赤龍帝の幼なじみ達   作:THIS

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 時間かかりましたが更新です。

 タイトル通りにある連中がやってきた例の彼を歓迎します。

 素晴らしいおもてなしになると思います。


フェニックスさんを歓迎します。

SIDE イッセ―

 

 俺は何故かすぐに目を覚ます。

 

 何だ・・・すごく胸やけがするぞ?濃厚な甘さを感じている。

 

 どこかで誰かが甘いひと時を過ごしているのか!?

 

 そうなのか?なんか呪ってやりたい気分になる。

 

 はあ・・・アギトの力ってこういう時は不便すぎる。

 

 下手に感性が鋭いからねえ。

 

 んん?誰かの気配って・・・

 

「イッセ―。お願い。」

 

 起きればいきなり部長に押し倒されていましたよ。

 

「私を抱いて・・・。」

 

「えっと・・・・・。」

 

 なんかすごく懇願してくる部長。

 

 必至だ、

 

 でも・・・・。

 

「できません。」

 

「私に魅力が無いって言うの?」

 

 部長の言葉に俺は首を横に振るう。

 

「今・・・部長とエッチしたら後悔するからです。俺も・・・そして部長も。」

 

「イッセ―?」

 

「よかったら話してください。後悔するだけは絶対に嫌です。」

 

 後悔する事だけはもうしたくない。

 

 あの時のようにもう・・・後悔だけはいやだ。

 

 だが、その説明をする前にそいつは現れる。

 

「やっと見つけたぜ?俺のフィアンセ。」

 

 それは結構チャらい男だった。

 

 悪魔である事は気配でわかる。

 

「フィアンセ?」

 

 そうして俺は二人の言い合いから事情を知っていく。

 

 部長に婚約者がいる事。其れが目の前にいる男。

 

 だが、部長はそれをいやがっている。

 

 それが分かれば十分。

 

「いい加減にしやがれ!!」

 

 とにかく一発殴らせてもらいました。

 

「てっ・・てめえ・・・。」

 

 殴りとばされ怒りに震えるライザ―。

 

「いい度胸だ。だったらフェニックスの力を見せてやるよ。」

 

 そう言って・・・背中ら炎の翼を出し・・・天井と右隣りの壁を破壊って。

 

「おい・・・よりによって俺の部屋の天井を破壊するか。」

 

 別の意味で俺は戦慄していた。

 

 俺の部屋の真上には・・・。

 

「へっ・・今更怖気づいたか?上級悪魔に喧嘩を売ったのがどういうことかその身であじわ・・・・へっ?」

 

 ああ・・・ものすごく怒っているよ。

 

 怒りに震える存在が降りてくる。

 

「・・・・・何のつもりだ?」

 

「へっ?えっ?」

 

 俺の部屋の真上・・・鋼兄の部屋なんだよ。

 

「・・・・いい度胸にゃ・・・・。」

 

 あっ・・あれ?黒歌さんまで一緒だったんですか?

 

「えっと・・・もしかして・・・。」

 

 二人ともめちゃくちゃ怒っている。・・・濃厚な汗とそれ以外の香りって・・・。

 

 そうですか。お楽しみの最中でしたか。

 

 俺が感じた濃厚な甘い気配って間違いなくこの二人だったのね。

 

 胸やけやむかつきを感じるくらい甘かったからなあ。

 

 それをあいつが邪魔しちゃったというわけかい。

 

 爆発しやがれといいたいが、言ったら馬に蹴られるどころか鬼の拳を同時に喰らいそうだから遠慮するぜ!!

 

「おっ・・・おい。」

 

 ああ・・・この鬼夫婦の怒りを買っちまったか。

 

『とにかく一発殴らせろ(にゃ)!!』

 

「へぶし!?」

 

 凄まじい踏み込みと共に夫婦が同時に拳を繰り出して吹っ飛ばされるライザー。

 

 そして倒れた奴を二人が見下ろす。

 

「貴様に鬼伝統の血祭りという物を教えてやる。その身で存分に味わえ。」

 

「・・・・・生きていることを後悔さてやるにゃ!」

 

「がっ・・ああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっぁぁ!!!?」

 

 そして・・・ライザ―をフルぼっこに殴っているよ。

 

 血が・・・血が跳びちっとる。

 

 まさに血祭り。俺・・・初めて見たよ。

 

「やっ・・やめろおおおおおおおおぉぉぉぐがああああぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

「えっと・・・イッセ―。」

 

 部長がその光景に表情をひきつらせているのは分かります。

 

「ああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

「部長は悪くありません。悪いのはあいつ。完全な自業自得です。」

 

 一通り殴りまくった夫婦の息は荒い。まだ眼は殺気だっているし・・・

 

「まだだ・・・まだ殴り足りん。」

 

「・・・二度死んでもらうにゃ・・。」

 

 怖ぇぇぇぇよ。2人とも。

 

「ぐっ・・・ううっ・・・おおお・・・なっ・・・何の・・・不死身のフェニックスはこんな程度では。」

 

はいずりながらその場から逃げようするライザ―。

 

そうか・・・あいつフェニックスの名前の通り不死身か、

 

 普通なら厄介なこと・・・この上ないわな。

 

 でもそんなに大した不死身っぷりじゃない気がする。

 

「へえ・・・だったら苛めがいがありそうだね。」

 

 その頭を掴み上げるのは・・・右隣の部屋にいるハルであった。

 

「よくも俺の工房を破壊してくれたね。これからじっくりと研究しようとしていたのに。」

 

 ああ・・・・こいつの部屋にも被害がでていたのね。

 

 無茶苦茶怒っている。

 

「ギャアアアアア割れる割れる割れる割れる割れる割れる割れる割れる!!!?」

 

 うわ・・・ライザ―の身体を片手でつかみ上げているよ。アイアンクロ―されているライザ―の頭が・・・ミシミシときしみを上げるような音が聞こえるし。

 

「不死身のフェニックスか。そうだね。ちょうどいい。どれだけの耐久性を持つのか実験させてもらおうか。」

 

「止めろ・・いややめてくださいく!!・・・なっ・・中身がでるやめていややめてくださああああああぁぁぁぁぁぁい!!」

 

『うわ・・・・。』

 

 みんな引いているよ。

 

 あの夫婦ですら怒りを引っ込めているし。

 

 鋼兄とは違う怖さだ。何か・・・・黒い。

 

「はあ・・・ハル君を激怒させてしまったのね。運がないわ。」

 

 レイちゃんが寝巻姿で登場。

 

 うん・・・結構可愛いパジャマを着るのね。

 

「えっと・・・もしかして・・・ハルって・・・。」

 

「察しの通りよ。普段はすごく穏やかでどちらかというとMなのよ。でもね・・・怒らせると超絶ドSになるの。あんな風に・・・。」

 

「ふふふふふ・・・再生してくれるからいい実験になるよ。ほらもっとしっかり声をあげたらどうかな?」

 

「ぎゃああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 良い顔して、ライザ―の悲鳴を楽しんでいるよ。

 

 その笑みが黒い・・・黒過ぎて怖ぇぇぇぇぇ・・。

 

 身内に2人目のドSがいたよ。

 

『うわ・・・・・・。』

 

「朱乃といい勝負だわ。まさか究極のドSがもう一人いるなんて・・・。」

 

 この二人・・・姉弟じゃねえのか?

 

 そんな疑問を覚えたぜ。

 

 それはそれで・・・にあっている。

 

でも色々な意味で嫌だよ!!怖すぎるわ!!

 

 それよりもハルってあんなに怪力なのか?

 

「ハル君の右腕はすごいのよ。ウィザードタイプのテクニックとスピードタイプの二つの二つを兼ねているけど・・右腕だけは凄まじいくらいのパワータイプ。変身しない状態なのに握力だけで確か・・二トン軽く超えていたほどの。」

 

『・・・・・・・・・・。』

 

 二トン越えの握力?マジですか。

 

「変身しなくても鉄の塊が発砲スチロールみたいに粉々になった。おまけにある方法を使うとさらに強化されるわ。指輪をしているからパンチは出来ない。その代わりとしてちょうどいいとハル君は言っていたけど。」

 

 ちょうど良いどころか文字通り必殺技じゃねえか!!

 

 じゃあライザ―はその二トン越えの握力でアイアンクロ―をかまされているというわけで・・・。

 

「やっ・・止めてくれぇぇぇぇぇぇぇぇ、ふっ・・不死身でも死ねるぅぅぅぅぅ・・!!」

 

「それだけのでたらめな握力があれば、ライザ―の頭なんて簡単に壊せるわね。それでもあえて壊さないで一番の激痛を感じ、悲鳴をあげることしかできないくらいの絶妙な力加減で握り続けている。体ではなく、相手の心をへし折るように仕向けているあたり。ますます朱乃と似ているわ。」

 

 部長・・・的確な解説。

 

 さすがドSの朱乃さんと長い付き合いだけはあるわ。

 

 じゃあ・・・相手に最大の苦痛を与えるようにあいつはわざと手加減をしているのか?

 

 うわ・・・怖ええええぇぇぇぇぇ。

 

 そして・・えげつねぇぇぇぇぇぇ・・・。

 

「死にはしないけど・・・脳に一度損傷を折ったら記憶は失うかもねえ。映画でも不死身のミュータントはそうやって記憶をうしなったし。試してみる?」

 

 すっげえいい顔であんた恐ろしい事をいってんじゃねえよ!!

 

「ぎゃああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!?」

 

 なんか同情したくなったよ。

 

「とにかく一遍死んでみようか?」

 

「やめろおおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉやめてくれえええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

あいつ・・希望を大切にしているのはわかるよ。

 

「ひいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」

 

 でもさ・・・だからって相手に絶望を与えていいのか話は別だって!!

 

「ひっ・・ひひ・・・ひ・・・・・。」

 

 悲鳴がヤバい。

 

 完全にライザ―さんの心が折れているじゃないですか!!

 

「いつか・・・いじめられたいわ。」

 

 って、頬を染めながらレイちゃんは何をいっているの?

 

 もしかして・・その・・・Mなんですか?

 

「・・・似合いのカップルになりそう。」

 

 部長・・俺もそう思います。

 

「双方矛を収め・・・・・・・・。」

 

 そこに魔法陣を返してメイドさんが登場。

 

 銀髪のとっても綺麗な人だ。

 

「グレイフィア・・・。」

 

 だが、その人も今の光景を見て絶句している。

 

 おそらくは想定していたのは部長とライザ―が対立する光景。

 

 でも今目の前に広がっているのはアイアンクロ―を受けながら末期の悲鳴を上げるライザ―の姿である。

 

「あ・・・ああ・・・もう・・だめ・・・ひっ・・・ひひ・・・ひっ!?・・・・・」

 

 そして・・・しばらくしてからライザ―の口から声がでなくなり、力尽きたようにぐったりと動かなくなる。

 

「・・・・・・。」

 

 かすかに痙攣している辺り・・まだ生きてはいるのか?

 

「何だ・・・もう堕ちたのか。根性が足りない。不死身でも根性は大切なのに・・。」

 

 ここで根性いうな!!

 

 むしろ、お前のあの攻めに耐えられる根性をどうやったら身につけられるのかこっちが聞きたいわ!!

 

「えっと・・・これってどういう状況なのですか?」

 

「グレイフィア・・・ごめんなさい。私も何と言えばいいのか。」

 

 部長。混乱するのはわかります。

 

 おれだってあまりの衝撃にツッコミをしてもきりがなくて疲れたよ。

 

「・・・とにかく止めるか。オメガ、ネガ、マガ手伝って.」

 

 グレイフィアさんが何かの頭を模したものと懐から取り出し、そこに三枚のカードを入れて・・・て!?

 

 それってもしかして召喚機ですか?

 

――――――ADVent!!

 

『承知!!』

 

 グレイフィアの言葉に人型の何かが三体、背後の魔方陣より姿を現す。

 

「・・・ゼ―ルズ達。」

 

 あれ?部長はあいつらの事を知っているの?

 

 色はそれぞれ藍、白、緑の三色。

 

 こいつらもしかして・・・クレアと同じ?

 

 そいつらはハルの元にあるいていき、とても丁寧に頭を下げる。・

 

「すまぬが離してもらえないか?多分・・・この方が迷惑をかけたのだと思う。私達が代わりに謝る故に・・・。」

 

「はあ・・・しかたないねえ。そう言うのには弱いんだ。」

 

 藍色の奴の言葉に気がぬけたのだろう。ライザ―を離すハル。

 

「・・・・・・・。」

 

 ライザ―・・・口から泡を吹き、白目を向いて完全に気絶している。

 

「・・・・フェニックスの者を握力だけで倒すなんて・・・。」

 

 グレイフィアさんが戦慄しているよ。

 

 俺たちだってそうだ。ハル。お前は朱乃さんと並ぶ究極のドSだったんだな。

 

 握力一つでライザ―を倒す辺り・・・えげつなさは超えているのか?

 

 そのドSな技・・・たのむから俺達は絶対に向けないくれ!!

 

 何かに目覚めそうだ。目覚めたくない何かがな!!

 

「仕方ない。当て身で起こす。おら!」

 

 そんなライザ―を手加減なしの当て身で起こす鋼兄・・・。

 

「がばろ!?」

 

 うわ・・・何かすごく鈍い音が・・・。

 

 中身が出そうな音だったぞ?

 

「なっ・・・中身が出るかと思った。」

 

 やっぱりそうなの?

 

 そんな感じでライザ―が復活。

 

「てっ・・てめえら・・・。」

 

「何か文句あるか?」

 

「まだ反省がたりにゃいのか?」

 

「もう一発いっとく?」

 

「ひっ・・・ひいいいいいいいいぃぃぃ!?」

 

 くってかかろうとする前に・・・怒り心頭の鋼兄と黒歌・・そして右手を鳴らすハルの睨みに押し黙る。

 

 特にハルに対してはもう、怯えしかねえ。

 

「・・・はあ。サーゼクス様からの伝言です。レ―ディングゲームで決着をつけろと。」

 

「ゲームで?でも私・・・まだ眷族が・・・。」

 

「へっ・・だったら四人まで追加で入れて来い。こっちは最近絶好調なのでな!!それくらいなんでもないぜ!!」

 

 こいつ・・・すぐに復活しやがったし。

 

それにしても相当な自信を持っているな。

 

 このゲームが得意なのか?

 

「ほう・・・だったら俺は参加だな。戦車代わりにはなるだろう。黒歌が持っていた駒も確か戦車だったからちょうどいい。一度経験してたかった。」

 

 ゲームで決着と聞いて・・鋼兄参戦ですか!?

 

「へっ?まじで?」

 

 ライザ―が表情をひきつらせているし。

 

「当然俺も参加するよ。僧侶の変わりくらいは務まるよ。ふふふふ・・・。安心して変身はしないから。いいよね?今更いやというなら・・・。これの総督殺しバージョンをやってあげようか?」

 

 ハルまで・・・。って言うか・・・総督殺しってなんだよ!?

 

「ちょっ・・・・まって・・・・いっ・・・いやどうぞ。参加してください。だからアイアンクロ―はもうやめてくれたのみますからおねがいしますからおねがいしますから・・・。」

 

『・・・・・・・・。』

 

 ライザ―の心の傷は深そうだ。

 

「だったら俺も参加させてもらうぜ?兵士でな。」

 

 いつの間にかネロまで・・・。

 

「面倒だけど・・・放置はできないか。鎧は使わないけどそれでよかったら。もちろん騎士で。全く・・・すごい絶叫でたたき起こされちゃったよ。」

 

 サイガまでくるか。

 

 まあ・・・あいつの悲鳴はすごかった。近所迷惑になっていないか心配するぜ。

 

「今回は見学といいたいけど、同じキングとして戦術の指南くらいはしようかな。」

 

 渡が最期か。

 

「のぞき見は感心しませんね。」

 

 グレイフィアさんも呆れているよ。

 

「勝手に家でどんぱちやらされるあんたたらにはいわれたくない。」

 

「それもそうですね。しかし・・・・ライザ―。本当にいいのですか?」

 

 ネロの言葉に納得しつつもグレイフィアさんはもう一度確認をライザ―に取る。

 

 俺もそう思う。

 

 本当にいいのか?こいつらを参加させても・・・。

 

「へっ・・・・みんなやってやるぜ。覚悟しな。こっちには切り札があるんだからな!!」

 

「楽しみだよ。ゲームでまたあれをやってあげるから楽しみにしてね。」

 

 ハルが微笑むとライザ―の野郎がまた顔色を変える。

 

「ひっ・・あっ・・あれだけはかんべんしてくれえええええぇぇぇえ!!」

 

 そう言ってライザ―が消えていく。帰っちゃったよ。

 

 知らないぞ。こいつら変身しなくても・・・化け物だぞ?

 

 さすがにハルのあれは予想外だったけどだ。

 

 そんな連中相手にどんな切り札があるというのだ?

 

「はあ・・・でもある意味それでいいのかもしれませんね。」

 

 少し笑みを浮かべるグレイフィアさん。

 

この人・・・もしかして・・。

 

「・・・挨拶くらいはしていきなさいよ。」

 

 あれ?クレアが実体化している。

 

 そしてクレアをみたグレイフィアさんの召喚獣三体が固まっているし。

 

「そうでしたか。貴方様が契約者としてついているのですね。」

 

 クレアに敬意を示す連中。膝をついて挨拶までしていやがる。

 

「あなた達こそ・・・良い契約者を見つけたじゃないの。あなた達の群れを率いるのにふさわしい女傑ね。あなた達の群れのボス・・・銀角の女王アルファはいるの?気配は感じるけど姿がみえない。」

 

「こっちにいるわ。」

 

 グレイフィアさんの肩の上にデフォルメ化した小さな鹿の様な物が現れる。色は銀色だ。

 

「アルファゼ―ル。久しぶりね。ずいぶん前からこの世界に?」

 

「ええ、大体百年くらい前だわ、無双龍ドラグレッタ―。私はもう目的の相手は見つけたし、そして、成就もしたわ。あなたのほうは・・・なるほど、かなりの大物を見つけた様ね。さすがねえ。攻略はまだなの?」

 

「もうそろそろ動く予定。・・・ありがとう。そっちも仕事がんばってね。」

 

 なんかクレアとあのアルファって鹿(?)・・・とっても仲が良いみたいですけど。

 

「・・・驚いたわ。貴方も契約者。それもこの子と知り合いだなんて・・・。」

 

 グレイフィアさんが驚きの表情で見ているけど・・・俺からしたらそっちの方が驚きです。

 

 さっき群れっていいましたよね?どれだけの連中がいるのですか?めちゃくちゃ多くないか?

 

「ゼ―ルズ達は101体・・数年前に102体になったわ。」

 

 部長・・・教えてくれてありがとうございます。

 

 どこかのワンちゃんじゃあるまいし。

 

・・・・まさに群れですな。

 

 それよりも目的があるって・・・。

 

「そろそろ攻略に移ろうかな?七年もたったから・・良いころ合いだし。」

 

 なんだろう。その目的が色々な意味で恐ろしく感じるぞ?

 

 しかもクレアの視線がドライグに向けられているし・・・。

 

「なっ・・・なんだ?」

 

「ふふふ・・・・なんでもないわ。」

 

 ドライク・・もしかしてお前狙われていないか?

 

「黒歌とアルファに負けていられない。私も動くわよ。」

 

 そこでどうして黒歌がでてくるの?

 

「・・・はあ。貴方も難儀ですね。今代の赤龍帝。近いうちに嵐が巻き起こりますよ。」

 

 グレイフィアさん?何か知っているみたいですが、なんで同情の視線をおくってくるのです?

 

 嵐ってなんです?

 

「ゲーム開始は一週間後とします。しかし気をつけなさい。ライザ―の所で不穏なうわさがあります。」

 

「?」

 

「もっとも、本当の力を発揮されてしまったら、関係ないかもしれません。」

 

 そんな忠告だけを残してグレイフィアさんもまた姿を消す。

 

 訳が分からないという状況の皆。

 

 部長は改めて皆に事情を説明する。

 

「・・・・事情説明するわ。」

 

「ああ・・・その前にハル。修理を頼む。」

 

「うぃー。工房はまた後日か。あとで請求書をフェニックス家に送りつけてやろうか?」

 

 ・・・・うん。ハルを怒らせると色々とホント怖い。

 

 みんな・・・そのことだけはしっかりと覚えたようだぜ。

 

 




 さて・・・どうでしたか?

 ハルトの性癖と必殺の右が明らかになった話です。

 その上・・・グレイフィアさんも契約しているというオチがあります。


 彼らミラーワールドの者達がこの世界にやってた理由も徐々に明らかにします。

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