ハリー・ポッター ~ほんとはただ寝たいだけ~ 作:真暇 日間
side エリー・ポッター
面倒なことと言うのは続くもので、フレッドとジョージの……なんと言うか、ちょっと危ないお菓子の実験台を募集する張り紙とか、ハリーさんやダンブルドアの言葉を信じようとしない人達による屑新聞の事とか、未だかつてないほどに最悪だとロンが語る月曜日の時間割だとか、再来する空飛ぶ大テーブルの事とか、ハリーさんのハリーさんによるハリーさんのためのスーパーフルボッコタイムとか、一ツ橋がやった『理論だけを学べば自分の身を守ることはできる』と言う理論にハリーさんが色々やったりね。
……最後のを具体的に言うと……
Take1
「私が質問をしたら大きな声で、『はい、アンブリッジ先生』または『いいえ、アンブリッジ先生』。では皆さん、ウィルバード・スリンクハードの『防衛術の理論』を持っていますか?」
「■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■───ッ!!」
「耳がぁぁぁぁッ!!?」
ハリーさんが返事をする代わりに衝撃波を出して授業中断。
Take2
「このクラスで襲われると思うのですか?」
「一ツ橋、うしろうしろー」
「私の授業で発言をしたいときには挙sぶるばっ!?」
突然拳型に盛り上がった黒板にアンブリッジが襲われ、拳型が肝臓の辺りにめり込んでアンブリッジが悶絶して授業中断。
Take3
「理論を十分に勉強すれば、試験と言う慎重に整えられた環境の下で呪文がかけられないと言うことはありえません」
「理論さえやっていれば平気だと言うんですか?」
「勿論です」
「絶対に?」
「当たり前です」
「なら試してみよう」
「なにw」
瞬間移動したハリーさんがアンブリッジの首筋に手刀を落として授業終了。
……まあ、大体こんな感じだった。その後にハリーさんはなにか色々とアンブリッジにやっていたけれど、何をやっていたのかは知らない。
「わからないことは聞いてみなさい」
「わかったよハーマライデ痛い痛い痛いだからいつものことだけど当たってるってば!」
「いつもの事だけれど当ててるのよ」
「まさかロンやマルフォイにはやってないよね!?」
「あの二人には主に二本抜手ね」
「下手したら死ぬよ!?」
ハーマライデン改めハーマイオニーが力を緩めてくれたので、その隙にするりと抜ける。まあ、ハーマイオニーに言われた通りにわからない事は聞いてみよう。
「じゃあハーマイオニー、ハリーさんがあの時にどんな事をやっていたのかわかる?」
「呪いをかけていたわね。それも、ホグワーツの図書館の本のほぼ全てを読み尽くした私ですら知らないようなものを沢山。恐らくオリジナルでしょうね。私でも発音と杖の振り方からおよその効果の内容しかわからないけどね」
「ハーマイオニー。私、知識ゼロで初見の状態でそんなものまでわかっちゃう時点でおかしいと思うんだ」
「説明辞めていいかしら?」
「続けてください」
「宜しい」
ハーマイオニーはこほんと一息ついて、それから話始めた。
「まず、ハリーはかなり悪辣な呪いをかけているようね。名前からは考えられないほどに鬼畜極まりない呪いも使っているみたいよ。
例を挙げれば、『手足全ての爪が酷い巻き爪になり、爪の横の部分の皮が硬くならない』呪いね。凄まじく痛いのに硬くならない……つまり、いつまでも瘡蓋すらできなくなるわけよ。
それから『足の指を何かに凄くぶつける呪い』。単体でなくさっきの『巻き爪呪い』と合わせて使っているのが酷いところね。ぶつける度に巻き爪が肉を抉って少しずつミンチにしていくことでしょう。ペンや杖を持つのも辛いでしょうね。
あとは大体名前で効果はわかると思うから細かい説明は無くすけれど、『目が死ぬほど乾く呪い』、『歯が高速で生え変わる呪い』、『読む本や書類が白紙にしか見えなくなる呪い』、『魔法が尻からしか出なくなる呪い』、『何をしても片方の鼻から鼻毛がちょろりと覗くようになってしまう呪い』、『化粧のノリが最悪になる呪い』、『化粧をしたところからやけに冷や汗が出るようになる呪い』、『骨密度が日毎に若干下がっていく呪い』、『花粉症症状が一千倍に増幅される呪い』、『やけに転ぶようになる呪い』、『杖が確率で逆噴射するようになる呪い』、『美味い物を食べると口から荷電粒子砲を撃ってしまう呪い』、『味蕾が全部口内炎になる呪い』、『痘痕と全身の毛が凄いことになる呪い』、『外を歩く度に財布を落とす呪い』、『うっかり呪い』、『日々ジェイソン(スター仕様)に追いかけられる夢を見る呪い』、『毛が生える速度が1/100になり、毛が抜けていく速度が100倍になる呪い』……等々、精神的にも肉体的にもかなりきついものが揃っているようだったわ」
「それを全部予想できちゃうハーマイオニーって本当に凄いよね」
「ありがと」
……こうしてハーマイオニーに説明してもらったけれど、正直に言ってぶっ飛びすぎだよね。仮にも教師を相手にそれは酷いと思うんだ。ハリーさんが一教師相手に自重する光景なんて想像すらできないけど。
まあそんなわけで、ハリーさんの手によって『闇の魔術に対する防衛術』の今年初めての講義は、ぐっだぐだに終わったのでした。
そしてその事でハリーさんがアンブリッジに書き取り罰をあたえたそうだけれど……何故か30分もしないで帰ってきたハリーさんは全体的に血に塗れていた。
なにがあったのかと聞いてみれば、呪いの羽ペンで自分の手の甲に傷をつけて血で書くと言う罰の対象をアンブリッジに固定した状態で、アンブリッジが止めるよりも早く三百万回ほど『権力の座に付くために犯罪を繰り返しました(笑)』と書き付けてアンブリッジに悲鳴を上げさせ続けたらしい。
…………これについては自業自得だと思う。そんなふざけた罰を与えようとするだなんて……ハリーさんに殺されなかったことを天地に感謝しなくちゃいけないレベル。
そして、ハリーさんがアンブリッジを嫌う理由もわかった。でも、ハリーさんが私の予想以上に色々と動いていたと言うことをしっかりと見せつけられる形となってしまった。
まあなんと言うか……流石ハリーさんだよね。魔法省の高官の不正の証拠やらなにやらかにやらを大量に手に入れてるんだから。いったいそれはどうやっているのか知りたいけれど、知ったところでハリーさんにしかできない方法なんだろうと納得しておいた。
……少しはアンブリッジも身の程を弁えて大人しくしてくれると助かるんだけどなぁ……?
アンブリッジは基本的に酷い目にあっているのが似合う(確信)
次回作は……?
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鬼滅の刃
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鋼の錬金術師
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金色のガッシュ
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BLEACHの続き
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