黒子のバスケifストーリー「もし、黄瀬に幼馴染みがいたら」   作:和泉春

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十二話です!!!!!

ここまでお付き合いくださりありがとうございます!!!!!


これからもよろしくお願いします!!!!!


鈍い二人

次の休みのoffに黄瀬はカレンと一緒に

ショッピングをすることになった。

 

その始まりは勿論、

カレンからの突然の電話だ。

 

 

『もしもし?リョータ?

次の日曜日って空いてる?』

 

「え?あぁちょっとまって。

…うん、部活はoffだし、仕事もないよ?

何どうしたの、急に。」

 

『ちょっと買い物付き合ってくれない?

越してきたばかりでここら辺あまり知らないし、

残りの荷物届くの来週なんだぁ。』

 

「そっか、分かった。いいよ。

じゃあ朝10時に駅前でいい?」

 

『OK!!ありがとうリョータ‼

I love you♪』

 

「っ………じ、じゃあまたね、おやすみ‼」

 

『おやすみ〜。』

 

 

あぁあぁぁ‼なんかもう‼

心臓に悪いッス‼

 

 

勉強がそんなできない俺にだって、

loveの意味くらい分かる。

 

 

「loveを安売りしてんじゃねぇよ……。」

 

 

黄瀬は自室のベットにうつ伏せに倒れて

ため息交じりに呟いたのだった。

 

 

 

 

約束の日。

 

黄瀬は約束の時間よりも

10分早く待ち合わせ場所についてしまった。

 

 

ちょっと早すぎたか…。

 

 

黄瀬は近くにあるベンチに腰掛けて

カレンを待つことにした。

 

 

あと9分。

 

 

カレンを待つ10分間が

いつもより長く感じられる。

 

待ちきれない思いが

黄瀬に無意識に募って行く中、

周りの人々は知らん顔をして行き交う。

 

 

休日出勤のサラリーマン。

 

人知れずイチャつくカップルたち。

 

走り回る子供。

 

 

普段あまり気にしない事が珍しく見えてくる。

 

 

こんなにも人で溢れていたのだろうか。

 

 

忙しい日々に流されて

周りの事なんて気にして居られなかったから、

こう言う時間は、少し心地いい。

 

 

 

カレン、早く来ないかな…。

 

 

 

彼女を待つ10分間。

 

俺の中で何か、

特別な想いが芽生えた気がした。

 

 

 

カレンは時間ピッタリに現れた。

 

 

「リョータ!!!ごめん、待った?」

 

「カレン‼ううん、今来たとこ。

…行こっか。」

 

「うん。」

 

 

二人横に並び、街中を歩く。

 

すれ違う女性たちは黄瀬に熱い視線をおくる。

 

黄瀬はその事に気づいてはいたが、

日常茶飯事な事で、無関心だった。

 

だが、それを気にしたカレンは、

黄瀬と少し距離を開ける。

 

 

「カレン?どうしたの?

そんな離れて歩いて…。」

 

 

いつもならもっと

スキンシップとってくるのに…。

 

 

黄瀬は何だか少しガッカリしたような、

寂しいような気持ちになった。

 

カレンは質問に対する返事はせず、

唐突に声を上げた。

 

 

「あ!あれ‼あの店入ろう‼」

 

「えぇ?…あぁうん。」

 

 

カレンの様子が怪しいと思ったが、

今は人で見えなくなってしまいそうなカレンの元へ向かう方が先決だ。

 

黄瀬は人を掻き分けるようにして、

店の中へ入った。

 

 

 




第十二話 鈍い二人
を読んでいただきありがとうございます!!!!!

お互い様って感じですねw

まだまだ続きますよ!!!!!

これからもよろしくお願いします!!!!!

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