そんなわけでネタ話を小分けにしてぶっこんでみました
◆彼は何故甘党なのか
「そういえばデュークさん」
「んー?どうしたティアナ?」
「自分でかなりの甘党だって言ってますけど、フェイトさん達と出会ったばかりの頃ってそこまで甘いもの好きじゃなかったって仰ってましたよね?」
「あー、それな。いや、甘味自体は元々好きだったよ。けど、ちょっと拍車がかかることがあってな」
「そうなんですか?」
「うん。リンディ統括官って言っとけば伝わるか?」
「………何となく、理解できました」
◆11月といえば………
「11月22日は『良い夫婦の日』だそうですが、俺の交友関係の中で唯一の既婚者、自分の子供に顔忘れられかけて夫婦関係もご無沙汰なクロノさんはそこんとこどうなんですかね?」
「殴られたいか?」
「なんだよー、訊いてみただけだろー」
「君という奴は………まぁいい。どうもこうも、その日はなるべく空けるようにしている」
「ほほぅ」
「幸せにすると誓って結婚した身だからな。他にもエイミィや子供達の誕生日、結婚記念日も………」
「………の、割にはここ数年は空けられてないっぽいけど」
「………」
「こっち見ろや」
「………自分の選択に後悔は無い。だが………時々家族を放ったらかし………とまでは言わないが、それでも夫、父親らしいことが何も出来ていないことが………」
「………大変だよな、お前」
「あぁ………だが、デューク」
「ん?」
「何故こんな話題を振ってきたんだ?」
「暇だったから」
「表に出ろ」
「テスタロッサ執務官。さっきクロノ提督とデューク三佐がクロスカウンター決めてましたけど」
「昔からやってることだから気にしたら負けだよ」
◆11月といえば………②
「ユーノくんユーノくん」
「何だい、なのは?」
「地球じゃ11月11日は何の日だか知ってる?」
「11月11日?………ごめん、ちょっとわからないな」
「ポッキーの日、なの」
「ポッキー?………あぁ、あのお菓子の?」
「うん」
「だからそのお菓子持ってたんだね………それが、どうかしたの?」
「その日はね、仲のいい男女の殆どがポッキーゲームっていう遊びをするんだ」
「へぇ、どんなゲームなの?」
「まずこーして………あむっ」
(ポッキーをくわえてるなのは可愛い)
「ふぁい、ゆーのくんもくわえて。噛まないように」
「えっと………反対側を?」
「うん」
「ん………あむ」
(やだ、間近で見るユーノくんも素敵………)
「それで、このまま両端から二人同時に食べていくの」
「へー………ん?」
「折っちゃった方が負け、勝ち負け決まるまでずっと続けるの」
「………ねぇ、なのは、それって」
「ん?」
「その、決まらなかったら、えっと………」
「………リタイアは無しだよ。じゃ、スタート」
「えっ、ちょっ!早っ!食べるの早っ!?」
「………」カリカリカリカリ
「なのは、止まっ」
「んっ」
「んんっ!?」
「………ふぅ」
「ぷ、はぁ………」
「はぁ………ゆーの、くん」
「なのは………」
「まだ、勝ち負け決まってない、よ?」
「………」
「もう一回、する………?」
「ここ職場なんだけどなー」
「………デューク三佐、何してるんです?」
「●REC」
◆ナカジマ家長女
「ギンガ」
「あ、フェイトさん。ご無沙汰してます」
「うん。それよりも訊きたいことがあるんだけど」
「はい、なんでしょう?」
「この間チンクやウェンディと一緒にデュークさん達のアイス屋巡りに付き合ったよね」
「はい。あんなに美味しいアイス、初めて食べました」
「うん、それはいいんだ。それで、その時にどこかのお店でデュークさんと夫婦に見られたらしいね」
「………あぁ。困りますよね、ああいうの」
「………」
「あっ、大丈夫ですよ。フェイトさんやティアナの気持ち、わかってますから」
「………ほんとに?」
「ええ。確かに素敵な人だとは思いますけど、そういう風には見れません。あまり関わりもありませんし」
「………そっか。ごめんね、変なこと訊いて」
「それに私、40歳未満には興味無いんです」
「えっ」
◆一般局員の声
「………」
「デュークさん」
「お疲れさまです」
「あぁ、フェイトにティアナ。お疲れ」
「何だか元気無いみたいですけど………」
「いや、ちょっとな」
「あれ、この雑誌………」
「あぁ、報道部署が発行してるやつですね。身近なゴシップとかアンケートとか載せてるもので、結構読んでる人多いんですよ」
「なになに………『一般局員に訊いたベストカップルと夫婦、その予備軍ランキング』」
「!?」
「………これ」
「どこから、いつの間に調べたのか、色々載ってるぜ。エリオとキャロとかヴァイスとシグっさんとか」
「………あ、ほんとだ。十三位」
「でも、何でこれで元気無くなってきてるんですか?見たところおかしいところは………」
「そのページではな。一枚戻ってみろ」
「?」
ペラッ
1:高町なのは×フェイト・T・ハラオウン
2:ユーノ・スクライア×クロノ・ハラオウン
3:デューク・ディノア×クロノ・ハラオウン
「」
「な?」
「なっ、何ですかこれはっ!」
「うわー………これはひどいですね………」
「ちっ、違いますからねデュークさん!なのはとは友達だし大好きですけど、私がそういう意味で好きなのは………!」
「わかってるよ、皆まで言うな」
「うぅ………何でこんなことにぃ」
「………六課の頃とか見れば妥当な気もしますけどね」
「………他人事じゃねえぞ、ティアナ」
「え?」
10:スバル・ナカジマ×ティアナ・ランスター
「」
「この通りだ。この手のゴシップ記事ってのは面白そうなとこや匂わせるとこ見つけりゃ片っ端から脚色して発信するからな。しかも本人達はあくまで仕事の一環、善意も悪意も無いから質が悪い。………四位以下見てみろ」
4:ユーノ・スクライア×デューク・ディノア
5:デューク・ディノア×ザフィーラ
6:デューク・ディノア×ヴェロッサ・アコース
7:デューク・ディノア×ヴァイス・グランセニック
8:エリオ・モンディアル×デューク・ディノア
9:八神はやて×ヴォルケンリッター(守護獣除く)
「」
「」
「腐った思考の奴が多いみたいだな、一般局員」
「なんで………」
「………な、無いんですか!?もっと、普通の、男女の!」
13:エリオ・モンディアル×キャロ・ル・ルシエ
•
•
•
44:ユーノ・スクライア×高町なのは
「………え、これだけ?」
「ランクインしてるだけでもマシだろ、あの二人は」
「真面目にランキングする気あるんですかね、報道部署は………」
「真面目にやった結果がこれだからな。しかも一番救いが無ぇのは………これがガチの世間一般、俺達と関わりのない局員達の声だってことだ」
「………あれ、この隅の………」
「あっ、待てそれは………!」
番外:デューク・ディノア×エイミィ・ハラオウン
『家を空けっぱなしの夫、募る想い、積もる欲求、その全てが夫の親友に向かうとかそういうの興奮します』
『夫の不在時にその親友がNTR、よくあることです』
『寝取られる人妻、ありだと思います』
「………」
「………」
「………」
「遺言を聞こうか親友」
「クロノ!?」
「久々のエターナルコフィン、使う相手が君になるとはなぁぁぁぁぁぁっ!!」
「ちょっ、待てやぁぁぁぁっ!!」
「………行っちゃった」
「………あっ。フェイトさん」
「ん?………あっ」
デューク・ディノア×フェイト・T・ハラオウン
デューク・ディノア×ティアナ・ランスター
『今も第一線に立つこの三人、この恋の行方がどうなるか、注目する局員も多い』
「………ちゃんと見てくれてる人もいるんだね」
「………でもこれ、私達がデュークさんに惚れてるって殆どの人に知られてるってことですよね?」
「………そんなにわかりやすいかな、私達」
以上。
ユーノとなのははこれでも付き合ってなければ結婚もしてません
そして作者はNTRは嫌いです