やっぱり終わらなかった第4話目。
次こそはホントに終わらせたい・・・・・・
片霧安十郎は子供の頃から歪んだ性格の持ち主だった。自分より弱い生き物をいたぶるのが楽しく、よく虫や小動物の死骸を持ち帰っては、ホルマリン漬けにして自室にコレクションしているような子供だった。やがてそれがもっと大きな生き物、猫や犬へ変わるのにさほど時間はかからなかった。
初めて犯行が発覚したのは12歳の時、彼が学園都市へきて間もない頃だ。そこで自分を馬鹿にした能力者に殺意を覚え、自室に侵入。犯行に及ぶ。被害者は腹部を数箇所とアバラを6本も折る大怪我をおった。ついでに、両耳と外鼻も切断されていた。
彼の異常性に興味を覚えたある科学者が、彼を実験対象として、研究所に招く。安十郎という名前は呼びにくいことから以降、”アンジェロ”という愛称で呼ばれることになる。当然、ガラスケースという檻の中だが。
しかし彼らは知らなかった。彼が生まれつき持っていた特殊な”能力”について。
ある日、研究員の一人がアンジェロの様子を伺いに行くと、ガラスケースはもぬけの殻だった。周りには、惨殺された研究員の死体が放置されていた。
それから彼は、顔を変え、身分を偽り、学園都市を転々としていた。気に入らないヤツは殺し、犯し、暇だからという理由で、自身の能力で一般市民を操り、通り魔的犯行を楽しんでいた。
そんな彼の日常が終わりを告げたのは、数時間前、とある路上でだ。彼はその時、清掃員に身分を偽っており、獲物を物色中だった。
そんな彼に声を掛ける人物がいた。
ショートヘアが似合う、黒髪の女だった。その女は、軍服のようなものを着込んでおり、”S.A.D”という聞いた事のない機関の名前を告げ、自分を拘束すると宣言してきた
そいつは自分の能力が見えるようだった。そして、自身の懐から三日月刀を取り出し、いつでも自分を切りかかれる体勢をとった。本能的に叶わないと悟ったアンジェロは迷わず逃げ出すことを選択した。途中、その女に体を数箇所切りつけられたが、そんな痛みより、今は完全に逃げ出すことのほうが先決だ。
そして、彼は人ごみに紛れ、裏通りを通り抜け、気が付けばこの世界にやってきていた。
どこをどう走ったらこんな世界にやってこれるのか、わからなかったが、ここには自分を追ってくるあの女もいない。火照った体に、自身に当たる雨粒が気持ちよかった。しばらく歩くと、屋敷の明かりが見えた。明かりがついているということは、人がいるということ。
--ちょうどいい。あの女にやられっぱなしで、むかついていたんだ。ここは中のヤツラを殺すことで憂さを晴らそう--
アンジェロは、まるで息をするのが当然のごとくその思考にたどり着き、屋敷の壁を伝い屋敷内部へと侵入した----
「ここにいれヴぁぁ~!やってくるとおボッだぜ~!!ドイレっで必ずするヴォんだがだなぁ~」
口から大量の血を吐き出しながら、柳原は孝一達と対峙する。その右手には、首を絞められ苦しそうな音瑠の姿があった。
「柳原っ!お前、どうしたんだ?」
「ヴォンダぁあああ!!(女)おばえど(お前と)ごうがん(交換)だばぁ~!!!おヴぁえヴぉオガずゥ!!」
明らかに様子がおかしい柳原に、孝一は困惑していた。口からはボトボトと鮮血を垂れ、目は虚ろ・・・・・・(というか殆んど白目だが)何かの薬でもやっているのだろうか?いやそれよりも、早くしないと、人形達が入ってくる!!
孝一は柳原を説得するのは無理と判断し、act3を出現させ殴りかかった。柳原を昏倒させるためだ。
「奥義!!3 FREEZE(スリーフリーズ)!!」
柳原の右腕が自身の重さに耐え切れなくなり、掴んでいた音瑠をついに離す。
その瞬間--
「ヴゥパァアアアアア!!!!」
「!?」
柳原が大量の血反吐をact3の目前で吐き出した。とっさにそれを避けるact3だが、その血反吐から一瞬、何かの顔が見えたのを見逃さなかった。
「シャァ!!」
血反吐から一瞬腕が伸びて、パンチを繰り出すが、act3はそれを軽くいなした。
ビシャッと血反吐が床に付着する。そしてその血反吐が人間の形になり、人語を話し出した。
「ケケケケッ。それがお前の能力かぁ。”相手を重くする”・・・・・・確認したぜぇ」
「うわ、キモ・・・・・・」
涙子がそう表現するのも無理はない。血反吐はまるで生き物の様にガサゴソと不規則な動きを行い。やがて、洗面台の排水溝までよじ登ると、チュルンとその中へ消えてしまった。
「なんなんだ、アイツは!?この屋敷に、あんなヤツはいなかったぞ!?」
「音瑠ちゃん!!・・・・・・良かった、怪我はないみたい」
音瑠の元へ駆け寄った涙子は、無事を確認しほっと胸をなでおろした。だが、まだ安全とは言いがたい。先ほどチラリと確認した大量の人形達。その殺人人形達が自分達を待ち構えているのだ。
「あれ?」
だが、様子がおかしい。外になんの気配もない。
「?どういうことだ?」
孝一はエコーズで外の音を確認するが、誰もいないようだ。何かトラブルでもあったのか?だが、これはチャンスだ。一刻も早く、この屋敷から逃げ--
そう思った瞬間に、孝一達の認識は書き換わった。
・・・・・・?
どこに、逃げるんだっけ・・・・・・?
ああ、そうだ。
「佐天さん!部屋だ!部屋に逃げ込もう!!そこで篭城するんだ!」
「うん!」
孝一と涙子は気を失っている音瑠と、柳原を抱えて扉の外に飛び出した。
・・・・・・屋敷には、あるルールがあった。それは自分達がこの場所に存在しているということを疑問に思ったり、屋敷の外に出ようとすると、屋敷の都合の良いように認識が書き換わるというものだった。
彼らは実際、籠の中の鳥で、許可なく屋敷を去ることも叶わないのだが・・・・・・
孝一達がそれを知る機会は、永遠に訪れなかった。
「・・・・・・おかしい・・・・・・やっぱり誰もいない」
あまりにもあっけなく自室のドア付近まで来てしまった孝一達は、ある意味拍子抜けしてしまった。もっと大掛かりなワナでも張りめぐされているかと思ったからだ。
それにしても・・・・・・
正体不明の敵と人形達・・・・・・
一体なんの目的で人を襲うんだ?
自分達が何かしたのだろうか?例えば、守らなければならないルールを破ったとか・・・・・・
それともこれは、獲物を見つけた大型動物がとる搾取行為のようなものなのだろうか?
分からない・・・・・・敵の目的が何なのか・・・・・・
「・・・・・・ん・・・・・・むにゅ・・・・・・ありぇ?ここどこ?」
そんな事を孝一が考えていると、気を失っていた音瑠が目を覚ました。だが、この状況では、眠っていたほうが幸運だったかもしれない。
「あ、あははっ。音瑠ちゃんは、おトイレで寝ちゃってたんだよぉ。・・・・・・今お部屋の前だから、今からまたおねんねしようねっ」
涙子が努めて冷静に、音瑠に現状を悟らせないよう明るく振舞う。せめて音瑠だけにはこれ以上怖い思いをして欲しくないという、彼女なりの優しさだった。
だが音瑠はそんな涙子の話を聞いておらず、さっきから人形のトトの口の部分を自分の耳にあて、なにやら相談している。
「あのねっ。トトがはやく、こういちおにいちゃんのおへやにはいったほうがいいっていってるよっ」
「トト・・・・・・ちゃん、が・・・・・・」
そういえば、人形達の中でトトだけが攻撃に加わっていない。それどころかさっきも助言めいた言葉を発し、涙子に警告(?)をしてくれた。涙子はゴクリとつばを飲み込むと、恐る恐る音瑠に尋ねる。
「ねえ・・・・・・。音瑠ちゃん・・・・・・。トトは、何を、知っているの?・・・・・・なにが、起こるの?」
「うーんとねえ。いまはみんな音瑠たちのようすをうががっているんだって。いま、”おおもの”がきてどっちをさきにこうげきするかきょうぎちゅうなの。でも、きの早いれんちゅうが・・・・・・うーんと・・・・・・”じっこうぶたい”?をおくりこんできているんだってっ」
その時廊下の遥か遠く、暗闇の奥から音楽が聞こえてきた。それはリズミカルに何かを鼓舞するような音。
「タイ・・・・・・コ?」
孝一のエコーズが拾った音は、確かにタイコのそれだった。音は次第に大きく、孝一達の方へと迫ってくる。やがて、暗闇の中から、人形の一団が現れた。
ヒゲ面のステッキと笛をもった人形を筆頭に、トランペットやドラムをもった楽団のような人形達。彼らの着ている帽子に服装は、子供の時に見たおもちゃの兵隊そのものだった。そしてその闇から更なる一団が姿を現す。どうやらこちらが本命のようだ。数が圧倒的に多い。
その一団の姿を見たとき、孝一達の誰もがサーッと血の気が引いた。
「うそだろぉ・・・・・・」
彼らがその手に持っているのは、おもちゃの様な銃。通常なら微笑ましいそれは、孝一達には禍々しい凶器に映った。
ヒゲ面の人形はホイッスルを鳴らし、右手に持ったステッキを高々と持ち上げる。それと同時に音楽は止まり、銃を持った兵隊型の人形が、孝一達に狙いを定める。
「佐天さん!早く鍵を!!ドアを開けるんだぁ!!」
「やッやってる。でも、手が震えて・・・・・・」
(act3で銃弾が防げるだろうか?いいや、ダメだ。あんな数の銃が相手ではさばき切れる自身がない。何より、佐天さん達を危険にさらしてしまう。)
「佐天さんっ!!」
「あっ・・・・・・開いたっ!!」
そして、ヒゲ面の隊長人形の腕が振り下ろされた。
瞬間。
まるで爆竹のような音を発し、銃口が火を噴く。
孝一達がいた辺りは、弾着の煙により白い煙に覆われた。
一瞬の沈黙。
その後煙が晴れると、周囲の建物は無数の穴で破壊されていた。だが、そこに孝一達の姿はなかった。
「たすかった・・・・・・の?」
涙子は体のあちこちに触れ、どこにも怪我がないことを確認する。
「いや、助かったわけじゃないよ。とりあえず生き延びただけだよ・・・・・・今のところは。でもそれもそう長くは持たない・・・・・・」
なぜならドアの外のほうで、再びあのドラムの音が聴こえてきたからだ。こんなドアごとき、あの銃弾の雨で簡単に破られてしまうだろう。
「どうする?どうしたら良い?・・・・・・孝一君!!」
涙子は音瑠を抱きしめ、すがるような目で孝一を見つめる。
「・・・・・・」
孝一の頬から汗がにじみ出る。
対抗策が、思いつかない・・・・・・
使えそうなものは見当たらない。ベッドにクローゼットに小物類や電気スタンドくらいしかない。
・・・・・・ひょっとしたら、もう”詰み”なんじゃあないか?この部屋に逃げ込んだ時点で、あの銃を持ったおもちゃの兵隊が出てきた時点で・・・・・・
ダメだ!!思いつかないっ!僕の部屋には逃げ出す道具は何もないっ!
その時孝一はふっと音瑠の言葉を思い出した。
(そういえば、音瑠は・・・・・・いや、トトはなんていっていた!?こう言わなかったか?”こういちおにいちゃんのおへやにはいったほうがいい”って。なんで僕の部屋?佐天の部屋じゃあなく?この部屋には何がある?いや重要なのは、位置取りか?この下には?)
そう孝一が思考した瞬間。大音量の銃撃音と共に、破壊されたドアの破片が辺りに飛び散った。
「っ!!」
孝一は倒れている柳原を抱え、瞬間的にベッドに飛び乗った。
「佐天さんっ!音瑠ちゃんっ!!こっちだっ!ベッドに飛び乗れっ!!」
ドアの前でうずくまる彼女達に孝一は大声で指示を出した。
「うああああっ!!」
その声に反応して、音瑠を抱えた涙子は、叫び声と共に孝一のいるベッドのほうへ飛び移る。ガシッと孝一はお姫様抱っこの要領で涙子を抱えると、すぐさまact3を呼び出した。
部屋に侵入した兵隊人形は、ベッドにいる孝一達の姿を確認すると、一斉に襲い掛かってきた。
「act3!!3 FREEZE(スリーフリーズ)を食らわせるんだぁぁぁ!!」
孝一の叫びと共に、act3は3 FREEZE(スリーフリーズ)を発動させる。
「・・・・・・行動ハ、完了シマシタ孝一サマ。アナタノゴ命令ドーリニ」
とたんにベッドが軋む音を上げ、木造の床が悲鳴を上げる。そして、メキメキという破壊音と共に強烈な落下感と浮遊感が孝一達を襲った。
「アナタノゴ命令ドーリニ、”ベッド”を重クシマシタ。行動ハ完了デス。後ハ落チルダケデス。ハイ」
一か八かの賭けだった。確か孝一の部屋の下は、一階の食堂の辺りではなかったか?もっとも違う場所でも、今の状況よりかはマシだ。
「お、落ちる!!落ちるっ!!」
「きゃあああああ!!怖いよぉ!!」
涙子と音瑠は孝一にぎゅっとしがみつき、絶叫する。やがて、地面にたたきつけられる衝撃と共に、孝一達はベッドからはじき出され地面に激突した。
「ううううう。フリーフォールが大嫌いになりそう・・・・・・」
「音瑠ちゃん。大丈夫?」
「うん。おにいちゃん、だいじょぶ。・・・・・・うわわっ!おそらにうかんでるっ」
孝一はとっさにエコーズをact2に換え、音瑠が地面に激突するのを防いでいた。力の弱いエコーズでも5歳の子供を支えるくらいなら何とかなるのだ。やがて音瑠をストンと地面に着地させると、周囲を見渡した。
どうやら孝一は賭けに勝ったようだ。何とか無事に食堂にたどり着けたらしい・・・・・・
だがこのままではジリ貧だ。遅かれ早かれ、ヤツラがやってくるだろう。
(いったいどうすれば?)
孝一がそう思っていると--
「お~お~。ずいぶん珍しい登場の仕方だなぁ。おい」
男の声がした。この声は、柳原の体内にいた奴か?
「お前、誰なんだ?」
見るとそこに大男が立っていた。男はニヤニヤと孝一達を見つめ、自己紹介する。
「片霧安十郎。まあアンジェロでもなんでも、好きなように呼んでくれ。どうせすぐに意味がなくなる・・・・・・。お前らはここで、死ぬんだからなぁ!」
そういうとアンジェロは懐に隠し持っていた大量の酒ビンを孝一達の周囲に撒き散らした。
「はい詰んだ。これでお前に勝ち目はねえぜ」
「・・・・・・”なんでこんなことをするんだ”っていっても、理由は聞かせてもらえないんですよね・・・・・・」
孝一はact3を出現させ、相手の出方を伺う。
「理由ぅ~?別にネェよ。ただむかつく女にコケにされたから、その腹いせだ。別にたいしたことじゃあねぇ」
・・・・・・ああ、そうか。
こいつは”悪”だ。
純粋な、悪意の塊なんだ。
ただ殺したいから殺す。そこに他意はないんだ。
そんな奴に、躊躇いはいらない。ただ思いっきり、顔面をぶち抜いてやる!!
「シュッ!!」
act3がアンジェロ目掛け、フルスイングの拳を繰り出す。だがアンジェロは動じない。そういえば、奴が能力を出していない。一体どうして!?
瞬間。酒ビンで出来た水溜りから、醜い顔が浮かび上がり、エコーズではなく孝一本体を殴りつけてきた。
「ぐっ!?」
「やっぱりなぁ~。お前、そんなに戦いなれてネェだろ。もしくは正面からバカ正直に戦いを挑むタイプかぁ~?生憎だなぁ。俺はそんな質面倒くさいことは大嫌いなんだよ」
ガクンッと孝一が片膝をつく。当たり所が悪かったのか、脳みそがゆらゆらと揺れているようだ。
「やるなら徹底的に、相手の弱点を探し出してからだ。正面切ってやるのは、相手がくたばる寸前だけだ。今のお前みたいにナァ」
コキコキと首を鳴らしてアンジェロが近づいてくる。
「俺の能力は・・・・・・ああ、アクア・ネックレスと名づけてるんだけどな?水や水蒸気に同化できるんだ。そして相手の体内に侵入して、そこから臓器なんかを食い破ったりして相手を殺すんだ。他にも人間に取り憑いたりして自由に動かせるって言う特技も持ってる」
そしてグイッと孝一の前にしゃがみこみ、孝一が回復するまで待つ。
「この距離なら、お前の能力が届くなぁ。使えよ。お前の、”相手を重くする”っていう能力をよぉ」
(なんだこいつ?なにを企んでいる?)
「何で自分の能力について話しているか疑問か?そりゃあ簡単だ。俺が勝つからだよぉ!対峙してみて分かったぜ。お前には俺は倒せネェ。お前の能力の弱点をもう見つけたからナァ!!」
「きゃああああああ」
その時後ろの方で声がした。
「や、柳原っ!?」
そこには両手で涙子と音瑠の首を絞めている柳原がいた。その目はさっきと同じ、白目をむいた状態だ。
「いっただろう?人間に取り憑けるってなぁ!!お前、俺の存在ばかりに気をとられて、周囲には目もくれなかったな?そこが甘ちゃんだといってるんだよぉ!」
アンジェロはスクッと立ち上がり、懐からハンマーを取り出す。
「さてクイズだ。俺は今からアクア・ネックレスに命じてあの2人を絞め殺させる。・・・・・・冷静に考えれば止めるのはそっちのほうだよナァ。だが、それと同時に、俺がハンマーで、お前の頭をぶッ叩く。・・・・・・どちらを止める?」
グイッと孝一の襟元を掴み上げ、アンジェロがハンマーを振り上げる。
「お前の能力、1度に1人しか重くする事が出来ねぇんだろ?さあ、どっちだ?ええ?・・・・・・答えを教えてやろうか?俺を殺せばいいんだよぉ!!俺を殺せば、アクア・ネックレスの能力は解除され、あの2人は助かる。考えるまでもネエだろ」
「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・・・・」
ダメだ・・・・・・完全に相手のペースに乗せられている!落着け!冷静になるんだ!こんなクイズに、答えなんてあるものか!!殺すなんて選択肢はありえない。じゃあ気絶させる?でも、本体が気絶してもあの”アクア・ネックレス”がしばらくの間は稼動したら?奴の捻じ曲がった精神だ。十分ありえる。
・・・・・・だったら・・・・・・だったらっ!!
「残念。時間切れだ。さよならボウズ」
そういってアンジェロは孝一の後頭部目掛けてハンマーを振り下ろした。
長いっ! 書いているうちにあれこれ付け加えすぎた感が・・・・・・
とりあえず、次で完結の予定です。