やはり岸波白野の青春ラブコメは王道か?   作:魔物Z

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少し投稿が遅れてしまいました。まさかパソコンの調子が悪くなったインターネットが繋がらなくなるとは思いませんでした

今回は次回の続いが少しと、久々にカレンさんを少しだけ登場と、プログラムについてを書きました
急いで書いたので誤字などが多くなってしまったかもしれませんが楽しんでもらえると嬉しいです



ゲームセンターの話とプログラムについて前半。

 

 

 

 

 

カラオケで歌い終わり俺たちは外に出た。

 

勝負は、まぁ勝てるわけないよねぇ。といってもいい勝負はできたと思う。桜に感謝。

 

その桜は今、雪ノ下さんたち女子四人で「また一緒に行こうね」みたいな話をしている。

 

「なぁ比企谷」

 

「なんだ」

 

「もしかしたら、俺たちの妹は百合の道には行かないよな」

 

「どうだろうな。俺が思うに雪ノ下は葉山の次に女子にモテる。見ろ、雪ノ下以外の女子を、みんな雪ノ下にベッタリじゃねぇか」

 

そうなんだよなぁ。みんな雪ノ下さんに抱きついてるんだよなぁ。まぁ雪ノ下さんになら桜を任せられるんだが……。ってことは雪ノ下さんみたいな男子が現れたら、その人に桜の彼氏になってもらうか。他はダメ。百歩譲ってアーチャーみたいな人かな。『女難の相』がなかったらアーチャー即決なんだけど。

 

「うーん。女子だけで行くなら、俺たちも男子だけで行ってみるか?」

 

「いいや。面倒く―――」

 

「ねぇ、戸塚くん」

 

「ホント!?楽しみだなぁ。ね、八幡」

 

「おお!!そうだな!今度、三人で来るか」

 

「あれ?我は?ねぇ八幡、我は?」

 

材木座、比企谷大好きだな。ん?背後から強者の気配。

 

俺が振り返ると、一緒に比企谷も振り向く。

 

自動ドアのところに人影。あれって……。

 

機械音と共に一人の女性が出てきた。

 

「はぁ、一人で長い時間過ごしてしまった。まぁ、帰っても一人なんだけど……。ふふっ」

 

「平塚先生?パーティーじゃなかったんですか?」

 

由比ヶ浜さんたちもこちらを見ていたらしく平塚先生にパーティーが何とかって。

 

「ゆ、由比ヶ浜!?き、君たち、まだいたのか!?」

 

パーティーって婚活パーティーかな?

 

平塚先生はあたふたした様子で俺たちを見比べる。

 

すると比企谷が

 

「パーティーってもしかして、婚活パーティーじゃ……」

 

「……うまくいかなかったのかしら」

 

「いや、追い出されたんだと思う……」

 

「もっとひどいな」

 

そんなことを雪ノ下さんと俺と比企谷が言うと、由比ヶ浜さんが慰めるように話しかけた。

 

「せ、せんせ?ほら、あのー。結婚がすべてじゃないですよ!仕事もあるし、先生強いから一人でもだいじょぶです。だから元気出してください!」

 

由比ヶ浜さん、それは慰めにならない。なぜなら

 

「う、ううううぅううぅ……。昔、まったく同じことを言われた……」

 

平塚先生は瞳に涙を滲ませて言った。

 

俺、前その話を一年の頃に聞かされたんだよ……。

 

そして平塚先生は突然、全力で走りだした。

 

「あ、逃げた」

 

遠ざかっていく平塚先生の声が夜の街に響く。

 

「はぁ……結婚したい……」

 

 

 

 

 

平塚先生が消え去って行ったほうに視線を向ける。

 

「『結婚したい……』か……。重い言葉だな」

 

「そうだな。先生が言うとさらにその重さを感じる」

 

なんだろう、少し気分が下がった。

 

だが、そこは小町ちゃんがうまく話を変えてくれた。そしてこの後も遊ぶみたいな流れに。

 

鬼ごっこやかくれんぼの話に。

 

「はぁ……、あんまりいい思い出がないな。鬼ごっことか……」

 

「岸波くんはそういった遊びをしていたの?」

 

「すごい昔にねぇ。追いかけてたら最後に化け物出してくる幼女二人組とか、すぐに消えちゃうヤンデレ巨乳とか、逃げないと殺そうとしてくる自称本当の理解者とか、初期化の波とか。他にも見えない暗殺格闘家に狩人、借金の取立ての騎士……。最近では皇帝と竜の娘と良妻狐だな」

 

これがトラウマってやつだな。

 

「意味がわからねぇ。なにそれ作り話?」

 

「そんなわけないだろ!俺がどんな思いで走ったか……」

 

ああ、涙が出てきた。

 

「に、兄さん!?泣かないでください。私にも意味がわかりませんが泣いちゃダメですよ」

 

「ウソじゃないんだ……、本当にあったんだ……」

 

わかってる、わかってるよ。この世界でムーンセルのこと話したって理解されるわけがないんだ。

 

 

 

 

 

話し合った結果、ゲームセンターに来た。

 

「うわぁ、懐かしいなぁ、二年ぶりだなぁ、まぁ格ゲーしないけど」

 

「なぜですか師匠!?師匠の腕ならここにいる彼奴ら全てを土下座さられるでしょう!?」

 

「そんなことするわけないだろ。なんだ材木座はここのプレイヤーに恨みでもあるの?それでそろそろ師匠はやめてくれ」

 

材木座とどうでもいいやり取りをした後、みんなでゲームセンターの中を見て回ってると、麻雀ゲームの前にくる。

 

「麻雀かぁ。俺って運ないからこういうゲームって少し弱いんだよな」

 

「運っつってもそこまで大きな差は出ないだろ」

 

「比企谷、わかってないな。俺の知り合いの金持ちとか海賊は結構強いぞ。天和とか普通に出してくるからな」

 

「お前の知り合いってなんなの?強運ってのはわかったけど、海賊って……」

 

「あ、お兄ちゃんがよくやってる麻雀ゲームってあれでしょ、勝つと服脱ぐやつ」

 

小町ちゃんが比企谷がよくやる脱衣麻雀の情報をみんなに聞こえそうな声で教えてくれた。

 

「おい、バカやめろ。この場でそれを言うんじゃねぇよ。戸塚に聞こえちゃうだろうが」

 

「女子よりも戸塚くんに聞かれるほうが心配なのか。……脱衣麻雀かぁ、少しだけ……」

 

俺も男子だし中身はオヤジだから気にはなるよねぇ。ただねぇ後ろに怖い何かがいるんだよねぇ。

 

「岸波くん」「兄さん」

 

背後から肩を掴まれた!これはやばい!!

 

「は、はい、な、な、なんでしょうか?雪ノ下さん、桜さん」

 

「兄さんにはまだ早いですからダメですよ」

 

「ええ、あのようなゲームは比企谷くんぐらい目が腐ってからにしなさい」

 

「おい。俺を躾の道具に使うな」

 

まだ早いって俺はもう高校生ですよ。きわどい衣装とかムーンセルで見慣れてるから脱衣ぐらいなら。

 

「わかりました。やりません」

 

怖いんだ。笑顔が怖いんだよ。

 

「わかればいいんです。エッチな本を一冊も買ったことがない兄さんには刺激が強すぎます」

 

「なんで俺がそういった本を買ったことがないって知ってるの!?」

 

「この前小町ちゃんが『妹は兄の女性の趣味を知ってて当然。だから部屋にあるエッチな本を探してみた方がいい』と教えてくれました」

 

なんだその理論……。でも、その場合だと俺がエロ本を持ってるかの有無しかわからないんじゃか?

 

「その話が本当なら小町は俺が持ってるエロ本については知ってるのかよ」

 

「お兄ちゃん、小町を誰だと思ってるのかな?お兄ちゃんのことならたいていはわかるよ」

 

比企谷の兄妹関係も少しズレてるよな。

 

俺が視線を麻雀ゲームのほうに向け直すと、見覚えのある女性の後ろ姿が……。

 

「あれって……」

 

俺の言葉に釣られみんなが俺の向いているほうに顔を向ける。

 

「お、今日引きいいなー。麻雀牌には好かれるんだけどなー。なーんで男の人にはすかれないかなー私。お、それポン、カン、シン、なんつってね、ははは、はぁあ……」

 

平塚先生だな。みんなも平塚先生を見ていたのか悲しそうな表情を浮かべる人も何名かいる。

 

「なぁ桜」

 

「何ですか兄さん」

 

「平塚先生に父さん紹介したほうがいいかな」

 

「確かに私も父さんには結婚してもらいたいのですが、なぜか父さんに結婚というイメージがないんですよね」

 

「そうだな。父さんが結婚しても奥さんは夫婦の幸せを味わえないな」

 

「はい。父さんは優しいんですけど家にはまずいませんから。それに父さんも結構モテますからね」

 

そうなんだよな。父さんはモテるんだよ。今でも医者なのにファンレターみたいなのが家に送られてくる。そして桜、『父さんも』じゃない『父さんは』だよ。

 

その後、小町ちゃんが候補がなんとかって言って、平塚先生を誘いに行った。

 

 

 

 

 

それからみんなでメダルゲームをやって、クイズマジックチバデミーの千葉検定を男女別々のチーム戦でやった。比企谷の健闘虚しく、ハンマーチャンスで女子チームに敗れた。

 

翌日の放課後、普通なら部室にむかうところなのだが、今日はカレンに頼まれて何かを手伝うことになった。

 

カレンに言われた待ち合わせ場所にむかうと、カレンが待っていた。少し遅れちゃったかな?

 

「カレン」

 

「白野先輩、待ちましたよ。女性を待たせるとはゴミ同然ですよ」

 

「……ご、ごめん」

 

そこまで言われるとは思ってはいなかったけど遅れたのは事実だから言い返せない……。

 

「それで、何を手伝うの?」

 

俺が呼ばれた理由を尋ねる。手伝う内容によっては断るが。

 

「では、私についてきてください」

 

カレンはそう言って歩き始めた。

 

なるほど、現場に連れていくことによって断れなくするわけか。ずる賢いな。

 

まぁ、外に出るようには見えないから危ないことではないだろう。カレンはあの店長の娘だから、たまにとんでもないムチャぶりをしてくることがある。

 

やってはないけど去年『女装して女物の下着を買いに行く』と、恐ろしすぎるムチャぶりをしてきた。本当に何を考えているかがわからない子である。

 

この世界で俺が考えを読み取りにくいと思っている人物は、カレン、陽乃さん、店長、父さんの四人かな。雪ノ下さんや比企谷もこの四人の中に入りそうだが、雪ノ下さんは正義感が強くて真っ直ぐだからわかりやすいし、比企谷は捻くれているが、店長や陽乃さんほど強敵ではない。

 

俺は黙ってカレンの後をついていくと、ある部屋の前に着いた。

 

「なんで生徒会室?」

 

カレンって生徒会役員じゃないよな。

 

「手伝って欲しいことは私ではなく、私と仲がいい先輩のお手伝いです」

 

「へぇ。で、どうして俺なの?」

 

「私の管轄外だからです」

 

「ってことは機械関係か」

 

「はい。そこで白野先輩の出番と思いまして、白野先輩は機械関係が何故か得意ですから」

 

そこはメイガスとウィザードの違いだろうな。カレンは気付いていると思うが、メイガスとウィザードはまったく違うモノらしい。魔力の質とかいろいろと違うって聞いた覚えがある。

 

「それで何を手伝えばいいの?」

 

「では、まずは生徒会室に入りましょう」

 

カレンが戸をノックしたら部屋の中からほんわかした声で「はーい、どうぞー」と声が聞こえた。

 

「失礼します」とカレンが言って戸を開けて中に入る。

 

俺もその後について「失礼します」と言って中に入ってから戸を閉める。

 

「あ、カレンさんと、それと……えーっと………」

 

この人は城廻めぐり先輩だな。俺でもわかる我が校の生徒会長さんですね。

 

城廻先輩は俺の顔を見て悩んでいる。なぜかって?初対面だからね。

 

「あ、初めまして。俺の名ま―――」

 

「こちらは今日、パソコンを修理してくれる私のペットの犬です」

 

「犬って言うな!それに俺はカレンのペットじゃないから!」

 

むしろ俺は………なんだろ?俺のイメージアニマルってなんだ?

 

「ってパソコンを直しに俺は呼ばれたの!?」

 

「そうですよ。実際に白野先輩は先生方から『総武高の何でも屋』と言われているじゃないですか」

 

「なんでカレンがその呼び名を知っているの?俺ですらつい最近知ったのに」

 

本当に驚いたよ。一年のころから先生方の仕事を無償で手伝っていたらその二つ名を貰った。荷物運び、物の修理が主だけど。去年一度だけ、調理実習の講師を頼まれた。あとよく結婚相談とか。

 

「その呼び名を私が付けたからです。最初は『総武高の使い魔(パシリ)』にしようか悩みました」

 

「…………さいですか」

 

犯人は君でしたか。はぁ……ってことはこの二つ名は今年出来たのか。

 

俺とカレンの会話を見ていた城廻先輩はニコニコした表情をしている。

 

「仲が良いねー。カレンさんたちは付き合ってるの?」

 

「いいえ、仮です」とカレンが即答する。

 

即答するんだ。事実だけど恥ずかしがったりしようよ。俺ですら少し恥ずかしいのに。

 

「仮?」

 

城廻先輩はわからないようなので、俺が説明をしよう。

 

「えーっとですね。カレンって美人じゃないですか」

 

「うんうん」

 

「それで結構一年の男子からモテるらしいんですよ」

 

「そうだね。前からそう思ってたし、前もそんな話を聞いたかなぁ?」

 

カレン、城廻先輩に自分がモテるって話したんだ……。女性にそれは自慢にしかならない気が……。でも、それをなんとも思わないということはカレンのことを理解しているってことだろうな。

 

「そこで、告白とかされても付き合う気がないからフッていたそうなんですけど、あまり仲がよくない女生徒から文句を言われたそうで、ならウソでも付き合っていることにすれば文句は言われないと考えて、その相手に仲がいい俺が選ばれたわけです」

 

と言うよりカレンと仲がいい男って俺ぐらいだし。

 

「そうだったんだね。納得したよー」

 

城廻先輩は納得したようだ。

 

「改めて、初めまして二年生の岸波白野です」

 

「あ、こちらこそ初めまして生徒会長の城廻めぐりです」

 

互いに挨拶を終える。それでは本題。

 

「それでパソコンを直すと言われても俺にも限界がありますけど大丈夫ですか?」

 

「大丈夫だよ」

 

「わかりました。それじゃあ見せてください」

 

城廻先輩にパソコンを見せてもらい、俺にでも直せそうだったので直すことにした。

 

修理を始めて十数分経って何とか直ったかな。

 

「これで大丈夫だと思います」

 

「ありがとー。岸波くん、こういうの得意なの?」

 

「まぁある程度は。それじゃあ俺は部活に行くのでこれで。またなにか困ったことがあったらいつでも言ってください」

 

「うん、わかった。じゃあ岸波くんのメールアドレス教えて」

 

城廻先輩はポケットから携帯電話を取り出す。

 

「別にいいですよ」

 

俺も携帯電話を取り出して、城廻先輩とメールアドレスを交換した。

 

また女性のメールアドレスが増えた……。嬉しいけど、ちょっと複雑だなぁ。

 

「そういえば、他の生徒会役員の人は来ないんですか?」

 

「今日は生徒会が休みだから来ないよ」

 

「そうだったんですか。じゃあどうして城廻先輩はいるんですか?」

 

「それはね、生徒会室は静かだからお昼寝がしやすいから」

 

「…………」

 

お昼寝かー。なら仕方がないね。

 

「じゃ、じゃあ俺は部活があるので帰りますね」

 

「うん、ありがとー。またメールとかするねー」

 

城廻先輩はふんわりとした笑顔で手を振る。

 

「カレンはどうするの?」

 

「私は少しめぐり先輩とお話をしてから帰ります」

 

カレンが俺以外に先輩を付けて呼ぶ人がいたんだな。

 

「わかった。それじゃあまたいつでも呼んでください。俺がヒマなときならいつでも手伝うんで」

 

俺は二人に挨拶をしてから、生徒会室を後にした。

 

 

 

 

 

今日の部活は依頼もなく、いつもと変わらず自分の好きなことをやって終わった。

 

そして夜になり、俺はパソコンを開いて桜の花のマークをクリック。いつも流れる無駄に明るい音楽のあとBBが出てきた。

 

『はーい、可愛い可愛いBBちゃんの登場でーす。今日はセンパイが待ちに待ったプログラムについて説明しまーす』

 

BBたちと会話できるようになって一月は経ったからな。それで俺が作ったプログラムってなんだったの?

 

『それはですねぇ、ヒ・ミ・ツでーす』

 

………。今すぐにでも先輩チョップを喰らわせたい。

 

『まぁ冗談はこれぐらいにしましょう』

 

やっとだ。長かったなぁ。

 

『センパイが作っていたプログラムは一つではありません。たくさん作ってました』

 

そうだったんだ。確かにかなりの量だったからな

 

『私たちと会話をするためのプログラムと、大切なプログラムが二つ、面白くて楽しいプログラムが複数、恋愛ゲームを一つです』

 

……恋愛ゲームいらないだろ

 

『センパイはわかっていませんねぇ。今どきの男子高校生は恋愛ゲームを一度はやってるんですよ。センパイは後れてますねぇ』

 

それ絶対にウソでしょ。俺の知り合いで恋愛ゲームしてそうなの一人ぐらいしかいないぞ

 

『それはセンパイの周りがおかしいんじゃないんですか?』

 

なぜだろう、言い返せない。

 

お、おかしいのは認めるけど、今どきの男子高校生が恋愛ゲームを一度はやっているはウソでしょ?

 

『では、話を進めます』

 

む、無視された。

 

『面白くて楽しいプログラムは今後ヒマなときに話しますので、大切なプログラムについて話しますね』

 

BBにとっての面白くて楽しいプログラムって、こっちからしたら迷惑すぎる場合があるんだよな。月の裏側がそんな感じだったし。

 

『あ、そういえばセンパイは私たちのムーンセル側でのプログラムが魔術の術式のようなものって知ってましたか?』

 

まぁなんとなくね

 

『なのでセンパイが作っていたプログラムは使用するときに魔力を使うんですよ』

 

コードキャストってこと?

 

『はい、よくわかりましたねぇ。頭を撫ぜてあげたいところです』

 

あ、うん、ありがとう。そうなると恋愛ゲームするにも魔力を使うのか

 

『いいえ、恋愛ゲームはそちらの古い技術、そちらの技術を基に作っているので。ですがそちらよりも進歩していますよ』

 

確かこの世界って俺が元いた世界よりも過去に位置するんだよな。

 

『それに主に魔力を使うのは二つだけで他のモノは魔力を消費しませんので安心してください』

 

主の二つはBBが言ってた『大切なプログラム』ってやつ?

 

『その通りです。センパイがお利口になったせいで少し残念、前みたいにからかえないじゃないですか』

 

BBは頬を膨らませて怒っているみたいだが、頭がよくなって怒られるってなにさ。さらに怒られる理由がひどすぎないかな。

 

『はぁ。私が知っていたセンパイはもういないんですねぇ。これも全部、センパイが今いる世界の女、主にあの声がメルトにそっくりな人のせいですね』

 

いや、そこで雪ノ下さんは関係ないでしょう!ん?なんでBBが雪ノ下さんのことを知ってるの?

 

『こちらでセンパイの行動を見ることができるモノがあるんですよ』

 

アウトだよ!それはアウトすぎるよ!俺にもプライバシーぐらいあるんだよ!さすがそれはにひどすぎるよ!

 

『大丈夫ですよ』

 

いや、大丈夫じゃないよ!

 

『センパイの行動が見れるのは一日一時間、それに私だけしか見れません。ですがギルガメッシュさんはそういうのは関係なく見れると思います』

 

BBには子供のゲームの条件みたいなのが付いてるんだな。ギルはあとで話し合うか。

 

でも、BBたちがいるところの時間の流れってどうなってるの?

 

月の裏には時間の流れは存在してなかったようにムーンセルの中でも場所によっては時間の感覚が違うはずだ。だからこそ俺もこうしていれるわけだし。

 

俺が夜に行っているところは俺がいる間は俺の世界と同じで、俺がいないときは時間の流れが違うらしい。アーチャーから聞いた。

 

『私たちがいるところはセンパイと会話するこの部屋だけがセンパイのいる世界と同じ時間が流れて、それ以外は結構出鱈目な感じで、かなりゆっくりと動いてますね。私たちがセンパイと会話できるようになって二日目の半ばぐらいですね』

 

なんかこんがらがってきたな。そうなるとこの前メルトが言っていたリップがいろいろ壊したせいでしてた掃除は?

 

『まだやってますよ』

 

じゃあ、BBがメルトたちにウソを吐いた、俺の二日置き会話をするのはどうやってタイミングを計ったの?

 

『センパイ、私を誰だと思ってるんですか。私ならそれぐらいのことは簡単にできますよ』

 

もうそれでいいや。でもそうなると一日一時間ってどうなってるの?

 

『………では話を進めますね』

 

また無視した。いや、今度は逃げたか。

 

『まず一つ目、名前は『召喚プログラム・聖杯くん』でーす』

 

す、すごそうだなぁ。変な名前だけど……。

 

 

 

 

 




カレンの友達としてメグメグ先輩も登場。俺ガイルではメグメグ先輩は三番目ぐらいに好きなんですよねぇ。ザビ男の周りにはほんわかしたキャラが少ないというよりいませんからねぇ

ザビ男にイメージアニマルを付けるとしたら何になりますかね?桜とカレンは猫って感じですし。
ザビ子はエリザベート言ってた『子リス』はすごく納得がいくのですが、ザビ男は『子ブタ』のイメージではないようなぁ……。

このSSで体育祭について書きたいのに、俺ガイルのアニメ一巻の初回限定版、小説6.25巻を買っていない。棒倒しのとき、ザビ男に『比企谷、アレを(棒を)倒してしまっても構わんのだろう』って言わせたい!!今度中古屋に探しに行こうかな……

次回はプログラムの続きについて書こうと思います

それではまた次回!!

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