ハリー・ポッター ~ほんとはただ寝たいだけ~   作:真暇 日間

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 side エリー・ポッター

 

 今日はアンブリッジが抜き打ちでDA会合にやってきて、活動内容を調べていくらしい。ハリーさんがにっこりと笑いながら「本当は秘密らしい」って言っていたので多分間違ってはいないと思う。

 なにしろハリーさんの持っている情報網は凄まじく広くて正確だ。ハリーさん自身の耳がよく、ホグワーツ中の噂話や一人言などを全て拾っていると言うのだから恐ろしい。

 つまり、ホグワーツ内でハリーさんに隠し事はできないと言うあの話は何の誇張もないただの事実であったと言うことだ。

 

 そのハリーさんが『アンブリッジによる抜き打ち視察の予定がある』と言うんだから実際に視察はあるんだろう。

 そう言うわけで、今回のDA会合は残念ながらあまりちゃんとしたことはできないようになってしまった。残念極まりない。けれどとりあえずハリーさんに言われて全員が協力して色々な方法でアンブリッジを嵌めることを画策し始めている。

 ……ちなみに、最終的にはハリーさんに全て任せる結果となった。これでアンブリッジがいったいどういう目に遭うのか凄く楽しmげふんげふん、凄く心配だ。あんな酷い屑でも一応ホグワーツの教師の一員ではあったからね。嫌だし認めたくないし吐き気を催してくるほど癪だしメリットが見つからない上実際にデメリットばかりを振り撒いてきて自分は知らん顔をしているような豚と比べることすら烏滸がましいような相手でも、ホグワーツの教師だったわけだし。

 

 ……さてと。それじゃあハリーさんに後の事を任せて、私達はハリーさんのローブの中に作られた奇妙な空間の中に入って外の状況をテレビのように楽しむとしようかな。

 

 

 

 

 

 と言うことで、現在ハリーさんの懐の中にある空間にお邪魔しています。なんにもない広い空間に私達だけがこうして存在していると言うのは少し奇妙な感じだけれど、まあ……ハリーさん絡みだから仕方がない。ツッコミを入れはするけど仕方無いでみんな終わらせるつもり満々だね。

 ちなみにこのハリーさん空間だけれど、ハリーさんに頼めば大体なんでも出してくれる。椅子や机、暇潰し用の本にベッド、呪文の自習にちょうどいい人形やクッション、そして食べ物。ハリーさんの手にかかれば本当に何だって出てきてしまうようだ。

 ……ちなみに、食べ物が出てきた時にハーマイオニーが三原則がどうしたとか魔法理学的に絶対にあり得ないとか色々言っていたけれど、実際にこうしてあり得ているんだからそれについてはちゃんと認めてもらいたい。アンブリッジのように、自分の知っていることだけで世界が完結していると本気で思い込んでしまっていると、間違いなくその辺りから揚げ足を掬われることになる。

 

 ……それじゃあここからはDIEジェストでお送りします。

 

 

 

 TAKE1

 

 アンブリッジが『必要の部屋』の前に現れ、杖を抜いて壁に向けて『粉々呪文』を放つ!

 

 キンッ!←呪文が扉に反射した音

 ドゴォ!←反射した呪文がアンブリッジの顔面に直撃した音

 

「ぐへぁっ!?」

 

 アンブリッジ気絶!スタートに戻る

 

 

 

 TAKE2

 

 アンブリッジが現れ、壁を叩く。

 

 ヒュ~……←上から金盥が降ってくる音

 カァァァンッ!←金盥が脳天に直撃した音

 

「ごべふっ!?」

 

 アンブリッジ気絶。退場!

 

 

 

 TAKE3

 

 アンブリッジが壁に杖を向け、呪文を唱える。

 

 カパンッ!←床が開いた音

 

「ああぁぁあぁああぁぁぁ…………」

 

 アンブリッジ、廃棄!

 

 

 

 TAKE4

 

「あぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁ…………

 

 アンブリッジ、未だ落下中!

 

 

 

 TAKE5

 

 上を見て、下を見て、右を見て、左を見て、後ろを見て、前を見て……アンブリッジはゆっくり進んでいく。

 

 チッチッチッチッ……←画面右上のタイマーの数字が減っていく音

 テッテレッテッテッテレー←配管工がお姫様を助けにいくゲームのタイムアップ音

 

 アンブリッジは理不尽にスタート位置(自分の部屋)に飛ばされた。

 

 

 

 TAKE6

 

 自分の部屋を出た直後、よくわからない矢印の書かれたパネルを踏んだ結果……あっちにこっちに高速で振り回されて嘔吐し、最後には元居た自分の部屋の壁を突き破って部屋の中に戻ることになった。

 ……ああ、あれシル○カンパニーで見たことある。一度乗るとずっと動き続けて止まらないやつ。最終的に全部のやつに乗ってみないとわからないって言うのがもうね。

 

 

 

 TAKE7

 

 自室を出た瞬間に床が跳ね上がって顔面に直撃。同時に床に穴が開いてアンブリッジは落ちていく。

 ……この光景ってどこかで…………ああ、ホ○ムアローンだね。似たようなのを見たよ。

 

 

 

 TAKE8

 

 今回は障害なんて殆ど無く壁のところに到着することができた。

 

 ……なんて甘い状態になるわけがなく、なぜか落ちていたトラバサミに足をとられたり目の周りに落ちない青痣を作っていたりと見ていて痛々しい。血は出ていないようだし骨折や脱臼などもないみたいだけれど、絶対痛いよね。痣できてるし。

 けれど被害に見合った成果として(本当に見合っているかは不明)、この部屋のある壁の前に到達した。後は「会合の場に入りたい」と思いながらこの壁の前を三度横切るだけで扉が開く。

 しかし当然簡単にできるわけもなく、一度目に横切ろうとしたところでなぜかワックスかけたての場所に踏み込んでしまって凄まじい勢いで縦横無尽に回転しながら滑って壁に正面から衝突していた。ただでさえ低い鼻がもっと低くなっちゃうね。

 

 

 

 TAKE9

 

 全身薬品と湿布の臭いに包まれながらもアンブリッジは進む。そして……

 

 ツー……←アンブリッジが床を滑る音

 ドゴシャァ!←アンブリッジが壁に勢いよく突き刺さった音

 

 ……また医務室に。いったい何回繰り返すつもりなんだろうね?

 

 

 

 TAKE10

 

 ……そろそろこれ略しちゃっていいかな? アンブリッジが何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も何回も酷い目にあっているだけの絵なんて見てもつまらないし。

 ただ、マルフォイやロン達はボロボロになっていくアンブリッジを見て大爆笑している。それについてはなんだかハーマイオニーが面白くなさそうな表情を浮かべているけど……まあ、自分を放置されて楽しんでいたら大変だ。頑張れハーマイオニー、応援してる。

 

 ……まあそう言うわけで、ハリーさんの手を煩わせた害虫はさっさと死んでくださいな。

 

 

 

 




 
そんな訳で最後は省略されました。指さして笑ってやってください。

次回作は……?

  • 鬼滅の刃
  • 鋼の錬金術師
  • 金色のガッシュ
  • BLEACHの続き
  • 他の止まってるやつの続き

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