黒子のバスケifストーリー「もし、黄瀬に幼馴染みがいたら」   作:和泉春

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十三話です!!!!!

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気づかない黄瀬
弱いところ


店はそんなに人は多くなく、

街中よりも広々としていた。

 

服がかかっているハンガーをとったり、

自分の体にあわせてみたりと、

普通の女の子のように店を見てまわっていた。

 

黄瀬はそのカレンの後ろを

ゆっくりついて行く。

 

 

するとカレンは黄瀬に振り向き、

ジーンズ生地の短パンと

シンプルなTシャツに羽織ものがかかった服を

かざして来た。

 

 

「リョータ、これどう思う?」

 

「おー、いいんじゃない?

なんかカレンっぽい。」

 

「リョータそれ適当でしょ。」

 

「適当じゃないよ。

シンプルなのがカレンっぽいし、

飾らない感じがいいよね。」

 

 

もともと顔が派手っつうか、

スッピンでも目立つからな…。

 

まぁ、俺も人のこと言えた義理じゃないけど。

 

 

その時、黄瀬は気づいた。

 

 

 

あ、そっか。

 

もしかしてカレン、

俺が目立つのを気にして…?

 

 

 

カレンは他の服も見ようと

別のコーナーへ向かった。

 

 

「ねぇリョータ‼

これはどう…あれ?リョータ?」

 

 

振り向くと、黄瀬の姿はなかった。

 

何回か名前を呼んでふらふらしていると、

オシャレハットと黒いダテメガネをかけた黄瀬が姿を現した。

 

 

「んん?リョータ?

どうしたのその帽子とメガネ。」

 

「んー?いつも持ち歩いてるから、

ちょっと使ってみただけだよ。

似合わない?」

 

いつもより落ち着いた感じに見える黄瀬は、

お調子者のチャラチャラした雰囲気を

感じられないほど穏やかに見えた。

 

一言で言うとしたら、

落ち着きのあるお兄さん、だ。

 

 

「ううん‼いいと思う‼カッコイー‼」

 

 

カレンは子犬のような無邪気な笑顔を作った。

 

 

“カッコイイ”なんて、

いろんな人から言われてるから

聞き慣れてるはずなんだけど…。

 

 

黄瀬はカレンから顔を背けた。

 

 

カレンに言われた

お世辞のようなカッコイイでも、

無償に嬉しくなってしまうのは、

一体何故なんだろうか。

 

 

「ん?リョータ?どうしたの?」

 

「…恥ずかしいのっ。ほら、次の店行こう。」

 

 

黄瀬は紛らわすようにカレンの手を握った。

 

店からカレンを引っ張り出してきた黄瀬は、

手を強く握り過ぎた事に気がついた。

 

 

それと、店から引っ張り出してくる時、

一言も言葉を発さなかったカレンにも

なんだか違和感を感じていた。

 

手の力を緩めて振り返ると、

そこには顔を真っ赤にしたカレンが

そのを強張らせていた。

 

 

「…カレン?」

 

 

黄瀬の言葉に体をビクつかせる。

 

 

「リ、リョータ…手。」

 

 

照れているのか。

 

ハグやらloveの安売りやらしてくる癖に、

こんな些細なスキンシップに弱いのか。

 

黄瀬はなんだか初めて

カレンに勝った気がしてしまった。




第十三話 弱いところ を読んでいただき
ありがとうございます!!!!!

これからも頑張りますので、よろしくお願いします!!!!!

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次話もお楽しみに!!!!!

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