ハリー・ポッター ~ほんとはただ寝たいだけ~ 作:真暇 日間
連続投稿十八話目。ハリポタから東方寝たいだけに行きます。
side エリー・ポッター
色々あった。説明しようとするともう面倒くさくてやってられないよって思うようなことが今日一日で起こりすぎた。
まず、新しい魔法省大臣がやってきた。私はこの人に興味はないから正直どうでもいいんだけれど、とりあえず話があると言うから聞いてみた。
すると、どうやらハリーさんが言っていたまんまの話が大臣の口からぽろぽろと零れ落ちてくるわけだね。内容自体はもうわかっているからさっさと貰える物は貰って大臣を追い返す。はっきり言って邪魔だし。
その時に杖を突きつけられそうになったけれど、ハーマイオニーが相手の杖先0.1ミリのところに『盾の呪文』を使っていてくれたから安心して立っていられた。魔法ってやっぱり便利だよね。だからこそ悪用されると困るんだけどさ。
まあ、結局のところ何も理解していない相手に一から物を教えてやるほど私たちは暇じゃないし、それに対して親しくもないどころかかなり敵対的な相手に親切にしてやれるほど余裕があるわけでもない。ここで一番重要なのは、どうして私たちにこれらの物品を残したのかではなく、どうして生きているうちに私たちに何の説明もなく遺品を残すだけにとどめたのか、だ。
流石のハリーさんの手紙にもそこまでは書かれていn
「あ、なんか封筒から新しい手紙が出てきた」
「何枚入ってるのかしら? それにこれ、どんな方法で個別に且つ、ちょうど必要な内容の手紙が出てくるのかもわからないし……」
「いやそれはもう『ハリーさんだから』でいいじゃん。どうせそれ以外にわかんないだろうしさ」
「……それもそうね」
……どうやらハリーさんはそこまで考えていたらしい。いや、もうこれは知っていたと言う方が正しいんじゃないかと思うレベルなんだけど、まあとにかくなんとなくわかった。
ウィーズリーおじさんたちがダンブルドアからの遺品をじっくりと眺めている間に、私達はハリーさんからの手紙を読んだ。
『この手紙を読んでいると言う事は、校長からの遺品について悩んでいるのだろうと思う。
そんなお前たちに言えることは一つ。相手の開心術を舐めるな、と言う事だ。
あれはもうはっきり言って怪物だ。俺と同格になりうるだけの伸びしろがあるうえに、その成長速度も人間と思えない程に早い。何かを知らされていれば、間違いなくその秘密は開かれてしまっていただろう。
考えることだ。理論的に考えることだ。
しかし、理論ばかり見ていては大切なものを見逃すことになる。理論は大切なものではあるが、それ以上に現実に実際に起きたことをしかりと認識し、それを理論に組み込みながら進んでいくといい。
では、さらば。
追伸。この手紙は読み終わると世界四大文明の名前を叫びながら塵になる』
『インダス文明!!!』
『中国文明!!!』
『メソポタミア文明!!!』
私が読み終えると同時に手紙は誰のかもわからない叫び声を上げながら塵となって消えてしまった。同時に私の左右からロンとハーマイオニーが読んでいた手紙も叫び声を上げて消えていってしまった。
突然上がった叫び声にみんなの視線が集中する中、私たち三人は顔を見合わせる。
「……エジプトはどこに行ったんだろ?」
「ハリーさんの心の中じゃないか? 知らんけど」
「答えはハリーのみぞ知る、ってところかしらね」
「と言うかなんで三人相手に四大文明? 初めから三つのを用意しとけばよかったのに」
「……あれじゃね? フォイのがエジプトなんじゃないか?」
「…………なるほど。十分考えられるわね」
「そんなことよりご飯が食べたい」
「そうね。なんだか待たせちゃってるみたいだし、みんなでご飯にしましょうか」
ダンブルドアの遺品を返してもらって、それからみんなでご飯。どこかの誰かさんのお陰でせっかくの誕生日パーティがグダグダになっちゃったけど、それでも美味しいものは美味しい。美味しい物は正義。異論は認めないし場合によってはブチ殺し確定。ハリーさん直伝の禁呪『眠ろうとする度になんだかんだあって次眠る時が永眠になる呪い』をかけてやる。
……あ、ちなみに今まで使った事は無いよ? いくら腹立つ相手だからって、殺そうだなんて……ねぇ?
その後、私たちはその場で出来ることをやってみた。ハーマイオニーはとりあえずもらったものが子供用の童話の原本(ある意味超々希少本だよねそれ。マグル的に言えば『不思議の国のアリスの原本』だし。あれいくらで売れたんだっけ?)らしいと言う事を知ったし、ロンは何度か周りの明かりをつけて消してを繰り返していた。私にはスニッチがあるんだけれど……中身のネタバレされちゃってる上にハリーさんによって掏り変えられているんだから気にしたところで意味はない。
……でも、死の秘宝かぁ……。内容は確か、甦りの石と最強の杖、そして透明マントだったっけ。透明マントって割とどこにでもあるような気がするんだけど、どうしてそれが死の秘宝に数えられるくらいのものになってるんだろう? これもハリーさんに聞いてみたらわかるのかな?
「そろそろ寝ましょう。明日も早いわ」
「そうだね。結婚式に寝坊なんてしたら、僕たちママに殺されちゃうよ」
「あはは……否定しきれないのが怖いなぁ」
じゃ、お休み。と声を掛け合って、私たちはそれぞれ自分の部屋に分かれていった。
明日はビルの結婚式。最高の日になるといいなぁ……。
次回作は……?
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鬼滅の刃
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鋼の錬金術師
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金色のガッシュ
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BLEACHの続き
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他の止まってるやつの続き