やはり岸波白野の青春ラブコメは王道か?   作:魔物Z

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年末年始を遊んで過ごしていたせいで投稿が遅れてしましました。申し訳ありません m(_ _)m

本当に遅れてしまい申し訳ありませんでした



依頼、岸波白野の過去を調べる。

 

 

 

 

 

BBチャンネルだったか?さっきまで流れていたラジオを聞き終わり、俺が思ったことを口にした。

 

「岸波って何者なんだろうな」

 

あいつの場合はすぐに『魔術師だ』とか言いそうだが。

 

あのラジオで言っていた『センパイ』『彼』『あの人』は間違いなく岸波のことだろう。

 

さらに気になったことは最後BBってやつが言っていたことについて。あれは俺たちに向けて言ったのだろう。

 

『夜の森には危険がいっぱい。奥に行けば行くほど危険も増し、命に関わるかも。それではまたいつか会いましょう。センパイの周りの皆さん』

 

「確かに、彼には不思議な点が多いな」

 

俺の疑問に平塚先生も賛同した。

 

「そしてわからないことは、本人かその身近な人間に聞くのが一番だろう」

 

その身近な人間ってのは岸波の妹のことだろう。

 

ルームミラーで後ろを確かめると、由比ヶ浜と戸塚は背後からの威圧感で疲れたせいか寝ている。戸塚、可愛いぜ。

 

そしてその後ろの三人は起きているようだ。

 

「なぁ岸波の妹」

 

「なんでしょうか、小町ちゃんのお兄さん」

 

「岸波のことで不思議な点とか何かあったら教えてくんねぇか」

 

「兄さんの不思議な点ですか……。たくさんありますね」

 

たくさんってなんだよ。なにあいつ、妹にも内緒にしてることとかあんのかよ。俺は小町に内緒なんて…あるか。

 

「桜さん、その不思議な点とは何かしら?できる限り教えてもらいたいのだけど」

 

雪ノ下がすこし食い気味に聞く。

 

どんだけ岸波のこと好きなんだよ。だが、俺も岸波のことが気になるから俺もあいつのことを……やめろ!なんだこの海老名さんが好きそうな展開は!俺には戸塚がいるんだ!ん?あれ?戸塚も男……はぁ……。

 

「では、私が言える範囲で言いますね。まず前にも言ったと思いますが兄さんはいろんなことを習ってるんですけど、それを何時、何処で、誰から教わっているのかがわかりません。昔、父さんにも聞いたのですが父さんもわからないと言ってました」

 

家族ですらわからないってどうなってんだよ。

 

「これは前置きなんですけど、兄弟や家族って小さい頃は一緒にお風呂に入ったりしますよね」

 

「まぁそうだな」

 

「兄さんはそういったことをしてくれませんでした。理由も今思えばかなりひどかったです」

 

なんだ、スゲェ気になるな。

 

「兄さんはあのとき『桜、女の子が肌を見せていいのは心に決めて男性だけだよ。男は皆、心にオヤジがいるんだ。俺も例外じゃない。だからダメなんだよ』と言ってました」

 

「「「「……」」」」

 

あいつってたまにバカだよな。

 

「桜さん。それっていつのことかしら?」

 

「私が兄さんとある程度仲良くなってからですけど、私がまだ四歳のときです」

 

「六歳児が四歳の妹に言うことか、それ……」

 

「次に、兄さんの過去ですね。兄さんは私と家族になる前のことを隠しています」

 

それは前に聞いたな。あと未来とか言ってたな。

 

「それと最後に兄さんは誰にも自分の誕生日を教えてません。父さんにも」

 

「は?」

 

俺は声を間抜けな声を出してしまった。というより、この話を聞いていた全員が驚いただろう。

 

そして平塚先生は口を開いた。

 

「桜くん。岸波はしっかり戸籍登録されているし、学校などでも四月となっているが」

 

「戸籍上の誕生日は兄さんが父さんの養子になった四月なんですが、本当の誕生日は知らないってウソを吐いているんです」

 

「妹、それはおかしいんじゃないかしら」

 

言峰がここで声を出した。

 

「言峰さん、何度も言っていますがその『妹』って呼び方やめてくれませんか?私は兄さんの妹ですがあなたの妹ではないんですけど?」

 

岸波の妹は少し怒っているようだが、言峰はそれを無視して話を続ける。

 

「それでは白野先輩は、岸波家に入る前は戸籍がなかったように聞こえるけど。それとどうしてウソだとわかるのですか?」

 

「また無視ですか……。はぁ……、兄さんは昔戸籍を持っていなかったんです。だからどう調べようと兄さんの過去はそこで行き止まりになるんです」

 

戸籍を持っていなかった。普通に考えればまずありえないことだろう。考えてもよくわからん。戸籍がなかった?なんだよそれ。

 

「どうしてウソだとわかるのかは、私は四歳の頃から兄さんを見ているのでウソぐらいはすぐにわかります。それに、兄さんがウソを吐くときは何かを守るときか、周りの人に心配を掛けないようにするときだけなので」

 

岸波らしいと言えば、岸波らしいんだが、そうなると岸波は自分の過去を隠しているのは周りのやつのことを考えているからってことになる。

 

「不思議な点は他にもありますが、私から言えそうなのはこの辺ですかね。私も前に兄さんのことを調べようとしていたんですけど、これ以上は兄さんとの関係が壊れてしまいそうで嫌になってしまいまして……」

 

「桜さん、岸波くんはそれぐらいであなたとの関係を壊さないと思うわよ」

 

「そうじゃないんです。兄さんは変わらずに接してくれると思うんですけど、私が、私自身が兄さんの見方を今までと違うものにしてしまいそうで、そうしたら自分が嫌になりそうなんです」

 

それはよくあることだ。そいつの本質を知ったら今まで自分が作ってきたそいつの姿を壊すことになる。憧れていたやつが自分の思っていた姿と違ったら、その相手よりも相手に憧れていた自分が嫌になるのもわかる。

 

俺がそんなことを考えていたら、平塚先生がたまに見せる優しい笑みを浮かべる。

 

「だが、それを知ることでその相手がどのような人間かをもっと理解できるということでもある。なら知っていたほうがいいと私は思うぞ」

 

「ですが、私はこれ以上どうやっても調べれらなかったんですよ」

 

「それは君が一人でやっていたからだろう」

 

この展開は間違いない。

 

「この奉仕部に手伝ってもらえばいい。彼らは優秀だぞ。今回の相手は強敵だが、どうにかしてくれるはずだ」

 

はぁ……マジか。岸波の過去を探れってか?

 

「桜さんが構わないのなら、私たちに手伝わせて貰えるかしら」

 

「雪ノ下、お前、マジで言ってんの?」

 

「比企谷くん。私が本気じゃなかったことって今まであったかしら?」

 

「………なかったな」

 

今回は岸波抜きで、岸波の過去や秘密を探るってことか。かなり強敵だな。

 

「……それなら頼んでもいいでしょうか?」

 

「ええ、構わないわ」

 

決定のようだ。さて、まずはあいつのことをできるだけ調べておきたいんだが、まずすべきことが一つあったな。

 

「なぁ、お前ら」

 

「何かしら?」

 

「岸波が小町にフラグを建てようとしているらしいぞ」

 

ふ、岸波、お前には一度死んでもらおう。小町に手を出したらどうなるかわかってるんだろうな。

 

まぁ俺も背後から殺されるんじゃないかって感じの寒気を感じるが……。

 

 

 

 

 

「ハッ!こ、ここは……」

 

目の前が真っ暗で何も見えない。手も足も何かで結ばれているし、身体も動かない。ってこの振動は……車か?まさか誘拐?いや、それより俺の記憶がどの辺まであるんだ?

 

「岸波、目覚めたかね」

 

「この声は平塚先生ですか?」

 

「そうだ」

 

よかった。誘拐ではないんだな。

 

「それで、俺は今どうなってるんですか?あと何があってこうなったんですか?」

 

「覚えていないのも当然だな。あれは普通の人間には恐怖でしかないからな」

 

本当に俺に身に何が起きた?

 

まず記憶を辿ろう。

 

俺は小町ちゃんとバイクで移動して、ある程度来てから小町ちゃんとコンビニに寄って、そこで少しごたごたしたことがあって、そこからは普通に千葉村まで来て、平塚先生たちと合流……してから記憶がないぞ。

 

「先生。俺、記憶喪失みたいです。平塚先生たちと合流してからの記憶がありません」

 

「そのことは深く考えないほうが身のためだぞ」

 

「え?」

 

本当に俺の身に何が起きた!?

 

「わ、わかりました。諦めます。それで、俺は今どうなってるんですか?真っ暗だし、両手両足、というより身体も動かないんですが……」

 

「君は今、アイマスク、両手両足に錠、身体を言峰が持っていた赤い布で拘束されている状態だ」

 

「どうしてですか!?」

 

「どうしてそうなったかは、君自身が知っているんじゃないかね?胸に手を当てて考えてみてくれ」

 

「今は胸に手を当てることもできませんが……。で、今何処ですか?」

 

車は動いているみたいだから何処かに向かってるんだろう。

 

「オリエンテーリングのゴール地点にむかっている」

 

「オリエンテーリング?」

 

「ああ、君が気を失っている間に他の者には説明をしたのだが、この泊りがけのボランティアは小学生の林間学校のサポートだ。一日目はオリエンテーリングで私は車でお昼の弁当と飲み物を運んでいる。他の者は歩いて移動している最中だ」

 

「なるほど、それで俺はいつになったらこの拘束が外れるんですか?」

 

「それは彼女たちに聞いてくれ、あと比企谷だな」

 

何が何だかわからないんだが。これをやったのは比企谷と彼女たち、彼女たちって誰?身体に巻いてある布はカレンのらしいからカレンは入ってるよな。

 

考えている間に車が停まった。

 

「着いたんですか?」

 

「ああ、あとは皆を待つだけだ」

 

オリエンテーリングは始まってるってことは、小学生たちに挨拶はしてたって考えていいよな。

 

はぁ……どうしてこうなったんだか……。

 

「平塚先生」

 

「なにかな」

 

「このボランティアって他に誰が来ているんですか?」

 

「やはり、君は気づいていたかね」

 

「まぁ強化合宿ですから、予想だと葉山くんとかじゃないですか?」

 

「ふっ、当たりだ。君はすごいな。君はそういったことは陽乃よりも目敏いな。今回の参加者は君たち以外は、葉山、三浦、海老名、戸部の四人だ」

 

「葉山くん、三浦さんはわかるんですが海老名さんと戸部くんにはまだあったことないですね」

 

戸部って、あのチェーンメールに書かれていた人だよな。海老名さんはもしかしたらテニスのとき葉山くんたちのペアの後ろに立ってた眼鏡を掛けてた女の子かな?

 

「お、皆が来たようだな」

 

「よかった。これで俺は自由の身ですね」

 

と思ったのだが違うようで、俺は現在すべての拘束が取れてはいるのだが、車に隔離されている。

 

今、みんなは弁当の用意をしているのだろう。

 

 

 

 

 

「ねぇ、なんでキッシー出してあげないの?」

 

由比ヶ浜が梨につまようじを刺しながら話しかけてきた。

 

「何言ってんだよ。あいつは俺の小町を奪おうとしたんだぞ」

 

「出たシスコン」

 

「うるせぇ!あいつは…………今更だが、あいつ小町に何したんだ?」

 

「え?ヒッキー何も知らないで、キッシーを車に閉じ込めたの?うわぁ……サイテーだ」

 

小町が変なメール送ってきたから、深く考えずにあの三人嗾けたんだよな。

 

「おい小町」

 

同じくつまようじを刺している小町を呼ぶ。

 

「なに?お兄ちゃん」

 

「お前、あのメールの前に何があったんだ?」

 

「……言わないとダメ?」

 

小町が少し嫌そうな顔をした。おいおいマジかよ。小町が反抗期に入ったぞ。

 

「小町的には言いたいんだけど、岸波さんがみんなを心配させるって言うから言わなかったんだよ」

 

「何があったか言ってくんねぇか。今回、岸波のことで依頼があんだよ」

 

「え?そうだったの?」

 

「お前が寝ている間に岸波の妹から『岸波の過去について調べるのを手伝ってくれ』って依頼があったんだよ」

 

「キッシーの過去かぁ。あたしも気になってたけど、なんなんだろうねぇ」

 

知らないから調べるんだろう。何言ってんだよこいつ、バカなの?

 

由比ヶ浜は頼りならねぇな。

 

「それで、小町何があったんだ?」

 

「はぁ、お兄ちゃんの頼みは断れないねぇ。小町ちゃんマジ天使」

 

面倒くせぇ。なにこの妹、本当に面倒くさいな。まぁそこが可愛かったりするんだが。

 

「簡単に言うとね。移動中にコンビニに寄ったんだけど、そこで小町が不良さんたちに絡まれて、岸波さんが助けてくれたんだよ。で最後に『ごめんね。俺が少し離れている間に怖い思いをさせちゃって、もし小町ちゃんに何かあったら比企谷にあわせる顔がないよ。本当にごめんね』って言ってくれたんだよ。でそのあとアイス奢ってくれたんだ。しかもハーゲン〇ッツ」

 

「最後、完全に食べ物に釣られただろ。途中までよかったのに最後で台無しじゃん」

 

「いやいや、お兄ちゃん。小町的にはお兄ちゃんのことも考えてくれたことが嬉しかったんだよ。あ、今の小町的にポイント高い」

 

「……」

 

本当に最初はいいのに、最後をダメにすんだこいつは。

 

「ほら、お兄ちゃんってそう言ってくれる人っていなかったじゃん。だから岸波さんはお兄ちゃんを見捨てたりしないだって思ったんだ。小町はお兄ちゃんのこと大事に思っているから、これも小町的にポイント高い」

 

「ポイント、ポイントってお前はコンビニの店員か!?うるせぇよ」

 

「だから、小町みたいにお兄ちゃんのことを大事に思ってくれる人だったから、あのメールを送ったんだよ」

 

はぁ……岸波はスゲェな。雪ノ下みたいになんでもできて、由比ヶ浜みたいに周りの人間関係を大事にして、俺みたいなぼっちの気持ちを理解できる。

 

まさに誰からしても理想的な人間だ。雪ノ下陽乃の男バージョン。だが、あれとはまた違うからさらに困る。あの強化外装の仮面とは違い、素でやってるようにも見えてくる。だからあいつはわからない。どうしたらあんな風になるのか。

 

理想は理想でしかない、本当ではない。あいつは何かを隠している。それを知ってようやくあいつの人間性を理解できる。

 

「それで、小町は岸波狙ってんの?俺は認めねぇが」

 

「それはまだないかな」

 

「まだってことはいずれはあるかもしれねぇってことだよな」

 

「小町的には、お兄ちゃんのほうが優先順位が上だから、小町のお姉さん候補がある程度決まってからにするつもりだよ」

 

お姉さん候補ってなんだよ。なんだ小町は俺に彼女でもできるって思ってんの?……マジで?

 

「それで小町の狙い目は、岸波さんのことを狙ってる人たちが、岸波さんの鈍感さに呆れるのを待つか、共倒れしたところを」

 

そこそこ策士だな。さすが俺の妹。

 

「だが、俺は認めねぇ」

 

俺どころか、親父が認めねぇ。

 

「でも、お兄ちゃん考えてみて」

 

ん?何を言い出すんだ。俺は大抵のことじゃなびかねぇぞ。

 

「例えばだけど、小町と岸波さんがうまくいくとするでしょ」

 

「例えだから許す」

 

「それで小町の予想だと、岸波さんは将来いい職に就くと思うんだよ」

 

確かにあいつの成績や、技術を考えると間違いないな。

 

「そうすると、お兄ちゃんを養うお金も出てくると思うんだ」

 

「……」

 

な、なんだと……。そう言われると、クソ、何を考えているんだ俺は!かなりいいと思っちまった。

 

「だ、ダメだ。それでも……俺は」

 

「この兄妹、大丈夫かな?あたし心配になってきた」

 

「あ、由比ヶ浜いたの?」

 

「ヒドッ!ヒッキー、最初あたしと話していたのなんで忘れてんの!?マジありえない!死ね!」

 

死ねとか言うなよ。

 

由比ヶ浜は怒って、雪ノ下のほうへ歩いて行った。

 

「お兄ちゃん……、ダメダメだなぁ」

 

「何がだよ」

 

 

 

 

 

「やっと自由の身だ」

 

昼食の時間が終わり、俺は平塚先生に車の外に出してもらった。

 

「それで、何をするんですか?」

 

俺は平塚先生に尋ねる。

 

「次は飯盒炊爨だな。カレーを作る」

 

飯盒炊爨か。俺は機械頼りなところあるかなら。まぁムーンセルでアーチャーと緑チャにサバイバルのやり方は習ったな。いつ使うんだか。

 

「わかりました。キャンプみたいなことをするの初めてなんで少し楽しみです」

 

平塚先生笑みを浮かべて「そうか。それはよかった」と言ってから、少し暗い顔をする。

 

何か話すのだろう。

 

「岸波、君は家族にも隠していることがあるそうだな」

 

「そうですね。確かに俺は隠していることがあります。ですがもうじき話すと思いますよ。俺は誰か一人でも俺の秘密に辿り着いたら、みんなに言うつもりです」

 

「その口ぶりだと、もうじき君の隠し事を見つけ出す者がいると考えているんだな」

 

「はい。俺の予想では、陽乃さんが辿り着きますね」

 

「奉仕部や君の妹の桜くんや言峰ではなく、陽乃と思っているんだな」

 

「多分ですけどね。俺の予想外な展開がない限りは陽乃さんです」

 

「予想外のことか、もしかしたらその予想外のことが起きるかもしれないぞ」

 

「急に言われると怖いですね。何か心当たりでもあるんですか?」

 

「ふ、勘だよ」

 

勘ね。確かにあれはたまにすごいことを起こすからな。聖杯戦争でも予想とは違う結末を迎えたマスターたちもいたわけだし。

 

俺がその予想を壊したんだけど。

 

ってことは今度は俺が足をすくわれる番ってことだな。

 

「まぁどのような結果で終わっても俺は悔いはありませんよ。ただ俺以外の人が不幸になるのは嫌ですけどね」

 

「君は自分が不幸になってもいいと思っているのかね?」

 

「いえ、それは違います。俺だって人間ですから自分の幸せだって願ってます」

 

「では、どうして先ほどのようなことを言ったんだ」

 

「この世は争いの上に成り立っています。全てを手に入れようなんて無理ってこともわかっています。等価交換でしたっけ?『何かを得るには同等な何かを支払わなければならない』俺は昔、そういった場面に何度も出会いました。そのときは自分の思ったように動きました。そして今の幸せに過ごせている俺がある。なら今度は俺よりも大切な人に幸せになってもらいたい。という偽善者みたいな考え方です」

 

これが今の俺のあり方だ。

 

「それが君の考え方か……いい考えだとは思うよ。ただそれをよしと思ってくれる者はいないとも思うよ」

 

「はい。それもわかっています。だからそれも受け入れるだけの覚悟は待ちますよ」

 

暴君も、正義の味方も、妖狐も、英雄王も、他の英雄たちもそれぞれ覚悟を持って生きていたんだ。

 

彼らの中にも自分の生涯に悔いを持った人たちもいる。

 

それでも前に進んだ。

 

なら俺も自分の信じる道を覚悟を持って進む。

 

 

 

 

 




ということで小町ちゃんは争奪戦は未定ということになりますね

自分で書いてなんなんですけど、この白野くん、衛宮士郎くんに似た匂いがしますね

次回はカレー作りのところ、やっとルミルミの再登場ということで

それではまた次回!

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