ハリー・ポッター ~ほんとはただ寝たいだけ~ 作:真暇 日間
クィディッチ・ワールドカップで『闇の印』が撃ち上げられたらしい。色々と面白おかしく書き上げられているが、正直に言ってこういう類のことはあまり派手にやり過ぎるといつの間にか消されてしまうかもしれないから少し控え目にした方がいい……などと俺が言ったところでこれを書いているマスゴミババアラッチは聞く耳を持たないだろう。
まあ、わざわざ言ってやる気もないのでこいつがどうなろうと本人次第だが、あまり巫山戯たことばかり書きすぎると恨みを持った誰かに殺されかねないぞ? 俺には関係のない話だが。
俺は今この世界に来て自分で作った秘密の家に居るのだが、それと同時にクリーチャーの居る元ブラック家にも同時に存在している。
クリーチャーは、優しくしておけばとても有能な屋敷しもべだ。自分に優しくしてくれた相手に忠誠を誓い、本気で仕えようとしてくれる。出会いは間違いなく最悪に近いものだったろうが、それでも今は俺に仕えてくれている。
そんなクリーチャーに話を聞いてみたところ、面白い話を聞いた。なんと、屋敷しもべ妖精は基本的に老化では死なないんだそうだ。
屋敷しもべ妖精の死因の殆どは暴行による怪我であり、屋敷しもべ妖精にとって三番目に誇らしい死に方なんだそうだ。
ちなみに二番目は主人の命を守るために自らの体で主人を守って死ぬことで、最も誇らしいものは主人のために働き続けた結果の過労で死ぬこと……だそうだ。
それと、死んだ屋敷しもべ妖精は記憶を失い、姿形を変えてまっさらな状態で世界のどこかに生まれるそうだ。記憶は死んだ後も身体に残るが、魂にまで記憶が刻まれることは極々まれであるらしい。その刻まれた記憶が、その魂を持って新しく生まれた屋敷しもべ妖精の理想の主人像となるそうだ。
それを利用して、死んでも全ての記憶を魂に刻み付けてから転生すればある意味不死になれると思うんだが……帝王(笑)はなんでそれをやらなかったのかね?
……まあ、それはそれとして……まだ原作がしっかり機能しているのなら、この事件の犯人はバッチイ・クサイシ・ジュニアの筈だ。ついでにそこのところの屋敷しもべ妖精が一体クビになったはずだが、流石にそこまでは書いていない。
……嘘は書いていないが、本当のこととは言えない書き方をしてある。俺がよく使う手でもあるわけだが、いくらなんでもこれはやりすぎの域に入らないわけがないだろう。特に、最後の噂のところとかだな。噂は噂でいいとして、そう言う不確実なものをこういった真面目な新聞に載せるものではない。自費出版の情報紙にでも載せておけばいい。
これのせいでロニー坊やの家や魔法省は色々と大変だろうな? 仕事が増える、休みは減る、ついでに今年は元々凄まじく忙しい筈だし。
娘っ子は名付け親と仲良くやっているだろうか? ロニー坊やの家族と一緒にワールドカップに行ったんだろうと思うが、元気でやってるかね?
と、そこまで考えていたところでクリーチャーが現れた。
「旦那様。万屋から特注のドレスの申し込みでございます」
「ああ、わかった。サイズは?」
「こちらに」
クリーチャーから渡された紙にはどこかで見た並びの数字が書いてあった。どうやら、またホグワーツの正装用のドレスの注文らしい。
……今度から俺が居なくても回るように、自動の機織り機でも作っておくか。どうせ着た本人に合うようにサイズが変わるようになっているんだし、耐熱耐寒耐魔法の能力もつけてあるし……俺も誰も困らないな。
材料も大量にあるし、無くなればいつでも作れるし、問題ないだろう。その上、俺に敵対したら爆殺できるようにもなっているし、セキュリティも万全だ。
材料費は只で、人件費も只で、輸送費も只で、売ればそれだけ儲けが出る。しかも完全受注生産だから不良在庫なんてものがなくなる上に、そもそも俺自身にとっては大した労力じゃない。実にボロい商売だ。
紅茶専門店の方はやってて楽しいが、儲け自体はあってないようなものだったからな。やっぱりなのちゃんのように色々な繋がりも無いのに店をやっても儲けはあまり出ないってことだな。宣伝もしてないし、仕方無いっちゃ仕方無い。
お陰で俺のシルバーローブの中の倉庫には、どんどんと金が貯まっていっている。とある超人気トレーディングカードゲームを作る人が言った『まるで金を刷っているような気分だ』という言葉だが、俺も今正にそんな気分だよ。
俺の場合は印刷しているんじゃなくて千の顔を持つ英雄で直接作ったり、糸を作って自動で作らせたりしている訳なんだが……あくまでも比喩なんだし、そこまで細かく言及することはないだろう。言及する意味がない。
仕事はすぐに終わるが、俺は今年をどんな風に楽しむかをまだ考えてはいないので、色々と考えるだけ考えておく。
基本はその場のノリで楽しむつもりだが、だからと言って流されるままにしていてはよくない。もしかしたら今回の敵はマッド・アイとして……つまり教師としてホグワーツに堂々と乗り込んでくるかもしれないわけだし、色々と原作と差異を作ってきたから原作通りになるかどうかわからない。
原作通りだと間違いなく言える状態だったら殴って気絶させて縛り上げてポリジュース薬を取り上げてから自称妹のパンツを被ったり匂いを肺いっぱいに取り込んだり舐めて味わったりしていない校長の前に突き出してしばらく放置しつつトランクから本物を出して何事もなかったかのように教師の真似事をさせればすぐに解決するんだが、もしかしたら本物が来るかもしれないわけだ。
ヴォルデモー太君……この呼び名もなんか面倒になってきたし、今度からヴォルデモー太君の呼び名を『お辞儀さん』で統一することにしよう。よし決定。
と言うことで……お辞儀さんが復活するのに必要だったドブネズミがアズカバンに収容されたから、バッチイ・クサイシ・ジュニアの事を知っているかどうかもわからないし、ポイ捨てしたアルバニアの森からそもそも動けるかどうかもわからない。
そんな訳で、お辞儀さんが今年復活するのは難しいだろうと勝手に考えてみるわけだ。こうして一から考えてみると、お辞儀さんがどれだけ厳しい状況にあるかが一目でわかるな。
お辞儀さんと言う呼び方に変えたのも、またお辞儀ができるようになるまでいったいどれだけかかるのかもわからないねー? と言う……謂わば皮肉でつけたようなもの。せめてもう何人か忠実な部下が残っていればなんとかなったのかもしれないが、そう言う奴はアズカバンに入っていて死んでしまったし、残っているのは忠実とはとても言えないような者ばかり。
……崖っぷちだなwwww助けねえけどwwwwwwww
次回作は……?
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鬼滅の刃
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鋼の錬金術師
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金色のガッシュ
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BLEACHの続き
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他の止まってるやつの続き