広瀬"孝"一<エコーズ>   作:ヴァン

7 / 88
美琴さんの描写が難しい・・
戦闘描写もむずかしい・・

難しいことだらけでした。


反撃

時刻は午後十六時。

犯人との対決予定時刻より一時間程前。

 

佐天涙子と初春飾利はとあるマンションの屋上にいた。

彼女たちは双眼鏡を装備し、真向かいのマンションの、ある一室を監視している。

その一室のネームプレートには「音石」と書いてあった。

 

「!?動いた!"R"が動き出しました!向かっている方向は・・・

御坂さん達がいる廃ビルの方角です!」

「やっぱり、御坂さんの挑発が効いたんだ!あとはちゃんと"檻"に入ってくれれば・・・」

 

初春と佐天は耳に装備したインカムで状況を逐一白井に報告する。

その報告を、すぐ隣にいる美琴と孝一にも伝える。

 

ここは第七学区にある立て壊し予定の廃ビル。

もっとも廃ビルとはいっても、補修すればまだまだ現役で活躍できる建物なのだが。

 

行政の指定でこの辺りの建物は全て取り壊しが決定している。

周りには立ち入り禁止の看板が立てられ、人が立ち入る気配もない。

その廃ビルの三階ラウンジに、美琴達はいる。

周りの空間は広く、戦闘を行うときに支障はなさそうだ。

急遽立て壊しが決まったためか豪快なシャンデリアが現役でぶら下がっている。

 

 

「どうやら、目標はこちらの誘いに乗ってきたようです。

これで相手が気が変わったりしない限り、作戦の半分は成功したも同然ですわ。」

「ここまでは、予定通り。後の半分は、いかに相手にこちらの意図を読まれないかね。」

 

腕組みをしながら、美琴は戦闘前の高揚感を覚えていた。

それは、強い敵と戦うときに感じる武者震いのようなもの。

しかし、美琴はその感情をすぐに抑える。

 

(今回は戦うことが目的じゃない。自分を抑えろ。きちんと自分の仕事を全うするんだ。

それが今回の、私に与えられた役割)

 

むしろ、今回の作戦で一番大変なのは、隣にいる広瀬孝一である。

彼がいかに時間を稼いでくれるか、それが今回の作戦の鍵となる。

 

初春から白井に連絡が入る。目標は後数分ほどでこの廃ビルに到着するとの事だ。

 

「目標が接近中です。では、わたくしは予定のポイントで待機しております。

おねえさま。必ずわたくしの所まで来てくださいまし。そして広瀬さん。

くれぐれも無茶をなさらさぬように。」

 

そういい残し、白井は姿を消す。後には孝一と美琴だけが残される。

 

「・・・・」

 

孝一は先ほどから目を閉じ意識を集中させている。

 

「美坂さん。エコーズがビルに進入する人影を捕らえました。

おそらく、音石です。でもあいつはビルに入ろうとしません。

こちらの様子を伺っています。」

 

孝一は不意打ちなどの不測の事態を警戒して、先ほどからエコーズで

周辺の警戒をしていた。そのエコーズが、音石の姿を捉える。

音石の容姿は孝一からしたらとても奇妙だった。

ロングヘアーをオレンジ色に染め上げ、

テレビで見るようなロックバンドのような出で立ちをしている。

その音石がこちらを凝視している。

そして、わらった。

 

「見つかりました!エコーズ!僕の所に戻れ!」

急いでエコーズを戻す孝一。

それと同時に

 

「・・・たしか・・・コーイチ、だったか?お前の名前?

どうしてこんな所にいるんだ?お前らグルだったのか?

まさかオレにリベンジしようなんて、ふざけたことを抜かすんじゃないだろうなぁ~」

 

上の方で声がする。見るとシャンデリアが激しく点滅している。

そしてその上には、美琴が恐竜人類と称した人影がいた。

 

「なんか罠が仕掛けてあるんじゃないかと警戒したが、何にもねぇのな。

おまけに待ち伏せもなし。マジで誰にも知らせてネェのカ?

というか、お前ら二人で戦うってのが、罠なのか?だとしたら・・・クククッ」

 

バチバチバチバチッ!

シャンデリアがやつの発する電圧に耐え切れなくてスパークを繰り返す。

そして

「ずいぶんと舐められたもんだなぁ!!!!

ブツッン

「!!」

そのまま急降下で落下していくシャンデリア。その先には美琴達がいる!

「くっ!」

バチッ

美琴がとっさに生体電気を操り、足の筋力を増幅させる。そして孝一の手をとる。

ガシャァァァァァァン!!

大音量でシャンデリアが砕ける。

その下には誰もいない。間一髪、美琴達は逃れることに成功した。

しかし、

「シャアッ!」

一瞬で現れた"R"は美琴にまわし蹴りを加える。

ドゥッ!

「グッ!」

完全に鳩尾に入り、美琴はたまらず吹き飛ばされる。

孝一と美琴は二つに分断されてしまった。

 

「御坂さん!」

孝一がたまらず叫ぶ。

 

残された孝一を"R"がじっと凝視する。だが

プイっと孝一に背を向ける。

 

「お前は後だ。そこでじっとしてな。先約があるからなぁ!

御坂美琴!テメェを八つ裂きにするっていう先約がなぁ!!!」

 

そういって美琴のほうにその足を進める。

 

「どうしたぁ!レベル5の実力って言うのはこんなもんなのかぁ?

自慢のレールガンってのを、俺に撃ってみろよぉ~!!」

 

 

 

            ◆

 

 

 

「・・・いいですか、御坂さん。超電磁砲(レールガン)を撃ってはいけません。」

とあるファミレスの大人数用のテーブル。

そこで美琴達は作戦会議を行っていた。

時刻は昼の十二時。"R"こと音石アキラとの決戦まであと五時間ほどだ。

そこで初春飾利は美琴に対し最終確認をする。

 

「分かってる。相手が電気を吸収する以上、私は迂闊に攻撃できない。

逆に相手をパワーアップさせてしまう事になるものね。」

「今回の作戦で重要なのは、いかに相手の能力を封じるか。

その為にも相手を挑発し、ヤツに自分が有利な立場にいるんだと錯覚させる必要がありますわ。」

続けて白井が説明する。

「その為にもおねえさまには"やられ役"を演じてもらって、頃合を見てその場から離脱

してもらう必要があります。相手に違和感を覚えさせないように、自然と。」

「そしてその後の数分間を僕が引き継ぐというわけですね。」

「ええ。広瀬さんにはおそらく、痛い思いをしてもう事になりますけど・・」

 

孝一は頭の中で作戦内容を確認する。

成功するも、失敗するも自分の頑張り次第。

こんなに緊張するのはいつ以来か。孝一の両手にはしっとりと汗がにじんでいた。

 

「・・・やられ役、ね。こんなの私の性分じゃないけど、しかたない。

ま、せいぜい女優張りの名演技を見せてやるわよ。」

みんなの緊張をほぐそうとしたのか、美琴はワザとおどけて見せた。

 

 

           ◆

 

 

(・・・とはいうものの、まずいわね。ぜんぜん加減できる相手じゃない。

というか、ヘタをしたら私がやられる・・!)

鳩尾を襲う激痛に、美琴はしばらく息が出来なかった。

 

「グッ・・う・・・」

負傷した鳩尾を庇いながら、ヨロヨロと立ち上がる美琴。

 

「なんだ?撃てねえのか?そりゃ撃てねぇよなぁ~!

俺は電気を吸収できる!てめぇの攻撃は通用しねぇ!ってことはよぉ~。

これからテメェをいたぶり放題って事だよなぁ~!!!」

 

"R"が猛然と美琴に突進する!

「シュッ!

その繰り出される右ストレートは、常人では認識できないほどだ。

「くッ!」

その右ストレートを美琴はなんとかかわす!

それは美琴が所有する、電磁波などを空間把握できる能力のおかげである。

だがそれもいつまでかわしきれるか・・・

美琴は敵からの距離を稼ぐため、電磁力を発生させ、自身を浮かせる。

そして、後方にジャンプする。だが・・

 

「消えた!?」

("Rが"いない?どこ?)

「う・し・ろ・だよぉ~!」

ベキィ!!!

「グッ!!」

 

"R"の一撃が美琴のわき腹を完全に捕らえた。

 

「ケケケケケケケケケッ!」

 

悶絶し、床に倒れこむ美琴にさらに追い討ちをかける"R"。

見ると右腕は手刀の形をとっている。

アレで美琴の腹部を貫くつもりである。

 

「シャァァァ!!」

"R"の手刀が打ち込まれる瞬間!

「ハァッ!!」

美琴の前方に黒い盾が出現し手刀を防いだ。

この盾は周囲に含まれている砂鉄を盾状に組み固めて作られたものである。

磁力を操作できる美琴だから出来る芸当だった。

 

バチバチバチバチバチ!!

"R"と美琴の間に放電現象が起きる。

「くぅッ!」

「ケケケケ!それで俺の攻撃を防いだつもりかい!御坂美琴ぉ!

無駄だね!その証拠にホラぁ!盾が壊れ始めてきてるぜ!!」

「・・・馴れ馴れしく、あたしの名前を呼ぶなぁッ!!!」

 

しかし相手の力は強い。盾は徐々にその形を保てなくなっている。

あまりに強すぎる敵の磁力に美琴の力が押し負けているのだ。

このままでは、"R"の手刀が美琴を貫くのは時間の問題である。

 

 

 

 

 

 

「・・・これじゃあ、完全にあの夜の再現だ!」

 

孝一は初めて"R"と遭遇した時を思い出す。

あの時もこんな風に一方的な展開だった。

違うのは、嬲られている相手が孝一から美琴に変わったということだけだ。

とりあえず当初の目的は果たした。

相手は、完全に油断している。第一段階は成功だ。しかし・・・

 

(このままじゃ、美坂さんが殺される!

使う必要がないかと思っていたけど・・・)

 

孝一は白井から受け取っていたあるものをポケットから取り出した。

 

 

 

 

バチバチバチバチバチ!

 

(あいつの電気と同化し、吸収できる能力・・・この学園のレベルに換算したら

かるくレベル5なんじゃないかしら・・・おまけにあたしとの相性は、最悪。

まいったな・・・攻撃できないのが、こんなに辛いだなんて・・・)

 

美琴はすでに満身創痍だ。常盤台の制服は所々ぼろぼろに破れ、血が各所からにじんでいる。

おまけに肋骨が折れているようだ。このままでは痛みで演算が出来なくなる。

 

相手は余裕からかニヤニヤしながら美琴を眺めている。

次はどこを攻撃しようか、そのときに美琴がどんな反応をするのか

おそらくそんなことを頭の中で想像して、楽しんでいるに違いない。

 

そのとき耳に装備していたインカムから孝一の声が聞こえる。

 

『御坂さん。第一作戦完了です。アレを使います。

僕が注意を引きますので、美坂さんは第二段階に移ってください。』

 

(やっと、反撃開始ね・・・その笑い顔が出来るのも、今のうちよ。覚悟してなさい。)

 

 

「怪人"R"!美坂さんから離れろ!今度は僕が相手だ!!」

「あん?」

 

後ろのほうで声がする。あのコーイチとかいう坊やか。

 

(だがあいつの能力は大体把握した。ヘタこかなきゃ、あんなのろいパンチが当たるはずもネェ。

それよりも、またオレの崇高な処刑タイムの時間を邪魔しやがった。

あいつを殺すのは最後にとっときたかったが、死に急ぎたいのなら仕方がネェ。

御坂美琴の目の前で、スタズタに引き裂いてやる!)

 

そう思い"R"が孝一のほうを振り返る。だが、

 

「?いない?」

 

だが声は聞こえ続ける。

 

「お前の正体はもう分かっている!音石アキラ!第七学区の高校三年!」

 

「ハ?・・・ハッ?」

 

こいつ今なんて?オレの本名?なんでそんなことを?

バレタ?ナゼ?ナゼ?ナゼ?

 

頭の中で思考がぐるぐると反芻する。

何を言っているのかしばらく理解できなかった。

 

その間に美琴は"R"のそばから離脱する。

しかし混乱中の"R"はそのことに気が付かない。

 

「最初の戦闘でお前は負傷した。ばれないと思ったんだろ?

病院にはお前の診察記録がちゃんと残っていた。

お前の能力で消しておくべきだったな!」

 

「くそ!どこだ!どこにいやがる!!!」

 

(この声は、音を貼り付けるというやつの能力か?

よく見ると、周囲の床や壁に、さっきまでなかった文字が書き込まれている。

逃げたのか?まずい、殺さないと。あいつをコーイチの口を塞がないと!!)

 

そんな考えしか頭に浮かんでこない。

 

 

その時、Rは前方にプカプカ浮かぶ物体を発見する。

 

(?なんだこれは?風船?)

 

赤い色をした風船がフワフワと漂っている。

そいつはまるでリモコンで操作されているようにゆっくりと"R"の方向に進んでくる。

 

そして"R"の目前で止まる。

「? ? ?」

孝一に正体がばれ混乱中の"R"は何がなんだか理解できない。

そして

バチンと

風船が割れる。

 

「は?」

 

その中にはエコーズがいた。

そしてその手には何かが握られている。

その形状は映画か何かで見たあるものにそっくりである。

 

「そ、その形状は!まさかぁ!!!」

そしてエコーズはゆっくりと安全ピンを抜く。

 

「!!!!!!!」

 

辺りが強烈な閃光に包まれた。

 

 

白井が孝一に手渡したもの、それはアンチスキルが所有する、対人制圧用のスタングレネードだった。

これをどうやって入手したのか、白井は言わなかったが、おそらく非合法な手段で手に入れたものだろう。

孝一もあえてそれ以上突っ込まなかった。

 

「くぅう!ちくしょう!目が、ミエネェ!!」

 

とっさの判断だったが奇襲はうまく言ったようだ。"R"はスタングレネードの閃光で

しばらくはこちらにも攻撃を仕掛けてこない。

問題は、正体がばれたと知った音石だ。この恐竜もどきを引っ込め、逃走しようとするに違いない。

早く第二段階に作戦を移さなければならない。

 

(美琴さん。よろしくお願いします。)

孝一は目的地に到達しているであろう美琴の名前を心の中で呼んだ。

 

 

 

 

「はぁっ、はぁっ、はぁっ。」

孝一がスタングレネードを炸裂させる、少し前。

御坂美琴は、目的地の五階非常階段入り口を目指していた。

その場に待機している白井黒子と合流するためである。

・・・さっき痛めたわき腹が、痛い。

その痛みをこらえながら、美琴は、目的地を目指す。

 

 

 

 

「!?おねえさま、ご無事で!」

「あんまり、無事って訳にはいかなかったけどね・・・」

白井は美琴の体を見る。所々ぼろぼろで、血があふれている。

よほどの激戦だったのだろう。

「そんなことより、時間がない!黒子!」

「わかっています!さあ、おねえさま、手を!」

美琴が白井の手をとると、一瞬で周りの景色が変わる。

 

ここは、孝一達が戦っていた廃ビルの屋上。

御坂美琴を無事、目的地の屋上に連れてくる。それが今作戦の白井黒子の役割だった。

そしてその役割は達成された。

美琴達は目的地に到着したのだ。

 

「さて・・それじゃ、一丁やりますか。黒子!危ないから下がってて!」

そういって白井を下がらせる。

「ふうー」

目を閉じ精神を集中させる。

わき腹の痛みが邪魔だ。神経回路を弄り、痛覚を遮断。

 

「!!!!!」

バチバチバチバチバチッ!

美琴の髪が逆立ち全身から電気が放電する。

薄暗くなりつつある周囲が明るくなっていく。

意識を集中し、ビル上空の大気に含まれている電子を操り、増幅させる美琴。

そして・・・・

 

カッ!

 

落雷が発生した。

 

 

 

 

孝一がいるラウンジ全体が漆黒に包まれる。

いや、このフロアだけじゃない。

おそらくビル全体が、そして第七学区全体が大規模な停電に見舞われていることだろう。

 

「おっ・・おまえら・・・まさか・・まさか・・・」

 

視力が回復したのか"R"はワナワナと声を震わせながら

その場にいるであろう孝一に声をかける。

 

スッと闇の中から孝一がその姿を現す。

 

「もう、諦めろ。僕たちの勝ちだ。お前は電気を吸収して、同化する能力を持っている。

その力は強大だ。もし学園都市中の電気を味方につけれるのなら、それは脅威だ。

僕たちに勝ち目はない。」

 

そういって孝一は一歩、相手に踏み出す。

相手の顔はさっきまでの余裕さがまったく感じられない。

 

「・・でも、逆の発想で考えると違う点が見えてくる。それはつまり、電気のないところでは

お前は活動できないということだ。」

 

それに気づいたのは初春飾利である。

彼女はジャッジメント支部襲撃事件を調べている途中、ある疑問点を発見する。

それは、最初の事件から三日後の襲撃事件の記録だ。

 

襲われた支部は、第四四、四五、四六、とんで五五~七十支部。

そこで疑問が生じた。なぜ四六からいきなり五五支部に移ったのか?

そこで無事だった四七~五三支部の当時の状況を調べてみると、ある事が分かった。

それはそれらの支部一体が、大規模な停電になっていたという事実である。

これから導き出される答えは一つしかなかった。

 

 

ガシャン

非常用電源に切り替わり、辺りに明かりが戻る。しかしそれは一時的なもの。

おそらく二、三十分程度しか、その電力を維持できないだろう。

 

「だから罠を張った。お前を挑発し、ここにおびき寄せた。

この辺り、第七学区は現在停電中だ。復旧するのに一日はかかる。

もう、お前は逃げられない。」

 

そう、孝一は宣言する。

その言葉は事実だ。もしこの場でアンチスキルがいたのなら

音石を簡単に捕まえられただろう。

 

 

「・・・正直、舐めてたよ・・お前らのことを。

罠があるだろうとは思っていたが、まさか、ここまで俺が追い詰められるとはな・・・」

 

そういってクックッ、とわらう。

そこに見えるのは、諦めの表情か、孝一には判断が付かない。

 

だがこれだけは言える。

(ヤツの目は、まだ死んでいない!)

 

"R"の目は、ギラギラと輝いており、少しも戦意を喪失していない。

今にも孝一の喉下に食らい付きそうだ。

 

「ビルの電気が無くなるまで、せいぜい二十分ってとこかァ・・・

いいぜぇ!簡単なことだ!!その間にお前を殺し!逃げた御坂美琴を殺し!

本体に戻る!簡単なことじゃネェか!!

逃げられないだとぉ!オレを舐めるな!

俺は追い詰められるほど実力を発揮できるタイプなんだぜ?

むしろこれくらい、ハンデがなきゃ、おもしろくねぇ!!!」

 

そういって孝一に対し身構える。

 

「分かったよ・・・いや、むしろ僕も望む所だ。あの時の借りを、今返す!」

 

そういってエコーズを出す孝一。

 

「こいよぉ!やってみろ!広瀬孝一ぃぃぃぃ!!!」

 

「うぉぉぉぉぉ!!!」

 

再び両者が激突する。

広瀬孝一と音石アキラの最後の対決が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




本当なら今回で決着させようと思っていたのですが、
戦闘が思いのほか長引いてしまい、ダメでした。
バトル部分は次回で決着させたいです。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。