ハリー・ポッター ~ほんとはただ寝たいだけ~   作:真暇 日間

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 なんか『18禁はよ』って言われたから今書いてる。なのレヴィも書かなくちゃいけないし、忙しい。
 見たい人は是非エネルギー(感想)ぶっ込んでやってください。きっと頑張れます。

 勿論、本編も進んでますからご安心ください。



031

 

 

 

 side エリー・ポッター

 

 ホグワーツからの手紙が届いたので、今年の分の荷物を買いに行く。ハリーさんは何故か水曜日には行かないと言い切ったので結局木曜日に行くことになったのだけれど……いったい何があったんだろう?

 あと、ようやくロンやハーマイオニーからちゃんと手紙が届くようになった。私の事を心配してくれていたけれど、今はハリーさんの家に厄介になっていることと、ハリーさんの作る料理がすごく美味しいことを伝えておいた。

 ……そしたら何でか次の手紙にはその事については一切触れずに、ホグワーツの教科書を買う日を合わせよう……って言う話になった。もう揃えてあったので丁重に断ったけれど、逆になんでもう揃えてあるのか驚かれた。

 ……私とハリーさんはなぜか先に二揃えしてあったロックハートの本と基本呪文集の二学年用(基本呪文集は全学年分が並んでいた)があったのでそれを使うだけ。後は精々魔法薬学で使ったフラスコや試験管などを買い足しておくくらいなのだけど、それもなぜかハリーさんの家にあったし……。

 住んでいる人が不思議だから家が不思議になるのか、家が不思議だから住んでいる人が不思議になるのか……魔法界には謎がいっぱいだ。

 

 ……ちなみに、ロックハートは確かにかっこいい顔をしていたけれど、なんとなく『こうじゃない』という感じがした。まるで……そう、とても上手に他人の功績を手にした無駄に名誉欲だけはありすぎる一般人みたいな……そんな感じ。

 少なくとも、私は彼がこれらの本に書かれていることを全て実際にやったとは思わない。もしも本当にやっていたら……ハリーさんの料理を1日抜いてもいい。私死ぬかもだけど。

 

 

 

 

 

 side ハリー

 

 娘っ子に『水曜日には買い物に行かない』と言ったのには訳がある。簡単に理解できると思うが、あのギルロデオ……ギルさんの名前が一部でも入っているのが不快だな……シムデロイ・岩心がウザいからと言うのがその理由だ。

 原作の『秘密の部屋』ではハー子が水曜日にダイアゴン横丁に行くと言っていて、ハリーとロンもそれに合流していた。だから岩心のサイン会は水曜限定と言うことになる。その回避のために水曜の買い物は厳禁にしたと言うことだ。

 

 さて、買い物が終わり、宿題も終わってしまえば休みにやらなければならないことなど何もない。働いているならば仕事をする必要があるかもしれないが、少なくとも俺にはやる必要はない。

 この店は完全に趣味でやっている店だし、実のところ娘っ子以外に店員もいる。店員の殆ど全員が変身のできる幻獣種だったりするわけだが、今のところここに紅茶を飲みに来た客はそれに気付いたことはないし、気付いていたとしても無視しているようだから何も問題はない。

 となれば俺のやることは簡単。店のカウンターの中でうつらうつらと眠り、客が来た時だけ相手をしていればいい。後は娘っ子と飯食って眠って適当に話して……ってところだ。実に平和でいい。

 

 ……そう言えば、なのちゃんと一緒に喫茶店で働いていた時もこんな感じだったか。あの頃の翠屋はかなり有名な店だったから基本的に起き続けていて、そして休みになったらすぐにぐだっとして、同時に修行と言いつつ力を押さえた俺となのちゃんで何度も殺し合ったり、なのちゃんの狂気の提琴の音色に合わせて色々演奏してみたり、夜になったら飯食ったり飯も食わずに寝たり、同じ布団で寝たりなのちゃんにエロ方面で襲われたり……本当に色々あった。

 その時の経験から来るノウハウが今の職業の基盤を作っているんだから、何事も経験しておくべきだよな。経験したことは自分の知識となって自分を助けてくれる。自分がしっかりと使えれば、間違いなく役に立つ物になるだろう。

 勿論その経験と言うのも本人が使い所を間違えなければの話だ。無駄に凝り固まった常識は逆に自分の動きを固める結果になりかねない。柔らかな頭を持ち続けること、つまりは童心を忘れないことが人生を楽しむ秘訣な訳だ。

 

 ……まあ、楽しめたからと言って人生が楽になるとは限らないわけだがな。いくら童心を持ち続けようとも不幸は不幸のままで、なんでもかんでも常に楽しめる訳じゃないし。

 しかしそれでも同じことで楽しめる量が増える。0を1にすることはできないが、1を5や10にすることはできる。心の持ち方はそれを可能にするだけの力をもっている。

 

「そして睡眠は俺を幸せにする力を持ってるから寝るわお休み客が来るか仕事が終わるまで起こすなよ」

「ちょっ!待ってくd」

「Zzz……」

「早っ!? 寝るの早っ!? しかもいつの間にか枕と毛布が出てきてるし!?」

「馬鹿だなぁ寝てねえよ……むにゃむにゃ…………」

「どう考えてもどう聞いてもついでにどう見てもそれ寝言っ!?」

 

 ……いや、一応客が来たらすぐ起きれるように気配察知のため頭の一部は起きてるぞ? 極々一部だけだが、起きている事には変わりあるまい。

 それに、今日はあと一人客が来るだろうがそれは終わりが近くなってきてからの事だからしばらくは寝てられるしな。

 

 あとついでに一言。

 

「『どう見ても』って……言葉が見えるわけ無いだろ常識的に考えて」

「ハリーさんに常識を諭された!? しかもその言葉に反論できないのがすごく傷つく!……いや待て、待つのよエリー・ポッター。もしかしたら魔法界では普通に言葉が見えたり……」

「今まで一度でも『言葉』が見えたことはあるか? 文書以外で」

「…………無い………………デス」

「……非常識な奴だなぁ娘っ子は」

「…………ダメだもう私ハリーさんに非常識って言われちゃったよあのハリーさんに『非常識な奴だ』って言われちゃったよあのハリーさんに非常識ってハリーさん非常識ハリーさ非常しハリーさハリーさ非じょ非じょ非非非常識ハリーさんに非常識ハリーさんハリーさん非常識ハリー非常ハ非jハリハリハハハハリ非じょじょひじょじょ…………鬱だ死のう」

 

 娘っ子はぶつぶつと呟きながらうちひしがれた。それはもう見事なorzっぷりだった。とりあえず頭を撫でてみたらしくしくと泣き始めた。慰めたつもりだったんだが、駄目だったかね?

 

 

 

 

次回作は……?

  • 鬼滅の刃
  • 鋼の錬金術師
  • 金色のガッシュ
  • BLEACHの続き
  • 他の止まってるやつの続き

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