リリなの編 木之本桜は最強たり得るのか?   作:シース

6 / 6
第5話 観察!魔法少女

「ふはぁ。オヤツ禁明けのオヤツのドカ食いは最高や! そんで桜たちは何しとんのや? ジュエルシード集めるんちゃうんか?」

 

 今夜、というか今、私と知世ちゃん、ケロちゃんは、知世ちゃんの車に乗ってティータイムのようなのを楽しんでいます。

 夕方、私と知世ちゃんが2人で作戦をつめていたので、他の3人には先に帰ってもらいました。

 その後、電話でフェレットを森の中で見つけたとのことでした。

 これは原作の無印が始まったのかもしれないと。そこで、もちろん、ご町内を守るカードキャプターの出番ということになりました。

 

「ほぇ? 何をしてるって、もちろん出待ちだよ?」

 

「ええ、今後の予定をお聞かせいただいていましたので、準備が間に合って良かったですわ」

 

「さよか。そんで? 今回のバトルコスチュームはなんなんや?」

 

 と、時間がまだまだかかると思っているのか、すでにスタンバイしている服を見て、ケロちゃんが疑問の声をあげます。

 

「はい。今回のコンセプトは魔法少女を助ける魔法少女ですわ。ですので、桜ちゃんには鹿目まどかの魔法少女服にケロちゃんはキュゥべえということになりますわ」

 

 あのアニメは魔法少女と魔法少女がいがみ合っていた気がしますが、最終的には助け合いだった気もします。

 

「ほーこの格好からするに、立ち位置的にワイと同じような感じになるんやな。ワイはそれ以上に活躍してやったるで!」

 

「ほぇ? 憎まれるくらいに活躍していたよ。って、ダメダメ! ケロちゃん、キュゥべえのような活躍はやっちゃダメだよ!」

 

「そうなんか? 前みたいにコンビニに突入するような事態でもかまわんのんか?」

 

「そうですわねぇ。キュゥべえさんみたいな活躍をされるよりはましかもしれませんわね。と、桜ちゃんターゲットNがポイントMへと向かうようですわ」

 

「お? 出番か? よっしゃー! カードキャプターの発進や!」

 

 その言葉により3人で出撃して行きます。ユエさん? 暴漢とか、もしものときのため、ターゲットNの安全確保をお願いしています。

 

 

 

 

 

 

「桜ちゃん。予定どおりルートAからルートBに想定どうりに進んでいますわ」

 

 その言葉により、私たちも予定通りのルートでポイントMへと向かいます。

 そして、ポイントMに到着しようとすると、コンクリートやアスファルトの破砕音などが聞こえてきます。

 

「え!? 桜ちゃんに知世ちゃん!? ここは危ないよ! 早く逃げるとかしないと!」

 

 との、なのはちゃんの言葉ですが、なのはちゃんには、なのはちゃんでやってもらうことがあります。

 

「大丈夫! なのはちゃん! 足止めは任せて!」

 

「え!? もしかして魔導士? でもこの感じは少し違う......はい! 少しだけでもいいので時間を稼いでもらえますか!」

 

 フェレットがしゃべっていますが、すでにこのことは私たちチームには知らされています。

 

「うん! 別に倒してしまってもかまわんのだろう?」

 

「え!? あ、はい。できるのでしたらお願いします!」

 

 そっか、この赤い弓兵の台詞は地球の日本のマニアックな人たちしか分からないかもしれない。とりあえず、

 

「『ウィンディー!』」

 

「それじゃ、早めに済ませよう! 君、僕の言うとうりに繰り返して! 我使命を受けしものなり......」

 

「うん。わかったよ! 我使命を受けしものなり.....」

 

「『ロック!』」

 

「......そして不屈の心は」

 

「......そして不屈の心は」

 

「「この胸に!」」

 

「この手に魔法を! レイジングハート! セットアップ!」

 

『スタンバイレディ セットアップ』

 

「落ち着いてイメージして! 君の魔法を制御する杖と服を!」

 

「とりあえず、これで!」

 

 と、そのシーンをみていると服が一枚一枚もげていきます。そう下着さえも。

 

「ほぇええ......」

 

「あらあら。なんだか、なのはちゃんの変身シーンはえっちぃですわねぇ」

 

 知世ちゃんは、もちろんカメラにおさめています。

 変身が終わると、なのはちゃんは周りをキョトキョトと見回します。

 

「あれ? もしかして終わってたの? もしかして、私、いらない子なの?」

 

「いいえ! そんなことはありませんわ! なのはちゃん!

 なのはちゃんが魔法少女であるとしたら、きっと空を飛べますわ! そこでなのはちゃんには空撮の担当をお願いしたいくらいですわ!

 今までの観点からとは別の視点での撮影! もしかしたら映像にカットインを入れることも可能になるかもしれませんわ!」

 

「そ、そうなのかな? うん。私、がんばるよ! それはそれでいいとして、私たちここにいるのは、大変あれなのでは?」

 

 周りをみていると、コンクリートに穴が開き、アスファルトもえぐれています。

 

「ほぇ? 大丈夫だよ。今日のための仕込みは、私と知世ちゃんで済ませておいたから」

 

「って、ジュエルシード相手に自作自演のような真似なんてなんて事を考えているんですか!」

 

 とユーノ君は怒り出します。とはいえ、こちらもご町内を真面目に守っているとは思うのですが。

 もちろんこの場の修復依頼の見積もりも取ってもらっています。

 

「まぁまぁ、それはいいではありませんか? ですが、今回のジュエルシードは誰のものということになるのでしょう? 桜ちゃんが確保したので桜ちゃんのものとなるのでしょうか?」

 

「でも、なのはちゃんが見つけたってことになるんだろうし、なのはちゃんのものってことでいいんじゃないかな?」

 

「それじゃなのはちゃんは、ジュエルシードをどうされます? 桜ちゃんは1個1億円でお売りになっておられるようですが」

 

「うん。でも、6個中4個はアメリカさんに行っちゃったみたい。あとの2個を日本国内で研究しているみたいで。次世代のエネルギーだって期待されてるみたいだよ?」

 

「えぇええ!? そんなに高くで売れるの? 欲しい家電が全部そろっちゃうよ! もしかしていっぱい集めれば空母とかも買えたりするの?」

 

 なのはちゃん。日本にいるアメリカさんの第七艦隊でも空母はそんなに保持しきれないよ? それに空母は家電の範囲を超えていると思う。

 

「え? ま、まってください! それは危険なものなんです! だからきちんと封印して保管しておかないと。ってなんでジュエルシードの名前を知ってるんです!?」

 

「ほぇ? それは禁則事項です! っていうのは置いておくとして、これって本当に危険だよ? 個人で戦略核を保持しているような感じで。だから安心のおけるところに渡したんだよ」

 

「とりあえず、見せてください。......うーん。見たところ、封印の魔法のようにドアに鍵をかけるような感じではなく、魔力の板でドアの周りを釘で打ちつけているような封印の仕方ですね」

 

「そっかー。これ1個で欲しかったあの家電やこの家電も手に入るのかぁ」

 

 すでになのはちゃんは、お金がはいった時の事を考えてかすっかりトリップしちゃってます。

 

「待って、待って君! それじゃジュエルシードを21個全部集めたら、そのデバイス、レイジングハートは差し上げますから! 協力してもらえませんか!」

 

「ほぇ? さすがにコンプリートは難しいかも。そのときはさらに価値が上がっているだろうし、数個でも集まればヘリの実機を買えそうだし」

 

「えぇ、それに私たちの他のチームも動いていますし、だいたいの場所も特定しておりますが、完璧ではありませんわ」

 

「くっ。じゃ昼間は僕一人で探し回ります。その分負担も減ると思いますし、レイジングハートを差し上げますので、僕もチームに参加させてください!」

 

 うん。レイジングハートを手に入れるのにその条件というのはいいかもしれない。

 

「そっか、それじゃなのはちゃん。1個これあげるね」

 

 と私が以前キープしてたものの1個をなのはちゃんにあげます。

 

「えっ!? もらってもいいの? ってことは桜ちゃんはレイジングハートのゲットの方がいいなーって思ってたりするのでしょうか?」

 

「私たちは今からチームなんだよ! あとはチーム次第だよ。もうチームのものだし、誰かにあげるもよし、売るもよし、食べるもよしと!」

 

「うん! ありがとう桜ちゃん! 私もチームの一員としてがんばるよ!」

 

 と盛り上がっていたのですが、ユーノ君は憂鬱そうな顔です。

 

「それで、売ってしまわれたんですよね? どうやったら返してもらえると思います?」

 

「うーん。詳しくは分からないけれど、デバイスの設計図、アルカンシェルの設計図、次元航行艦の設計図、魔導炉の設計図......欲しいものはいっぱいあるんじゃないかな?」

 

「そんなの無理に決まってるじゃないですか! というか何を始める気ですか!」

 

 はてさて、ユーノ君に突っ込み属性があったのかいまいち覚えていませんが、ここで開花した可能性もあります。

 

「うん。お金で解決できるのが一番だと思うけど、せっかく見つけた宝の山は奪われたくないというのが人情というものかも?」

 

「桜ちゃん。そんなにフェレットさんをいじられなくてもいいではないですか。せめて誠意をみせてくれれば返してもらえるかもしれませんよ?とか」

 

「そ、そうですね。なんらかの誠意をお見せして、渡してもらえるようにがんばろうと思います」

 

 うーん? ユーノ君わかっていなかったのかも? 私の言葉と知世ちゃんの言葉の内容ってほとんど変わりがないってことに。

 

「それよりもなのはちゃんは大丈夫なのですか? もう夜もだいぶふけてきてからの一人歩きですし、私や桜ちゃんは一応家族には前もって連絡を入れているのですが」

 

「ど、どうしよう!? 何も言わずに飛び出してきちゃったよ!」

 

 それに対し私が言えることはひとつしかありませんし、ここには私も知世ちゃんも一緒にいることですから。

 

「うん! なんとかなるよ、ぜったいに大丈夫だよっ!」




じ、時間がない。ごめんなさい。会話分ばっかりになり情景描写すらろくにできていません。追加するにしても、先のことになるので、エタリます。再更新時期は未定です。

一人でも多くのオリ主桜ちゃんがプレシアさんを助ければと、ひとつ個人的な見解のようなものを書いてみたいと思います。もしかしたら既に誰かも書いているかもしれません。それは、
時の庭園の異常さについて。
本来ならスカリエッティのようにあちらこちらに移動して研究を行うという気がします。
しかし、プレシアさんは巨大ロボットを多数配置してまで、まったく動こうとしないくらいです。
実際に最後にジュエルシードを使うのは、時の庭園でしかありえなかったかと思います。
動けなくなることはわかっていたことでしょうから、動けるうちに最良と思える場所には移動しているでしょう。
さて、どこに動いておくかというと、あの時の庭園のあるおかしな空間です。
例えば、池に指輪を落とした際、私はあまり濡れたくないので、ほぼ落下地点であるところの最短距離から腕を突っ込み指輪を取りあげます。
池の中の流れにもよって、また経った時間、深さにもよって場所は変わってくるとは思いますが、ほぼそこまで強く変わりません。
次元の狭間に落ちたとか虚数空間に落ちたとされていますが、虚数空間については重力のそこまで真っ逆さまとまでしかわかっていませんし、次元の狭間についても同様でしょう。
つまり、時の庭園があった空間には、以前アルハザードがあった可能性が高いと思っております。スカリエッティに聞いたのかもしれません。
時の庭園がアルハザードの一部だったとしたら、最高です。
大量の魔力さえあれば、時間の逆行も可能でしょう。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10は一言の入力が必須です。また、それぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。