ハリー・ポッター ~ほんとはただ寝たいだけ~ 作:真暇 日間
side エリー・ポッター
ゴブリンを攫います。
従順になるまで殴ります。
従順になっても殴ります。
一度動かなくなるまで殴ります。
動かなくなったら治します。
また従順になるまで殴ります。
従順になっても殴ります。
また動かなくなるまで殴ります。
動かなくなったら治します。
これを繰り返してゴブリンの目から光が消えたら腕を切り落として、それから記憶と鍵を根こそぎいただいて透明マントを被ってグリンゴッツへ。
記憶の通りにレストレンジの金庫に行って、鍵を開けて切り落とした腕で扉を開ける。
中に入って目的の物を頂いたら即座に撤収。そして飼われているドラゴンを解放して乗って逃げます。
完璧な作戦じゃない?
「ゴブリンを簡単に攫えるとは思えない、やり直し」
「ゴブリンを蘇生とか無理です、やり直し」
「従順になるまで殴るより早く逃げられる可能性が高い、やり直し」
「ゴブリンの記憶を奪うには相当の労力が必要です、やり直し」
「そもそも攫ったゴブリンが運良くレストレンジの金庫の鍵を持ってるわけない、やり直し」
「地下にドラゴンがいるっていうのは噂でしかなく、確証がないから不安が残る、やり直し」
ボロクソ言われた。悲しい。でも確かにその通りだから何も言えない。
でも、じゃあどうするって話になるんだよね。グリンゴッツに真正面から入って金庫破りして真正面から逃げ出すとか、ハリーさんじゃあるまいし。
ハリーさんだったらできるできないとかじゃなくて『もうやった』って回答だったとしても驚かないけどね。だってハリーさんだし。
「じゃ、ハリーじゃなくてもできるグリンゴッツ金庫破りの方法でも考えないとね」
「気合」
「じゃあロン、気合でハッフルパフのカップを持ってきて」
「ごめんなさい」
「謝らなくていいから持ってきて」
「できもしないことを言いましたごめんなさい」
「できもしないという事実を気合で粉砕して持ってきて」
「…………ハイ」
そう言うことになったので、残りの分霊箱について考えよう。ハリーさん曰く、ゴドリックの谷にある集落の墓地に放り込んだとか言う話だったから……まずはそこに行ってみよう。残りの一つはホグワーツ……本当にどうしようね?
……よし、あとで考えよう。今は今自分にできることを考えないとね。
「まさかなんだけどさ? 本当に僕は気合いでグリンゴッツからハッフルパフのカップを持ち出してこないと駄目なわけ?」
「私達は私達でグリフィンドールの剣をなんとかするからロンもロンで頑張って!」
なんかロンが『マジかよ……』みたいな顔をしてるけど、自分で言ったことだからね。頑張って!
大丈夫。人間の思い浮かべられることはその全てが現実に起こりうる出来事だって誰かが言ってたから。ロンがそう思ったってことはきっとできるはずだよ。
まあ、できるはずとは言っても絶対にできると言う訳じゃないから結構な努力が必要になりはするだろうけど、それでも可能性があるのと無いのとじゃ大違い。頑張れ頑張れできるできるどうしてそこであきらめるんだそこで!できるできる絶対できるやれるやれる間違いなくやれる気持ちの問題だ気持ちの!
まあ、実際ロンだったら空間叩き割ってこっそり入ってカップ持って空間叩き割ってこっそり出てこれるだろうから心配とかしてないけどさ。やり方を思いつくかどうかは別として。
さて、それじゃあ私たちの方もちゃんと考えておかないといけないね。具体的にはグリフィンドールの剣について。
そもそもなんでグリフィンドールの剣が必要なのかと言えば、多分だけどロンじゃなくても分霊箱を壊すことができるようにだと思うんだよね。ハリーさんが前に言ってた分霊箱の外側って確か日記、指輪、ロケット、髪飾り、カップ、蛇の六つ。日記はかなり前に壊されてて、指輪はダンブルドア先生の指から抜き取ってすぐにハリーさんが壊してた。ロケットはこの前ロンが壊してて、残りはカップと蛇と髪飾り。カップはロンが何とかしてくれるらしいから任せるとして、後は蛇と髪飾りかぁ……髪飾りはホグワーツにあるっていうから最後か蛇の前に回すとして、とりあえず剣を探さなきゃ。
次回作は……?
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鬼滅の刃
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鋼の錬金術師
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金色のガッシュ
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BLEACHの続き
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