俺の嫁?黒ずくめの二刀流剣士の子ですけどなにか? 作:シャラシャラン
「せいや!」
キリナが剣を振りかざし、イノシシを見事切り伏せる。
いつ見てもキリナが出すこのソードスキルは綺麗だな。
「お見事」
「えへへ」
キリナは照れながら剣を納める。
次は俺の番なので槍を持ち上げる。
本来は盾を持ちながら使うのだが、筋力が上がるまでは両手槍を使うつもりだ。
その後、盾を持ちながらでもある程度速度が出るようになってきたら持つ。
俺はイノシシの突進を避け。
敵よりか先に振り向き槍を突き出す。
HPを一気に赤くなるまで減らす。
その後は適当にもう一回攻撃する。
「楽勝だね」
「だな」
正直もうちょっと欲張って奥の方に行ってもいいのだが。
距離的につらいしな。
「もう少しここら辺で狩る?」
「だな」
その後も俺らはゲーム内の時間で日が暮れるまで狩っていた。
「よっしゃおつかれ~」
「うん、結構倒したね」
槍をかつぎ、キリナは剣をなおす。
俺は指を縦に振り、自分のウィンドウを出す。
まずアイテム確認だ、いらない物は全て売るといってもイノシシの皮や肉しかない。
お金も溜まってきたので、今度は軽い盾を買おう。
一応パーティーでは盾役は一人ぐらいいた方がいいからな。
これでパリィとかしたらカッコいいんだろうな。
アイテムを整理して、今空いているスキルスロットを見る。
「キリナ、お前二個目のスキルスロットに何入れた?」
「私は索敵を入れたよ」
そうか、そうだったな。
お前はソロで必須のスキを入れるんだったな。
「まぁいいや。何入れるか考えておこう」
端に映っている時計を見る。
もうそろそろか。
原作では時間的にもうすぐで、アナウンスコールがあると思うんだが。
そんな時、始まりの町の鐘が鳴った。
噂をすれば、か。
「わ、なになに!?」
キリナは光につつまれ消える。
俺も一緒だった。
テレポートさせられたのは始まりの町の広場。
次々と他のプレイヤーも登場する。
まぁここは長いのでカットで。
ほんと長いんで。
「いやいや、それじゃあ今から読む人わからないでしょ」
私はモニターを見て呟く
「勇也と神様のよくわかる解説コーナー!!」
「とりあえず読者様の為に私、神様が説明するわね」
ホワイトボードを出す。
「これがアインクラッド。ただいまを持ってこのゲームはログアウト不能になったわけです。そしてこのゲームで死ぬと、なんと現実でも死んじゃうのです!」
神様はバッと腕を上げる。
「いやーこわいねー。でもこのゲームから脱出できる方法がるのです。それは」
神様はホワイトボードに大きい紙を張る
「このゲームを攻略すればよいのです。目標はこのアインクラッドの第百層にいるこの事件の黒幕、茅場を倒せばよいのです」
「この子にとったら楽なことなんだけどね、絶対自分の能力に気付いていないわ」
私はこの子に(無理やり)与えた能力(と言う名の唯のチート)の一覧を見る
こんな人が本気を出したら、ゲームの破壊や脱出ぐらいお手の物なんだけどね
「まぁがんばりなよ」
「ひどい奴だなお前」
「なによ勇也」
私は椅子に深く座っている男を見る。
彼は転生者では最強、「転生者管理局」の局長を務めている平崎勇也である。
正直そこらへんの神様より強い。
「無理やりチートくっつけて行かせるって。お前いつからそんなドSに?」
「別に。何かあった方が面白いじゃない!」
「否定はしない」
まったく彼は……
それではお話にお戻りください。
茅場明彦のなが~い説明が終わり。
人々は勝手に動き出した。
目の橋で一部のプレイヤーを見る。
もう行くのか。
「おい、キリナ」
「な、なに?」
「ちょっと歩きながら話すぞ」
手を引き。
今まで人でにぎわっていた大通りを早歩きで急ぐ。
「言いたい事わかるか?」
「この世界と戦うの?」
「ああそうだ」
「なら、私も!」
さすが主人公。
キリナはわりとしっかりしている子だからな。
本当に変わった子だよ。
「よっしゃ、次の町に行こう」
「うん、前は私だよ」
「なら俺は後ろな」
「よろしく」
「ああ、末永くな」
俺とキリナは列を組み歩き。
これから歩む厳しく長い道を想像する。
だがこれだったら楽しいかもな。
いいかもな。
「よっしゃ!」
この世界を満喫しますか。
存分にな。
やった!
LOVでバハムートでた!
今日は赤飯だZE!