が混同して行う競技なんてあったけ?」

『・・・・・・・・』

「・・・あれ?なんか間違ったこと言った?」

「いや・・・・・・・・・なんでもないよ・・・・・」

「そろそろ始めてください。」

 あ、すっかり忘れてた。

「は~い。試獣召喚。」

「・・・・・・試獣召喚。」

 ムッツリーニはフラフラに立ちながら召喚獣を召喚する。

 ムッツリーニの召喚獣は忍者。一方工藤さんのほうは大きな斧。それに腕輪もある。

「・・・・一気に決める。加速!」

 ムッツリーニの召喚獣は急加速して小太刀を何度も斬りつけるが工藤の召喚獣は点数が全く減っていない。

「甘いよ!!ムッツリーニ君!」

 工藤の召喚獣は腕輪を光らせムッツリーニの召喚獣に電撃を浴びせる。ムッツリーニの召喚獣は身体が痺れていて動けなくなっている。そこを工藤の召還獣がムッツリーニの召喚獣の首を切り落とした。

「Aクラス 工藤愛子 VS Fクラス 土屋康太 

 保健体育 446点         572点 」   

「勝者、Aクラス、工藤愛子。」

「あはは~、お願いは何にしよっかな~。」

 工藤さんは笑いながら考える。

「惜しかったね、ムッツリーニ。あの体制で13回斬ってたけど。」

「・・・・っ!何故わかった。」

「普通に見えたよ。でも攻めるのなら今度からはしばらく召喚獣の周りを走ってからすほう八方から攻めてくるのが無難だよ。」

「・・・・参考にしておく。」

 これで一対一、次は姫路さんか。

「次の方は前に出てください。」

「次は僕は行くよ。」

 久保君が前に出てきた。となるとここは・・・・

「わ、私が行きます!」

 姫路さん以外いないよね。

「科目は何にしますか?」

「総合科目で。」

「か、構いません。」

『試獣召喚!』

「Aクラス 久保利光 VS Fクラス 姫路瑞希

 総合科目  3997        4409点 」

『よ、4000点オーバー!!』

「すごいですね。明久の訓の本気にほぼ近いです。」

「でもあまりやりすぎると学年主席になっちゃいそうだから。それにメンドクサイし。」

 明久と友也が驚きもせずに会話をする。

「何時の間にこんな実力を!」

「アタシ、このクラスが好きです。クラスの皆が好きです!」

「クラスが好き?

「はい!だから頑張れるんです!」

 姫路と久保の召喚獣は激しくぶつかる。だが姫路は熱戦を頼った戦法ばかりしているため点数がどんどん減っていってしまう。久保は腕輪をあまり使わず物理的攻撃で姫路の召喚獣の点数を削っていき、そして・・・・・

「Aクラス 久保利光 VS Fクラス 姫路瑞希

 総合科目  309          0   」

「勝者、Aクラス久保利光!」

 Aクラスの歓声が湧く。

「すみません、負けてしまいました。」

「仕方ないよ。姫路さんは召喚獣の扱いに少し慣れてなかっただけなんだから。今度はバランスを少し考えた戦法でせめて行ったら勝てると思うよ。」

「吉井君・・・・・・・ありがとうございます。」

「では次の方お願いします。」

「あたしが行くわ。」

 次に出てきたのは木下さんだ。雄二も友也を

「ちょっといいかな?」

っ!久保君がいきなり手を上げて喋ってた!

「坂本君、代表が『負けたほうは買った方のいう事を何でも聞く』って話があるよね?」

「あ、ああ・・・・・」

「僕はここで使わせてもらうよ。僕はこの勝負を吉井君にしてもらう。」

 っ!考えたね。この状況で僕を木下さんと戦わせれば確実にAクラスの勝利だ。

「わかった。明久すまないが・・・・」

「うん。絶対勝つよ!」

 明久は出る。

「吉井君、なんで久保君があんなこと言ったか分かる?」

「多分誰かが勝ったらどの道僕は木下さんと戦うことになってたんでしょ?」

「ええ。Cクラスの小山さんの件は関係ないけど・・・・・・」

「けど?」

「個人的に戦いたいのよ。」

「じゃあその期待に応えないとね。」

「科目は何にしますか?」

「物理でお願いします。」

 高橋先生が科目を聞くと木下さんは予想通りの答えを出してきた。

「僕もいいよ。まあ普通に考えればそうだし。」

『試獣召喚!』

「Aクラス 木下優子 VS Fクラス 吉井明久  

 物理   452点         432点 」

 明久は召喚獣にスパークドールを渡す。

「ウルトライブ!ブラックキング!」

 明久の召喚獣はブラックキングにウルトライブする。

「あら?さっきの怪獣は使わないの?」

「一度的に見られた手を使うのはご法度だよ。」

 ブラックキングは優子の召喚獣に接近し何度もラッシュする。

「接近戦が得意なのね。でも!」

 優子の召還獣はスピアの柄でブラックキングの脳天を突く。

「いっっっっったぁ~~~~~!」

「Aクラス 木下優子 VS Fクラス 吉井明久  

 物理   387点         365点 」

 明久は頭に手を当てる。

「そら!」

 優子の召喚獣はスピアをブラックキングの首に狙いを定め突いてくる。ブラックキングは身体を前にかがめ回避し尻尾で優子の召喚獣を吹っ飛ばす。

「まだ雄二が活躍して無いからね。そろそろ本気でいくよ!」

 明久の右の甲にライブサインが浮かび上がりブラックキングはライブアウトする。

「まさかまた変身するの?」

「まあね。」

 明久の召喚獣のギンガスパークのクローが開きウルトラマンギンガのスパークドールが出てくる。明久の召喚獣はそれを手に取りウルトライブする。

「ウルトラーイブ!ウルトラマンギンガ!」

 明久の召喚獣はギンガに包まれ、ウルトラマンギンガにウルトライブする。

「あれは・・・・」

「あの時の紅い召喚獣!」

「でもなんで最初から使わなかったんだ?」

 周りの声に明久は一切耳を傾けない。

「いくよ!」

 ギンガは優子の召喚獣に向かい走り左足を強く踏み込むと上へ跳ぶ。

「甘いわ!」

 優子はスピアで突いてくるがギンガは空中で右に回避する!

「なっ!」

「そこっ!」

 ギンガは優子の召喚獣に向かいながら右手を突き出しパンチを喰らわせる。優子の召喚獣は吹き飛ばされる。ギンガは着地し後ろに三回バク転する。

「これで終わらせるよ。」

 ギンガは腕を十字に組むと両腕を横に広げる。刹那、ギンガの水晶体が黄色く輝く。ギンガは左手を上に上げるとギンガの上に雷雲のようなものが上がりギンガの真上に黄色い銀河が現れる。

「させないわ!」

 優子の召喚獣はギンガに攻撃しようと急接近するが距離は十分というほど開いていた。

「ギンガサンダーボルト!」

 ギンガは左手を前に突き出すと黄色い銀河は優子の召喚獣に当たり優子の召喚獣はそのまま上げられ、爆発する。

「勝者、Fクラス吉井明久。」

 Fクラスから歓声が湧く。

「・・・・・負けちゃったか。」

「木下さんの操作もなかなかだったよ。」

「貴方には負けるわ。でもなんであれを最初から出さなかったの?」

「ちょっとあれには事情があってね。それにこいつらを使いたかったし。」

 明久はスパークドールの入った鞄を見る。

「一体何体あるの?」

「さあ。」

「さあって・・・・・あなたねえ。」

「だってこれ、軽く百は超えているから。」

「じゃあ仕方ないわね。私のことは優子でいいわ。木下はこの学校に二人いるし。」

「うん。じゃあ僕も明久でいいよ。」

 明久は雄二に近寄ってゆく。

「雄二、絶対勝ってこいよ。」

「お前に言われるまでもねえ。」

「では代表は出てきてください。」

 雄二と霧島さんが前に出てくる。

「ではこれより・・・・」

「ちょっと待った。勝負の変更を申し立てる。勝負の方法は上限百点満点の小学生レベルのテスト。科目は日本史だ。」

「わかりました。霧島さんもそれでいいですか?」

「・・・・・構いません。」

「では問題を作ってきますので少々待っていてください。」

 そう言って高橋先生はAクラスを出て行った。

「ところで明久君。」

「なに?友也。」

「君は勝ったので何か命令する権利がありますが・・・・・・・・どう使うつもりですか?」

「あっ!すっかり忘れてた。」

「まあ、明久君のことですからたいしたことは命令しないでしょうけど。」

「う~ん・・・・・あっ!」

 何かを思いついたのか明久は優子の方に掛け寄る。

「優子さん。」

「なに、明久君?」

「勝ったから少しお願いを聞いてもらいたいんだけど・・・・・いいかな?」

「私に出来る範囲ならいいわ。」

「じゃあ大丈夫だね。秀吉に勉強を教えてもらいたいんだ。」

「それくらいならいいけど・・・・・・それでいいの?」

「うん。」

「まあ・・・・・明久君がいいって言うのならいいけど。」

 優子さんは少し残念そうな顔をしているけど・・・・どうして?

 無効では雄二と秀吉、あとムッツリーニも溜息を吐いている。

「準備が整いました。代表の二人はこちらの部屋に移動してください。」

 丁度高橋先生がAクラスに戻ってきて二人を呼ぶ。雄二と霧島さんはAクラスを出て行く。

「さて、雄二が落ちてないと良いんだけど・・・・」

 明久は友也のほうに近づく。

「友也、もし持ってたらなんだけど・・・・」

 


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