ログ・ホライズン ~わっちはお狐様でありんす~   作:誤字脱字

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・・・驚きです

これからも頑張りますのでよろしくお願いします

オリジナルは難しい!


『2』い出てしまうタメ『1』きが・・・

〈第8商店街〉

生産系ギルドの一つにして〈円卓会議〉にも席を置く生産系ギルドとしてはアキバの街三位の構成人数700名を誇るギルド。ギルドマスターはカラシン。

元々おしゃべり好き(チャッター)の集まりで、厳密に言えば生産ギルドではなくチャットギルド。ギルド名の由来は「〈エルダー・テイル〉のもっとも騒がしい時間は、夕食を終えた午後8時から真夜中あたりまで。」からきていると考えられる。そのため、生産ギルドの中では販売にもっとも力を入れており、実際に自分ではアイテムを作り出さずに販売を受け持つギルドメンバーも多く抱えている。

 

その為、アイテムを作り出す事の出来るサブ職を持っている人を募集しており、同じ〈円卓会議〉に席を置く〈記録の地平線〉は〈第8商店街〉に〈大地人〉の職人を2人紹介したと噂できいた

・・・・・・個人的には好きなギルドではあるが、〈海洋機構〉と同じく私を引き抜こうとするのは辞めてほしいものだ

 

 

 

「第12回!ドキ☆エルダー・テイル追加パック!~突撃!隣人のお宅~」著作者:くずのは

より抜粋……

 

 

 

「香辛料の条件が林檎1年分。・・・・・・・・・わっちも軽く見られたもんでありんすな~。しかし……」

 

長かった酷暑もようやく一段落してきた9月・・・・・・秋の青空とはうらはらにパーティーの雰囲気は重苦しかった

 

「さて、はりきっていくにゃん♪」

「「・・・・・はい」」

「・・・にゃぁ~」

 

どこか緊張した目線を彼女に向けながら気の入らない返事をする彼らににゃん太は軽くため息をついた

 

「わっちも嫌われたもんでありんすな~」

 

3人とは違い、彼女だけが秋空の到来を喜んでいるかのようにカラカラと笑いを零すのであった

 

 

 

 

 

ログ・ホライゾン ~わっちがお狐様でありんす~

 

教えて♪お狐先生!愛と勇気だけが友達編 ・・・・・・・・・事実上ボッチかよ!? byパンツ君

 

 

 

 

 

事の発端は、ある一言から始まった

 

「クエストですか、にゃん太さん?」

「はいですにゃ~」

 

衝撃的な出来事から3日後、五十鈴は〈記録の地平線〉の料理番にゃん太から冒険・・・クエストのお誘いを受けたのだ

この3日間、どうもギルドホールと言うか彼女がいる場所が居づらく、ルディの気分転換を兼ねて2人で散歩をしていた2人にとって同じギルドの仲間、しかも料理番にして相談役、事実上サブマスターのにゃん太からのお誘いは正直嬉しく思った。特に五十鈴は何とか今の状況を打破したいと考えていたので尚更である

 

彼女と自分達の間には溝があり、にゃん太なら緩和剤の役割をしてくれると思ったのだ

思ったら直ぐに行動、五十鈴は気分が乗らないと断りを入れるルディを宥め、二つ返事でにゃん太のお誘いを了承したのであった

 

そう、残りのメンバーが彼女だとは知らずに・・・・・・・・・

 

 

「はぁ~・・・・・・・・・それでにゃん太さん、クエストって何を受けるんですか?」

 

つい30分前のやり取りを思い出し、ついタメ息が出てしまったが、もう仕方ない。むしろ彼女と一緒にクエストをクリアする事で溝が埋まる、そして仲間だと認められると気持ちを切り替えた五十鈴はクエストの詳細を尋ねる事にしたのだ

 

「クエスト名〈稲荷の問(いなりのとい)〉・・・・・・・・・クリア目安はLV30ですにゃ。今のお2人に吾が輩達のパーティーでは些か簡単だと思いになるとは思いますが・・・・・・このクエストにはある特徴があるですにゃ」

「特徴ですか?」

「にゃん♪ クエスト開始から時間が経つにつれ問題が出題されるにゃ。正解すると次の質問へ、間違えるとモンスターが襲い掛かる・・・・・・〈エルダー・テイル〉のクエストの中でも名作中の迷作だと言われていますにゃ」

 

問題と聞き、五十鈴は顔を引きつらせた。リアルでは現役の高校生であるとはいえ、〈大災害〉後、碌に勉強と言う名の勉強をしてこなかった自分に解ける問題なのかと不安になったのだ。それとは正反対にルディは目が燦々と光り輝いていた

 

「文武両道!力と知識が両方鍛えられるとは、修行の中の僕にはうってつけのクエストじゃないか!」

 

大げさに身体で喜びを表すルディに五十鈴は、尻尾を全力で振る犬みたいだな~と思いつつも久しぶりに見たルディの明るい表情に自然と頬が上がっていった

 

「・・・・・・・・だが、腑に落ちない事がある。その、なぜ彼女を誘ったと言うんだい、ミスタ?」

 

しかし、一転。

先程とは全くイメージ・・・・・そう、飼い主に怒られて落ち込む犬の様に哀愁を漂わせながら思っていた質問をにゃん太に尋ねたのだ。この疑問は五十鈴も思っていたらしくルティの質問に合わせて頷いて見せた

 

「くーち、ですかにゃ?ふむ・・・・・・お2人はクーちの好きな物はわかりますかにゃ?」

 

質問を質問で返すとはにゃん太らしくないと感じながらも2人は、彼女の好物だと思われるモノを上げた

 

「林檎だ」

「えっと・・・・・・林檎ですよね」

「はい、正解にゃ」

 

流石に簡単すぎる問い掛けであった。彼女の好物は林檎、むしろ林檎っと言ったら彼女、と言うまで彼女の林檎好きは〈記録の地平線〉の中では広まっているのだ

にゃん太は笑みを崩さずに答えの続きを話し始めた

 

「〈稲荷の問(いなりのとい)〉・・・・・なんとクリア報酬は黄金の林檎と言われていますにゃ!」

「「あぁ・・・・・・なるほど」」

 

2人は同時に頷いた

黄金の林檎・・・・・・・・数多くの神話や伝承に登場する神秘な果実、金色に輝く林檎。

無類の林檎好きな彼女が参加するには十分過ぎるほどの理由であった

 

「そしたら私達より先にシロエさん達を誘った方がいいじゃないですか?・・・・・・その、クーさんもその方が成功するって思うと思んだけどな~?なんて」

 

五十鈴の質問に今後はルディが頷いた

確かに物知りなシロエや直継、アカツキと行った方が成功率は格段とあがる。しかし、それをしなかった・・・・・・何故?

答えは簡単であった

 

「シロエっちは先の大規模クエストの後処理、女の子組はシロエっちのお手伝い、男の子組は〈三日月同盟〉と一緒にクエストに行っているにゃ」

 

暇な人が自分達しかいなかったのだ

3日前の事もあり、〈三日月同盟〉との共同クエストには参加せず、シロエの手伝いなど自分達に出来ることはお茶酌みぐらい・・・・・・だから誘ったと言う事であった

 

別の意味でタメ息が出てしまうが、にゃん太は更に言葉を続けた

 

「それに、ですにゃぁ・・・・・・吾が輩、お2人はクーちと喧嘩中だとお見受けしますにゃ。これを気に仲直りしてみては?と思いましたにゃ」

「あっ」

 

この人にはなんでもお見通しなんだなっと思った。それと同じくらいに〈大災害〉後、感じる事が無くなってしまった『子を心配する親』の暖かさを感じた

少しムズ痒かったけど悪い気はせず、むしろ頼りらしさを感じた

 

「・・・・・・そうだね、その通りだ。僕は黄金の林檎を手にして彼女と仲を修復しようじゃないか!あはははは!」

 

ルディも同じことを思っていた様で、笑って誤魔化してはいるが頬は照れて赤くなっていた

 

「では、行きましょうかにゃ?・・・・・・お~い、くーち~、行きますにゃ~?」

「あ~い」

 

2人の雰囲気は最初の頃が嘘の様に気合とやる気が満ちていたのであった

 

 

 

 

クエストはアキバの町近辺で行われると、にゃん太が言っていた通り町から出て数分もしないクエストが開始された

いきなり目の前の景色が歪んだと思ったらレンガで身体を構成されている狼、ガーゴイルが現れたのだ

 

ルディと五十鈴は臨戦態勢をとるが、にゃん太と彼女は自然体なまま・・・・・・

狼が動き、いざ戦闘が開始されると思いきや狼はうなり声ではなく―――

 

「だぁぁいいちぃぃぃぃもぉぉぉぉん!」

 

―――耳に響く高い声で問い掛けてきたのであった

 

「にゃにゃにゃ、このクエストは答えが間違わない限りモンスターとの戦闘はにゃいにゃぁ」

「・・ご隠居の言葉を忘れんしたか?」

「「はははは・・・」

 

乾いた笑いが零れた

突如現れた、いかにも強敵といった風貌をした狼がいきなり、荒地の魔女の如く高い声で質題してきたのだから・・・・・・

ベテランの2人は兎も角、新人プレイヤーな五十鈴や元〈大地人〉のルティにはインパクトが大きかった

そんな2人を置いておきぼりにして狼は更に問い掛け始めた

 

「虎裏猿表馬表=「豚」、猫表鼠表鼠裏=「男」の時、蛇裏犬表猪裏は何がくる」

「「……え」」

 

空気が凍った・・・・・・狼が口で問題を出すと思ったらクリップボードで出したのも驚いたが、問題の難しさにも驚いてしまった

2人は固まり、冷や汗を書いている中―――

 

「お空でありんす~」

「正解」

「「えぇぇぇぇぇ!」」

 

―――意外すぎる人物から答えが聞こえ、正解したのであった

驚き後を振り返るが、答えた張本人は手に持った扇子を扇ぎながら林檎を愛でながらにゃん太と話し込んでいる

目は半分閉じてやる気のない、俗に言う[死んだ魚の目]だと言うのに……ルティと五十鈴は何故か理不尽な気持ちに襲われながらも二人の会話を盗み聞く

 

「速かったですにゃ~、くーち?」

「英語と干支が分かればわかりんす」

「……なるほど、『sky』ですにゃ」

「そうなりんす」

 

2人は答えが分かった様で笑いながら雑談を交わしているが、蚊帳の外……ルディと五十鈴は冷や汗が止まらなかった

 

「……ヒントみたいだけど、ルディわかった?」

「……干支すら何なのかわからないさ」

「え」

 

五十鈴は目を大きく開き驚いた

自分と変わらない年の青年が、『干支』がわからない。無知と言うレベルを通り越していると思ったが、直ぐに納得が言った様に頷いったのだ

 

「そっか、ルディはコッチ(エルダー・テイル)の人だもんね。私達のアッチ(現実世界)の事はわからないよ……でも大丈夫?」

「ノープログレムさ、ミス・五十鈴。コッチ(エルダー・テイル)の事なら全て僕に任せれもらおう!」

「うん、お願いね!」

 

ルティと五十鈴が何気なく交わした会話……これが後々、大きく彼らの心に響いていくと、まだ2人は知らない……

 

 

 

一問目で彼女が正解した事により、ガーゴイルは音もなく砂へと還っていった。先に進め!と解釈し4人は歩きだしたが彼らの空気は重い……原因は明白である

クエストは着実に進んでいき『第2問』『第3問』と彼らは正解し先に進んでいったのだが、問題を正解して行くにつれてルディの顔色が悪くなっていったのだ

 

「えっと…第一問が暗号、第2問が政治、第3問は文化……なんの関わりがあると思いますか、にゃん太さん、クーさん?」

「……吾が輩にはリアルと〈エルダー・テイル〉の違いを指摘している様に思えますにゃ」

「そうでありんすな~、わっちには〈大地人〉に自分の立場を理解させる問題だと思いんす」

 

3人の会話の通り、出題される問題は全てルディには答えることが出来ない現実世界の問題なのだ

流石のルディも皆と同じ考えに行き付き、力になれない事から重く責任を感じているのであった

 

「ははは……申し訳ない」

「仕方ない仕方ない。クエストを作った人も、まさか〈大地人〉が参加するって思ってもいないよ!」

「そうですにゃ~、シロエっちも言っていましたがイレギュラーな存在〈冒険者〉ににゃったルディっちもイレギュラー……いきなり立場が変わったにゃ」

「ッ!」

 

にゃん太の何気ない言葉がルディには重く感じ、そして以前彼女が言っていた言葉を思い出させた

言い方も雰囲気も全然違うのに『貴方の存在は仲間にに過大な重りとなる』……彼女の言葉と重なってしまった。思わずルディは顔を伏せ足を止めてしまう

いきなり立ち止まったルディに対し五十鈴は声をかける

 

「ルディ?」

「はは……今の僕がまさに重りではないか」

「ねぇ!ルディ!どうしたの!?」

「ミス・五十鈴……僕は〈冒険者〉にはなれないらしい」

「……え」

 

ルディの言葉は弱弱しく、そして今にも泣きそうなほど擦れていた

 

「〈冒険者〉を特別なステータスだと勘違いしていたようだ僕は……〈冒険者〉は弱き者を助ける存在、でも生まれ持って弱き者である僕は本当の〈冒険者〉に劣る。だから皆を守れるような〈力〉を得る為に日々修行を重ねてきた……だけど!」

 

勢いよく上げた顔には悲しみと悲壮感が読み取れた

 

「イレギュラーな僕の存在は仲間に悪影響を与えてしまう!……今回のクエストで痛感したよ。〈冒険者〉と言うタグを付けていても僕は〈冒険者〉ではなく〈大地人〉だと言う事を……」

「ルディ……」

 

言い掛ける言葉が五十鈴には見つからなかった、いくら〈冒険者〉になったとしても所詮ルティがこの地に住む〈大地人〉、自分達とは住む場所が違ったのだ……

2人の間に悲しみの渦が渦巻く中、シリアスブレイカーは発動する!

 

「お芝居は終わりんしたか?なら早~問題答えんし!」

「「……え」」

 

ルディの悲痛な思いを「お芝居」で片付け何時の間にか出現したガーゴイルを指差す彼女は鬼であろう……いや、駄狐だ

そんなシリアスブレイカーに流石にルディは怒りをあらわにする

 

「君が言ったんではないか!僕の存在は仲間の重りになると!だから僕「だからどうするでありんすか?」…え?」

 

ルディの言葉を遮って発した言葉にルティは驚き、言葉を詰まらせてしまった

 

「だ~か~ら~どうするでありんすか?重りになる、だからなに?ギルドを辞める?死ぬ?人知れぬ場所で仙人になるでありんすか?……馬鹿馬鹿しいでありんす。ぬしはもう〈冒険者〉でありんす。そして、それを成した事はぬしが消えようともシロエの実績として残りんす。……だからぬしには〈覚悟〉が足りんせん と言いんした 。」

「……どういうことだい、ミス・クー?」

「うにゃぁ~……」

 

落胆する彼女の変わりに傍観に徹していたにゃん太がルティに説明し始めた

 

「シロエっちが公言しなくとも、ルディっちの〈大地人〉のコミュニティーからシロエっちの力が分かりますにゃ」

「そっか!ルディにも〈大地人〉の友達いるもんね!友達がいきなり〈冒険者〉になったらみんな驚くよ!」

「でもみんな気づか「死なない、LV上限を超える、サブ職業。どうやって隠すんでありんすか?」 グッ!」

 

またもやルディの言葉を遮って発した彼女の言葉にルティは言葉を詰まらせてしまった

確かに〈大地人〉では得られない事を隠し通すには限界があるのだ、もし友達がいないとしてもルディはアキバの町に〈大地人〉として長く滞在していた事もあり自然と目に付いていた筈、更には、ステータスを見られる〈冒険者〉からはサブ職業〈冒険者〉など丸分かりの事であった

 

「シロエェェにも言んしたが、大いなる力には大いなる責任が伴う……ぬしは責任を伴う〈覚悟〉を本当には理解しておりんせん」

「ルディ……」

 

彼女に言い負かされたルディは返す言葉が無くなっていた。いや、違う。

言い返すということは……都合の良い事を見つめて責任から逃げる口実を探しているっと言う事なのだ

ルディは唇を強く噛みこんだ、自分がずっと見ていなかった事、背を負うべき責任から逃げていた事に気づいたのだ

 

「なら……僕はどうすればいいんだ!」

 

口から垂れる血など気にもせずに声を上げた。自分が、ルンデルハウス=コードが成すべき事を彼は求めたのだ

……その答えは直ぐに返ってきた

 

「負うのにゃ」

「……」

「今まで見てこなかった〈責任〉を負うにゃ……彼女の言葉を借りるのなら『己が責任を負う事により自身の持つ〈思い〉が形となって表れる』と言うと思いますにゃ?」

 

責任を負う……言葉で言うのであれば簡単だが、ルンデルハウス=コードが〈冒険者〉となった事で生まれ出る全ての問題に関わる覚悟が求められる事なのだ

今の彼なら判る、その事がどんなに重く、そして危険な事なのかを……だが!

 

「……背負う、今度は逃げはしない!僕が!このルンデルハウス=コードが〈大地人〉であり〈冒険者〉である事実を!」

 

両手を広げ大きく!そして高らかに彼は宣言したのだ!

芝居臭い仕草だが、彼らしいと言えば彼らしい、そんな彼に五十鈴は声をかけた

 

「うん、私も一緒に背負ってあげる!ルディじゃぁ……まだ頼りないもんね?」

「そんな!レディにこの責任を負わせる訳には! 「こらッ!」 っ!?」

 

ルディの言葉を遮って五十鈴は彼を叱りつけた…だが、本当に怒っている訳ではない、何故なら彼女の顔は満面の笑みが咲き誇っているのだから

 

「レディ扱いも嬉しいけど……仲間でしょ?全部とは言わないけど少しは背負うよ」

「ミス・五十鈴……」

 

見詰め合う2人、片方は自分を思ってくれる女性に感動し片方は頼りない番犬を思う様に……

2人の思う気持ちは違うが傍から見れば甘い…恋人達の様な雰囲気を醸し出していた

 

そして蚊帳の外に追いやられたにゃん太は、この雰囲気を前者と感じながらも笑みを零していた

 

「思いが交わった時、本当の恋が始まる……そうは思いませんかにゃ、くーち?」

 

同じく蚊帳の外に追いやられた同志に話を振ってみたが、彼女はその場に居なくガーゴイルと2人、負の感情を纏いながら「の」の字を地面に書いていたのだ

 

にゃん太は近づき二人の会話を聞こうとしたが―――

 

「わっち はラブコメ等期待していんせん!何だぇ あれ?説教とおっしゃるかぬしの立場を判られてあげたとおっしゃるのにラブラブして、これはわっちに対する嫌味でありんすか ?そうに決まっていんす!若いからヤリたいと思うのは自然の摂理だと思いんすが、場の空気を呼んで欲しいでありんすぇ~?最近は、シロエェェとツッキー、ミノリンがラブって、マリーとパンツ君もラブって―――」

 

直ぐに引き返した、人生経験が豊富だから出来る技!

いや、ヒステリックな女性に近づいてはいけないと本能で感じたのであろう……

 

右を見ればラブ臭漂う2人組、左を見れば負の漂う狐(若干、ガーゴイルが涙目)……

にゃん太はとこ知れずにため息をつくのであった

 

 

 

 

NEXT  狐の思い、ルディの思い……




彼女が負の感情を纏っていた頃 パート1

「シロエさん!次の書類をお持ちしました」
「君主!お茶が入ったぞ、一息つけよう」
「ありがとう、アカツキ、ミノリ」

ラブってた・・・・



彼女が負の感情を纏っていた頃 パート2

「お~し!休憩だ!休むのも戦い祭りだぜ?」
「はい!」
「ありがとうなぁ~?直継やん、これタオル」
「サンキュー、マリエさん。ってコレは俺のタオルじゃないぞ?」
「ん?それはうちのやで?」
「………」

ラブってた……


彼女が負の感情を纏っていた頃 パート3

「よ~し!ラスト10本!気合入れて行くそ!」
「はい!小竜さん!」

バトっていた……


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