不朽のモウカ   作:tapi@shu

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第十一話

 例えば、城下町。

 俺が今までいた二十一世紀とは比べものにならないほど雑とも言える町並みで、綺麗という言葉からは程遠いが、人の温もりはここも変わらない。

 人の形も有り様も、街の形も文化も、何もかもが全て違う。

 ここは十八世紀初頭で、俺がいた時代とはおよそ三百年もの差がある。これはあまりにも違いすぎる。だが、良く考えてみると、俺がこの世界に来たのが大体十五世紀頃だとすると、すでに二百年以上生きていることになる。

 最低でも、近代まで生きてみようと思ってた俺にとっては折り返し地点はとうに過ぎていたのだ。

 物凄く長かったように感じる。

 特にあの『大戦』がいけなかった。

 俺があんないつ死んでもおかしくない場所にいるというのが、今考えても夢のようにしか感じられないし、夢であって欲しいと何度願ったか。

 願ったけど、どうせ俺の願いを叶えてくれる神様も悪魔もいないのはもう学習しているのでないものねだりはせず、素直に俺は感傷に浸ることにするのだ。

 え、俺、あんな危険な場所にいて、今も生きてるよ? すごくね? と。

 だからと言って、平和が訪れるわけでもなく、俺はこうやって今も戦いの匂いが体中に付着するほどの至近距離に身を置いている。

 ある種、フレイムヘイズの宿命である。

 でも、俺はフレイムヘイズの宿命なんてクソくらえと思ってる。

 俺って``紅世の徒``の中で賞金首でもかけられてるの、と思っていた時期もあった。引っ切り無しに``紅世の徒``が俺を襲ってくるのだ。ようやく戦いが終わり、これで一息という時にだ。何が一息か、一息ってどんな意味だっけと忘れるラッシュで、なんで俺が連戦しなくちゃいけないんだ、と己が運命を呪ったのは当然だ。

 勘弁。戦いとか、死闘とか、死合いとか、本当にやめて。

 おかしいな、俺って誰も討っていないはずなのに。恨まれるような行為したっけ?

 ``紅世の徒``に追われる、本来とは立場が逆転している状況が百年ほど続いた。

 何度も自分の今までの行動を振り返ったものだ。一番振り返ったのは、というよりは記憶に新しいのは、``九垓天秤``とか言われる``とむらいの鐘(トーテン・グロッケ)``の幹部の``紅世の王``の三体に追われていたという大戦後に知った事実だ。

 俺は彼らについては知らないが、今もよく覚えているのはたった一人だけで語尾を「おおお」などと伸ばしながら、大降りの攻撃で迫ってくる頭部のない鉄の巨人だった。``巌凱``ウルリクムミというらしい。

 その見た目に違わない破壊力のある攻撃と、身体の大きさにビビって必死で涙目で避けていたので忘れられるわけもなかった。

 彼は先手大将と呼ばれ、ただ一人でフレイムヘイズ兵団の攻撃を受け止めて、殿をするほどの猛者だったという。大きな身体も相まって、さながら鉄の壁だったのではなかろうか。しかも、反撃してくる鉄の壁。その上、戦術にも長けていたらしい。

 ……嫌過ぎる。

 下手に攻撃したり、まともに俺が相手したら、その攻撃力と防御力だけでも危険なのに、知略で簡単に追い詰められてしまうところだった。

 身体が大きいため、水の中で抵抗も激しくなり、攻撃がさらに単調化したのが俺にとって幸運だったのかも知れない。平地で戦ってたら死んでただろうに。

 こんな化物を相手にしていたようなのだ。しかも、こんなのが三体もあの場にいたといえば、そこでの生存率の低さが浮き彫りになるだろう。

 感じたくもない殺気やら、自在法の気配やらを直に身に受けて、それだけで心はズタボロになっていた俺だが、今こうやって生きているのはやはり奇跡なのだろう。ああ、奇跡。最高だね。

 俺は彼らを討滅出来ていない。

 討滅したのは、その後に掃討戦だといい前線に出てきたサバリッシュさんや、仮面をつけて顔の表情が分からないはずなのに悲しそうに感じたヴィルヘルミナさんだった。

 俺がしたのは舞台の設置だけで、他はいつも通りに逃げまわったり、隠れ回ったり、他人のふりをして頂けだ。

 ほら、これだけ聞けば、尻尾を向けて逃げた愚かなフレイムヘイズにしか聞こえない。情けなくてダサいフレイムヘイズを殺そうとする``紅世の王``の目的は一体なんなのか。

 俺には到底理解出来ない。

 理解出来ないことで俺は百年もの月日を逃げるという行為で棒に振ってしまったのだ。

 全くかなわない。

 復讐してやろうかと思ったが、俺程度の実力でどうにかできる``紅世の王``がいるとは思えないので諦めた。

 ならばと、追いかけられる理由について検討したのだが、全く分からず。ウェルに相談したのだが、返ってきた答えは、

 

『うーん、分からないってことでいいや』

 

 顔は見えなくてもおそらくにやけながら言ってたに違いない。

 ウェルは分かってますよ雰囲気を出しながらも、面白いから教えなくてもいいやと言った経緯でにやけていたに違いない。長い付き合いなのだ、それぐらいは分かる。だから、こういう時は絶対に教えてくれないことも分かってた。ちくしょーめ。

 結局、解放されたのは最近で、気分転換にと城下町へやって来た。

 

「ん~~、懐かしい普通の人間の匂いがする!」

「人間に会うのがご無沙汰だもんね」

 

元は無骨な首飾りだった綺麗な青い球体、神器『エティア』から内に蔵する``紅世の徒``の``王``。``晴嵐の根``ウェパル──ウェルのいつもどこか笑っているような声が聞こえる。

 人目のないところでは、脳天気さが伺えるお調子者の声だ。

 百年の間には、知り合ったフレイムヘイズやら``紅世の徒``やらは居たが、そこには異常者しかいない。普通の人間とは、本当に久しぶりだった。

 

「誰のせいか、誰の」

「私が追われる理由を教えたところでどうにかなる問題じゃなかったよ。だから、気にしない気にしない」

「そうかも知れないけどさ。ただ追いかけられるのって釈然としないというか、理不尽を感じるというか」

「いいじゃん、生きてんだから」

 

 なんて脳天気な反応なんだ。

 生きてるからいい? それは結果論であって、死んでいたらそんな事は言えないじゃないか。

 

「でも、ま、いっか」

「その脳天気さこそ、モウカだよ!」

「褒めてないよね」

「褒めてるよ。長い時間を生きるフレイムヘイズが、いちいち何かに気を取られてちゃダメだよ。そんなの身を滅ぼすだけさ。なんて私は思ってる」

 

 自らの持論を展開し始めた。

 俺にとってはぶっちゃけたらどうでもいいので、軽くウェルの言葉を流しつつ、周囲の街並みを見る。

 俺が元いた年代との比較は、そもそも国が違うのであまりできるものじゃないが、風流があるとは思う。まあ、彼らにしてみれば今のこの石造り、レンガっぽい造りこそが普通なのだが、未来のコンクリートの町並みを普通としている俺には感慨深いものがある。

 出ているお店はさながらキャンプ場で見るテントの簡略版みたいなイメージだったが、意外と近代と変わらないかも知れない。日本の古きよき八百屋さんみたいな売り方を彷彿させる。

 実際に『安いよ安いよ』という意味の言葉が聞こえるし。

 自在法『達意の言』を利用することによって言葉の壁がない、というのはこれこそ今さらの話かもしれない。息をするように自然に使えるそれこそ世界共通の常識的な自在法の一つだ。これが使えないフレイムヘイズはどうやってコミュニケーションをとっているのだろうと思う。出来ない奴なんていないとは思うが。

 話す行為には問題はないが、自分が理解できるように翻訳しているだけで、真にその国の言葉を理解している訳ではないので、文字は理解出来ないのが唯一の欠点か。

 この時代では、文字なんて読めなくても苦労はしないからいいけど。

 店に何を売ってるかは店頭で確認すればいいし、この時代にカフェなんて贅沢なものはない。酒屋はあるが、メニューやおしながきという洒落たものがあるわけでないし、そもそもそこは食べる場所ではなく飲む場所だ。『酒をくれ』『肉をくれ』『何か飲み物と酒を』この三つが言えれば十分なのだ。

 過去に酒屋には一度だけ顔を出したが、何というかとても場違いな雰囲気だった。俺みたいな若造が来る場所じゃないというか、そういう視線を受けた。

 そりゃね、見た目は十代だけど、実年齢は結構なもんなのよ?

 

(そういえば、俺の実年齢ってどれくらいなんだろう)

(フレイムヘイズは年齢を気にしないよ)

 

 人通りが多いため、二人だけでの意思疎通に切り替える。

 普通に話していたら、謎の腹話術をする危険人物に見られかねない。

 

(俺はフレイムヘイズとしてズレてるから気にするの。とりあえず二百年は過ぎてるんだよな。実感湧かないけど)

(時間間隔が常人だとおかしくなるからね。そこら辺もフレイムヘイズが時間を気にしない理由なんじゃない)

(自己防衛みたいなものなのか。それはさておき、年齢の計算を……あ!)

(どうしたの?)

「自分の誕生日って何時だっけ……」

 

 思わず声に出してしまった。

 あれ、これってボケですか、と自分に突っ込む余裕など無く、本当にからっきし忘れてしまっていた。人間は必要のない情報から切り捨てていくと言うが、実際には脳の奥底に封印されるだけなので、何かのきっかけがあれば思い出すことが出来ると思うが、自分の誕生日を忘れてしまうというこの現実が、心に痛い。

 他人の誕生日を忘れるなんてことは常日頃。日常茶飯事で、「ええ、お前の誕生日今日だったの!?」なんて会話には平和を感じさせてくれる。だがまさか、自分のことすら忘れてしまう日がくるなんて夢にも思わなかった。

 衝撃は大きい。

 これがとどまることのない月日の影響だというのか。

 俺は思わず膝をついて、悲劇のポーズを取りかけた。

 

(え、何、そんなにショックだったの!?)

(……うん)

 

 落ち込みを隠さず、しゅんとした声で俺は答えた。

 

(分かんないな。モウカって本当によく分からない。でも、そこが面白い)

(ウェルはあれ、ミステリアスな子に惚れるタイプ?)

(ミステリアス? 別に惚れるわけじゃないんだけど、そういうのは好みだよね。でも、モウカはミステリアスとは違う)

 

 まっ、私にとって娯楽みたいなもんさ、と小気味良く答え、されどこの答えはウェルが俺のことを娯楽だと暗に直喩していた。

 いいけどね、別に。今更な感じがあるし、この俺の人生って言わば暇つぶしみたいなものだって言ってたからね。その暇つぶしのおかげで生きながらえている俺は別に怒らないさ。ああ、怒らない。

 俺だって人生は道楽のように生きたいんだ。共感だってしてやる。

 だけど、紛争に巻き込まれたり、命狙われたりされるのは俺の思っている道楽とは違うんだ。そういったモノに興奮を覚えるような奴は変態とかドMな方々だろう。なんで、``紅世の徒``と出会って狩りだと言いながらハッスルできるのか。不思議で仕方ない。

 俺は逃げるのに必死だというのに。

 

(それで、何で今更年齢なんて気にしたの?)

(え、ああ、それはね。酒場に言ったときにこの若造が、という視線が気になって、実年齢はすごいんだぞという事を考えてたから)

(その考えに至るまでがすごく気になる……)

(別にいいじゃないか。気にすることはない。それよりもせっかく街に来たんだから、何かしなくちゃね!)

(子供みたいに楽しそうにしちゃって)

 

 だから若造だと言われるんだよ、なんてウェルが呟く。

 確かにそれも原因なのかもしれないけど、もういいじゃないかその話題は。じじいなんて言われるよりはマシなのだから。

 そんな事よりも、日常を満喫しなくちゃ。

 フレイムヘイズになってから初めてではなくて、この時代にトリップしてから初めての安心出来る日常だ。

 今まではその日を生きるだけで必死で、ようやくある程度生きれる力が付いてきたと思ったら『大戦』に巻き込まれて、それも抜けたかと思えば、俺を狙って襲ってくる``紅世の徒``達から逃げる日々だ。平和なんて言葉が宇宙の果てよりも遠く感じた毎日。

 肌に感じるのは常に敵意と殺気で、安全を確保なんて絵空事だったのも昔の話。

 今はこんなふうに呑気に無防備にも城下町を歩き放題。

 自在法を展開する必要もなく、常に周りを警戒する必要もないので、気軽に気楽でいることができる、マイライフ。非日常から抜けだしたら、そこには素晴らしい日常が存在していて、いつまでもこんな日々が続いたらいいなと思える現実があるのだ。

 喜ばないはずがない。

 楽しくない訳がない。

 待ちに待った俺の平凡な日々がようやく始まったのだ、と思いたい。

 

(それでも、武器の前に自然と足が運ぶと)

(ほ、ほらだってさ! 俺っていつも手ぶらじゃん。手持ち無沙汰じゃん。これがいけないと思うんだよ!)

 

 逃げてばかりの俺には文字通り武器がない。

 戦うという選択肢を選ばない俺には、武器なんて必要がないのかも知れないのだが、それでももしもという時がある。この間の戦いがどう考えても、そのもしもの時だったが、やはり俺は最悪の場合は素手で戦っていた。いや、正確には殴るふりをして逃げてただけだが。

 俺が実際に戦うという、とてもじゃないが想定したくないシチュエーションだが、考えておくに武器は無いよりはあったほうがいいとは思うのだ。

 素手で脅すよりも、武器を持って脅したほうが効果的かもしれないし。

 俺には武器を扱う才能はないのは、既に検討済みなため、武器を持って振り回すということは余程のことがない限り無いが、やはり無いよりはあったほうがいい。

 武器を存在の力で形造るという手もあるのだが、俺はどうもイメージ力が足りないのか、はたまた適性がないのか形を留めることが出来ない。

 防具は青い色に溶け込むために、青いローブを顕現させて身体のほぼ全身を覆い隠し、それを防具としての効果も持たしているので、必要はないので防具を買う必要はない。

 お金は貰った分しか無いのだ。

 いや、悪いのはあいつらなんだよ?

 多分、盗賊の類だと思うのだけど、俺が子供の容姿で、何も武器を持ってないからって油断して襲ってきたのだから返り討ちにしただけ。ただでさえ、``紅世の徒``に終始追われていて苛立ってた俺の睡眠時間さえも奪ってくる奴らに、温厚な、非暴力を訴えている俺にだって容赦は出来なかっただけの話だ。

 何も持ってないのに、なんで襲ってきたのだろうという疑問はあったのだが、身なりだけは綺麗だったので、どこぞの坊ちゃんが家出したもんかと思ったらしい。

 青いローブを着て家出する坊ちゃんが存在するなんて考える盗賊は馬鹿だね。

 そんな訳で、彼らが笑顔で渡してくれたお金を元手に、ストレス解放がてらこの街でお買い物に来たのだ。ようやく追跡者も減ったから、一般市民を巻き込む可能性も減ったしね。

 まずは街をぐるりと一周を見て回り、観光をした後、今来ている出店が並ぶ場所で、お買い物をした。

 なんというか、いたいけな少女がお兄さん買ってってとか涙目で言われてつい甘くもない果物を買ってしまった。簡単に詐欺に引っかかりそうだよね、とはウェルの一言。

 うるさいよ。しょうがないじゃないか。フレイムヘイズになってからまともに普通の人間としゃべる機会はほとんどなく、ボロボロの服を着た少女の頼みときたら断れるはずがない。

 断ったら俺の中の良心が傷つくのは眼に見えているし。必要な出費だったんだと思いたい。せめて、美味しい果物だったら、こう少し後腐れが残るような結果にならなかったと思うんだけどな。品種改良の出来ない時代じゃそれも仕方のないことなのかもしれないが。

 酸っぱいりんごっぽい果物をかじっては、顔をしぼめつつも辿り着いたのは一軒の鍛冶屋。

 この街には武器屋もあるが、そこはどちらかというと騎士専用。ようするに軍御用達のお店で、俺のような無力な市民には買えないような値段だけでなく、売ってくれさえしない。

 まあ一般市民に安易に力を与えないようにするための対処の一つなのかも知れないが、売ってくれないのであれば話にならないので、たまたまほっつき歩いていたら見つけた鍛冶屋へと足を運んだのだ。

 ぶっきらぼうに店の入口には、武器が置いてあるだけ。斧とサーベルだろうか。俺には判断がつかないので適当に剣とする。

 出店ではないので、入り口のドアからお店の中へと入る。店の中はねっとりとした肌に粘り着くような暑さが充満していた。工房と思われる二つの釜が原因だろう。二つも工房が必要なのか、と疑問に思うのだが、片やには職人と思われる男が釜と向き合っているが、方や年端もない少女が似合わない釜と向き合っていた。

 釜二つにも驚かされたが、何だこの光景はと感想を持ちちつつも、職人兼店主である主人に勇気を出して話をかけてみた。

 

「あ、あのー、すみません」

 

 若干及び腰なのは、主人の体格もさることながら、入店したときに一瞥してきた眼光がかなり鋭く、少し怖かったからだ。あの目は普通じゃない、明らかに歴戦の猛者の眼だった。

 しかし、一瞬だけ目を合わせただけで、その後は完全に無視されている。

 今も話しかけたにも関わらず無視されている。

 ひどくない、ねえひどくない。

 でも、口に出す勇気はなく、ジッと俺はその場で突っ立ってることしかできなかった。職業体験に来たわけでもないのに、漠然と刀を打ったり鉄を流し込む作業を見つめるばかりである。

 ウェルも俺にしか聞こえない声にならない声で、なんだか無愛想だよとぶーたれている。

 どうしたものかと俺が途方に暮れていたとき、ようやくこちらに店主が向き一言放った。

 

「俺は強者にしか、俺の刀は使わせない」

 

 フレイムヘイズだって射殺せるんじゃないかと思えるぐらいの気迫を交えてそう言った。

 気の弱い俺は腰を砕けないようにするのが精一杯で、逃げるようにそのお店を後にした。

 

「こ、怖かった」

 

 店から距離を取り足を止めて呟いた後、俺の服を引っ張る感触があった。

 引っ張られた背後に振り返ると、そこにいたのは元からそういう色合いなのかは分からないが、焦げた金色のような腰にかかるほどは長くない程度の髪を持ち、こちらもまるで焼け焦げたようである意味淫らな服装になっている一人の少女。

 真っ直ぐに俺の瞳を見つめるのは青い瞳。淡々と見つめ、そして淡々と一言、

 

「よかったら、これ」

 

 差し出されたのは出来のあまり良いとは素人の俺から見ても言えない一本の刀。

 

「使って」

 

 この刀と少女からは厄介ごとの匂いがするのは気のせいだろうか。面倒事がネギではなく刀背負ってやって来たみたいな。

 

(これは……楽しくなってきた!)

 

 んなわけないじゃないか、全く。


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