ハリー・ポッター ~ほんとはただ寝たいだけ~   作:真暇 日間

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 活動報告で作品のこれからに関わるアンケート実施中です。ヤンデレ好きな人も嫌いな人も、一応見ておいた方がいいでしょう。締め切りは三時間後です。

 ただ、これだけは言わせてください。


 みんな、ヤンデレ好きすぎwwwwwwww




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 side エリー・ポッター

 

 食事が終わり、ダンブルドア先生からの話とムーディ先生の紹介が終わり、私達は久し振りにグリフィンドールの談話室へと歩を向ける。

 

「やあ、遅かったなポッター」

「婦人が落ちてたからもしかしてとは思ったけどやっぱり居たねマルフォイ」

「まあね。ハリーさんに校長が言っていた『公明正大な審査員』について聞いておきたくてね」

 

 マルフォイはそう言って面倒臭そうな空気を全身から発散させているハリーさんに視線を向けた。

 

「……教えてくれないかな?」

「……別に構わんが、手早く終わらせるためにノンブレスで一回しか言わないし質問も受け付けないからよく聞いとけよ」

 

 ハリーさんはそう言って、大きく息を吸って……話し始めた。

 

「校長の言う『公明正大な審査員』とは、古来より三大魔法学校対抗試合の選手を選んできた『炎のゴブレット』と呼ばれる道具だ。これに火が点されている間に代表になろうとする者は羊皮紙に自分の名を書いた上でその中に入れなければならない。入れた後はゴブレットが勝手に力量だけを見て最も強い者を各校一人だけ選び出してくれると言う、実に便利なようなそうでないような道具だな。なお、もしも選ばれた場合はその時点で魔法契約を交わした扱いとなるから辞退することはできない。辞退した場合は命が失われるが、俺の場合は魔法契約を一方的に破棄できるからそんなの関係無いがな。ちなみに言った通りに年齢も何もかもを考慮に入れず、ただ力の強い者を選ぶだけの道具だから実際に年齢制限をつけるのはまた別の手段だろう。恐らくは校長直々の『年齢線』だと思うが、実際にそうなるかどうかは知らん。抜ける方法として簡単なのは、名前の書かれた羊皮紙を紙飛行機にして年齢線を越えないようにして投げ入れるか、あるいは一時的に年を取るのがいいだろう。ちなみに俺は他人と自分の間で年齢のやり取りをする効果を持つ短刀を作ったから貸してほしけりゃ貸してやらんでもない。ただし十歳単位でしかやり取りできない上にそれより細かく制御しようとすると片方にもう片方の年齢のほぼ全てが流れ込んで若返った方は受精卵になってそこで死に、年を取った方は相手の年齢の分だけ歳を取るから気を付けた方がいいな。正直な話やらないのが一番だが、やろうと言うなら俺は止めない。俺も参加する予定だし、とりあえず記念に入れるだけ入れようと言う奴は言うといい。年齢のやり取りのために軽く刺す必要があるから少し痛いかもしれんが、そんなもの三大魔法学校対抗試合に参加して死ぬよりずっと痛くないから安心しろ。ついでに赤毛の双子がやろうとしている『老け薬』は外見を変えるだけだからまず間違いなく失敗するだろう。試してみても一向に構わないが起きたことは自己責任でな。それと、もしも俺が言った通りの内容じゃなくても俺は知らん。今までに行われた三大魔法学校対抗試合で予選に落ちた奴が突然現れた人の形をした炎の塊に『フゥハハハァー!貴様風情がこの三大魔法学校対抗試合に参加しようなど、無ゥ駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ァァァ!URYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY!!』ってされた事があるからもしかしたら今回もそうなるかもしれないとしても止めないから好きにしてくれ」

「そこまで脅されてなお行く勇者なんてマルフォイくらいしか居ませんよ!?」

「フォイ!? 僕がそんな危ないものに参加する訳が無いジャマイカ!」

「『勇者』なのに?」

「グレンジャー。勇気と蛮勇は違うんだ……君が教えてくれたことだろう?」

「冗談よ」

 

 マルフォイとハーマイオニーが夫婦漫才をしている間に話すべき事を話し終えたらしいハリーさんはさっさと寮の自分のベッドに行ってしまった。まあ、確かにこれでもうグリフィンドールには年齢制限に引っ掛かるのに三大魔法学校対抗試合に参加しようとする人なんていなくなってしまっただろうから別に構わないんだけどね。

 ……それにしても、ハリーさんは本当にいったいどこからそんな知識を得ているんだろうか? ハーマイオニーの知識の源は様々な本だけれど、ハリーさんの場合は……もしかしたら眠っている間にアカシックレコードにでも通じて情報を得ているのかもしれない。

 なんで私達に色々教えてくれないか、あるいは出鱈目なことを教えようとしたりするかは……例え通じていたとしても、そうして得た知識をどうするかはハリーさん次第だし……私がどうこう言えることじゃあない。

 

 ……正式に身内になったら教えてくれたりするんだろうか? 恋人……じゃあちょっと弱いかな。それなら……夫婦とか……あるいはペットとか奴隷とかならどうかな?

 ハリーさん(ご主人様)の不興を買えば、生きていくことができない。そんな関係なら、ハリーさんから色々と秘密なことも聞けたりするのかなぁ……?

 

 ……なんだかダメな気がする。やめておこう。ハリーさんって、きっと自分の全てを捧げて仕えている人が相手だろうが気に入らなかったら問答無用で切り捨てるだろうし、裏切る理由が無いからと言って裏切らない理由があるわけでもないって素の表情で言ってくるような人だし……ぶっちゃけかなりのド外道だし……。

 ……うん、ハリーさんの秘密は、ハリーさんが話したくなった時に自分から話してくれるまで聞かないようにしよう。じゃないと大変なことになっちゃう。

 

 

 

 

 

次回作は……?

  • 鬼滅の刃
  • 鋼の錬金術師
  • 金色のガッシュ
  • BLEACHの続き
  • 他の止まってるやつの続き

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