黒子のバスケifストーリー「もし、黄瀬に幼馴染みがいたら」   作:和泉春

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第九話です‼

結構期間が空いてしまって申し訳ない‼

これからもよろしくお願いします‼



黄瀬の大切な人
売れっ子モデル 黄瀬涼太


 

日曜日のoff。

 

黄瀬はモデルの撮影の為に、

東京へ来ていた。

 

撮影先は東京スカイツリー。

 

なんでも、

人生初の写真集を作るという企画が

はやくも実現したのだそうだ。

 

今日までその事は黄瀬にも知らされていなかったらしく、その事を初めて聞いて、

黄瀬は少し、いや凄く上機嫌だった。

 

 

俺の写真集か…。

なんかワクワクしてきたっ‼

 

 

現場へ向かう車の中でマネージャーの話を聞いていると、あっという間に目的地に到着した。

 

東京スカイツリー。

塔の高さ世界一を誇る都市部超高層建築物だ。

 

 

 

そんな所で撮影とか…。

なんていうか…。

 

 

「ぶっとんでるッスね…。」

 

「え?何が?」

 

「いや、こっちの話ッス‼」

 

マネージャーは少し首を傾げて「そう?」と言うと、

続けて黄瀬に問いかけた。

 

 

「最近、部活忙しいみたいね。

仕事の量を減らすなんて…。」

 

「あぁ…。まぁ。

ちょっと本気で頑張りたいんで。」

 

「バスケ部、だったわよね。

楽しんでるようで安心したわ。」

 

「え?安心?

仕事減らされて…文句言わないんスか?」

 

 

正直なところ、マネージャーやカメラマン、

周りのスタッフさんたちには

少し申し訳ない気持ちがあった。

 

人気度が高まってきていて、

これからいろんな企画をと、

いろいろ考えていてくれていたらしいから、

それをチャラにしていまって…。

 

でもマネージャーさんは「安心した」と言ってくれた。

 

 

「中学の時から何にも執着しないというか、

冷めたようなところがあったから、

今みたいに本気でやりたいと思うものを見つけてくれて、

私たちは本当に嬉しいのよ。」

 

 

周りのスタッフさんたちも頭を頷かせた。

 

黄瀬は照れ臭くなって、少し口元を緩めた。

 

 

「…………………ありがとうございまス。」

 

「それじゃあ行きましょう。

他のスタッフが、待ってるわ。」

 

「はいッス。」

 

 

黄瀬は駆け足でマネージャーの後を追った。

 

 

 

撮影は無事終了。

 

 

辺りは夕焼け色に染まっている。

 

 

「黄瀬くん、帰りはどうする?」

 

「ちょっと寄りたい所あるんで、

遠慮するッス。お疲れ様でした。」

 

 

撮影スタッフやマネージャーと別れ、

黄瀬はそのまま歩きはじめた。

 

 

オレンジの街灯が街を照らす。

 

空を流れる雲がピンク色へと変わり、

空の色は紫色になってきていた。

 

 

あ…ここら辺…。

 

 

誠凛高校の近くのマジバーガー、

その近くにバスケコートを見つけた。

 

 

「やっぱり、

ここ来ちゃうんだよなぁ…。」

 

 

初めて負けた日寄ったバスケコート。

 

 

ここには何度も足を運ぶようになっていた。

 

あの負けた悔しさを忘れないために、

辛いけど深く記憶に刻みこむために。

 

 

“初心忘るべからず”という言葉を

柄にもなく考えるようになった。

 

 

ふと黄瀬はそのコートの中に小さな人影を見つけた。

 

 

「…黒子っち?」

 

 

黄瀬はすぐさまコートへ向かった。

 




第九話 売れっ子モデル 黄瀬涼太
を読んで頂きありがとうございます‼

今回カレンいなかった…。

多分次も出て来ないかも!?

どうしよう早く出してあげないと…(汗)



感想、評価などしていただけると嬉しいです‼


これからもよろしくお願いします‼

次話もお楽しみに‼


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