幸運なノービス物語   作:うぼのき

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第3話 ゲームとは違う?

 冒険者ギルドの中を奥に奥にと進んでいく。

 すると光り輝く渦が見えてきた。

 

「ワープポイントだ。

 この先は草原となっていて、低級モンスターを放し飼いしてある。

 モンスターは非アクティブ、つまり向こうから襲いかかってくることはない。

 ちなみに、ここのモンスターはドロップアイテムを落とさない。

 HPが0になると、ここに戻ってくる。

 つまりここをセーブポイントとして記憶してから入ってもらう。

 初心者用ポーションはなくなったらまた支給するが、無駄遣いはするなよ。

 ノービスのジョブレベル10まで順調にいけば2時間ってところだ。

 今は9時半だな。

 昼飯前までには、ジョブレベル10になってくれよ。

 草原の向こう側にもワープポイントがある。

 ジョブレベル10になった者はそこへ向かえ。

 PTメンバーと話し合いながら、いろいろ試行錯誤してみるんだな。

 以上だ」

 

 どうやってセーブポイントを記憶するんだ?

 また念じるのか?

 セーブポイントと念じてみる。

 これでいいのか分からないが、とりあえずこうするしかないな。

 セーブポイントの記憶ってどうやるんですか? なんて質問をしたら馬鹿かと思われるかもしれない。

 

 次々とワープポイントに入っていく。

 僕も遅れまいと中に入ると、

 

「うわ」

 

 本当にワープした。

 輝く光りに一瞬だけ包まれたと思ったら、目の前には草原が広がっている。

 さっきまで建物の中だったのに……すごい!

 

 短い草が生えた草原に、草が刈り取られたことで道ができている。

 この道を進めば先にあるワープポイントに辿り着けるのだろう。

 遠くに建物らしきものが見える。

 あそこに道は続いているようだ。

 

 草原にはゲームで見慣れたモンスター達が見えた。

 

 可愛らしいピンクの身体をぷよぷよと動かしながら進むポリン。

 ちょっと大きな芋虫のファブル。

 こちらもちょっと大きな兎のルナティック。

 チョンチョンが飛び回っているのも見える。

 

「さて」

 

 カリス君がみんなを見て話し始めた。

 

「まずは自己紹介からしないか?

 こうして縁あってPTを組むことになったわけだし。

 俺はカリス。

 出身はここプロンテラだ。

 希望天職はナイト。よろしくな」

 

 爽やかイケメンらしく白い歯を見せながらかっこよく決めてくれた。

 ちょっと長めの金髪に青い瞳、白い肌、長身、イケメン。

 まさに白馬の王子様だな。

 歳は同い年ぐらいに見える。

 

 次に声をあげたのは、ごつい体型のおっさん? だ。

 真っ白な短い髪に褐色の肌は筋肉ムキムキだ。

 顔つきもごつい。

 歳は25歳前後かな?

 

「俺はマルダック。

 プロンテラ出身だ。希望天職はプリースト」

 

 ぶっと隣の男が吹き出しそうになっている。

 僕も心の中でツッコミたくなっている。

 

 その面と体型でプリーストかよ! と。

 

 マルダックさんは僕の隣の男をギロリと睨み付ける。

 緑色の髪に緑色の瞳。

 ひょろりとした体型で、どこかお調子者といった雰囲気だ。

 男は誤魔化す様に話し始めた。

 

「あはは。おいらはグリーム。

 モロク出身だよ。仲良くしてね! 特に女子!

 えっと、なんだっけ? あ~希望天職ね」

 

 予想通りのお調子者だった。

 残りの3人の女性に対してウィンクしてアピールしている。

 しかし、希望天職を言う声はひどく冷たい声だった。

 

「希望天職はアサシン」

 

 背筋がぞくりと震える。

 その声で殺されるんじゃないかと思うぐらい。

 

「いや~だって天涯孤独な暗殺者とかカッコよくない? これって絶対もてるよね?」

 

 ずるりと転げそうになる。

 ただかっこつけていただけかよ!

 

 続いて3人いる女子の中で、一番強気な感じの子が声を出す。

 カリス君と同じ金髪に青い瞳。白い肌に綺麗な顔立ちだけど、ちょっときつい印象を受ける。

 

「私はナディアよ。

 プロンテラ出身で希望天職はナイト。よろしくね」

 

「俺の許嫁って紹介は?」

 

「親が勝手に決めたことよ。言いたいなら貴方が勝手に言ったら?」

 

 カリス君の発言に、ものすごく嫌な顔で答えるナディアさん。

 2人は知り合い、というよりも親が決めた許嫁のようだ。

 ナディアさんも僕と同い年ぐらいだろうか。

 

 若干、険悪な雰囲気になった中、明るい声が響く。

 

「はいはい~。私はプーよ。プーちゃんって呼んでね。

 出身はゲフェン。希望天職はウィザードで~す」

 

 陽気で明るいお姉さんといった感じのプーさん。

 真紅の髪はゆるふわパーマみたいになっている。

 ナディアさんと同じく綺麗な顔立ちだけど、プーさんからはきつい印象を受けることはない。

 むしろどことなくエロティックな感じだ。

 胸の膨らみも素晴らしい。

 

「あ、え、えっと……わ、私はティアです。

 イズルート出身です。

 希望天職はプリーストです」

 

 最後の女子はティアさんか。

 茶黒のショートカットの可愛い女の子だ。

 同い年か、もしくは年下かな?

 なんだかおどおどしている。

 いや、僕も人のこと言えないけどね。

 

 小動物のような可愛いティアさんは思わず守ってあげたくなっちゃう存在だな。

 それに童顔の顔の下に存在する、巨大な山。

 もうビックマウンテンですよ。

 どうやったらこんなに大きく育つんですかね?

 

 ティアさんの胸に視線がいってしまうのを我慢して、最後は僕の番だ。

 最後に拾ってもらったおまけだけど。

 

「え、えっと。グライアです。

 出身は……」

 

 まずい、出身どうしよう。

 他の人達と被るのはまずいよね。

 その街の話題を出されるとついていけないし。

 

 いや、無難にプロンテラか?

 プロンテラが一番大きい街だろうし、ここなら適当なこと言って……。

 いや、だめだ。

 それでも話についていけない部分があると、不審に思われてしまう。

 他の人達と違う街にするべきだろう。

 

「出身はアルデバランです。」

 

 これなら大丈夫。

 そう思って言った一言だったのだが、

 

「……」

「……」

「……」

「……」

「……」

「……」

 

 あれ? なんか反応おかしくない?

 え? アルデバランってだめだった? なんかダメだった?

 ま、まずいな……。

 と、とにかく天職……え、えっと……。

 

「き、希望天職は……ブラックスミスです」

 

 本当の剣を持って僕が戦えるか分からないのだから、ブラックスミスというかマーチャントで細々と商売して生きていくのもありだろう。

 ま~望んだ職を得られるわけじゃないんだから、なんだっていいんだけどね。

 

 それにしても、みんなが僕のことを哀れむ様な目で見ているのはなぜだ?

 アルデバランって何がダメだったんだ?

 

「そ、それじゃ~早速狩りしようか。低級モンスターばかりだから、奥のワープポイントを目指しながら適当に倒していこう」

 

 カリス君の一言で移動を始める。

 他のPT達はまだ話し合っている組もあれば、既に草原に向かってモンスターと戦っている組もいる。

 

 ここからこの世界での僕の戦いが始まるのか。

 

 

♦♦♦

 

 

「はぁぁぁ!」

 カリス君が華麗に短剣を振る。

 

「あらよっと!」

 グリームさんが軽やかに短剣を振る。

 

「うおおおお!」

 マルダックさんが豪快に短剣を振る。

 

「はっ!」

 ナディアさんが美しく短剣を振る。

 

「うふ~ん」

 プーさんが妖艶に短剣を振る。

 

「え、えい!」

 ティアさんが一生懸命に短剣を振る。

 

「お、おお……」

 僕はおろおろしながら短剣を振る。

 

 

 違う、違過ぎる。

 ゲームとは全然違う。

 ティアさんにすら劣る僕の動き。

 ポリンやファブル相手に四苦八苦。

 ルナティックには攻撃を当てられないことが多い。

 動かないプパは楽だけど、倒すのにみんなの3倍の時間がかかり、

 チョンチョンに至っては、もう無理。

 

 既にみんなの僕を見る目が痛い。

 突き刺さるような目です。

 え? お前そんなんで冒険者になろうとしてるの? という目です。

 

 ベースレベルやジョブレベル以外に、人としての強さが存在している。

 これはもう無理ゲーだ。

 いやゲームじゃないんだけど。

 

 モンスターに短剣を当てなければいけない。

 これが難しい。

 しかも当たる箇所でダメージに差が出るらしい。

 ポリンでいうと、中心地点に短剣を刺すと一番ダメージが大きくて、端になるほど少ないダメージしか与えられない。

 

 ゲームと違って1匹のポリンを7人で攻撃するのは難しい。お互いが邪魔になるから。

 初心者用ポーションもあるので、モンスターを見つけた者が1人で相手して倒す。倒した後に近くでモンスターと戦っている仲間がいれば加勢する。

 1匹のモンスターに対して2人までで相手すると決まった。

 

 僕は常に加勢してもらっている立場だ。

 

 カリス君と同じタイミングでそれぞれポリンと戦い始めたとして、僕が5~7回ぐらい攻撃してやっと倒すのに対して、カリス君は2~3回で倒している。

 

 ポリンは非アクティブだから、最初の一撃は必ず当たる……はずなのだが、短剣でポリンを斬りつけても手応えがない時がある。

 モンスターはHPが0になると弾けて光の粒子となる。

 HPがある間はモンスターも体を損傷することはない。

 ポリンを斬りつけた時に、何か硬いバリアのようなものを斬った感触を得る時がダメージを与えられた時の感触だ。

 

 逆にポリンから体当たりされた時、身体は痛くないんだけど、同じく自分を守ってくれるバリアに衝撃がドンと伝わることがある。

 この時、僕はダメージをもらっている。

 しかし、体当たりされたのに何も衝撃がこない時がある。

 この時はダメージをもらっていない。

 

 カリス君に聞いてみた。

 

「それは回避しているからだよ。え? 避けてないって? 何を言ってるんだ……。

 オーディン様の加護によってモンスターの攻撃を回避したに決まっているじゃないか」

 

 ということらしい。

 つまりゲーム的なFleeの概念は存在しているんだ。

 

 まず人としての強さがある。

 でもその先にゲーム的要素を含めた神の加護という名の強さがある。

 

 それならクリティカルは?

 これもカリス君に聞いてみた。

 

「クリティカルの加護はたまにしか発生しないけど、発生すれば相手の防御を無視したダメージを与えられる。

 そして嘘か本当か分からないが、クリティカルの場合はモンスターのどこを攻撃しても最大ダメージを与えられるとか。

 はっきりしたことは分かってないけど、たまにしか出ないんだから頼るわけにはいかないだろう」

 

 あれ? クリアサとかいないのかな?

 まあいいや。

 あまり聞くのも不審に思われてしまう。

 もう十分不審者扱いだけど。

 

 狩りを始めて1時間ちょっと。

 無事にジョブレベル10になりました。

 PTを組んでいるおかげで経験値は共有されるので、みんなが倒してくれた経験値を吸ってレベルは順調に上がっていった。

 ベースレベルは11だ。

 

「みんなジョブレベル10になったね? それじゃ~さっさとワープポイントに向かおうか?」

 

 カリス君の言葉にみんな頷く。

 僕も頷く。もう疲れたよ。

 体力もない僕でした。

 

「ただし、グライアはここで鍛錬した方がいいんじゃないか?

 ちょっとその動きは問題だぞ。

 いや、動きはかなり速いように見えたんだけど、なんていうか雑だな。

 それに剣もちゃんと振れてない。

 鍛錬する気があるなら、初心者用ポーションを渡すけどどうする?

 どうせ1次天職を得たら、このポーションは使えないからな」

 

 カリス君の厳しい言葉。

 いや、そうなんだけど。

 みんなのようにちゃんと剣を振れないんだよね。

 だって、今まで本当の剣を振ったことなんてないんだから!

 

「は、はい。

 そうします。僕は時間までここで鍛錬しますね」

 

「グラっち頑張ってな!」

 グラっち? グリームさんがポーションを渡してくれる。

 

「男ならもっと力強く剣を振るのだ!」

 マルダックさんが背中をばしんと叩いて、ポーションを渡してくれる。

 

「ふん」

 ナディアさんが素っ気なくポーションを渡してくれる。

 

「頑張れよ」

 カリス君が爽やかにポーションを渡してくれる。

 

「グラちゃん頑張ってね~。プーちゃん応援してるから」

 プーさんが無駄にボディタッチしてきながらポーションを渡してくれる。

 

「あ、あの……私もグライアさんと一緒にここで鍛錬してから行きます」

 ティアさんが……ほえ?

 

 ティアさんはもじもじしながら、僕を見つめてきた。

 か、可愛い。

 

「そ、それじゃ~みんなからもらったポーションの半分はティアさんに渡しておくね」

 

 僕はポーションを半分、ティアさんに渡した。

 

「あ、ありがとう」

 

「ふん、まあいい。昼までにはワープポイントにきて中に入れよ」

 

 カリス君がどことなく不機嫌な声で言うと、さっさと歩き始めていった。

 ちょっと爽やかが崩れているぞ。

 ティアさん取られたからか? でも許嫁のナディアさんがいるんだろ?

 

「そ、それじゃ~頑張ろうか」

 

「は、はい! よろしくお願いします」

 

 ティアさんはペコリとお辞儀する。

 くぅぅぅ~、行動が1つ1つ可愛すぎる!

 

「あ、いや、こちらこそ。

 見ていて分かったと思うけど、僕全然だめだから。

 むしろティアさんに迷惑かけないか心配だよ」

 

「そ、そんなことないですよ。

 グライアさんの動き凄かったですよ。

 チョンチョンと戦っている時の動きなんて、私一瞬見失ってしまいました」

 

 え? 見失った?

 あのチョンチョンとの死闘。

 確かにチョンチョンの攻撃を必死に避けていたし、攻撃をもらっても回避によってあまりダメージは受けていない。

 というより、ポリンもファブルもルナティックも、攻撃をもらってもほとんど回避だったな。

 たま~にダメージ受けることあったけど。

 どうしてだ?

 レベル11でそんなFleeあるわけないのに。

 

「ははは。

 逃げるのだけは得意だから」

 

 適当に答えて、2人でモンスターを狩り始める。

 ジョブレベルは上がらないけど、ベースレベルは上がるのだから意味はある。

 そういえばティアさんのベースレベルっていくつなんだろう?

 

「ティアさんってベースレベルいくつですか?」

 

「えっと、そ、その……あまり人に言うことじゃないというか、その……」

 

 しまった!

 気軽に聞いていいことじゃなかったのか。

 自分の強さに直結する問題だもんな。

 

 固定PTかギルドメンバーじゃないと教えないとかなのだろう。

 

「ご、ごめん。

 僕ちょっと常識に欠けていることがあって。

 そ、その、何かあったら遠慮しないで言ってね」

 

「は、はい。

 そ、その、ごめんなさい」

 

 どうしてティアさんが謝るのだろう。

 気が弱い子なんだろうか。

 

 その後、僕達は鍛錬のためにモンスターと1対1で戦うことにした。

 

 ポリンの動きはだいぶ掴めてきた。

 ぷよぷよと震えると体当たりしてくるのだ。

 これを合図に体当たりを避けられるようになった。

 

 体当たりを避けてから、ポリンに一撃入れる。

 また避けてから一撃。

 避けられず体当たりをもらっても、ほとんどが回避である。

 僕のHPが減ることはない。

 

 これってやっぱり95%回避状態なのか?

 でもどうして?

 

 慣れてくると僕の動きはどんどん良くなってきた。

 カリス君やティアさんが言っていた通り、なんだか僕の身体は速く動く。

 コツが掴めると、さらにどんどん速くなっていった。

 これが加護なのか?

 

 どんどん速くなる。

 どこまで速くなるのだろうか?

 

 もっと速く、もっと速く、もっと速く。

 念じるように僕は動いていく。

 

 するとポリンは次第に僕を目で追えなくなったのか、見失うようになった。

 

 ファブルもルナティックも同じだ。

 僕の動きについてこれない。

 

 しかしあいかわらず、僕の攻撃も回避されることが多い。

 せっかく短剣を当てても、手応えがない。

 

 たまにクリティカルが出ていることがある。

 攻撃を当てた時、ズドン! という手応えを感じる時がそうだろう。

 

 30分ぐらいティアさんと2人で狩りをした。

 汗びっしょりだ。

 清掃スキルを使う。

 

「清掃」

 

 服だけではなく、身体までも清潔になる。

 これは便利だ。

 

 ノービスのジョブレベル10までに清掃スキルを得られた。

 他にも座るとSP回復とか、フレンド登録、手紙などの基礎スキルをいくつか覚えている。

 

「清掃」

 

 ティアさんも清掃スキルを得られたようで喜んでいた。

 

「ふ~疲れましたね」

 

「はい。グライアさんの動きどんどん速くなっていって凄いです。最後の方はもう私では見えないぐらいでした」

 

「ははは。なんだかちょっとコツが分かってきたんだ。

 どうすれば速く動けるかってね」

 

「すごいです。どうすればグライアさんみたいに速く動けるんですか?」

 

「う~ん、なんていうか、こうびゅっと動くような感じ?」

 

「びゅっと……ですか」」

 

「うん。びゅっと! ……ごめん、分かり難いよね」

 

「あ、いえ、違うんです!

 私は鈍いから、そもそも速く動けないだけですから」

 

 胸のマウンテンが重いのかな?

 そのビックマウンテンが!

 

「それにしてもちょっと喉が渇いてきましたね」

 

「はい。そろそろワープポイン……あれ? あそこに井戸がありますよ」

 

 ティアさんが指さした方角には確かに井戸らしきものがあった。

 これだけ広い草原での狩りだ。

 喉が乾いたら井戸から水を汲んで飲むのだろう。

 

 僕達は喉を潤そうと井戸に近づいていった。

 ただ水を飲もうとしただけだった。

 

 しかし、

 その井戸に着いた時だ。

 

「え?」

「え?」

 

 突然の光り。

 輝く光りに一瞬だけ包まれたと思ったら、僕達は見知らぬ洞窟? の中にいた。

 ワープだ。

 あの井戸はワープポイントだったのか?

 

 じめじめとした洞窟。

 水が滴り落ちる音があちこちから聞こえる。

 そして、洞窟の奥から響いてくる奇妙な音。

 

「こ、ここは……」

 


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