空の碧は全てを呑みこみ、それでも運命の歯車は止まらない   作:白山羊クーエン

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チェイン

 

 

 

 土に返る風船が青空を彩る中、大陸が誇る貿易都市は鮮やかな活気に満ちている。

 州外からの旅行客数が年内最高を記録してまるで人口を倍にしたかのようなこの街では、しかしその裏で確実によろしくない慌しさを感じている機関も存在していた。トラブル増加は否めないのだ。

 アルカンシェルの新作披露と市内を巡るパレードが今回の記念祭の最大の見世物であるのは確実だが、しかしパレードはまだ先、観劇も室内で行われる為にそこまで他所に迷惑をかけてはいない。これは純粋に街のキャパシティに対して多すぎる人の数こそが最大にして唯一の原因であると言えよう。

 言うまでもない、現在最も忙しいのは警察と遊撃士協会である。

 

 クロスベル創立記念祭がマクダエル市長の一声のもと開催され、初日に当たる日では特務支援課は最初にして最後の休暇を与えられていた。一大イベントが集中しないからこそ初日に与えられたということを理解していた四人はそれぞれ思い思いの場所でそれを満喫した。

 中でもロイドはイリアの友人であることからチケットをもらっていたセシルに連れられて仲間達より先にアルカンシェルの新作を観て感激。なるほど熱狂的なファンがいるのも頷けると納得の心地である。

 しかしその後の予定を考えていたセシルと急遽別れることになり、途方に暮れていた。だがそんな彼を見つけたのが受付のフラン・シーカー。彼女は彼女で同日休暇の姉ノエルと共に回る予定がそのノエルの休暇が一日延びたことで破算、仕方なく一人でいたところをちょうど発見したのである。

 そんなこんなでフランとの簡易デートへと進み、夕食をセシルと過ごしたロイドはそうして一日を終えた。

 

 つまりはクロスベル創立記念祭二日目、この日から特務支援課の祭りが始まったのである。

 

 

 

 

 

 

 * * *

 

 

 

 

 

 

 支援要請をこなす中、それは緊急の要件として飛び込んできた。

 ウルスラ病院の医師が行方不明、至急病院までという緊迫した内容に支援課の四人は急いでバスに乗り込む。事故か事件か、憶測が憶測を呼び、しかし結局は行ってみなければわからないというゴールに行き着く。念力でバスが早くなるのなら今回のバスは四人分の想念で半分の時間で着いたことだろう。こんな時、専用の導力車があればもどかしい思いをすることもない。少しずつ信用を得ているとはいえ、支給されるにはまだ時間がかかるようだ。

 当然の如く時間通りについたバスを大急ぎで降り受付に話を聞く。

 

「仕事を放り出して出かけてしまったので連れ戻してください」

 

 果たしてその真相は、医師というか社会人としてどうなのか、という間抜けな現実だった。その消えた医師は薬学担当のヨアヒム・ギュンター、魔獣事件の被害者であったリットン研修医の上司である。

 ロイドは脳内で合点が行き、すぐに踵を返した。

「何かわかったの、ロイド?」

「あぁ、ヨアヒム先生は釣公師団のメンバーで、今日はウルスラ間道の浅瀬で釣りの大会が開かれている。この二点さえ知っていればすぐだ」

「なるほど、その先生はそれに参加しているってわけだ」

「行きましょう、その浅瀬は確かバスの停留所が近くにあったはずです」

 そうして四人はとんぼ返りの形でバスに乗り込み、その場所でヨアヒム医師を発見する。優秀な医師だと評判である彼は口もうまく見事に連れ戻すまでの間で楽しまれてしまったが、とにかくも無事に行方不明の医師を病院に戻すことに成功した四人は、人の溢れかえるクロスベル市に帰り着いた。

 

 

 そしてビルに戻る際、中央広場で一人歩く女性を発見する。白いニット帽とブラウスを着た彼女にエリィが声をかけた。

「あら、ノエルさん」

「あ、みなさん」

 それは私服のノエル・シーカーである。彼女は今日が休日らしく、しかし当てもなく彷徨っていたらしい。

「本当は昨日フランと一緒に回るはずだったんですけど……」

「あぁ、確かそう言ってたっけ」

 ロイドは昨日のフランの愚痴を思い出して呟き、それに耳ざとく反応したのはティオ・プラトー。

「ロイドさん、昨日はフランさんと会ったんですか?」

「ん? ああ、セシル姉がイリアさんと会うって別れて、その時偶然会ってさ」

「何ぃ? ロイドお前、フランちゃんとデートしてたってのか?」

 ランディが騒ぎ立て、エリィの目が冷たくなる。しかしそれ以上に過剰反応したのはノエルだ。

 彼女は普段の様子からは想像できないほどに慌てふためき、あろうことかテンションを急落させたエリィが宥めるほどであった。妹が姉を溺愛しているように、姉も妹を溺愛しているようである。そんなシーカー姉妹の仲の良さに自然と笑みが零れる四人だった。

 

 仕事中とはいえ、暇だと言うノエルを分室ビルに呼ぶことくらいはできる。話の流れでそう決まった矢先、フランからの通信で港湾区に向かうことになった。

 旧市街の不良が何かやらかしたようですぐに向かう必要がある。

 そのままの流れでノエルまでもを引き連れて港湾区に向かった特務支援課は、そうしてそれに参加することになった。

 

 

 

 ***

 

 

 

 依頼も多く忙しいが、それ故に充実している。エステル・ブライトは満足感を伴う疲労を心地良く思いながら相棒であるヨシュア・ブライトを待っていた。

 行政区の噴水前、ベンチで休憩の一時。案の定と言うかヨシュアはすぐ傍の露店で飲み物を購入すべく席を立っている。ちなみにじゃんけんの結果であり、ヨシュアは何故か彼女とは分が悪かった。

「女王聖誕祭みたいね、これ」

 彼女の故郷であるリベール王国の一大イベントと言えば、王都グランセルで行われる女王聖誕祭に他ならない。彼女もそれを経験しているのでこの喧騒で思い出に浸ることができた。

 

 思い出すのは正遊撃士になるために訪れた最後の街、グランセル。そこでは王国軍情報部の陰謀やら武術大会やら様々な過去がある。

 未熟な自分を痛感させられるが、同時にだからこそ今があると強く思える。本当の気持ちに気づいたその時に味わった初めての味とその後の絶望、それなくして今のエステルはないのである。

「む」

 そこまで思い出して彼女は照れくさくなるかと思いきや不満が顔に表れる。すると狙ったかのように青年が戻ってきた。

「おまたせ……って何さエステル、そんな変な顔して」

「ちょっとー、女の子に向かって変な顔とは何よう」

「じゃあそんな顔しないでよ。なに、その『今思えばいい思い出だけどやっぱりあの時のことは許せないかな、というかそれ自体は全く良くなくてむしろ悲しくて悔しい思い出になってない?』みたいな顔は」

 見事にエステル百面相を再現するヨシュアに、正しくそれよと人差し指を立てたエステル。そしてそこに親指を足し、その両方で以ってヨシュアの頬をつねった。

「なーんか思い出したらムカついてきたんですけどー」

「いや、やめてよエステル……」

 それを出されるとヨシュアとしては何も反論できない。故に彼は彼女にされるがまま、そしてそれが楽しいのかエステルは頬を引っ張ってはカラカラと笑う。

 人通りが少ない行政区でもこの期間中は人も多い、そして二人のやりとりを見たそんな方々の思いは一つだけだった。

「バカップル……じゃなかった! あの、遊撃士の方ですよねっ!」

 駆け寄ってきたのは十代半ばの少女である。二人が何事かと思っていると、少女は港湾区で不良が暴れていると教えてくれた。

 二人は頷きあい、飲み物を飲み干す。少女が手を差し出してきたのでありがたくゴミを託し、二人は港湾区へと駆け出した。

 

 ――そして二人は参加することになった。

 

 

 

 * * *

 

 

 

「第一回『旧市街チキチキバトルレーッス』! 司会進行は私クロスベルタイムズ記者グレイス・リンがお送りします! 解説は警備隊員若手のホープ、ノエル・シーカー曹長です! よろしくお願いします!」

「は、はぁ……」

「さてノエルさん、今回は警察・遊撃士・不良という正にドリームマッチな展開になりましたが、ノエルさんも警備隊員として参加したかったんじゃないですか?」

「えぇっ!? む、無理ですこんなの。というか解説も無理なんですけど……」

「ダメですダメダメっ、ここで私たちが盛り下げてしまってはレースに支障を来たしてしまいます! こうなっては一蓮托生、背水の陣で望みましょうっ!」

「まるで被害者のように……貴女は自分から突っ込んだんじゃないですか……」

 はぁ、とため息を一つ。ノエルはいつの間にか建物二階に移動していた自分に呆れつつ眼下を眺めた。

 そこには不良チームのワジ・ヘミスフィアとヴァルド・ヴァレス、警察チームのロイド・バニングスとランディ・オルランド、そして遊撃士チームのエステル・ブライトとヨシュア・ブライトがいる。観客は旧市街の面々と港湾区の野次馬たち、そしてエリィとティオである。

 

 どうしてこんなことになったんだろう……

 

 ノエルは過去に思いを馳せて心の内でぼやいた。

 

 

 

 

 IBC前の坂付近でサーベルバイパーとテスタメンツの面々は一対一の試合を行っていた。両者の言葉を聞くに、いつもの険悪な雰囲気はなく単にお祭り状態なだけであった。

 それでも人の溢れる港湾区、それは迷惑極まりない。どうにかその場を収めようとした特務支援課だが、そこへ新たに遊撃士二人が現れる。

 その新顔をヴァルドは知らなかったのか、威圧たっぷりにその一人――エステル・ブライトに掴みかかろうとして、見事に背負い投げを喰らった。呆然としたヴァルドだが、起き上がった時にはその表情は凶暴性に満ち溢れていた。

 売り言葉に買い言葉、もともと活発な性格のエステルはそれに応じ、ストッパー役のヨシュアもエステルに対する敵意に不快感を覚えて止めようとしない。そこに面白がったワジが参入して一気に激化するいざこざに歯止めをかけるべくランディが一つの提案をした。それが今より始まる競争である。

 

「ルール説明です。旧市街の三つの場所にスイッチを設置しました。それを制覇してスタート地点に戻ってくれば一周とカウント、それを三周してもらいます。各周三つのスイッチを押し、最も速く戻ってきたチームの勝利です。レース中の衝突云々はよほど酷くない限りは許容範囲内となりますので、各チームは妨害等に留意してください」

 スイッチの場所はイグニス前とその一本隣の行き止まり、そしてトリニティ前の行き止まりとなっていて、スイッチを押した後に必ず道を戻ることになる。そこが一番のポイントであり、おそらく最も衝突の多い場所だろう。

 スタート地点は交換屋前、スタート順はコイントスで平等に決めた。5秒間隔でスタートすることになる。

 

 ストレッチを行っているロイドの肩に手を回し、今回の発案者であるランディが囁く。

「今回、俺たちが不利なのはわかってるな」

 一番手のワジ・ヴァルドチームは旧市街を縄張りとしているので地形の利を持っている。そして三番手のエステル・ヨシュアの遊撃士コンビは能力で抜きん出ている。特にメリットもなく、また二番手なので双方から妨害を受けやすい彼らは不運である。

「作戦はどうなんだ? ランディが提案したんだからポイントもわかっているんじゃないか?」

「そうだな、結局のところ最後に抜けばいいんだ。つまり最終で後方からの妨害を二チームまとめて食らわせればいい」

「それまでは様子見ってことか」

「だが実際どこが速いかとなるとエステルちゃんたちだ、あのチームが独走になるのは防がないとな」

 ロイドをため息を吐き、

「つまり大変だってことだろ……」

「ま、騒ぎは収まるんだからいいじゃねぇか!」

 ランディはニヤリと笑った。

 

 

「さぁ、いよいよ始まりますね! えーちなみに今回の原因であるヴァルド君とエステルちゃんの口論についてはエステルちゃんが謎のタイミングでの謝罪を述べたことで終了しています。もうレースの必要は厳密にはありませんが、せっかくなので楽しくいきましょう!」

「……ついでに私がここにいる理由も教えてもらってもいいですか?」

「私の相棒のレインズ君はカメラなので、その代わりというのが本音です!」

「…………」

「それではいきましょう! エリィちゃんティオちゃんよろしくぅ!」

 ノリノリな実況に押され気味な解説とスターターの二人だが、その二人は顔を見合わせて気持ちを分かち合った。

「3、2、1……0!」

 ティオの号令にエリィが空砲で応え、レースがスタートする。

 

 

「さぁ始まりました! 第一走者のワジ・ヴァルドペア、第一チェックポイントを通過し去っていきます。あ、左回りなのでトリニティ前が第一チェックポイントですよ! そして第二走者ロイド・ランディペアもスタート、二人を追いかけます! そして期待のエステル・ヨシュアペアもスタート! 白熱したレース展開が予想されます! 解説のノエル曹長、どう見ますか?」

「そうですね、こういう状況では速い方がフォローに回ったほうがミスをカバーしやすくなりますのでまずその点を理解しているか、ということが重要だと思います。つまり横一列でなく縦一列に走ることですね」

「そして速い方が後ろ、ということでしょうか?」

「ええ、そうすれば前よりも妨害への対処時間が増えますから。しかし同時に前衛の方にも状況判断能力が問われます。私は警察ペアしか知りませんが、いい形で走っていますね」

「なるほど、勉強になります。おおっと早速旧市街ペアと警察ペアが接触していますね、ヴァルド選手がドラム缶を掲げています。投げるつもりですね!」

「ですがロイドさんの状況判断は正確ですよ、トップスピードでそれを飛び越えました。バトルですね」

「ワジ・ヴァルドペアとロイド・ランディペアのガチンコ対決です! 武力はどちらが上なのか注目です!」

 

 

 ワジとヴァルドはいがみ合っているが互いを認めている節がある。どちらも同等の戦闘能力であり、ここでもたついていると遊撃士ペアに漁夫の利を得られかねない。

「二対二!」

 二番目のチェックポイント前、ロイドが叫びランディは加速、ロイドに並んで突進する。ワジとヴァルドもそれぞれ身構え迎撃に入った。

 瞬間、ロイドとランディは離れるように方向を変え挟撃にシフトする。ワジとヴァルドはそれぞれ身体の向きを変えて背中合わせになった。

「おい邪魔だ!」

「そっちこそ邪魔――」

 ぶつかり合う背中に思わずと言った風に罵声が口から飛び出し気が削がれる。そしてその二人に対してロイドとランディはそれぞれ一撃を放った。

 ワジとヴァルドはそれぞれ防ぐが、その攻撃は偶然体重を支えあうようになっていた二人をずらすように放たれている。衝撃で後ろに下がる身体はしかし支えをなくしてそれぞれ上体を仰がせ体勢を崩した。

「十分だ!」

「アイサー!」

 ランディがスイッチを叩き、即座に離脱する。行き止まりの通路を抜けたところで遊撃士ペアとすれ違った。

「――――」

「――――」

 視線が交錯するが、すぐに二人の視線は旧市街ペアへと移る。ロイドとランディは第三のチェックポイントに向けて走り出した。

 

 

「警察ペアが旧市街ペアを出し抜いてトップに躍り出ました! 遊撃士ペアもそのお零れをもらって二位、旧市街ペアの陥落です!」

「しかし予想以上に速いですね、遊撃士ペア。これは二週目最初で追いつきそうですよ」

「曹長の解説どおりだとヨシュア選手の方が速いみたいですね、しかしエステル選手も足が速い! やはり流石の遊撃士ということでしょうか!」

「身体の使い方が異常です、重心移動に全く無駄がないからこそ反動も少なく、いえその反動すら利用して減速を最小に留めている。私も見習いたいです」

「現役警備隊員がそこまで言うとは……クロスベルの遊撃士は化け物か!」

「追いつきましたね、警察ペアはどう切り抜けるんでしょうか……」

 

 

 トリニティ前でランディが足を止めて振り返った。その眼前には二人の遊撃士が迫っている。

「ランディ!」

 スイッチを押したロイドも振り返って身構えた。トップスピードのエステルとヨシュアが飛び込んでくる。

「一人だ!」

 ロイドが叫び、ランディと共に迎撃する。

 二人のコンビネーションは遥か高みにある、そんな相手に二対二の状況は望ましくない。一人ひとりの力量も上だが、それ以上に芽がない故の苦肉の策だった。

「行くわよっ!」

 エステルが宣言し、同時にその一歩をより一層力強く踏みしめた。

 来るであろう突撃に身を固めたランディだが、すぐに失策に気づく。高速の前進を間近に控えた彼女よりも、その後方の彼のが速いのだ。

「ぐぅ!」

「なっ!?」

 エステルが来るより先に初撃が入る。身を低くし一気に加速したヨシュアが二人を通り抜けたのだ。

 反応すらできなかった攻撃だが、しかし身体にダメージはない。それは偶然ではなくヨシュアが武器に当てただけなのである。

 

 しかし彼にとってはそれで十分、その次に繰り出される相棒の攻撃を確実なものにしたかっただけなのだ。

「はぁぁぁぁああああ!」

 ランディとロイドの身体に刺突連撃が繰り出され、それを二人は防ぎきれない。全身に走る衝撃に硬直した体はそのまま後方の壁にまで吹き飛ばされる。

「ごめんねー!」

 叩き付けたエステルは息を切らさずに走り去っていく。二人は身体を起こして追いかけようとし、

「うらぁああ!」

 ヴァルドの体当たりで地に倒れ伏した。ワジがチェックポイントを叩く。

「悪いね、そのまま寝てなよ」

 旧市街の二人はそのまま遊撃士へと追いすがっていく。連続の攻撃は痛みを相乗に感じさせる。体勢の崩れている間のヴァルドの奇襲は流石に辛い。

「くそっ!」

 ロイドが悪態を吐き、なんとかしようと走り出そうとする。

「――くくくははは」

「ランディ?」

「あああァァァアアアッ!! いいねぇ、コレはこうでなきゃ面白くねぇ!!」

 ――そこに赤い死神が現れた。気炎を上げて歪に嗤うランディは見たことがないほどの感情をぎらつかせている。

 それは哀しく、狂おしいほどの激情。ロイドはそれをただ見つめ――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

“――――所詮、血塗られた道か……”

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え――」

 気づけば、その肩に手を置いていた。自分の行動に驚いたロイドが声を上げ、それを受けたランディが目を点にする。

 少しの沈黙、しかし再び状態を戻したランディが叫んだ。

「追うぞ!」

 

 レースは終盤へと加速する。

 

 

 


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