校内一の変人のせいで憂鬱   作:魚乃眼

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第五十三話

 

 

みなさんはトータル・リコールという映画をご存知だろうか。

人工的に記憶操作が可能となった近未来が舞台のSF作品なのだが、自分とは何者かがテーマになっていてけっこう面白い。

ちなみに俺はシュワちゃんが主演の映画だとラスト・アクション・ヒーローが一番好きだったりする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

思い返せばあの某変人は俺に出題の意図が読み取れない質問ばかりをなげかけていた気がする。

宇宙人以下略の中でどれが一番好きか、なんてのもそうだがある時にふっかけられたのが。

 

 

「あんたは今までに不思議な体験をしたことがあるかしら?」

 

彼女はいわゆるアンビリバボーな話を聞きたいようだったが、俺はそういう出来事とは無縁な星の下に生まれた人間なので大した話題は提供できそうにない。

せめてもの体験談として俺が挙げたのは。

 

 

「夜中に目が覚めた時に部屋で紅いオーブらしき浮遊物を見たことが一度だけある」

 

「オーブって、微妙ね」

 

エクトプラズムだかなんだか知らんが、ま、もちろん本物なんかじゃなくてただの寝ぼけ眼で見られた幻覚だとは思うけどな。

俺は未だに金縛りにすらあったことがないし、きっと霊的な感覚はゼロだと思われる。

とにかく不思議体験なんてものは日常生活においてそうそう降りかかるものではないだろう。

ある日突然、ってのは小説や映画の中だけの話なのだ。

 

 

「そういうお前は何かあんのか?」

 

「ないわよ。あったら苦労してないでしょ」

 

俺はお前の心労を察してやれるほど常軌を逸してはいないんでね。

よく年がら年中不思議不思議と飽きもせずに言い続けられるもんだ。

きっとこいつはノストラダムスの大予言を信じていたに違いない。

かくいう俺もMMRを読んだ時はビビってしまったが今となっては嘘っぱちもいいとこだが。

で、ある時はこんな質問をされた。

 

 

「もしなんでもできるとしたら何をする?」

 

また妙に答えにくいような質問だな。心理テストの一環か何かだろうか。

もっとも俺のデータなんかとったところでどこの誰が得をするのかはわからん。

いや、誰も得をしないに違いない。

 

 

「そのなんでもってのは現代科学で実現不可能なことも含めてか」

 

「もち。ただしひとつだけよ、できることを増やすとかは無しで」

 

アラビアンナイトな魔法のランプでも三つは願い事を叶えてくれるというのにたったひとつだけかよ。

俺は答えをひとしきり考えたものの、べつに今の生活になんら不自由はない上、夢らしい夢も持っていないのでこれは困った。

ようやく俺の口から出たものはといえば。

 

 

「何もしないだろうな」

 

「……はあ?」

 

我が図形を壊すなと怒り散らすアルキメデス先生を見た古代ローマ兵のような顔を彼女は俺に向けた。

どうやら俺の発言が彼女は理解不能らしく。

 

 

「わけわかんない。それってかっこつけて言ってんの? 大金を生み出す、とかでもいいのよ」

 

「オレは無欲主義者じゃあないが何が欲しいわけでもないしな」

 

「超能力が使えるようになりたい、とかでもいいのに」

 

「一回限りのスーパーパワーでクラーク・ケントにでもなれってか」

 

「男子ってそういうのが好きなんじゃなかったっけ」

 

そりゃあよほど感受性に乏しくなるような成長過程を経ていない限りは誰しもアニメ的特撮的漫画的物語の中に描かれている世界に憧れたりはするもんだ。

しかし俺もいつしか慣れちまったんだろうな、この普通すぎる世界に。

 

 

「よく言うじゃあねえか、普通の生活が一番だってな。どうしても抜き差しならなくなった時はてめえの力で解決するもんさ」

 

何かに頼ろうとする時に『一度だけ』と思うぐらいならば最初から頼らなければいい。

一度だけ、また一度だけと積み重なっていくうちに人間の心根は腐りきっていくのだろう。

なんて、やや説教じみた話は彼女にとって余計な代物だったらしく。

 

 

「全っ然面白くないわね」

 

虚無僧を見ている方がまだ楽しいといったほど、つまらなそうな表情でそう言った。

ならどういうものが面白いというのだろうか。彼女のことだから世界征服とでものたまうかもしれない。

 

 

「世界征服……はっ、確かに少しは楽しめるかもしれないけど、終わっちゃったらまた退屈な生活に逆戻りじゃない」

 

「そうか? 全宇宙を統括しちまえばお前が会いたがっている不思議な異端者連中も見つかるかもしれんぞ」

 

「となると管理が面倒ね。だからパス」

 

驚くべきことに彼女は自分が全ての頂点に立つという未来図を既に描き終えていたようだ。

シャドーボクシングの一段階上、シャドータイトルマッチっていったところか。

彼女はニヒルな笑みを浮かべながら。

 

 

「どうせなんでもできるんだからさ、この世界を作り変えちゃうぐらいのことをした方が面白いと思わないかしら」

 

「すまん、お前の言っていることの意味がわからん」

 

「この世界が面白くないから面白い世界を創るのよ」

 

ジーザス。そりゃなんでもできるっていうぐらいだから新世界の神になれてもおかしくないが、お前は空想上の女神様がどれだけ崇高なる存在か理解しているのか。

 

 

「そんなに世界を変えたいとか言うんだったら政治家にでもなればいいだろ。お前のそのやる気を日本の未来のために使ってやれ」

 

「あたしがやりたいのは政治じゃないわよ」

 

知るか。無駄に頭はいいんだから目指してみたらいいと思うんだがな。

またある時は俺の好きな四字熟語は何か、なんて質問をされた。

 

 

「ちなみにあたしは陰徳陽報ね。努力は報われるものだし、そうあるべきなのよ」

 

こいつにしてはえらくまともな意見だったのでリアクションに困ってしまう。

ただ、彼女の努力の行きつく先が奇行なのが嘆かわしい限りである。

 

 

「そうかい」

 

「で、あんたは?」

 

「塞翁之馬だな」

 

「普通ね」

 

と、俺は彼女との会話の度に、まるで駄目出しのようなコメントを貰い続けていた。

そんな日々も文字通りの終焉を迎えた。すなわち、卒業式である。

やたらに長ったらしい式がようやっと終わり、最後のホームルームもつつがなく終了。

俺は部活の顧問や後輩にあいさつしてから帰ろうと思い、さっさと廊下に出ていくと。

 

 

「待ちなさい」

 

何だ、と後ろを振り向くとあの女子が俺を呼び止めてたらしい。

いつも通りの愛想の欠片も感じられない、そんな表情だった。

 

 

「……どうした」

 

「あの時の事よ。ほら、三年前の七夕の……」

 

まだその件で俺に何かあるのだろうか。

今更俺が出頭しに行ってもどうしようもないと思うのだが。

 

 

「感謝の言葉がまだだったでしょ。礼を言うわ、手伝ってくれてありがと」

 

「何を言ってるんだかな。オレとしちゃあ感謝はいいからよ、なんだってあんなことをしでかしたのかが知りたいぜ」

 

「言っても無駄よ」

 

「気が向いたら教えてくれるんじゃあなかったのか?」

 

「ええ。"向いたら"ね」

 

なるほど。ついぞ気は向かなかったというわけか。

ま、普通の人間の俺が立ち入れる領域ではないさ。

彼女は相変わらずの毅然とした態度で。

 

 

「ねえ、あんたの名前なんて読むの?」

 

これには少しばかりの精神的ショックを受けてしまったが、相手が相手なだけにしょうがない。

会話をしていようが彼女にとって普通の人間の名前など覚える価値がなかったのだろう。

俺は渋々名乗りを上げることにした。

 

 

「ふーん。……うん、覚えたわ、ばっちり。暫くは忘れないと思うわ、今年も手伝ってもらうつもりだしね」

 

手伝ってもらうというのはもしかしなくても件の奇妙な地上絵のことに違いない。

しかしどうするつもりだってんだ。深夜に校庭に忍び込むための作戦もそうだが俺はお前の連絡先を知らない。

 

 

「何よりな、お前に前科があるだけに真っ先にお前が疑われるだろうぜ」

 

「いいわよ。べつに隠し通すつもりはないし」

 

「下手すりゃあ停学もんだぞ」

 

「退学になんなきゃ問題ないでしょ。いいから七夕の夜、あんたも洸陽園学院に来なさいよ」

 

正気か。俺には正気には思えないんだがどうだろう。

彼女は言うだけ言うときびすを返し始めて。

 

 

「またね。……あんたの事、好きじゃないけど嫌いじゃないわ」

 

よくわからん台詞を別れ文句として俺の前から失せていった。

少し先のことを考えると溜息の一つでも吐きたくなるが、今はとっとと移動するとしよう――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……率直な感想を申し上げますと、これは恋愛小説ではありませんね」

 

プリントアウトした拙作を読了してからの古泉の第一声がこれだ。

彼は見たくもないニヤケ面を俺に向けると。

 

 

「自慢話ではありませんか。可愛い女の子と映画館に出かけた、客観的な解釈としましてはデートといったところでしょうか」

 

「主観的な解釈ならどうだってんだよ」

 

「同じですよ。僕には経験のないことです」

 

デートでもなんでもないし、こいつの華のない過去など知りたくもないのでどうでもいい。

俺が書いたものの概要を端的に説明するとすれば、愚妹の友達が無類のスプラッタ好きで、PG-12の制限があるから保護者がわりに俺が同伴していったという高校入学前の春休みの某日の話である。

もちろん、体裁はフィクションさ。

 

 

「こちらは涼宮さんに見せましたか?」

 

「いいや。今しがた書き終えたばかりだからな」

 

ハルヒは機関誌作成にあたって各方面へと協力を仰ぐために校内中を奔走しており現在部室にはいない。

長門は真っ先に自分の仕事を終えてしまっていてお気楽ムードでいつも通りの読書、朝比奈はハルヒに多多注文を受けた末に漫研に出向いてイラストの勉強なんかをしているらしい。

で、この野郎は未だに自分の作品を書き終っていないにも関わらず俺にちょっかいを出しているというわけだ。

 

 

「残った僕の仕事は涼宮さんの添削で指摘された部分の修正だけですからね

 

「そうかい。その理屈でいくとオレは山のように修正させられる気がしてならねえぜ」

 

「どうでしょうかね。僕には涼宮さんがあなたの作品をあっさり没にするようには思えませんが」

 

「まさか」

 

悪いが俺はあいつが常日頃から求めているようなエンターテイメント性とは皆無な人種である。

苦肉の策として記憶の片隅から引きずり出せたのが恋愛のれの字もないような体験談なんだからな。

オールフィクションとして作品をゼロから書き上げる、なんてことは俺にできやしない。

 

 

「餅は餅屋、だ。オレにゃあ資源の無駄遣いとしていたずらに紙を印刷することぐらいしかできねえさ」

 

どうしても面白い作品が読みたいのなら他をあたってくれ。

確か俺のクラスにいかにも文学少年みたいに毎日空き時間に読書している眼つきの悪い男子生徒がいたはずだ。

いざという時は彼にアウトソーシングしちまえばいいだろうよ。

すると古泉は聞きたくもない持論を聞かせてくれた。

 

 

「涼宮さんはあなたに恋愛小説を書いて欲しい、と願ったからこうなったのですよ」

 

「横暴だ。あいつがオレを作家か何かと勘違いしてるってか」

 

「いえ、単純にあなたの過去に興味があるのでしょうね。あなたが恋愛小説ではなく恋愛体験談を書くことを彼女は期待しているというわけです」

 

かくしてご期待通りに俺が書いている、とでもいうのか。そこまできたら精神操作じゃないか。

もうハルヒ的超自然能力について語るのは不毛以外の何物でもないと思うのだが。

 

 

「いずれにせよあなたが書き上げられた文章ですから、自信を持って涼宮さんに提出すればいいだけのことですよ」

 

はたしてこの男の中で俺はどのような存在なのだろうか、俺にはわかりたくもない。

俺は根拠のない自信というのを一番敬遠しているんだがな。

などと愚痴のひとつでも古泉にぶつけてやろうかと思うと彼はすっと自分の制服のポケットに手を入れて携帯電話を取り出した。

どうやら誰かしらからの連絡なようで。

 

 

「これは失敬、しばし席を外させてもらいます。我々の定時連絡みたいなものですよ」

 

彼が所属するうさんくさい『機関』なる組織のやりとりなのはその口ぶりから窺えた。

ともすればそそくさと古泉は部室から出て行ってしまい、後には眼鏡の文芸少女と俺が残された。

しかし定時連絡とは、今までそんなことあったっけか。俺のあずかり知らぬところでやってたのかね。

無言なのも空気がどんよりするだけなので俺は長門に世間話でもふっかけようと思ったが。

 

 

「……」

 

ばたむ、と彼女は読んでいたSFモノらしいハードカバーを閉じるや否や本を手に持ちすくっと立ち上がって移動し始めた。

向かう先はもしかしなくても部室の扉方向である。

 

 

「お前も定時連絡とやらか?」

 

「……」

 

立ち止まり、ゆっくりと視線をこちらに数秒間向けたが口は動かさずにまた前へ向き直ると、彼女も部室を去ってしまった。

とうとう俺だけが取り残されてしまったぞ。誰か来ないのか。

俺は口さみしいので渋々置かれているカセットコンロを付け、やかんに火をかけて粗茶でも自作自飲することにした。

三月ともなれば暖かくこそないが、もう電気ストーブはお役御免だ。

しかしながら春と呼べるほどの陽気でもないし、体の芯を温めるには熱いお茶と相場が決まっている。

さて茶葉はどれを使えばいいのやらと棚を物色し始めるとバァンと勢いよく扉が押し開けられ。

 

 

「ん、何やってんのあんた。まさかあんたがお茶を淹れるつもりなの? 馬鹿な真似はよしなさいよ」

 

編集長の仕事ってなんなんだろうと少しは疑問を持ってほしい編集長の腕章を付けたハルヒがやってきた。

何も俺だってマズい茶を飲みたくてやっているわけではない。

ま、いいタイミングなので茶を中断して俺は長机に置かれている原稿用紙を指さしながら。

 

 

「ほいよ、とりあえず書いてやったぜ」

 

「もう、何日かかってんのよ」

 

ハルヒは猫じゃらしをぱしっと叩く猫の如き勢いで机の原稿一式をかっさらっていくと、団長席についてさっそく読みふけりはじめた。

で、現代文のなんぞやも理解していない俺が書いた駄作をひとしきり読み終えると。

 

 

「……んー。訊きたいことはいくつかあるんだけど、他になかったの?」

 

「何がだ」

 

「ネタよネタ。山なしオチなしなのは目をつむってやってもいいけどね、これに出てくる女の子とあんたの関係性がはっきりしてないわ」

 

はっきりさせる必要がどこにある。その物語はフィクションであって実在する人物、団体、事件、エトセトラの固有名詞やら事象やらとは一切合財の無縁無関係な産物だ。

つまり嘘八百で、どっかで誰かと似た特徴の人物が出てきたとしてもそれは赤の他人でたまたまの偶然なのだ。

その旨をハルヒに述べてやるとハルヒは呆れた笑みを浮かべ。

 

 

「はあ? あんたに架空の小説なんて書けるわけないじゃないの」

 

「そうとも限らんよ」

 

「嘘ね」

 

何故そう言い切れるのか、根拠を出せ根拠を。

俺の汗は嘘の味はしないからな。

 

 

「じゃこの主人公があんたって体で訊くわ、この女の子とはどこで知り合ったの?」

 

まるで尋問ではないか。創作の登場人物に対してどこで知り合った、なんて本編の枠の外の話をされても困る。

そりゃ確かに誰しも最初は一人だが、そのコミュニティの輪の広がりをいちいち描写していてはキリがないというものだ。

人の一生ってのは文章に落とし込めるほど単純なものじゃないのさ。

 

 

「ふーん。それにしても、うん、デートにスプラッタのホラー映画なんて信じらんないわね。あんたのセンスを疑っちゃう」

 

「オレは品性まで売った覚えはねえ。読んだらわかるが主人公は女の子に誘われて渋々映画を観に行ったんだからな」

 

「だいたいね、デートに映画なんてのはあたしからしたら下策もいいとこなの。いいとこがアクションモノかしら、ラブロマンスなんて最悪、気まずくなるだけよ」

 

古泉といいどうしてデートという話で解釈するんだこいつらは。

いや、恋愛小説の皮を被るのならそれでよいのだろうが。

と、一通りの文句らしい文句を述べてからハルヒはがらっと顔色を変えて。

 

 

「ところでこれは別件で訊きたいんだけど」

 

奇妙な雰囲気であった。ハルヒが上から来るようでもあり、下から来るような、そんな感覚に俺は陥った。

俺は若干身構えて質問を待ったが、聞かれるだけ野暮のような質問であった。

 

 

「あんたはさ、結局あたしをどうして好きになったわけ?」

 

ううむ。これは中学時代の俺でもいまいち答えにくい質問である。

恋に落ちるのは一瞬、なんてよく言うが俺の場合は気が付いたら好意を抱いていたわけだ。

本当に何かきっかけがあったのかもわからないが、結論として一目惚れで俺の中では終着している。

が、こいつが聞きたいのはもっと掘り下げた部分の話で、要するに自分のどこが好かれているのかを知りたいらしい。

俺は易々と「全部だ」なんて台詞を吐けるような人種ではない。それが、問題だ。

だが、実のところ今の俺はそれに対する答えを持ち合わせている。

 

 

「笑顔だ」

 

俺が初めて意識して見たハルヒの笑顔は、あまり良い笑顔ではなかったはずだ。

というのも校庭落書き事件の翌日の、自白した際に彼女が見せたどこか邪悪な笑みだったからだ。

しかし、確かにあの時俺は彼女を意識してしまった。間違いなく俺を見てくれてたのだから。

つまるところ笑顔こそが涼宮ハルヒの魅力の代表的なものだと俺は考えている。

そのような裏話はもちろん言えないが、俺の一言はそれなりに受け止められたようで。

 

 

「……人の顔をジロジロ見てたってわけ?」

 

「そりゃあ見とれちまってたんだろうよ」

 

「よくもまあ歯が浮くような台詞を言えるのね。このミヨキチって女の子にも言ってるのかしら」

 

なんて、口先では言っているがハルヒも満更ではなさそうなのはすぐにわかった。

嘘をついたり隠し事が得意ってタイプではないのだ、こいつはな。

もっとも嘘をつく必要性を彼女自身感じていないようにも思えるが。

 

 

「ふふん、これは念入りに調べる必要がありそうね。あんたについて」

 

などと不気味ともとれる発言をしながらにじり寄ってくるハルヒ。

さて、異端者ども。今回ばかりは邪魔しに来ても文句は言わないぜ。

もちろん、来なくても構わんが。

 

 

 


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