ハリー・ポッター ~ほんとはただ寝たいだけ~   作:真暇 日間

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本日二話目にしてハリポタ編最終話になります。直接この話に来た方は前話をご覧ください。


EX クリーチャーの終幕語

 

 これはこれは、よくぞいらしてくださいました。ハリー様に使える屋敷しもべたるクリーチャーめも、とても喜ばしく存じ上げます。

 

 ここにいらした方の中に、まだすべてをご覧になっていない方はおりませんね? わたくしの話は既に全てを観覧なさったことを前提として話させていただきますゆえ、理解できないことがございましたらどうぞもう一度本編をご覧いただければ幸いでございます。

 

 さてそれでは、此度の話をいたしましょう。

 此度の世界においてはかつての皆々様の選択と、クリーチャーめの意思によってハリー様が魔法界の勝利とこれからのより大きな発展に向けて舵を切った世界でございます。

 その結果として、ヴォルデモートを名乗っていたトム・リドルは既にハリー様によって殺され、死喰い人も殆どが存在しなくなっていたということが知らされました。そして妹君が妹君であったということも。

 

 妹君にとっては知りたくもなかったことかもしれません。世界としては既に終わった、今更知ったところで何にもならない、不要なほどにただ黒いだけの真実。闇が世界を覆い、作られた幸福の中で生きることを強要されていた闇の終焉ルートと、果たしてどちらが幸せな未来を描くことができたのか。それは皆様の受け取り方次第でございます。

 

 しかし、結局ご主人様と妹君、そしてわたくしめの生活は特に変わることはないのでございます。どちらにしてもご主人様はここから先、あまり多くの者に知られることも無く、平穏無事に過ごしていくことでしょう。妹君は……さて、どうなることやら。わたくしめにはとてもとても口にはできませぬ。

 どちらにしろ、この世界に魔法使いと非魔法使いを分ける壁は無くなりました。お互いにお互いを利用し合う関係となり、科学と魔法はお互いに手を取り合っていくのでございます。

 

 それに、皆々様の中にはアズカバンで獄中死したはずの方々がどのようにしてそののちに現れたのか、ということが気になる方もいらっしゃることでしょうし、ここから先はそう言った質問にクリーチャーめがお答えしていくことといたしましょう。

 

 初めに、ハリー様は正義であるのか。この問いには迷いなく『いいえ』と答えさせていただきます。

 ハリー様は善性の存在ではございません。他の何がどのような影響を受けようとも、ハリー様の行動を止める材料にはなり得ません。そうでなければご両親がお亡くなりになられた時、蘇らせるなりそもそも殺させないなりさせたはずでございます。

 しかし現実にはご両親はお亡くなりになり、更にはお父上の親友であったシリウス様がお亡くなりあそばした際も助けようとせず、ダンブルドア校長など直接己の手にかけるようなことさえも致しました。

 また、この度お見せした『黒の真実』ルートは8つのうち5番目に被害の小さいルートとなっております。他のルートに関しましてはクリーチャーめは存じ上げません。

 ですが、掃除中にこんなものを見かけました。気分次第でどうぞご覧ください。

 

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カオスダーク 全人類洗脳 0or全人類

 

カオスノーマル ヴォルデモート殺したあたりでハリーが飽きて全部投げる。混乱が続く。 50〜75

 

カオスブラック 闇陣営全殺害&光の邪魔部分殺害 125〜150

 

ロウライト 原作ハリポタルート 100とする。

 

ロウノーマル ヴォルデモート殺したあたりでハリーが飽きて投げる。混乱が続くが多少マシ。 25〜50

 

ロウホワイト 光陣営敗北&支配。 250〜500?

 

インモラル エリーがハリーにガチ狂いして全てを捨てて逃げ出す。夢の性活だよ! ?

 

オールフィクション そもそもこんな世界は無かったことにするルート。 全人類+全生物

 

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 恐らくですが、数字については基準を100とした上での被害人数と思われます。死者を被害者とするか魔法の影響により洗脳されているのも被害に含めるかによって大きく人数が変わってくるルートもございますね。

 

 

 それでは次に参りましょう。ハリー様がどのようにして死人を扱ったのか。

 実は、あの方々は死人でございます。死人を死人のまま魔力にて操り、まるで生きているかのように振る舞わせました。曰く、死霊術と人形操作の合わせ技であるとか。

 即ち妹君のご友人達は、ハリー様がお作りになられた死体の人形を相手に戦っているつもりでおられたのでしょう。ハリー様の一存で全てが決まっていたとも知らず。

 

 

 魔法省ですが、その機能の多くが停止しております。服従の呪文はハリー様がおかけになった物は解けておりませんし、ハリー様が黒幕として動いている間、ハリー様が様々な場所に置いた傀儡と人形はかなりの数になっておられました。

 その全てを排除することなど到底できず、魔法省はほぼ全てのルートでハリー様の手中に収まることとなります。

 

 

 この世界で得た技術は英霊としてのあのお方のスキルや宝具にさしたる影響は与えません。できることは間違いなく増えますが、少なくとも宝具にまで成り上がる物はございません。スキルの内容が若干上方修正される程度でしょうか。

 寄生していた例のあの人は、ハリー様が世界を越えてお戻りになられる際に擦り切れて消滅いたしました。ハリー様には蛇語や無数の闇の魔術の知識のみが残されております。

 

 

 この後どこの世界に行かせる予定か? さて、それについてクリーチャーめは存じ上げません。ですがもしかしたらどこかに意見を聞く場所でも存在しているやもしれませんが……。

 

 

 さて、それではクリーチャーめはここで失礼させていただきます。ハリー様が見つけてくださったレギュラス様の魂の死出の供をしなければなりませんので……。

 皆々様、クリーチャーめの語りについて来てくださり、誠にありがとうございました。それでは、もう二度と会うこともありませんでしょうが……お達者で。

 

次回作は……?

  • 鬼滅の刃
  • 鋼の錬金術師
  • 金色のガッシュ
  • BLEACHの続き
  • 他の止まってるやつの続き

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