転生したけど普通に生きたい!!……え?ダメ?   作:紫蒼慧悟

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なんかこっちが進むよ…
ちゃんと他のも書いているよ?
今回のはちょっと他作品キャラという名のオリキャラが出てしまった。
まあ、大丈夫でしょ(白目


このゲーム楽勝だから!!!

「おっらぁぁぁ!!この愚弟がぁぁぁぁ!!!」

俺の蹴りによって一夏の部屋の扉が嫌な音を立てて開く。

階下からは姉さんのため息が聞こえた気がするがまずはスルー。

「いきなりなんだよ、四季。

 あ、後で直しておけよ」

「あ、はい」

我が家の生活が保っているのは単に一夏のおかげなのであまり逆らえない。

という訳で、扉を直すのは後回し。

後でちゃんと直しておくよ?

そのまま逃げたりなんかしないよ?

「俺の秘蔵の荷物をどうした!?」

一夏はこっちを見ずに問題集をやり続けながら淡々と答える。

「ああ、あのエロ本なら捨てたぞ……千冬姉が」

姉さんに見つかったらアウトなのを忘れていた。

「なんで隠しておいてくれなかったんだよ!?

 お前も立派な思春期の男子中学生だろう!?」

「四季みたいに欲望に忠実に動いたら逮捕されるわ!!」

何を失礼な…

「証拠はあるのか?」

言ったあとに気づいた…

小学生か、俺は…

「四季…」

「なんだよ?」

「五月蝿い。勉強の邪魔」

「はい。御免なさい」

完全に言い返せない。

まあ、エロ本をこっちに送った俺が悪かったのか?

でも、ラボに持って帰ると束姉に処分された挙句にヤンデレ走りで解剖しに来るからなぁ…

はあ、俺の30万が…

あのエロ本高かったんだよなぁ…

え?他の二人?

俺たちのやり取りを見ながら時が止まってたよ…

取り敢えずそのまま放置して一夏は勉強に戻る。

俺は暇なので一夏が勉強している姿をしばらく眺めた後、一夏の教科書を何冊か借りて流し読みする。

生まれつき忘れることができない俺には勉強なんてものは無意味だが、中学に行かなきゃいけないので必要な作業になる。

まずは今日のテストだった国語と社会の教科書をパラパラと流し読み、その間10秒…

「よし、覚えた」

「「はえーよ!?」」

3人に一斉に突っ込まれて流石に驚いた。

「相変わらず速いな…」

一夏は呆れて…

「嘘だろ…?」

大きいのは現実から目を背け…

「嘘つくんじゃないわよ!!」

小さいのはこっちに指を向けてギャーギャー騒いでいる。

取り敢えず、プラマイゼロは無視

「あ、一夏そこの途中式間違ってる」

「え、どこ?」

「ここ」

「あ、ホントだ」

一夏のノートの訂正箇所を指差すと一夏はその部分を消しゴムで消して正しい途中式に直す。

現在進行系で復習中なのは数学。

英語と理科はこの後らしい。

そして、今は使わないらしいので一夏の英語と理科の教科書を借りて、ループ。

「よし、覚えた。」

「「だから、はえーよ!!!!」」

ギャーギャー五月蝿い奴らだな…

「あ、それじゃあ四季…

 数学ってどの問題覚えてれば大丈夫なんだ?」

一夏よ、俺はバサ姉じゃないからそこまでわからんぞ?

「この公式を暗記して、この3つの問題の癖を覚えたらそれの応用をやれば70点はいけるんじゃない?」

取り敢えず答えるけど。

というか、中学生の問題って結構簡単だな。

小学校殆ど行ってないからちょっぴり不安だったんだが…

これなら楽勝っぽいな!!

体育以外は…

動くのは苦手ですしおすし

ベッドの上なら何時間でも動く自信はあるんだが…

「四季、エロいこと考えるな」

「なぜバレたし!?」

おかしい…ってほどでもないわ…

恋愛方面じゃなければ一夏は基本的に有能だった。

因みにプラマイゼロコンビは俺が教えた範囲を黙々と暗記している。

「よし、次は英語の範囲を…「やだよ、めんどい」……」

黙れよノッポ

俺はお前に対してよろしくつもりはねえ。

ミニマムに対してもだが…

「四季」

「15p~17pを丸暗記」

くっそ、プラマイゼロコンビめ…

一夏の有り難さに咽び泣くがいいわ!!

そんなこんなで俺には全くの無関係なテスト勉強が進んで行きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

4人が織斑家の2階でテスト勉強に勤しんでいる頃、1階では千冬が携帯で連絡を取っていた。

『はい。』

電話口から聞こえるのは千冬にとって親しみのある声だ。

「私だ」

千冬が手短に答えると、電話口からため息が漏れる

『いや、貴女の番号は登録してありますからそれはわかりますけど…』

呆れたような声に千冬は苦笑する。

「四季が帰ってきたので連絡ぐらいはしておこうと思ってな…」

電話口からの声は先程までより少し明るくなっているがそれを隠すつもりでぶっきらぼうに答える。

それに対しても千冬は苦笑する。

『そうですか。明日あたりにでも病院に連れてきてください。』

今すぐではなくていいのかと、聞こうとしたが千冬は止めた。

「ああ。」

『それだけですか?それだけなら切りますよ?

 昼休みとは言え医者はほぼ年中無休なんですから』

やはりな。と、千冬は心の中で笑う。

昔から変わらない友人に千冬は安堵する。

「相変わらずだな、アリサ」

『貴女と束ほどではありませんよ、千冬』

束と一緒にするなと言いたかったが、どうせ明日会うのだから明日言おうと思ったがやはり我慢はできなかった。

篠ノ之束(アレ)と一緒にされるのは我慢ならん。

「アレと一緒にするな」

『はいはい。それじゃ』

もっと文句を言ってやりたかったが既に電話口からは通話が終了したという意味の電子音が聞こえるだけだった。

 

 

 

 

 

 

 

テスト勉強を俺のおかげで乗り切った学生組に混じって現在ゲーム中。

ソフトは少し前に発売された『超ラノベ大戦Ⅲ』。

このソフトは簡単に言えばラノベキャラで行われるス○ブラみたいなものだ。

余談だが出版社の垣根を越えすぎてファンからお手紙が制作側に殺到して現在てんてこ舞いらしい。

だが、それにもめげずに今度は『超エロゲ大戦』を企画したらしい。

特定の作品は入っているが、ダウンロードしないと手に入らない作品があるのでネット環境が整ってないと全キャラ揃えられないという素敵仕様。

ダウンロードしても、その作品のシナリオを進めないと初期キャラしか使えないというきちんとやり込み要素も入っている。

フリー大戦モードだと今まで手に入れたキャラを使っての大戦が可能。

シナリオモードでは選択した作品のシナリオしかできないが、

5作品以上クリアすると、カオスモードが解放される。

カオスモードでは今まで開放した作品全てのシナリオをランダムで選択されてシナリオが構成されるというモードだ。

なので最初からラスボス戦というのもありえる、名前通りの混沌仕様だ。

今日は丁度4人いるので普通にフリー大戦モードだ。

「俺はこいつだな」

『マズハソノゲンソウヲブチコロス!!』

最初にキャラを選んだのは一夏。

自分と同じ一級フラグ建築士を選んでいる。

「私はコイツよ!!」

『ピナアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!』

次に選んだのはミニマム。

一夏と同じく自分にいろんな意味で似ている竜使いを選んでいた。

ロリ、ツインテ、ひんぬーの三拍子。

というより制作陣、何故そのセリフを選んだ!?

「俺はやっぱりコイツだな」

『ウッキィィィィィィィイイイイイ!!!!』

その次はノッポ。

自分と似たような声の二代目孫悟空を選んでいた。

そういえばそいつって原作でほとんど活躍してなくね?

残るは俺だけ。

正直キャラが結構解放されてるので迷う。

白髪のロリコンにすべきか、おっぱい好きのハーレム王にすべきか、閃光の抜刀妻にするかで迷う。

いや、ここは敢えて…

『マダゲンエキ、ゲンエキデスノヨ!!』

やっぱ、人狼女王だな。

ネイトの上位互換みたいなもんだし…

「あ、それ超扱いづらいぞ?」

「こりゃ、早めに決着がつきそうだな」

「勝ったな…」

上から順に一夏、ノッポ、ミニマムだ。

「操作法と癖は既に知っているから」

「「まじで!?」」

そう、俺がこのゲームをやってないと思ったか?

否!!断じて否!!

既に人狼女王の操作は完璧なのさ!!

それにこういうピーキーなキャラは操作を覚えて、癖を理解していればかなり使えるキャラになる。

『バトル…スタート!!』

テレビ画面から試合開始のゴングが鳴る。

「ていっ!!」

『ウワアアアア!!』

『ピナアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!』

『ウッキイイイイイイイイイイイイイイ!!』

「「瞬殺かよ!?」」

それぞれのキャラが画面外へ消えていく。

「さあ、ゲームを始めよう…」

俺のニヤついた笑みと言葉に絶句する3人。

「「オ、オワタ…」」

3人の言葉通り一撃も喰らわずに終わった。




人狼女王マジパネェ…
因みに他作品キャラという名のオリキャラがすぐにバレそう…

そういえばもうすぐ夏アニメか…
なんか今年はホモ枠が多くて腐女子が狂喜乱舞するとしと聞いたのだが、
そこらへんどうなんだろう…

取り敢えず難民キャンプがあればそれでいい。

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