黒子のバスケifストーリー「もし、黄瀬に幼馴染みがいたら」   作:和泉春

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いやー…なかなかの長編ものになりそうですなぁ〜w

って、読み直してみて思いましたw

これからもよろしくどうぞ!


海常の黄瀬
このチーム。


「ちーッス。」

 

黄瀬はなんとか遅れずに

朝練に参加する事が出来た。

 

黄瀬が体育館に現れたのに

気づいた森山は、

昨日の幼馴染みについて

黄瀬に根掘り葉掘り聞き始めた。

 

 

「おはよう。それで?黄瀬。

昨日行ってた幼馴染みって…男か?女か?」

 

「お、女の子ッスよ。」

 

「ふぅーん…。で?」

 

「で?」

 

「……可愛いのか?」

 

「はぁ…まぁ、そうッスね。

可愛いんじゃないッスか?俺が見る限りは。」

 

 

森山のエエ声とエエ顔さにビビりながらも、

黄瀬は聞かれた質問に坦々と答えている。

 

その二人に声をかけたのは笠松だった。

 

 

「おい‼練習始めるぞ‼」

 

 

森山は何と無く不機嫌そうな笠松の様子に気づいた。

 

そして笠松の肩に手をまわし、

耳元で囁いた。

 

 

「そうか…笠松。

お前、羨ましいんだな?」

 

「はぁあ!?」

 

 

森山の言葉に妙に反応した笠松は

大声をあげた。

 

その大声に気づいた小堀と早川が、

何だなんだと近寄って来た。

 

笠松は森山の手を払い、

いつものように、いや、

それ以上に顔を顰めた。

 

恥ずかしがっているようにも見える。

 

どうやら図星だったようだ。

 

 

森山は坦々と話し出す。

 

 

「だよなぁ、笠松。

女の子の幼馴染みなんて美味しい存在がいたら、

おれたちだってとっくに

人生エンジョイしてるもんなぁ。

そうでなきゃ、

合コンなんて悲しい行事に参加するかよ。

しかも、だ。

笠松は女の子慣れしていない。

それなのに……どうして黄瀬なんだ‼

お前ばっかりモテやがって‼

羨ましいぞ‼黄瀬‼」

 

「やめろ森山‼‼

無償に恥ずかしいだろうが‼」

 

 

黄瀬を指差す森山に

一発蹴りをいれる笠松。

 

 

「もぃ(り)やませんぱーい‼!?」

 

「笠松‼落ち着け‼」

 

 

あわあわしだすチームメイト達を、

黄瀬はポカンと見つめていた。

 

そして思った。

 

 

やっぱ、このチーム結構好き。

 

 

もう一発食らわせようとする笠松を 小堀が抑えて、

倒れて攻撃を防ごうと試みる森山を早川が立ち上がらせる。

 

黄瀬は思わず笑みを零した。

 

 

「ははっ、じゃあ先輩?

今度合コン設置するッスね。

女の子の前での先輩、面白いし。」

 

 

笠松は盛大に反対した。

 

 

「ふざけんな‼

お前が楽しみたいだけだろ‼」

 

 

森山はキリッとして言った。

 

 

「黄瀬、今の言葉…忘れんなよ?」

 

 

小堀は冷静に呼びかける。

 

 

「それより、

朝練の時間が終わってしまうぞ。」

 

 

それに早川は便乗する。

 

 

「早くぇ(れ)んしゅうしましょう‼

え(れ)んしゅう‼」

 

 

笠松は顔を寄せてくる早川を一発殴る。

 

「分かったから‼

顔近いし‼ラ行言えてねぇし‼

……ったく、始めるぞ‼」

 

笠松の掛け声と同時に一同は声を揃える。

 

 

「「「「はい(ッス)‼」」」」

 

 




このチーム。 を
読んで頂きありがとうございました!!!!

まだまだ続くのでよろしくお願いします^ ^

感想、評価などして頂けると嬉しいです!!!!

次話もお楽しみに!!!!

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